なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか? 数千年に一度の経済と歴史の話
- ダイヤモンド社 (2015年2月12日発売)
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感想 : 26件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784478061381
みんなの感想まとめ
現代社会が抱える不安感について、身近な作品を題材にしながら掘り下げていく内容が展開されます。特に、経済問題や社会の構造的な課題を、ゼミの学生と教授の対話形式で分かりやすく説明しており、歴史的背景から現...
感想・レビュー・書評
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「進撃の巨人」や「ブラック・アイド・ピーズ」、「セックス・アンド・ザ・シティ」といった作品から、今私たちを取り巻く「不安感」について学ぶというもの。
これが本当にわかりやすくて、ライトな切り口からヨーロッパやアジアの世界史まで踏み込み、現代が抱えている問題の背景について知ることができました。
経済問題について、なんとなくの断片的な知識は持ち合わせていても、具体的にどういった流れでそれが起こっているのかをつかむことができる良書だと思います。
特に20代~30代の人は読んだ方がいいかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20161218〜 20170105旦那からのおすすめ。ゼミの学生と教授の会話形式で、漫画やSACなどのドラマを題材に世界経済の現状やシステム、これからとるべき道を提示している。数千年の人類の成長の歴史が転換点にある、という主張は、水野和夫氏も述べていたような?
日本社会の閉塞感は、要するに高齢化社会の中で、既得権益層と化した膨大な高齢者層の存在にあるということか。彼らのモラルに期待して、年金削減や、現役世代向け政策に賛成させようというのは、どうなのかなあ。年金辞退したら、表彰するとか、名誉心をくすぐるのもありか。 -
進撃の巨人など、現代のエンタメをとっかかりに、意外な結論に引っ張っていって面白いなあと思って読んだら、後半は僕の考えた最強の反インフレを著者の分身たる登場人物の女子高生が肯定しているというひどいものであった。
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人口は減る、物は溢れてる、だから成長しない。でも老人達は逃げ切りたいから、成長幻想を煽って何とか現状維持しようと、後世に負担を押し付ける。という当たり前の事をバカな女子大生向けに講義形式で説明。知らないアニメやドラマが題材になっており逆にわかりにくい部分もあるし、妙な江戸・戦前日本礼賛には違和感もあるが、若い人が読むにはいいのかも。結局は選挙制度を変えないとダメだろうな。
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今の日本2016年では、もう成長しきっているから、今までのやり方では、国は成長しない。だから、今は高齢者が中心になって、今までの高度成長期と同じようなやり方で日本を成長させようとしているけど、それではなく、この、成長した日本をどうキープしていくか考えないといけない。
自分の身は自分で守らなければいけない時代がくる! -
少し難しかった。ひとつの意見かなと思う部分もあったり、同感できる部分もあったり。
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お金
経済 -
本屋でたまたま手に取って読んだ本。最初の鉄腕アトムや進撃の巨人を使った例がわかりやすかったので、導入部分がよかった。また、歴史の見方も、おもしろかった。ただ途中少し読むのに飽きてしまってしまい、切迫につぐ切迫する高齢者の社会保障費の部分は、結局どうするか、読んではみたもののいまだ不安が残ったまま笑 もう少し今の話に関する具体的なフォーカスがほしい。
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世の中なんとなく不安な雰囲気が漂ってるけどそれは何故だろう?正体は何だろう?って感じで主に経済の観点から世界のこれまでと現状、これからを教授と女子大生の会話形式で解説した一冊。
不安の正体は、これからの世の中はこれまでみたいな成長はもう望めないのに、世の中の仕組みは相変わらず成長前提の仕組みで、しかもそれが年寄りをはじめとした既得利権者第一の仕組みなんだからやってらんねーよ、ってみんなどこかで気づいてるんですよ、ってモノ。もっともな意見ではあるとは思うけど、実際は「未来がより良くなることの確度の低さ」なんじゃないの単純に、とか思う。
そしてそんな成長が望めないのに世界で目指すべきモデルは江戸時代の生活だと話は展開する。目指すべきは成長ではなく発展だ、量ではなく質だ、ワビサビだ、と。世界システムと言われる経済体制では搾取する側される側が生まれて黒人奴隷使いまくって一方は大繁栄一方は大衰退。ところが日本はみんなハッピーに生きてたじゃないか!って話。
まず世界はこれから成長しないのだろうか?それはないんじゃないかなぁ? 奴隷の時代の成長と、今のテクノロジーを中心にした成長を同じ土台で考えるのはちょっとどうなのだろう? 奴隷いない!!→成長できねー!!はないんじゃねぇかな? それに江戸時代って成長してないの? 何が成長かにもよるだろうけどなんとも。日本ラブ!!日本最高!!って論調もうーん。日本は好きだけどかたよりすぎにかんじるなぁ。
銀行の仕事とか通貨の本質とかの話は面白かったけど、全体的には結論ありきの論調になんだか感じられたなぁ。年寄りの為の政治が日本をダメにしてるって話は賛成だけど。 -
高校政治経済のレベルでも理解出来る、かといって突飛な論調でもなく、ちょっと前に流行ったピケの説よりは、よっぽど信頼出来るものだと思う。
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世界的に人口増加が限界に近づいており、経済成長も人口増加の打ち止めに合わせて停止することが必然なので、これからは経済のゼロ成長を前提に「定常型経済」を目指すべきであり、これを理解せず無理に経済を成長させ続けようとしているところに、現在の各種の問題の本質があるという主張を、物語仕立てでわかりやすく説いている本です。
「近代社会システム論」という歴史観は始めて知りましたし、銀行による信用創造の仕組みや、中央銀行の役割なども非常にわかりやすく解説されており、なかなかおもしろかったです。
が、人口増が止まれば経済成長も止まらざるを得ないという前提や、量的緩和にはインフレに誘導する効果は論理的にあり得ず、それが可能であることを前提に行われている現在の金融政策は誤解か政治的理由による嘘に過ぎないという論については、賛成できないと思いました。
現在のアベノミスクが、最終的に上手くいくのかどうかは歴史の審判を待つしかありませんが、個人的には成功するのではないかと思っています。が、作者の主張する「定常型経済」への移行「量より質の重視」は、いずれにせよ目指すべき目標であることには異論ありません。 -
ゼミの先生が女子大生に、教えているプロセスが面白く、あっという間に読めました。ただ、歴史については、英国の産業革命を誤解しているところも感じられます。少子高齢化の影響ということで、既得権に固執しない生き方を伝えるところは賛成です。
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親しみやすい素材で、難解で俯瞰しにくいテーマを噛み砕いて説明する良書です。
私は歴史に関する内容が非常に勉強になりました。
終末主義的、悲観的な結論でないところも好印象です。 -
人々が自然に行動した結果を観察すると、世の中の真実が見えてくるものなのですよ。マンガが売れる、というのはその一例
「例えば、『鉄腕アトム』が流行った1950年代から60年代の日本は、高度経済成長期で、科学技術の発展が人類に明るい未来をもたらすという夢を人々が持っていた頃の社会風潮を反映し
産業が未熟な段階では、子供に教育という投資コスト、つまりおカネを大してかけなくても、生産=リターンが得られるので、子供が多いことにメリットが大きかったと言えるでしょう。
人類を幸せにするはずだったアトムが、じつは人を不幸にして
いずれ音楽家自体がいなくなる、
いちばん失業したのは〝馬〟
デジタル革命は化石燃料を使い始めた〝物理〟の革命や、化学肥料を生み出して農業生産を飛躍的に増やした〝化学〟の革命ではありません。デジタル革命は〝情報〟の革命です。なので、人間の〝脳〟の機能を、さらに高速の処理能力のある機械で代替していきます。言ってみれば人間そのものを機械が代替していく革命なのです。
みんなよくわからないけれど、どうも間違えた方向に進んでいる気がするわけで不安な気持ちにさ
少子化が進むのは仕方のない話なので、無理やり子供を増やそうとするのではなく、それに社会をどう合わせていくかが本当は大事なのです。現状のようなおじいさん・おばあさん層におカネをかけていくのではなく、未来ある子供たちに高度教育を施すための教育コストを社会でどう負担するのかという議論をすべきですし、現状のようなホワイトカラーを大量につくるためにできた教育制度も見直していく必要があるのです。こういう本質的な政策努力をしないと、ますます人は《漠然とした不安》に襲われて極端な少子化が進むという悪循環が発生していくでしょ
貧富の格差が拡大して二極化した現実と、少子化のせいで相続を受け取る子供が減っているために相続する資産がある人には富が集まり、ない人にはまったくないという世襲によって、貧富の格差がさらに拡大するということです。
紅茶に砂糖を入れて飲むというのは、世界の覇権を握ったイギリス人が、いかに自分が金持ちかを威張るためのステイタス・シンボルだったんです。世界の覇権を確立したイギリスが、世界の西の端のカリブ海で奴隷につくらせた砂糖と、東の端のインドでつくらせた紅茶を輸入してきて、合体させ
近代世界システム論においては先進国になっていった地域を〝中核〟と呼び、〝低開発化〟された地域を〝周辺〟と言います。近代世界システム論の考えでは〝中核〟に従属する〝周辺〟といったように世界的な分業体制ができていて、世界がひとつの経済圏に統合されたまとまったシステムとなっているので、すべての国はその構成要素にすぎないのです。ですから、歴史はそれぞれの国を単位として動いているわけではないというわけです。これが近代世界システム論の考え方
た。「戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る」
世界初のだれもが認める世界システムの勝者、ヘゲモニー国家です。
成長を求めて世界を飲み込んでいった世界システムですが、ついに世界中を飲み込みつくして、もはや地球上に世界システムに組み込まれていない場所が残されていないところにきたのです。
「物事には原因があって、結果があるわけですからね。原因を知らないと、真実を知ることができません。そういう意味で、歴史を勉強するのは大切なことだと思います。
アンガス・マディソン氏の『経済統計で見る世界経済2000年史』という本によれば、人口は紀元0年2・3億人、1000年2・7億人、1700年6・0億人、1998年59・1億人というふうに、1700年かけて3倍になった人口が1700年から2000年の300年間で10倍に
感覚的に見ても限りある地球において、このような指数関数的な成長を持続していくことが不可能 -
日銀が相当危ない橋をわたっているというのはわかった。全体的にわかりやすい喩えを用いているので最後まで興味深く読めた。で、とりあえず自分たちにできることって、年金を欲しがらない。財テクしない、ということなのか。
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トレーダーから見た現在の日本の置かれている状況、世界の経済の状況整理、としては、豊富なたとえ話でわかりやすく、イメージを想起させられる内容だったけれど、後半の日本人云々は正直なところ、うーん…という感じ。本当にそこなのか?という気は拭えない。もちろん松村さんにも、他の誰にも目指すべき姿は見えてても、そこに至るにはどうすればいいのかまではわからない中での、これが一つのヒントちゃうか!?という投げかけなのだとは思いますが。
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良いところは、経済の流れ、ヨーロッパの歴史、
日本銀行の仕組みなどを非常にわかりやすく
簡単に説明しているところ。
このような書き方の本はあまり見なかったように思う。
ただし逆にざっくりとしすぎているところと、
著者の主観による論調が多いため、
そのまま鵜呑みにして良いのだろうかとも思われる。
たとえば、「●●したのは日本だけ」「日本はとてもすばらしい」
という話が唐突に出てくるが、
他国を考えてみると、「だけ」とは言いすぎだろう。
「日本には本来●●というすばらしい考え方があった」
くらいにしておいたほうがしっくりと来る。
あと、物語形式になっているが、それもほとんど
教授の講義になっているので、中途半端な感じがする。
といっても、総じて興味深く読めた。
松村嘉浩の作品
