悩まない---あるがままで今を生きる

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478027226

作品紹介・あらすじ

視点を変える。足るを知る。それだけで人生は輝く。救急医療の現場で命と向き合ってきた医師が語る、与えられた人生を、悔いを残さず生き切る秘訣。

感想・レビュー・書評

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  • 幾つかこの先生の本が書店に並んでるのをみて気にはなっていたのだけども、勧められて読んでみた矢作直樹『悩まない あるがままで今を生きる』

    著者の宗教観と人生観が語られている。

    仏教で言うところの中道、そして神道の中今。
    そんなものを感じた。

    先日、アドラー関連の本で触れたのと同じ内容のことも書かれていた。
    曰く『過去はいつでも、いくらでも変えることができます。過去の事実を変えるのではなく、その過去を現在の自分がどのように受け止めるのか、先ほど述べた心のあり方を変えればいいだけです。』


    帯にも紹介されている「足るを知る」(仏教用語で「知足(ちそく)」)
    なにもかもほっぽり出してしまうような気持ちではなくて、前向きに人生と向き合うことにも繋がる言葉。

    本書全般に「あの世」を信じる医師から具体的な生き方の指南が示されている。
    さまざまな知識、哲学、宗教が織り込まれているけども、不思議と矛盾は感じない。

    宗教書としても、自己啓発書としても、哲学書としても読める(その上、読みやすい)。

    「あの世」については、またこの著書の他のものを読んで触れてみたいと思う。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    視点を変える。足るを知る。それだけで人生は輝く。救急医療の現場で命と向き合ってきた医師が語る、与えられた人生を、悔いを残さず生き切る秘訣。
    ————————
    【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
    矢作/直樹
    1981年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長
    ————————
    【目次】
    はじめに

    第1章 持たない
    ・物が多くなると、不自由になる
    ・必要な物、不要な物の分類から始めよう
    ・人は皆、もとは一つの魂
    ・悪口を言う人の仲間入りをしない
    ・虚心坦懐に見る、考える
    ・予断を持たせない仕組みが必要
    ・自分がイライラする状況を知っておく
    ・あるがままを受容する
    ・想念というパワーを活用する
    ・余計な考えは何かに熱中することで消えていく
    ・何よりも「対面する」ことが重要

    第2章 こだわらない
    ・融通無碍に生きる
    ・幸せも不幸せも受け止め方しだい
    ・過去は学んでもこだわらない
    ・一つの縁を切ると、新しい縁が生まれる
    ・家族には期待せず、つかず離れず
    ・うまくいかないことには意味がある
    ・他人ではなく、自分の目標と比べよう
    ・熱中できれば、勝ち負けのレベルを超えられる
    ・すべての宗教が、実はみな同じ
    ・認めてもらうより、やりがいを
    ・迷ったら、流れに逆らわずに歩いてみる
    ・知識よりも知恵を持て
    ・人の言葉に振り回されない
    ・過度に貯め込まず、適度に回す
    ・お金は天下で回すもの
    ・「無私」を目指す

    第3章 思い込まない
    ・全員が同じ意見なら危うい
    ・毎日、生きていること自体が修行
    ・定期的に思考をリセットしよう
    ・情報は両方の意見を取り入れること
    ・「気づき」がすべてを変える
    ・健康は自分の意思しだい
    ・やるべきことは逆算思考で見えてくる
    ・伝え方もタイミングも大切
    ・聞いた話だけで人を判断しないこと

    第4章 心配しない
    ・うまくやろうと思うより、精一杯やってみる
    ・体の声を聴く
    ・自分を客観視して正確に知る
    ・自分にダメ出ししない
    ・喪失感を味わうのにも意味がある
    ・別れも学びの一つ
    ・ストレスが病気の元凶
    ・すべては時間が解決する
    ・どこで死のうが、行く場所は同じ

    第5章 悩まない
    ・やることを決め、心配事を解消しておこう
    ・視点を変えれば出口が見える
    ・基本は「おかげさま」と「お互いさま」
    ・動けばきっと変わる
    ・直観を信じる
    ・最も大切なのは「誰に相談するか」
    ・許すも許さないもない
    ・人は、誰かのおかげで生きている
    ・医師が他人の力を感じる瞬間とは
    ・あの世では「愛」の質が変わる
    ・過去を悔やむのではなく、今を生きる
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  • 過去は変えられるって話。
    近大の卒業式でキンコン西野が同じような話をしていたが…

    魂がどうたらこうたらの部分は…うん、まあ…

  • <まとめ>
    ★あれこれと夜からの想像を巡らす余裕があるのなら、いつ来るかわからない不安ではなく、「すぐにやれる(行動できる)楽しいこと」を想像してみてください。
    ★悩みと言うのは、人生の途上で出会う私たちが解消(解決)しなければならないテストのようなもの。
    ★悩みと上手に付き合ながら、今を楽しむ。
    今を楽しむことで、生きていることを実感する。
    これが人生で最も大切なこと。

    ・私たちがあの世に持っていける財産、それはこの世でのエピソードである。
    ・ 誰かを恨むなどといった負の想念を送ると、その念はエネルギーとして同じ大きさで自分に返ってきてしまう。
    ・余計な考えは何かに熱中することで消えてゆく
    →忙しければ悪いことを考える余地などないもの
    ・人生は生まれてから死ぬまでの間、学びの期間
    ★自分を客観視して正確に知る
    →あの本を買って読もう、旅行に行こう、などむしろ自分が胸躍るような想像をしてみて下さい
    ★自分にダメ出ししない
    →何かに追い詰められた状況にあっても、「この状況が後々役に立つ」と自分を客観視できるようになれば、その人は本当の強さを手に入れることができる。
    ★喪失感を味わうのにも意味がある
    →私たちが輪廻転生を繰り返している大事な目的の1つだから、そこでの悲しみは十分に味わったら良いかと思う。他界されたことへのそれが一番良い供養である。どんなに辛くても「日にち薬」つまり時薬が大切です。どんなに切なくどんなに悲しい状況も、時間が解決してくれます。

    <感想とやること>
    ☆人生規模で、避けられないライフイベントを経験したときに読んだ本。親の死、配偶者の不倫、裁判等…。私が実践すべき事は、上記★マークのところ全てである。
    今を楽しむ。とにかく今を楽しむ。それが今できる自分への最大の自己投資だと考えている。

  • マインドフルネス的に今をあるがまま受け入れるという内容にスピリチュアル的な死後の世界を合わせた考え方で新鮮でした。

  • 独自のの宗教観をもっている人

  • これは素晴らしい本。
    持たない
    こだわらない
    思いこまない
    心配しない
    悩まない。
    いずれも説得力があります。

  • わたし的には、少しスピリチュアル感が強いかなぁと感じました。

  • 悩まない---あるがままで今を生きる。矢作直樹先生の著書。悩んでも仕方がない、悩まないのが一番。でも、悩まない、あるがまま、言うは易く行うは難しです。

  • ■書名

    書名:悩まない---あるがままで今を生きる
    著者:矢作 直樹

    ■概要

    視点を変える。
    足るを知る。
    それだけで人生は輝く。

    救急医療の現場で命と向き合ってきた医師が語る、
    与えられた人生を、悔いを残さず生き切る秘訣。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    昔買って読み忘れていました。
    本の整理をしていたら出てきたので読んでみました。

    こういう啓発本久しぶりです。

    目新しい内容がどうこうというのは無いです。
    少し宗教よりの話も出てきますが、まあ、特段気にする必要もないです。

    全体的に抽象的かな?と感じます。
    言っていることはその通りと思う事がほとんどです。
    だけど、出来れば、それを実施する具体的な方法を書いといて頂けると
    良かったのにな~と思います。

    これを読んで頑張ろうと思える人は、そもそもこの本なくても自分でなんとか
    出来る人だと思います。
    「これをやったほうがいい!」「こうかんがえるといい!」「行動しろ!」
    と正論が述べられていますが、それが出来ない人がこういう本に手を出すわけで
    「悩まない方法は?」を求めている人に「考えるな」「何かに熱中しろ」とだけ
    答えてもどうなんだ?と言う感じがします。

    「何かに没頭する」は具体策ではあるのですが、もう少し丁寧に説明すればいいのにな~
    と感じました。

    もう一度読む必要は感じない本でした。

    ■気になった点

    ・不満を持っている人はさみしさを感じています。

    ・イライラを解消するには何かに没頭する事です。

    ・心は毎日変わる物。

    ・この世に無理して付き合わなければいけない人間関係は一つもない。

    ・何ごとも疑ってかかる。

    ・全員が同じ意見なら危うい。

    ・生きること自体が修行。

    ・★分かろうとしない人に分からせる方法はない。

    ・自分がコントロールできない事は心配しない。

    ・動けばきっと変わる。

    ・相手の感情は操作できない。

    ・過去や未来でなく今を大事にする。

  • 子どもの頃から、怪談やホラーの類が苦手で、わざと遠ざけてきた。社会人になって極端に怖く感じることはなくなり、身内に霊的なものが見える人がいるという人に会い、そんなこともあるのかねと、特に興味を持つことはなく、でもその話を拒否するでもなく、ふーんと思った。そして今回。精神世界があるという人の本を初めて読んだ。そんな話が書いてあるとは思わずに手に取った本だったので、驚いた。「今を生きる」ということが気になり、Amazonでそのワードで引っかかった本書だった。子どもを産み、育てる中で、遅まきながら、どう生きるのかについて考え、そのヒントを探して読書に向かうようにもなった。
    子どもを虫歯にさせないために、口移しや同じ箸を使うのはダメだという町の指導を聞いて、自分で意識するも、帰省のときには親戚の行動や考え方もあるし、自分の気持ちと、周りの気持ちと、スキンシップの大切さとの狭間で気持ちがモヤモヤし、そのモヤモヤの解決の手段として本に答えを探し出したのが、同じ分野の本を多数読もうとする行動に至った、最初だったようにも思う。ほんとに、遅まきながらなのだが。歯科、小児医学、免疫力について、メンタルについて、哲学、中国思想、そして子どもとの読書をより楽しめるように、児童書の書評本や色んな作家さんの育児エッセイや児童文学学のような本…色々雑多に乱読するようになった。その中で、自分の中に芯を持つことがいかに大切であるかを知った。神さまであったり、自己肯定感であったり、表現のされかたは様々だったが、自分の中の軸、芯ということであるように受け取られた。宗教や神さまというのはその表現の中のひとつ。そういう考えになっていたので、今回「精神世界」の話も、そうか。と、スッと読めた。色んな考え方や世界を知ると、そこに対する自分の考えもあるけれどもとにかくまず、認めることができるようになる。認めて心の門を開くことができる。読書の醍醐味を、そこに感じる今日このごろ。2018/6月

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著者プロフィール

矢作直樹(やはぎなおき)
東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病研究センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。株式会社矢作直樹事務所を開業。
著書に、『悩まない生き方』(三笠書房>)、『人は死なない』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『お別れの作法』(ダイヤモンド社)、『自分を休ませる練習』『自分を好きになる練習』(以上、文響社)など、多数。

「2022年 『身軽に生きるコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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