読むだけであなたの仕事が変わる 「強い文章力」養成講座

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 190
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478027097

作品紹介・あらすじ

オンライン学習サービス「schoo」で大人気だった授業をもとに全文書き下ろした、これからの時代必須の新しいスキル「強い文章」の教科書。特別付録・How to say(どう伝えるか)の型厳選36、思わず買いたくなるセールス文章7つの型、「心を動かす文章」7つの型。

感想・レビュー・書評

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  • 1. キャッチコピーを考える機会が増えてきたので、自分のレベルアップのために読みました。

    2. 強い文章とは、相手の心を動かし、行動へつなげる文章です。そのためには、あいまいな表現ではなく、言い切ったり、疑問を投げかけたりし、「自分事」に捉えてもらう必要があります。そうするために本書では、演習問題をやりながら読み進めていくことで、強い文章を作るためのきっかけづくりになります。著者自身が研修を行った際、実際に得た回答を紹介しており、自分では想像できない文章を見ることができるので、楽しく学ぶことができます。

    3.なぜ自分の文章が弱いのか?ということについて考えたところ、本気が伝わらないのだと感じました。本気で話すときは、自分は明確でシンプルな言葉を使うことが多いです。変に難しい言葉を使って、自分出来ますアピールをしてくる人はただのかまってちゃんでしかなく、本気で取り組む気がないように思われることが多いです。伝えるための技法は本書を読めば十分だと思いました。ただ、それよりも大切なことは、自分の言葉がシンプルであるかどうか、本気が伝わるかどうかをしっかり見定めることが今後の課題だと思いました。

  • 「文章の掴み、に関する本です。タイトルとか書き出しとか、キャッチコピーとか。どうすればその先を読ませることができるか、みたいな」
    そう言って、葉月は読み終えたばかりの本を、蛹に差し出した。
    「目新しいものは無いように思うけれど」
    蛹は仕事柄、文章を書く機会は多いのだろう。それゆえに、似たような本をどこかで読んだということらしい。
    葉月は頷く。
    「確かに、どっかで聞いたような話ばかりではありますね。でも、そういう、あちこちで見聞きしたような話でも、箇条書きで簡潔にまとまっていると使いやすいですし、具体例が豊富なのも便利かと」
    「確かにそうかも」
    蛹はそう言うと、最後まで軽く目を通し、それから、改めて最初から読み始めた。
    「でも思うんだけどさ、結局のところ、他人が書いた文章なんて、誰だって読みたくないんだよね」
    「だからこういう本が必要とされるんでしょうね。ぱっと見て、思わず読みたくなる文章、みたいな。中身よりもインパクトっていうか」
    蛹は僅かに笑い、そして、言う。
    「これはこれでいいんだけどさ、もうちょっとこう、読み手を啓蒙する系の本があってもいい気もするんだ。書き手にばかり寄ってないで」
    「100倍感動できる読書法、とか、大事なことを見落とさない読書法、とか?」
    「……言われてみれば、なんていうか、滑稽だね」
    それはそれとして暫く借りるよ、と。
    そう言って、蛹は栞を挟み、本を閉じた。

  • 「文章は短ければ短いほど読んでもらえる」そんな思い込みを覆した本書。具体例を挙げて解説してくれるのでとてもわかりやすい。
    本書は熱伝導率の高い伝え方を示してくれるが、勿論、伝えたい中身が良いのが大前提。微妙な気持ちになる早口広告動画やなんか見てくれのいい写真ばっかりの広告ページみたいにならんよう…

    ■メモ
    1限目 自分ごとにしてもらう
    ・ファクト<(一般的な)メリット<(自分にとっての)ベネフィット の順で訴えかけ力が強くなる
    ・インサイト(相手の気持ち)を想像する
    2限目 相手をゆさぶる
    ・見出しは…具体的で、「おっ?」と興味をそそる
    ・リズムや語呂を
    3限目 相手の心をつかむ
    ・ターゲットをぐっとしぼる(ように見せかける)
    ・問いかける、言い切る、数字を使う、真剣さを見せる
    4限目 仕事は「言葉」で決まる
    ・アリストテレスのロゴス(論理)、パトス(情熱)、エトス(信頼)
    ・企画書の序破急
    5限目 より深い共感を与える
    ・ストーリーを伝える

  • 人の心を動かす強い文章を書きたい。そのためには、どうしたらよいか。具体事例をもとに、わかりやすく説明されていた。
    これをもとに、実際に文章を書いてみるのがすごく大事だと思う。

    印象に残ったこと
    ・ファクト=事実。伝えたいポイント。
    メリット=ファクトから得られる一般的によいこと。
    ベネフィット=ファクトから得られる受けてのハッピー。
    文章で1番大切なのは、相手のハッピー。

    ・受け手に、自分と関係があると思ってもらうこと。まずは、タイトル、見出しで相手の心を掴む。
    1ターゲットを絞る。2問いかけ3言い切り4具体的な数字5心からお願い

    ・ストーリーを入れる。何かが欠落している主人公が、目標に向かって、数多くの障害を乗り越えていく
    ・文章は、自分の視点でなく、相手の視点になって書こう。

    セールス文章の方法
    ・お悩み問いかけ法
    ・未来のハッピー提示法

  • 「伝え方が9割」とパックンの「ツカむ!話術」を足して二乗したような本。
    つまり良書ということです。

    ここにもアリストテレスの三原則ロゴス・パトス・エトスが。

    スピーチでも文章でも相手を動かす力の強度は、ロゴス(論理)×パトス(情熱)×エトス(信頼)の乗算で導かれる。

    わが県、わが県のみならずアアアア~、高齢化社会ィィアハアアア~
    って言ってた号泣会見の県議は、
    ロゴス0×パトス(のようなもの)100×信頼0だから、イコール強度0。

    やっぱり3要素バランスとれてないと伝わらないのである。

    が、相手を笑わせる力は満点。

  • 文章の型はどうでも良くて、いかに相手のインサイト突けるかよなあ

  • 何となく言葉を使っていた私には、面白い本。
    会社でも、多くの人に発信する役割にあるため、もっと意識して考えなければ。
    自分だけだと、どうしても文章や言葉はクセがあるしワンパターンになりがち。早速実践してみようと思う!

  • 就活生のエントリーシートの作成には良いかも
    知っておいて損はない。

  • ファクト、メリット、ベネフィット
    ベネフィットを軸に訴求する
    ベネフィットはインサイト(本音)を読み取らなければわからない

    抽象的な表現はしない
    丁寧→全ての工程を手作業で仕上げた
    迅速な→当日中に必ずお返事

    名詞に関係ない動詞をくっつけてみる
    仕事を読む
    仕事を遊ぶ
    仕事をデザインする

    言い切る
    問いかける
    具体的な数値を挙げる
    利用者に語ってもらう
    一般の常識と反対のことを言う

  •  タイトルに誤りがある。正しくは「惹きの強い文章力」養成講座ではないだろうか。
     各種ニュースサイトのヘッドラインを見て、「あ、これ面白そう」と思ってクリックしたら「え? これなの?」とがっかりしたことはないだろうか。
     この本はそのヘッドラインの作り方を書いてある。
     著者は元コピーライターであり、そもそも売り出す物の品質が高いところにキャッチコピーを着けるからうまくいくのであって、下手なものにこのアイディアを使って気の利いた惹句を書いたとしたら、「最初に思ってたことと違うな」とがっかりされる可能性が高い。
     いや、おそらくは中身の品質が高いという前提ありきなんだろうけどね。
     いくら出だしで惹きつけたとしても、最後まで読んで納得できる説得力を持つかどうかはまた別の話。
     あと、この本に書かれている惹句が、人を画一的に見たイラっとさせられるものであり、なんだろう……えーと相手を見て使った方がいいですよ? たぶん、嫌いな人はすごい嫌い。
     でも、この本には相手の立場に立って、とあるので、これはあくまでもサンプルだなって思うことにして考えるきっかけになれば……って、わざわざこういう本を手に取るようなお客さんにとっては基本なのでは。
     まず中身が大事。それからどう売りだすか考えた方がいい。
    (でも別にこの本は中身を考えなくてもいいとは書いてない)
     ただ、私、「最後まで読ませるにはどうするか!」というお題目のこの本を、最後まで読めてないので、惹句として良い本かどうかはお察しである。
     本の色使いと構成が目にうるさくて読み辛いからかなぁ。中身が薄いからかな。どっちだろう。
     最後まで読んだらそんなことないよ!やっぱり中身が大事だよって内容だったらすいません。それは最初に書いてほしかった。

  • 「相手の視点に立って書く」
    たいてい、「自分にとって興味のないこと」だと思われてスルーされて終わりなので、「あれっ?これ、俺のことかな?」と興味を引くことがいちばん重要

  • 何を誰にどう伝えるか。

    同じ内容でも、テクニックを磨けば見違えるような文章になる。「読みたい」と思ってもらえる文章、読み手の心をゆさぶる文章。強い文章にはインパクトや説得力がある。

    例題も豊富で、自分ならこう書く、と考えながら読める。「成る程!」がたくさん。

  • 章ごとのポイントと例文が分かりやすく、手元に置いておきたい一品。モノにするには何度も読みたい。

  • これからだが、かなり良かった。例文が多くわかりやすい。ただもう手垢がついているような作法も多く、通用するかどうかはそれこそこれからになりそう。あと誤字がちょいちょいあって萎えた。でも総じて素晴らしい本だと思う。

  • 文章力がないのは、
    センスがないからだと思ってませんか。たった3時間読むだけでいいんです。

    相手にとってメリットではなく、ベネフィットを届ける。
    個人個人に刺さる言葉を届けることが大切。

    社内でもとてもよく相手の気持ちをくみ取り、ベネフィットを届けられるライターさんがいるので、盗ませてもらう。

    何度か繰り返し読むことが重要な本。体にしみこませる。
    企画書を書く上でも、相手のベネフィットを言語化することから始まるので、重宝する。

  • 人の心をつこむ5つの型
    ①ターゲットをぐっと絞って呼びかける
    ②問いかけて心の中で答えさせる
    ③びしっと言い切る
    ④具体的な数字を魅力的に入れる
    ⑤心の底から真剣にお願いする

  • いいです。

  • ゴタゴタしていて、面白くなかった。

  • 文章力に強弱があるかどうかわからないけど、「伝わる文章、惹きつける文章」のことであれば、修行しておきたい。

  • わかりやすい文章ではなく、強い文章力を養う本。一般的な文章力を養う本とは違った内容。

  • あなたの言葉なんて誰も気にかけない。

    世の中は情報があふれている。その中で、あなたの言葉が届くのには、強いパンチ力が必用だ。相手の事を思いやることが必用だ。

    おもしろいと思わせなくてはいけない。途中で文章から離れられない文章でなくてはいけない。読み始めたらやめる文章はすくない。読む為のきっかけが必用だ。

    ストーリーの書き方については浅いが、タイトルの付け方については、自分の知識を超えるものが得られたのでよかった。

    つかみの部分が自分の中で弱かったので、全ての方法を事例に当てはめながらやるための、具体例もついているので分かりやすい本だった。

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著者プロフィール

コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。
大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。特に企業や団体の「理念」を一行に凝縮して旗印として掲げる「川上コピー」が得意分野。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者として知られる。現在は、広告制作にとどまらず、さまざまな企業・団体・自治体などのブランディングや研修のサポート、広告・広報アドバイザーなどもつとめる。著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』『コト消費の嘘』(いずれも角川新書)、『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)など多数。海外においても「ストーリーブランディング」をテーマにした本がベストセラーになっている。

「2023年 『ストーリーブランディング100の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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