問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.59
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本棚登録 : 586
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478028926

作品紹介・あらすじ

ロッテ、エステーなどの日本企業からコカ・コーラ、ルイ・ヴィトンなどの欧州名門ブランド、さらには「箸」や「桶」の伝統工芸職人まで-世界中がうなった「問題発見プロフェッショナル」の頭の中を大公開!300超の案件を同時進行で解決しつづけるデザイナーが明かす「すでにそこにある答え」に気づくための「正しい問い」の見つけ方。

感想・レビュー・書評

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  • アイデアは、探さない方がいい
    ものごとを「凝視する」ことは、それ以外のものを「無視する」ことと同じ。周りにあるものを「ボヤッと」見てみる
    中心視と周辺視

    どんなに複雑な問題も必ず2択に絞る。それでも決断に迷ったら、「最初に正しいと思った方」か「難易度の高い方」を選べば、だいたい正解する

    ルールをゆるやかに崩す
    さまざまな課題を解決するにあたって重要なのは、その課題を正直にそのまま受け入れないこと。そもそもなぜその解決に至ったのか、「事の発端」を共有することで、糸口がいろいろと見えてくる

  • NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも特集されていた有名デザイナーが、問題解決思考法を教えてくれる。語り口は若干お下品だが、著者はマーケティングの本質を深く理解しており、内容は示唆に富んでいる。

    例えば、第1章の1『本当の課題は、相手の話の「ウラ」にある』では、エステーから、「既存の電池式の消臭芳香剤をベースに、外装だけをキレイに整えてほしい」という依頼を受けた際、内部の構成要素の簡略化や配置換えを提案し、約25%のコンパクト化に成功すると同時に、以前よりも安く製造できるデザインを提案した事例が紹介されている。ここから学べることは、単に顧客が言っていることを実現するだけではなく、「本当に解決しなければならないことは何か」を深く掘り下げなければ、問題の真の解決にはならない、ということである。かつてハーバードビジネススクールの教授を務めていたセオドア・レビットは、『ドリルを買った人たちは、本当にドリルが欲しかったのだろうか。この人たちが本当に欲しかったのはドリルではなく、そのドリルであけた「4分の1インチの丸い穴」だったのではないだろうか。4分の1インチの丸い穴さえ手に入れば、ドリルなんて必要ない』と語っていた。つまり、「外装を整えてほしい」という、いわば「手段」に過ぎない指定を単純に実行するだけではなく、「コスト削減下でもできるリニューアルをしたい」というクライアントの真のニーズ「目的」に気づき、それを形にすることが本当のプロなのだ。そのためには、先入観を持たず、目の前で起きている現象をありのままに見る観察眼、そして問題の原因を徹底的に追究する「なぜなぜ分析」が必要とされるのだと思う。

    他にも学ぶべきところはいろいろあるが、あと一つだけ紹介したい。著者は、デザインの本質は「整理」「伝達」「ひらめき」と明確に定義しており、デザイン自体はあくまでメッセージを伝える「手段」に過ぎない、と冷静に分析している(第5章の1『デザインとは、あくまで「伝える」ための手段』)「デザイン」と言われると、何となく「ものをカッコよくするもの」という程度の認識しかなかったが、本書を読んで、その価値と意味をきちんと把握することができた。そして著者によると、「整理」と「伝達」については、デザイナー以外の人でも鍛えられる(鍛えるべき)ものらしい。

    デザインに興味のある、または関係ある仕事に就いている以外の人が読んでも、学びのある本である。

  • nendoのオオキさんとは同い年。絡みつくように一本化されたお箸のデザインには鳥肌が立ちました。発憤させられる実例の数々には、何か元気がもらえます。

  • 「デザイン目線」で考えると、ホントの問題解決が見えてくる

    《重要なのはデザインのジャンルではなく、新しい視点を提供することでいかにして目の前の問題を解決できるか、です。》

    「問題発見」「アイデア出し」「問題解決」「アイデアの伝え方」「デザイン」の5章55項目にちりばめられたさまざまなスキルで“ひらめき”を学ぶ

    著者は世界中の会社と300を超すプロジェクトを同時に進めるデザイナー
    『週刊ダイヤモンド』の連載に加筆して単行本化

  • 面白い!ただ1通り読んで終わりにせず、活用するため、たまにパラパラと気軽に見返すとジワジワ身についていくのかなと思った。デザインとは、考え方の1つと捉える事もできるんだと関心した。

  • 問題解決の発想法として全く参考にならなかった。この内容なら書籍でなく、雑誌もしくはブログ記事で良いだろう。

  • 発想力の鍛え方
    ・日々の関係ない事象を、「〇〇の観点で似てる」と意識して言葉にしてみる
    ・「そのこと」にだけフォーカスしない
     └集中は無視の裏返し。周辺視と中心視を行ったり来たりさせる!

  • 501.8

  • ネンド佐藤さんのデザインをベースにした問題解決思考方法に関するエッセイテイストの本。
    デザインが出来ればデザイナー、デザインが出来ないとコンサル、プログラムが出来ればSEってな感じの、デザイン稼業。素晴らしい。

  • 魅力的な人だ。以前newsweekの 「世界が尊敬する100人の日本人」に選ばれている

    固定観念を持たない、本当に柔らかい頭な持ち主なのが分かる

    こんな上司のもとで働きたいと思う
    かれが手がけたケーキ屋さんに行ってみたい

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プロフィール

1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。2002年同大学大学院修了。同年、デザインオフィスnendo設立。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」(2006年)、「世界が注目する日本の中小企業100社」(2007年)に選ばれる。Wallpaper誌「Designer of the Year」(英)、および、ELLE DECO International Design Award「デザイナーオブザイヤー」(いずれも2012年)ほか、数々の世界的な賞を受賞。代表的な作品は、ニューヨーク近代美術館(米)、ビクトリア&アルバート博物館(英)、ポンピドゥー・センター(仏)など世界の主要な美術館に収蔵されている。2012年から早稲田大学非常勤講師。現在400以上のプロジェクトを抱える人気デザイナー。

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