答えは必ずある---逆境をはね返したマツダの発想力

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478061541

作品紹介・あらすじ

会社存続の危機の中、エンジン技術だけで、ハイブリッド車並みの超低燃費を実現した、マツダ流「選択と集中」とは!?Mr.エンジンが初めて明かす!

感想・レビュー・書評

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  • マツダの存続を掛けてエンジン開発に取り組まれたお話です。
    答えは必ずあると信じて取り組み続けることで、新しい発想が出てくること。
    困難に思えることも、要素を絞り込んで(今回の場合は7つ)考えてみると、突破口が見えてくること。
    常識が邪魔をすると山の上の景色が見えない。
    など問題解決の取り組み方として、技術者以外でも参考になることがたくさんありました。

  • 大企業が持つ大企業病の制約を壊し、大きなビジョンに向かう。ちまちまと課題を解消するのではなく、共通する課題を見つけ、その課題解消に集中することの重要性がよく分かりました。

  • 電気メーカーの開発部門に働いている身として、職場の環境というか、雰囲気が一昔前のマツダさんと同じような気がしてならない。

    時間も人もない条件で高い目標に挑むことはチャレンジではない。否定することに優秀な頭脳を使うことは、勿体なさすぎる。

    実際にゴールするまでのイメージを持てるかどうか、大きく変わることを受け入れられるかどうかが、飛躍するかしぼむかの分かれ目なのだろう。

    さて我が職場は変化を受け入れられるだろうか?

    しかし人見さんは根っからの技術者なんだなぁ、と思わず笑顔になってしまった(笑)

  • マツダに関する本は以前に「ロマンとソロバン」を読んだが、
    今回もスカイアクティブ技術の成り立ちが書かれている。

    本書は現在マツダ常務執行役員の著書で、
    以前は開発をされていた方でスカイアクティブ技術をリードされていた方。

    内容は「ロマンとソロバン」が被る事が多いが、こちらは実際に携わっていた方の
    証言なので重みが違うと感じた。

    電気自動車の普及がいかに難しいか、
    CO2排出の問題は、原油採掘から生成時までかなりCO2が排出され、
    (電気自動車が)走行時にCO2が排出されないとはいえ、
    製造までに大きな問題があるということ。
    また、ここまで日本で自動車が普及していることから、
    (現在約6000万台)多くが電気自動車に変わった場合の
    発電問題、充電問題、インフラの問題は決して容易くないという事。
    グラフでの説明もあり説得力があった。

    そもそも、マツダは次世代の自動車をハイブリッドでもなく、
    電気自動車でもなく、従来のエンジン(内燃機関)で勝負に出るというニュースが
    流れた2006年。
    小さい会社だから資金の問題とかあるだろうが、できる範囲内での可能性を求めて
    勝負にでるその意思がカッコ良かった。

    期待させられるものがあった。

    本書を読むと、それ以前と以後で社内が随分変わったのだろうと思う。
    実際に欧州のCO2問題にも直面し、いわば背水の陣だったかもしれない時期に
    変革しなければいけない。
    そのいきさつが書かれていてチャレンジする姿勢が素晴らしい。

    内容的には「ロマンとソロバン」のほうが濃いようだったが、
    本書はビジネス的、マネージメント要素が強いと思います。

  • ・共通主要課題を1つに絞って単純にし、対症療法ではなく根本的治療を施そう
    ・電気を作るところから考えるとエコカーはどれも言うほどエコじゃない
    ・何か新しい発見をしたかったらパラメータは少しずつではなく大きく振るべきだ

  • 何度も読みました。新車で買ったホンダのフリードがまだ3年目ですが、次はマツダ車を買いたいと思いました。

    私は小さな会社で開発関連部署のリーダー職をしていますが、「様々な問題に共通するヘッドピンを見つける」という考え方は、ぼんやりと頭の中にあった自分の考え方を言葉にしてくれるものでした。おそらく今後も何度も読み返すと思います。

    一つ気になったのが、『つくりたいんは世界一のエンジンじゃろぅが!』の著者である羽山信宏氏について一言も触れられていないこと。同時期に同じ部署にいたはずですが…

  • 2015年の22冊目です。
    マツダ株式会社常務執行役員の人見光男さんの書かれた本です。

    先行技術開発が長く、提案した技術が商品化を担当するエンジニア達から受け入れてもらえないという経験を何度もされています。私も新入社員の頃に在籍した先行技術開発チームで、担当していた技術が取りあってもらえなかった経験があります。人見さんは、何度もそれを経験されていながら、技術を開発することに対して”諦める”ということが無かった。その粘り強さが会社を救うエンジン技術の実現に繋がったと感じました。またもう一つ、”ヘッドピン”と名付ける複数の問題に共通する課題を見つけて、それを解決していく仕事進め方が、様々なリソースの少ないマツダ流の「選択と集中」という考え方が、仕事を成功へと導いたと強く感じました。

    感謝の気持ちを込めて本書中に揚げられた社員の中に、
    研究室の一年先輩と一年後輩の名前があり嬉しかった。

  • マツダのスカイアクティブ・エンジンを主導した著者が、その設計思想について、開発当時の生々しい思いも含めて語った一冊。

    「作りたいんは世界一のエンジンじゃろうが」と内容的にかぶる部分はあるが、あちらはより技術的な色が濃いのに対して、本書は仕事への取り組み方や姿勢を含めてよりビジネス書的な内容となっており、より広い層に受け入れられるのではないだろうか。

    マツダの選択として、多くの選択肢の中から良さそうなものを選ぶのではなく、様々な課題に共通している要因を洗い出し、それを徹底的につぶすという思想をとっている。

    えてしてそういった共通課題というのは、大変難しい問題が多く、まずは手のつけられそうなものから潰していくという手法をとりがち。

    ただ、その手法ではモグラたたき的な事態となってしまい、抜本的に良い方向に向かわないことが多かったりする。
    それでも少しづつは進むので、何となく仕事をやったような気になって、その手法をとり続けてしまう。

    マツダのように主要な課題を一丸となって取り組むのは非常に勇気のいることで、その選択をした著者とそれを容認した経営陣には感服する。

    エンジニアであれば、どこか共感できるところがあり、自分もできるのではないかという勇気がもらえる一冊。

  • マツダファンには評判良い本のようですが。
    少人数でスカイアクティブテクノロジー開発したというお話。
    30人の先行開発部隊でやり遂げるために、ポイントを絞った開発業務をというのが主題。

    ヘッドピン(ボーリングの一番ピン)を見つける。
    問題点、いろいろのケースにあろうが、そのリストアップも大事だが、それを整理、俯瞰することで糸口は見つかる。そのヘッドピンを見つけるのが大事と。

    圧縮比の話で、条件を大きく振ってテストしてみることが大事。12とか13でノッキングするだろうからと15などには手を出さない、、トルクダウンはある程度のところでサチるということなのか、15になっても思ったほど悪くないとか。。
    確かに条件の振り方は大事で、小さめの振り方になりやすいのは事実。ただ大きく振りすぎて見失い人もいるから、結局その辺りは、「勘」があるかどうかということかとも。

    他人の業績は、つい芽を摘みたくなって、過去の失敗事例を総動員??意外ににセクショナリズムに悩まされておられるようで、

  • 「大きく振ってみる」
     誰もまだ見ていない世界にいち早く踏み込む。
    「後追いの対症療法ではなく根本的な治療方法」
     理想のゴールを強くイメージする。
    「ヘッドピンを探る」
     山のようにある課題は本質的につながっている。
      エンジン効率改善の7つの因子を理想に近づける。
      CAEを強化し効率化。

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