嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

  • ダイヤモンド社
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  • / ISBN・EAN: 9784478025819

感想・レビュー・書評

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  • 読んで本当に良かったと思っている1冊✨
    アドラーの心理学について対話形式で内容を知ることができるようになっており、とても読みやすい!!
    内容で特に心に残っている部分は「課題の分離」。
    日々生活をしていく中で、立ち止まって、「自分の課題かな~?」
    「相手の課題かな~??」って考えることが増えたかも!(^^)!
    自分ではどうにもならないことを考える事が少なくなり、心が軽くなった気がします^^

    対人関係で悩んでいる方におススメしたい1冊です^^

  • 青年と哲人の対話を通してアドラー心理学について学ぶことができる1冊。
    様々なところで紹介されているベストセラーであり、学生さんたちもよく借りていくので、読んでみたくなりました。

    心に響く部分もあったけれど、傷口に塩をすりこまれるようなヒリヒリした気持ちになったのは、自分に思い当たる部分が多々あるからでしょう。
    でも、ヒリヒリした余韻を引きずりながらも、日々重く感じていたあれこれが、読後に少し軽く感じられるようになっていました。
    私にとって、まさに今、読むべき本だったんだなぁ…。

    アドラー心理学を実践するのは長い長い時間が必要だし、決して簡単なことではないです。
    でも、理論を知るだけでも考え方が変わります。
    「世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない」という哲人の言葉を噛みしめながら、日々を過ごしていきたいです。

    難しかったところもあるので、古賀氏があとがきで紹介されていた『アドラー心理学入門』(岸見一郎/著、ベストセラーズ)を読んで内容を整理してみようかな。
    その前に、続編『幸せになる勇気』を読んでみようかな。

  • 特に心に残ったことば

    もしもライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自ら選んだものであるなら、再び自分で選び直すことも可能

    あなたが変われないでいるのは、自らに対して変わらないという決心を下しているから

    色々と不満はあったとしてもこのままのわたしていることの方が楽であり、安心なのです。

    アドラー心理学は勇気の心理学

    幸せになる勇気が足りていない

    自慢する人は、劣等感を感じている

    不幸自慢
    不幸であることによって特別であろうとし、不幸であるという1点において、人の上に立とうとする

    自らの不幸を特別であるための武器として使っている限り、その人は永遠に不幸を必要にすることになる

    誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいいのです。他者と自分を比較する必要もない。

    健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、理想の自分との比較の中きら生まれるもの

    勝ち負けにこだわっていると、正しい選択が出来なくなる。メガネが曇って目先の勝ち負けしか見えなくなり、道を間違えてしまう。我々は競争や勝ち負けのメガネを外してこそ、自分を正し、自分を変えていくことができる。

  • 哲学思想に興味があり、遅ればせながら、噂のアドラー心理学、こちらの「嫌われる勇気」を読みました。

    哲人と青年の会話形式で、大変読みやすく、一気に読んでしまいました。
    通勤中や仕事で外出の際の移動中にスマホで読んだのですが、気づいたら降りないといけない駅が過ぎていたり…が何度かありました。
    歩きスマホをして、ごめんなさい。。

    また、哲人さんについてですが、正しい読み方は、"テツト''でしょうか…??
    私は最後まで"テツジン"と読んでましたが笑。
    (もともと「哲」という漢字好きなこともありますが、)
    哲学者というキャラへのわかりやすいネーミングセンスもいいなと思いました笑

    内容については、あとがきでもありましたが、
    主観的解釈>客観的解釈の点では、ニーチェに通じるものがあり、興味深かったです。

    目的論、怒りという道具について、善と悪について、劣等感と劣等コンプレックス、承認欲求、権力争いについて…
    そして、課題の分離を入口として、「人生のタスク・"仕事" "交友" "愛"のタスク」へと話が移り、私たちが目指すべき姿「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」(共同体感覚)を教わります。

    読んでいると、哲人に対して、わたしも青年と同じように、「いやいやいや…アドラー心理学は子育て論には通用しないな、わかってないな」と心の中で突っ込みを入れていたら、すぐそのあとに子育ての話になり、そしてすんなりと納得させられ…なんだか私も彼らと一緒に書斎にいるような気分になっていることに気づきました。笑

    また、数年前の私の価値観では、受け入れることが難しかったような気がします。
    青年と同じく、このタイミングで出会うことができて良かったです。

    基本的には、自分の考え方(理想含む)に通じるものだったので、自分なりの漠然とした気持ちや考えがより明確になり、背中を押してくれたような印象です。
    心と身体が軽くなりました。
    特に、愛について、信用と信頼について、はまさに"勇気づけ"られました。

    そして、私の周りの大好きな人たち、素晴らしい人々、やりがいのある楽しい仕事ができているという自分の環境に心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。
    自分を見つめることで、他者への想いに胸が熱くなりました。
    何なんでしょうか、この愛は。。笑

    私はいま正直に言って嫌いな人、苦手だと思う人がいません。
    (ぱっと出てこないだけなのか、人付き合いの世界があまりにも狭いのか…)

    これから、自己受容のもと、他者への無条件な信頼、この人達/仕事に自分は何を与えられるか?と考えること、素直な感謝や尊敬や喜びを表現することをもっと貪欲に求めていきたいと思います。

    *幸福とは(主観的な)貢献感である。
    →→→ここの理解は間違った方向へ行かないように気をつけねばならないと思います。仕事については大変納得ですし、今現在そのように実感がありますが、対人関係では少し、うーん…な気もしたからです。
    人間にとって最大の不幸は自分を好きになれないことである。=自己の価値を認めることで幸福感を得られる。
    またそれは承認欲求から得られる貢献感ではなく、目に見える貢献でなくてもいい。本当に貢献できているかは他者の問題なのだから、それも考えなくて良い。
    共同体感覚を持ち、行為のレベルであれ存在のレベルであれ、私は誰かの役に立てているとただ主観的に思うことで自らの価値を実感し、幸福を感じることができると。。
    哲人さんに言ったらすぐさま否定されそうですが、
    それで本当に心から幸福を感じるのでしょうか…?
    ''私は貢献できてる!あー幸せ!他者がどう思ってるかなんて他者の問題だから知〜らない!私は共同体にとって有益な存在だって自分で思えてるから幸せなの!"
    というイメージです。
    そんなただの自己満足で良いのでしょうか…?
    ニーチェは、超人になるための3ステップの最初で道徳的感覚をきちんと学ぶことを言っています。その後に自己の内面に目を向けて殻を破っていくと…。このように最初から自分と他者を割り切ってもいいものかと…。
    一方で横の関係という意思を持つように提唱もしていて、色んなことが相反するように感じられ難しいです。。
    哲人さん曰くでは、この私の感覚は、課題の分離、承認欲求の否定がきちんとできていないことであり、自己中心的ということの逆の逆だと言うのかな。
    「他者からどう見られているか 」ばかりを気にかける生き方こそ 、 「わたし 」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルであり、 「わたし 」に執着している人は 、すべて自己中心的と言えます。だからこそ 「自己への執着 」を 「他者への関心 」(他者貢献)に切り替えなければならないと。
    なのでアドラー心理学を実践する上では、自分にとっては課題の分離と承認欲求を本当にきちんと実践することが一番の挑戦であり、それって難しいなぁ〜〜と感じました。


    *人生を線ではなく点の連続だと捉える、いまという刹那の連続にスポットライトを当てて充実させること。

    *真剣に生きていれば、深刻になる必要はありません。
    人生はいつもシンプルです。

    また先日、ある人から、「よーちゃんは本当にネアカ(根が明るいという意味らしい)だなぁ」と言われました...
    その時は、そっかな…??と思いましたが、
    いまは自分でもそうやなと確信しました笑

    でもだからと言って落ち込まない、悩まないというわけでは決してありません。
    これからもちょいちょいこの本、哲人さんにお世話になるのかなと思います。。

    そして哲人(アドラー)の言う通り、出会ったときの年齢の半分の時間を掛けて、本当に理解し習得できるようになるのでしょうかー…。

    話題になり評価の高い理由がわかりました。

    VIVA! ネアカ\(^o^)/

  • 新しい思想に触れるのは本当に面白い。
    この本が多くの人に読まれている理由がよくわかった。きっと周りを気にして自分らしく振る舞えない人がとても多いのだろう。

  •  かなり人生に有益な本に出会えた。
     アドラー心理学は本書でも言われているように、理解して実践するのに今まで生きてきた人生の半分の時間が必要かもしれないほど難しい哲学だと思った。
     本は再読するよりも、新しい本との出会いを大切にしたいと思う自分でも、本書は再読を決意させられる良書と思えた。

  • 小説以外のジャンルは基本苦手なのだけど、ずっと気になってたので手に取ってみた。

    自己啓発とかってどうしても反発したくなってくる(天邪鬼w)。
    「私はそう思えないんだよな〜」とかどうしても途中途中引っ掛かってしまう。

    それでも読み進めると段々と響くところが出てくる。
    『誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいい』
    『あなたは他者の期待を満たすために生きているのではない。他者もまた、あなたの期待を満たすために生きているのではない。』

    『十二国記〜月の影(下)』にも似たような箇所があった。
    『陽子自身が人を信じることと、人が陽子を裏切ることは何の関係もないはずだ。』

    最後の『過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない』という一文が答えであり救いである気がした。

    突き詰めて掘り下げて深く追求したらキリがないが、ようは好きにやったらいいんじゃなかろうか。

    あんまりごちゃごちゃ考えても進まん。
    あとは行動するだけちゃうか?

    …また読み返すけどw

  • 改めて、すごい発明だなあと感嘆します。
    心理学に対して発明というと語弊があるのかもしれませんが…

    トラウマの否定。原因論の否定。個人を全体ととらえる個人心理学。
    過去でもない未来でもないただ”今”にスポットライトを当てて、生きる。
    言い訳を決して許さず、今に立ち向かえと力強く背中を押してくれる、まさに厳しい勇気の教え。

    「ダンスするように生きる」
    この言葉がとても好きです。
    きっとこれからの人生の中で大切にしていく言葉になるだろうと思っています。

  • 読みだした当初は、何故これがベストセラーだったんだろう?と思った。それは対話形式に慣れていなかったから。

    読み終わってみた感想は、「この本は確かに面白い。」

    それはアドラーの考え方が明解に示されるからだろう。
    そして、我々の普段の”常識”を覆される爽快感がある。

    この対話はソクラテスが対話によって哲学を説いたところからきていると聞いてなるほどと思った。当初、奇をてらったようにも思えたが、哲学的には由緒正しき形式なんですね。

    読み進めるうちに、スーッと内容が入ってくるようになってきます。対話にもリズムがでてきているような気が。

    この本をザーッと読んだだけの現時点では、ハッキリとアドラー哲学が分かったとはとても言えないのですが、私の現時点の印象は以下。

    誰もが、自分だけに集中し、自分しか見つめない視野狭窄に陥ってしまいがち。
    他人の評価を気にしすぎて自己主張しないことも、実は自己中心的な考え方で、他人のことを本当に考えていない。自分がいかに良い評かを得るかということ。

    自分と他人の課題をきちんと見分け、自分の課題以外には首を突っ込まないそれが、本当に自己中心ではないということ。

    アドラーの哲学は、対人コミュニケーションの哲学。

    本来の自分というのものをきちんと把握し、他人のためではなく、自分を持ち、他人に興味をもち、他人は仲間であると考える事で、自分の居所ができる。

    アサーティブ的な考え方に近い。

    とてもアドラーの言っている通りに実生活を乗り切れるとは思わないけれども。
    考え方として、凝り固まった頭をほぐしてくれるフレーズが満載と思いました。

    ウツっぽく、考えがマイナスに行っている時に、このような自分を俯瞰して見れるような視点をもてるということが大きい。

    課題を人のせいにしないで、自分が目的をもって課題解決できると思う。
    自分に対する責任の取り方を強く持つ、西洋的な個人を確立するという考え方がベターというようなニュアンスに近いのかな。

  • H27.4.11了
    他人の目を気にしない人間になりたく手に取った本。
    ざっと一回読んだ。怒りの捏造、課題の分離‥etc自分を変えてくれそうな何かを感じた。何度か読み直し、深く理解し、実践したい。

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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