フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方

制作 : 序文:玄田有史  池村 千秋 
  • ダイヤモンド社
3.59
  • (7)
  • (19)
  • (20)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 341
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478029299

作品紹介・あらすじ

アメリカでは4人に1人が実践!プロジェクト型で働く「縛られない生き方」入門。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 何かフリーエージェントという言葉が、働く人にとって自由で理想的な感じで書かれてあるが、経営者にとって便利な使い捨てとならないか、危惧しながら読んだ。
    だがこの流れは不可避かもしれない。ではどうすればいいのだろうか。どんなスキルを身につけたらいいのか知りたかったが、読み取れなかった。

  • タイトルだけ見て思わず買ってしまった。

    なんとなく最近この手の本増えてる気がするが、これ新装版ってだけで実際に書かれたの10年くらい前だと買った後気づいた。萎え

    中身もいたってまじめで特別真新しいネタもなくまさしく10年前の本って感じだった。

    まあしかし、10年前からタイトルの通りフリーエージェントの時代の到来を予言していたという点は評価に値する。まーけど実際将来こういう時代になるよね。日本の労働環境は相当遅れてると最近頻繁に思う今日この頃でした。

  • 【未来の先見がドンピシャ!】改めて読んでみたが、ダニエルピンク氏が考える未来への考察が素晴らしい。今後はフリーランスの数が増え、社会構造が変わると。日本もフリーランス白書を設定したりフリーランスの地位向上の法制を通しているが、あくまで年金対策。会社も副業の定義を変えてくれれば…

  • 【由来】


    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】
    ・新装版にしたところで、本書の出版は2001年。アメリカのこととは言え、豊かな中産階級が増えているという著者の洞察は楽観が過ぎたと言わざるを得ないでしょう。

    ・ただし、フリーエージェントが増えていく社会という点については同意できるし、それは高齢者も対象に含むという点においても同意できる。
     一億総活躍相って、結局、老若男女を問わず、死ぬまで働けってことですよね?まぁ、そういう捉え方をするとチクショーって思うけど、高齢者になって何の心配もなく、日々、やることもなく退屈にボケていく人生よりも、ずっと現役で働く方が面白そうだと、50歳間近の今は思っている。

    ・ピンクの洞察は大前研一なんかも評価してるみたいだけど、このタイミングで読む本書は、どちらかと言えばピントがぼやけた印象。本書をサラッとななめ読みした後でR.グラットンの「ワーク・シフト」を読めば、もう少しアップトゥデートな内容に補完されるし、伊藤洋志氏の「ナリワイをつくる」を読むと、日本の現状でのイメージが少し把握できるだろう。特に「ナリワイ」は少額ビジネスが基本であるという論旨により、現実的なイメージが把握できると思う。

    【目次】
    序章 玄田有史
    プロローグ
    第I部 フリーエージェント時代が幕を開けた
    第1章 組織人間の時代は終わった
    第2章 全米の4人に1人がフリーエージェント! という衝撃
    第3章 デジタル・マルクス主義が蔓延する

    第II部 働き方の新たな常識とは?
    第4章 これが新しい労働倫理だ
    第5章 仕事のポートフォリオと分散投資を考える
    第6章 仕事と時間の曖昧な関係

    第III部 組織に縛られない生き方もできる
    第7章 人との新しい結びつき方がある
    第8章 利他主義で互いに恩恵を受ける
    第9章 オフィスに代わる「サードプレイス(第3の場所)」
    第10章 フリーエージェントに役立つ新ビジネス
    第11章 「自分サイズ」のライフスタイルをみつけよう

    第IV部 フリーエージェントを妨げる制度や習慣は変わるか
    第12章 古い制度と現実のギャップは大きい
    第13章 万年臨時社員の実態と新しい労働運動の始まり

    第V部 未来の社会はこう変わる
    第14章 「定年退職」は過去のものになった
    第15章 教育はテイラーメードできるようになる
    第16章 生活空間と仕事場は緩やかに融合していく
    第17章 個人が株式を発行する
    第18章 ジャスト・イン・タイム政治が始まる
    第19章 フリーエージェントで未来は大きく変わる

    エピローグ

  • フリーエージェントになること、すなわち組織に雇われずに自由に自分の意志で働くことは素晴らしいことばかりではなく、自力でしなければならないことがあるが、それも含めて自己責任つまり他人の責任にできないことはある意味自分の気持ちの整理がつきやすいように思う。

  • ■書名

    書名:フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方
    著者:ダニエル・ピンク

    ■概要

    アメリカでは4人に1人が実践!プロジェクト型で働く「縛られない生き方」入門。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■気になった点

    なし

  • わかるけど、日本ではどうなんだろ、、、

  • 『ハイ・コンセプト』がそれなりに頭に残って、もう少しダニエル・ピンク氏の著書を読んでおきたいなと思ったので借りてきた。
    この本の方が前に出版されていたのね…;;『ハイ・コンセプト』同様、エピソード部分がものすごく多いので、大変読みやすい。
    「フリーエージェントを前提とした、ハイ・コンセプト」なんだろうとは思うんだけど、これだけでもそれなりに収穫はあった。


    とりあえず、前提など。
    ・フリーエージェントには大きく3つのカテゴリーがある。フリーランス、臨時社員、ミニ起業家。
    (この中で、臨時社員だけが別グループ。で、私はフリーランスとミニ起業家の話が知りたいので臨時社員の章は斜め読み。)
    ・アメリカの法律・税制・教育関係が絡む章は斜め読み。


    以下、個人的収穫。
    【1】フリーエージェントとは、仕事と家庭の「両立」ではなく、両者の境界線を曖昧にする「一体化」。
    →個人的には家庭願望は皆無だけど、世界に「素敵な家庭」が多いに越したことはないとも思っている。これは一つ、覚えておきたい言葉だと思った。

    【2】フリーエージェントの人たちにとっての意味ある仕事とは「自由」「自分らしさ」「責任」「自分なりの成功」。
    →私はリスキーなのが好きなわけではなくて(むしろ小心者)、でも本来持っていて良い「自由」とそれに応じた「責任」を果たせないことには我慢ならない質だから。
    「自分らしさ」「自分なりの成功」って言葉は舌打ちするほど嫌いだけど、読み進めてみれば世間に蔓延したヌルい子供染みた意味とは違って、ほっ。(そりゃそうよね)

    【3】「自己実現を成し遂げている人たちを見れば、最も好ましい環境下では、仕事に対してどういう態度をとることがいちばん理想的なのかがわかる。高いレベルに到達している人は、仕事を自分の個性と一体化させている。つまり、仕事が自分の一部になり、自分という人間を定義するうえで欠かせない要素になっているのだ。」(p.83)

    【4】フリーエージェントは、「ヨコの忠誠心」を大切にする。顧客・同業者・同業者のコミュニティなど。
    →これの解説版が、おそらく【5】と【6】で、「成熟した大人の姿勢と精神と振る舞いがあって、初めて『仕事ができる』ってこと」なんだと、実感する。イライラしたりうまくいかないと、すぐ忘れるから怖ろしい。心に刻む!

    【5】「弱い絆」の大きな力。
    弱い絆を介して、いろいろな場に出入りする人たちと知り合いになることができる。弱い絆で結ばれている知り合いは、いつも親しくしている相手ではないからこそ、自分とは縁遠い考え方や情報、チャンスに触れる機会を与えてくれるのだ。(p.185)

    【6】互恵主義や本物の信頼が原則。
    「情報を独り占めすることではなく、分かち合うこと。」
    「あなたがいつか力になってくれると思うから、いまあなたの力になろう」という互恵主義。
    本物の信頼は、一方的な関係でなく、対等の関係で生まれる。
    受け取るだけのものは、フリーエージェントの人脈やコミュニティからは排除される。
    雇用主の影に隠れていられない分、なお高潔な振る舞いが求められるのがフリーエージェント。


    以下、ちょっとした感想。
    多分、単純に私のかねてからの理想の姿と合致するのがフリーエージェント的な在り方だろうから、自分に都合の良いように受け取ってる感はあるんだけど、そこまで心配し始めても、ねぇ。

    どうでもいいけど、オビに「ちきりん推薦!」って書いてあるのが気に食わない。こういう本がちきりん氏と相性がいいのはわかるんだけど、単純に好かんのよ、ブロガーって人ら。(まぁこれは個人の好き嫌いの問題…)

  • 「仕事を好きになるための条件は、自主性が認められること、難しい課題に挑戦できること、仕事を通じてなにかを学べること」

  • ・組織に属さないで働くことのいちばんのデメリットは、1日24時間が仕事だということ。いちばんのメリットは、どの24時間に働くかを自分で選べること。

    ・工業経済の時代と今日とでは、時間のもつ意味は変わってきているようだ。しかし私たちは、古い時間の観念のもとで生まれたシステムに代わる新しいシステムをつくり出すことができていない。古い観念に基づく常識を脱ぎ捨てることもできていない。

    ・調査によると、時間ををはじめとする様々なプレッシャーのせいで、仕事に対する人々の満足度は低下している。回答者の95%は、もっと家族と一緒に過ごしたいと答えている。87%は睡眠時間が足りないと答えた。大切なのはデスクの前で何時間働いたかではなく、仕事の中味と答える彼らは、時間に関して愚かな考え方しかしない組織を捨てて、自分自身の価値観と経済のああらしい現実に合わせて、自分なりのスケジュールを組み始めた。

    ・フリーエージェントの1日の過ごし方はこれまでの会社員とはかなり違う。私の調査では、子どもがいる人は1日平均4時間を子どもと過ごしている。規則正しく運動をしているという人も半数以上いた。エクササイズに費やす時間は1日平均30分以上。アメリカでは睡眠不足の人が1億人を超すと言われるなかで、彼らは毎日7時間30分以上の睡眠時間を確保している。

    ・古いやり方は月曜から金曜まで5日働いて、土曜と日曜は休むというものだった。これに対してフリーエージェント流は、月曜から日曜までの7日間に、仕事もするし、休みもとるのだ。

    ・古いやり方が、年に50週働いて2週間休むちおうものだったのに対して、可能な限り休暇をとり、必要なだけ仕事をするのがフリーエージェント流だ。

    ・仕事の世界には2種類の人間「セグメンター(区別する人)」と「インテグレーター(一緒にする人)」が生息している。これまで私たちは、仕事と家庭の境界線をはっきりさせなくてはならないと思い込んできた。しかし実は、その境界線は20世紀になるまで必要とされていなかった。2000年の調査によれば、20代と30代の男性の5人に1人は、給料のいい仕事ややりがいのある仕事より、家族と一緒に過ごす時間を取れる仕事のほうが好ましいと考えていた。そこで多くの家族が見つけた解決策は、仕事と家庭をブレンドするというものだった。第一に雇用主の都合ではなく自分自身の価値観に従って、仕事と家庭の境界線を決めることができる。それに、自分らしい生き方もしやすい。多くの場合、仕事と家庭のバランスをとるという「ゼロ・サム」の世界より、ブレンドするという「ポジティブ・サム」の世界のほうが幸せなのだ。

    ・工業経済の時代が訪れて、それまで一体だった仕事と家庭が切り離された。フリーエージェント経済は、それを再び統合しようとしている。フリーエージェントたちは、仕事と家庭のバランスを取ろうとするのではなく、仕事と家庭をブレンドしはじめた。

    ・キャリアは梯子型からレゴ型へ・・・私たちのキャリアは、レゴの積み木のようなものになる。すなわち、技能やコネ、関心など、基本的なブロックをいろいろ組み合わせて仕事の形態を決めるようになるのだ。そして、できあがった積み木に飽きたり、その安定が悪いと思えば、壊して、新しくつくり直す。風変わりな組み合わせ方を試してみる人もいれば、安定した形を壊したがらない人もいるだろう。組み合わせ方のパターンはほぼ無限にある。手持ちのブロックの種類は同じでも、キャリアをどのように築きあげ、また築き直すかは、人それぞれだ。「梯子型」のキャリアは例外になり、「レゴ型」のキャリアが普通になるだろう。

    ・誰も彼もがコンピュータの前に座ってひとりで仕事をするようになると、コミュニティが崩れてしまうように感じるかもしれないがそんなことはない。フリーエージェントは、会社などに勤めている人よりも、地域との結びつきが強い。子どもたちが学校に通学するのを見守ってくれるし、近所のお店やさんとも顔見知りだ。フリーエージェントたちは、職場のコミュニティを失った代わりに、新しいグループや人的ネットワークを自分たちで築いていく可能性が強い。人間は社交する動物である。生存し、繁栄するためには、フリーエージェントにもコミュニティが必要なのだ。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方のその他の作品

ダニエル・ピンクの作品

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方を本棚に登録しているひと

ツイートする