新1分間マネジャー――部下を成長させる3つの秘訣

  • ダイヤモンド社
3.80
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本棚登録 : 616
感想 : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478025253

作品紹介・あらすじ

物語を読むだけで「1分間マネジメント」の秘訣が身につき、部下の意欲を引き出すことができる。行動科学と精神医学の研究に基づいた目標の立て方・部下の褒め方・間違いの正し方で抜群の成果を達成する。

感想・レビュー・書評

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  •  ★5つです!! 文句なしの★5つです。今の自分に最もしみわたるわたるというタイミングもあろうけれど、「物事をシンプルにして他人が理解しやすいようにする」という手法の極みとでもいいたくなるぐらい、すごい本。たった140ページもない、実際に読みだしてしまったら一日どころか一時間でも読めてしまう内容に、本当に伝えたいポイント3点のみに絞り込んだ、とにかくすごい本。

     自分はビジネスマンとして20年やってきてマネジャーになりきれていないステータスの人間ですが、会社で技術顧問として参画いただいている方からの推薦本を紹介いただき、なるほどさすがだ、と感銘しました。読んでよかったです。確かにこの内容であれば多くの方にお勧めしたい。世界1500万部の大ベストセラーとの帯があるが、自分がこれまでこの本を読めていなかったことに恥ずかしく思うぐらいです。
     
     非常にシンプルに「部下を成長させる3つの秘訣」として3つのプロセスを解説いただいている。若者が成長していきたいと新1分間マネジャーと出会い、自らを革新させていく、対話調で、自らが「若者」になったような感覚ですっと読み進めらます。あっという間に読み切ってしまいます。 

     私的な話ではあるが、自分はラグビースクールのコーチをしていて、それなりに自分として考えて実践してきたことが書籍として表現されていたことに驚いたことがあります。(教えないスキル) 自分が実際にコーチングでも大事にしている「プレイヤーセンタードコーチング」の概念をこの本では表現されていたように感じました。 コーチは選手たちが自ら成長できる場を提供し、選手たちに尋ね、導き、極力素早く真摯にフィードバックする。 自分なりに築き上げてきたコーチングスタイルを、この本では、体系化されてシンプル化されてビジネスに当てはめておられた。 なんだか自分としても、それこそこの新1分間マネジャーに応援された気がしてきました。 がんばれそうな気がしてきました。


     さて、引用なんですが、サマリ部分もネタバレで投稿してしまいますが、原著の引用ページもきちんと載せているので私的利用ということでご容赦ください。

    ==================
    P26 自分自身に満足している人は 満足できる結果を生み出す。

    P38 
    「個々の目標は1分もあれば読めるので、折にふれて読み返して現状と照らし合わせ、当初の目標からずれていないか確かめるよう奨励されます。もし軌道をはずれていたら方向を調整します。だから早く成功を達成できるのです」

    若者が論点を整理した。「つまり現状が期待どおりのものになっているか、マネジャーに指摘される前に“自分”が点検するのですね」
    「そうです」
    「ある意味、自分が自分のマネジャーなのですね」
    「そのとおりです」テリーザはうなずいた。

    P46 1分間目標の効果的な活用法
    ①部下と協力して目標を立て、その目標を簡潔かつ明瞭に記述する。すぐれたパフォーマンスとはどのようなものか、部下に示してみせる。
    ②部下の目標を、目標ごとに1ページずつ、期限も含めて書き出させる。
    ③重要な目標については毎日見直しをさせる。これには数分しかかからない。
    ④1分間で現在の進捗状況をチェックし、自分の行動が目標と一致しているか確認するよう促す。
    ⑤行動が目標からずれていたら、現在の活動を見直すよう促し、いち早く目標が実現できるようにする。
     
    P50
    「私の仕事ぶりに対して一点の曇りもないフィードバックを返していけば、よい仕事をするのがもっと容易になるはず。と彼は言ったのです。そうすれば私は成功できるし、私には才能があるから、ずっと組織にとどまってもらいたい、仕事を楽しんでもらいたいし、大いに組織に貢献してもらいたいとも言いました。
     そのために、よい仕事をしたときも、しなかったときも、極力“具体的な言葉”で指摘するつもりだ、だから最初のうちは、お互い気まずいこともあるかもしれないと言われました」


    P59 1分間称賛の効果的な活用法
    [最初の30秒]
    ①できるだけ早く称賛する。
    ②どこが正しかったのかを具体的に伝える。
    ③部下が正しいやり方をしたことがどれほどうれしく、役立っているかを伝える。

    [小休止]
    ④少し間をおいて、自分の行動に対する満足感を味わわせる。

    [後半の30秒]
    ⑤同じことをさらに続けるよう激励する。
    ⑥部下を信頼していること、その成功を援助することをはっきり伝える。


    P74 1分間修正の効果的な活用法
    [最初の30秒]
    ①1分間修正はなるべく早く行う。
    ②事実を確認したうえで、一緒にミスを振り返る。検証は具体的に。
    ③部下のミスと、それが結果に及ぼす影響について、自分がどう“感じて”いるかを伝える。

    [小休止]
    ④少しの間沈黙して、自分のミスと向き合わせる。

    [後半の30秒]
    ⑤ミスは取り返せること、人間として評価していることを伝える。
    ⑥信頼していること、部下の成功を応援していることを伝える。
    ⑦1分間修正が終わればそこで完結し、いつまでも引きずらないようにする。


    P95
    1分間かけて目標を見直そう。
    次に、現状を振り返ろう。
    そして両者が一致しているか確かめよう。

    P105
    「そうです。目指すべきは部下に自信をつけさせることであって、自信を打ち砕くことではありません。人は自己概念を否定されると、自己や自分の行動を弁護しようとして、事実をねじ曲げることさえあります。防衛的になると人は学ばなくなるのです。だから行動と、人間としての価値は別々に扱わないといけません。ミスを指摘したあとに相手の人間性を肯定すれば、行動のほうに焦点があたって、個人攻撃に陥らずにすみます。」

    P108
    「チームで最も優秀な選手が、大事な試合でひどいプレーをしました。すぐに修正しなければチームは負けそうです。そこで監督はこの選手をベンチに下げたのです」
    「“いちばん優秀な”選手をですか?」 若者は問い返した。「大事な試合で、どうして優秀な選手をメンバーから外したのでしょう」
    「というより、外さざるをえなかったのです。この選手が最高のプレーをしないかぎり、試合には勝てないし、優勝を争うこともできません。そこで監督は、ベンチに下がった選手にどこが悪かったかを指摘しました。『きみは簡単なシュートを外した。リバウンドをとれなかった。ディフェンスでも手をぬいた。やる気が感じられず、私は腹立たしく思っている』と。 そして少し間を置いた後、『きみならもっとやれるはずだ。本来の力を出し切る気持ちの準備ができるまで、ベンチで控えていなさい』 どれほど時間が経ったでしょうか。選手はようやく立ち上がり、監督のもとへ行って『気持ちの準備ができました』と告げたのです。
    監督は答えました。『それならコートに戻り、実力を見せてほしい』と。
    プレーを再開した選手はコートを縦横に走り回り、こぼれ球に飛びつき、リバウンドを奪い、シュートも正確さを取り戻しました。そのがんばりを見てチームメートも奮起し、試合に勝利したのです」
    「その監督は、ジョン・レヴィ―が教えてくれた3つの行動をとっていますね」若者が言った。「どこが悪かったのか指摘する。それについてどう感じているか伝える。そしてもっとやれるはずだと励ます。要するに、悪いのはパフォーマンスであって、“人間そのもの”ではないということです」


    P137
    本書のように、その内容が実践にかかわるテーマである場合には、入門したいと願う人、さらには、すでに入門しているが自信をもちたい、磨きをかけたいと願う人にとって、地道な実践への橋渡しになる。それは、読むだけでなく、1分単位の自分の行動を変える橋渡しになる。
    ==================


    以上
     

  • 4年前の2月に読んでるけど、再読。
    すっかり忘れていたけど、目標1枚シート、やってみたなあと、思い出す。

    今回、新任マネジャー候補に、この本をプレゼントすることにした。なので、久しぶりに読み返す。明日からやっていこう。これをチームの常識にしたいので。

  • この手の本にはいつも思うのだが、モチベーションやパフォーマンスを満たせば成果が出るわけではない。人間には超えられない能力の壁というのがあるし、それ以上の仕事はどんなに努力してもできない。

    ボーリングのピンを見せてあげさえすれば誰もがストライクを取れるというのは浅はかだ。

  • アカツキ社にて、マネジメント入門書として読まれていると知り購入。ストーリー仕立てで取っ付きやすくしながらも、エッセンスが過不足なく詰め込まれている様に思いました。問題や目的の言語化を促し、行動にフィードバックを返しながら、心を通わせること。とにかくこれに尽きるということがすっとインプット出来ますね。

  • チームメンバーに対するマネジメントの方法が、わかりやすくストーリーに沿って語られています。

    “1分間”というのは、その手法の実践に要する時間を指していて、部下との目標設定や褒めること、軌道修正の指示などを1分間でするよう求めています。
    1分にこだわる必要性は必ずしもないかと思いますが、短時間で実践できることが明らかにされています。

    “新”や“1分間”というワードからくるうさんくさいイメージがなんとももったいないですね。薄い本だということもあって、最近に刊行されたキャッチーだけど内容のない本、という印象を与えかねません。もちろんそんなことはなくて、長い間読み継がれてきた古典ともいえる名著の加筆・修正・新訳版です。

    個人的な経験則に基づいて書かれたものではなく、普遍性のある研究成果から編まれたものです。
    世にあふれる「リーダーシップ」に焦点を当てた本ではなく、どちらかというと「マネジメント」に関して詳述されている点も、他書と一線を画すものだと思います。

  • 短くまとまってるけど、内容はとても濃い。これからも読み返す予定の本。

  • 基本スタンスがわかる。マネジメントは一種類ではなく使い分けが必要と理解できる内容

  • 内容忘れたけど再度読もうとも思わない感じではあった
    ちゃんと管理する部下が増えてきたらもう一度読んだら刺さるかも

  • マネージャーの基本スタンスがわかる本

  • 自分の仕事のやり方に疑問が出てきた時、最初に読んだら良さそうな本。今は、ツールもいろいろ使えるので、ちょっと古い印象にはなってしまうけど。例えば、やること書いてマネージャと共有ってあるけど、うちは部署のチャットでマネージャだけじゃなくみんなで毎日共有して、困りごとを助け合いやすいように、頑張ってガラス張りにしてるけど、そこまでは書いてない。とはいえ、最低、これぐらいはといったところの本ではある。

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