なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?--数千年に一度の経済と歴史の話

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 207
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478061381

作品紹介・あらすじ

資本主義の変わり目に割を食ってしまう世代のために。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券などで長年活躍してきたトレーダーが、『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』からマクロ経済理論、世界システム論までを駆使して示す、"新しい時代"の総合分析。

感想・レビュー・書評

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  • 20161218〜 20170105旦那からのおすすめ。ゼミの学生と教授の会話形式で、漫画やSACなどのドラマを題材に世界経済の現状やシステム、これからとるべき道を提示している。数千年の人類の成長の歴史が転換点にある、という主張は、水野和夫氏も述べていたような?
    日本社会の閉塞感は、要するに高齢化社会の中で、既得権益層と化した膨大な高齢者層の存在にあるということか。彼らのモラルに期待して、年金削減や、現役世代向け政策に賛成させようというのは、どうなのかなあ。年金辞退したら、表彰するとか、名誉心をくすぐるのもありか。

  • 進撃の巨人など、現代のエンタメをとっかかりに、意外な結論に引っ張っていって面白いなあと思って読んだら、後半は僕の考えた最強の反インフレを著者の分身たる登場人物の女子高生が肯定しているというひどいものであった。

  • 「進撃の巨人」や「ブラック・アイド・ピーズ」、「セックス・アンド・ザ・シティ」といった作品から、今私たちを取り巻く「不安感」について学ぶというもの。

    これが本当にわかりやすくて、ライトな切り口からヨーロッパやアジアの世界史まで踏み込み、現代が抱えている問題の背景について知ることができました。

    経済問題について、なんとなくの断片的な知識は持ち合わせていても、具体的にどういった流れでそれが起こっているのかをつかむことができる良書だと思います。

    特に20代~30代の人は読んだ方がいいかもしれません。

  • 人口は減る、物は溢れてる、だから成長しない。でも老人達は逃げ切りたいから、成長幻想を煽って何とか現状維持しようと、後世に負担を押し付ける。という当たり前の事をバカな女子大生向けに講義形式で説明。知らないアニメやドラマが題材になっており逆にわかりにくい部分もあるし、妙な江戸・戦前日本礼賛には違和感もあるが、若い人が読むにはいいのかも。結局は選挙制度を変えないとダメだろうな。

  • ストーリーもの。
    サブタイトルにある、経済と歴史の話を女子大生が教わる形式で非常い読みやすい。

    いろいろな本で断片的に得ていた知識がつながって、なるほど!とか、やっぱりそうだったんだ!とうなづきながら読みました。

    進撃の巨人や、鋼の錬金術師を例えに持ってくるあたり、非常にセンスがよいと思いました。

    でもでも、これからの時代を生き抜くには、わびさびの日本気質が武器って…ほかの国にはDNA的にありえないものなわけで、もう未曾有のワンダーランドで生きていかなきゃね、って感じでしょうか…。

  • 本屋でたまたま手に取って読んだ本。最初の鉄腕アトムや進撃の巨人を使った例がわかりやすかったので、導入部分がよかった。また、歴史の見方も、おもしろかった。ただ途中少し読むのに飽きてしまってしまい、切迫につぐ切迫する高齢者の社会保障費の部分は、結局どうするか、読んではみたもののいまだ不安が残ったまま笑 もう少し今の話に関する具体的なフォーカスがほしい。

  • 世の中なんとなく不安な雰囲気が漂ってるけどそれは何故だろう?正体は何だろう?って感じで主に経済の観点から世界のこれまでと現状、これからを教授と女子大生の会話形式で解説した一冊。

    不安の正体は、これからの世の中はこれまでみたいな成長はもう望めないのに、世の中の仕組みは相変わらず成長前提の仕組みで、しかもそれが年寄りをはじめとした既得利権者第一の仕組みなんだからやってらんねーよ、ってみんなどこかで気づいてるんですよ、ってモノ。もっともな意見ではあるとは思うけど、実際は「未来がより良くなることの確度の低さ」なんじゃないの単純に、とか思う。

    そしてそんな成長が望めないのに世界で目指すべきモデルは江戸時代の生活だと話は展開する。目指すべきは成長ではなく発展だ、量ではなく質だ、ワビサビだ、と。世界システムと言われる経済体制では搾取する側される側が生まれて黒人奴隷使いまくって一方は大繁栄一方は大衰退。ところが日本はみんなハッピーに生きてたじゃないか!って話。

    まず世界はこれから成長しないのだろうか?それはないんじゃないかなぁ? 奴隷の時代の成長と、今のテクノロジーを中心にした成長を同じ土台で考えるのはちょっとどうなのだろう? 奴隷いない!!→成長できねー!!はないんじゃねぇかな? それに江戸時代って成長してないの? 何が成長かにもよるだろうけどなんとも。日本ラブ!!日本最高!!って論調もうーん。日本は好きだけどかたよりすぎにかんじるなぁ。

    銀行の仕事とか通貨の本質とかの話は面白かったけど、全体的には結論ありきの論調になんだか感じられたなぁ。年寄りの為の政治が日本をダメにしてるって話は賛成だけど。

  • 高校政治経済のレベルでも理解出来る、かといって突飛な論調でもなく、ちょっと前に流行ったピケの説よりは、よっぽど信頼出来るものだと思う。

  • 世界的に人口増加が限界に近づいており、経済成長も人口増加の打ち止めに合わせて停止することが必然なので、これからは経済のゼロ成長を前提に「定常型経済」を目指すべきであり、これを理解せず無理に経済を成長させ続けようとしているところに、現在の各種の問題の本質があるという主張を、物語仕立てでわかりやすく説いている本です。
    「近代社会システム論」という歴史観は始めて知りましたし、銀行による信用創造の仕組みや、中央銀行の役割なども非常にわかりやすく解説されており、なかなかおもしろかったです。
    が、人口増が止まれば経済成長も止まらざるを得ないという前提や、量的緩和にはインフレに誘導する効果は論理的にあり得ず、それが可能であることを前提に行われている現在の金融政策は誤解か政治的理由による嘘に過ぎないという論については、賛成できないと思いました。
    現在のアベノミスクが、最終的に上手くいくのかどうかは歴史の審判を待つしかありませんが、個人的には成功するのではないかと思っています。が、作者の主張する「定常型経済」への移行「量より質の重視」は、いずれにせよ目指すべき目標であることには異論ありません。

  • ゼミの先生が女子大生に、教えているプロセスが面白く、あっという間に読めました。ただ、歴史については、英国の産業革命を誤解しているところも感じられます。少子高齢化の影響ということで、既得権に固執しない生き方を伝えるところは賛成です。

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