答えは必ずある 逆境をはね返したマツダの発想力

  • ダイヤモンド社 (2015年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784478061541

みんなの感想まとめ

理系開発職の方に特におすすめの一冊で、著者はMAZDAのSkyactiveエンジン開発をリードした人見氏です。本書では、限られたリソースの中で競争力のあるエンジンを開発するための思考法や組織マネジメン...

感想・レビュー・書評

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  • 理系開発職をやっている人にお薦めです。
    MAZDAのSkyactiveエンジン開発のリーダーである人見氏が、少ないリソーセスで競争力のあるエンジンを開発した時の考え方、組織マネジメントを振り返りながら書いた本です。
    モデルベース開発の適用などの考え方がしっかりしていて良かったです。本質的な課題をバラして、ボーリングの一番ピンとなる課題に注力するというやり方が良かったと思いました。

  • 本書では数多の課題を効果的に解決する方法としてヘッドピンを探せというメッセージとともに組織論についてかなりの紙面を割いて書かれている。

    リーダーシップや組織の在り方について書かれた本は、単にロジカルに説明がなされているだけでは行動につながらないと常々考えている。文字に熱が乗ってこそ読者の感情を刺激し行動を変えさせる効果が大きくなる。
    熱が乗るというのは、自分の頭で考え、悩み苦しみ、なんとかしようともがいてきたが故の臨場感、説得力があるということである。

    人見氏の人間臭い悩みやリーダーとしての考え方、開発組織としてどうあるべきかという本書のメッセージは、同じく開発の現場で理想と現実の間にゆれながらもがく身として心に響き、背中を押してもらえるような本だった。

  • マツダのSKY active(エンジン)を開発した
    常務執行役員の研究所畑キャリアでの
    エンジン開発や課題解決など記したビジネス書

  • マツダといえば、「走る喜び」を提供しつつ、スカイアクティブシステムでハイブリット同等の燃費を実現する車を製造販売している自動車会社である

    本書は、そんな「マツダ」の常務執行役員であるが著者が、最近なかなか元気がいいマツダの「選択と集中」について書いた本です

    そもそもマツダ流「選択と集中」とは、
    ・理想像を描き、ロードマップを作製することで集中して開発をすすめる
    ・課題がたくさんあるからとあきらめるのではなく、できるだけひとつに集約するのが大切
    ・問題を上位レベルで整理する
    ・技術開発のヘッドピン(進むべき方向)に集中する
    と言った感じであろうか

    つまり、
    ・「いろいろ試行錯誤するのではなく課題を集約する」
    ・「集約した課題に人員等を集中する」
    ことで、小規模の弱小自動車会社の少人数の開発チームでも「おもしろいクルマ」を作り上げているのだろう。

  •  学生の皆さんにとって、就職は一番の関心事ではないでしょうか。では、「何のために働くのか」と考えた事はあるでしょうか? 「皆が就職するから」でしょうか、それとも「生きて行くため」でしょうか。
     苦労して決めた仕事も、就職後3年以内に3割の人が会社を辞めて行く事にも話は及んでいます。どうしたらこの様な事態を防ぐ事が出来るのでしょうか。就活を始める前に、仕事とは何かという原点に立ち返ってみてはいかがですか。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:602371 請求記号:537.067||Hit

  • 凄さが伝わらないと意味がない

  • マツダ車が好きなので、ここ数年、マツダのブランド価値が上がってきたことがとても嬉しい。
    力をつけてきたマツダブランドの裏側を知りたいと思い、以前から気になっていた人見光夫氏の著書を手に取った。
    物事はできるだけシンプルに捉え、ヘッドピン(ポイント
    となる課題)を見つけて、解決することに邁進する。できないとは言わない。
    『答えは必ずある』
    シンプルだけど深い。とても共感できる内容だった。

  • 要因を見つけ、ボウリングのヘッドピンを倒すように…との記述、甚だごもっともだが、それを見つけられないのが自分の現実。見つけようとしてないだけか、能力不足か

  • 凄い人がマツダにもおられた。エンジンは何処まで進化するのだろうか

  • マツダのスカイアクティブエンジンの開発責任者だった著者が、エンジンの先行開発部員たった三十人という少数部隊で、如何に困難ななエンジン開発を成し遂げたか、その開発マネジメントの真髄を語った書。

    その要諦は、山のようにある技術課題の中から、ヘッドピンを見つけることだという。ヘッドピン(主要共通課題)を倒せば、後ろのピン(課題)が次々に倒れてくれる。そのためには、まず全体を俯瞰して見るすることが重要だとも。

    著者は、エンジンの効率=エネルギー損失(排気損失、冷却損失、ポンプ損失、機械抵抗損失)を改善するための制御因子が、圧縮比、比熱比、燃焼期間、燃焼タイミング、壁面熱伝達、吸排気行程圧力差、機械抵抗の七つしかないことに気づき、各因子の現状達成レベルを把握した上で、注力すべき因子を絞って開発を行ったという。

    また、著者は、環境問題への解がEVしかないという昨今のマスコミの論調・政策動向に強い苦言を呈している。well to wheel で考えたら、EVは環境に優しくないし問題が多いってことなんだけれど…。個人的には、EVシフトがバッテリー技術のブレークスルーと再生可能エネルギー活用を促進するんじゃないかと期待してるんだけどなあ。

    同じマツダ本でも、先日読んだ「マツダ 心を燃やす逆転の経営」の方が面白かったな。

  • 熱すぎるエンジニアの書である。エンジニアの心構えという精神的な部分と、課題をどう解決していくかという技術的な部分の、両方が書かれていて、お得である。
    こんな人が予定調和な組織にいたら大変だが、前に向かって進んでいく組織には必要不可欠である。

  • 逆境だからこそ知恵が出るっていう事例。
    人数が少ないからこそ、コンピュータを積極的に採用したし、後戻りが出ないように攻めどころを事前に整理した。

    それと、反作用を怖れず一度試しに振り切ってみるっていう作戦は使える場面がありそう。

  • 中身が薄いし、表現がしっくり来ない

  • 2015/03/08 Kindle
    ◯理想とロードマップがあれば,少ない人員でも迷うことなく進むことができる.
    ◯批評家はいらない→提案者になる
    ◯年頭メッセージのメール・各人が計画的に,日々に生産的な仕事がどうすればよいかという提案を考えてください・メモレベルでOK,提言を返してください・それを,業務方針・計画に反映していきます→他人任せばかりの提案ではこまる,自分もやるという意思を込めた提案をお願いします

  • 研究者としてものづくり業界にいるものとして勇気をもらえとても共感できた。この時代にこんなことができた人見氏を尊敬します!(講演で直接話を聞いたときは胡散臭い感じでしたが(笑) それにしても残したい言葉がたくさんあった。マツダは間違いなく生まれ変わっている。自分たちもこうなりたい。以下目次のタイトル。
    ・答えは必ずある
    ・マツダ存続の危機
    ・「できない」とはいわない
    ・強烈な反骨心でソリューションを探る
    ※俯瞰し問題を見抜く力
    ・答えはいつだってシンプルである
    ・常に全体最適を考える
    特に※の章からいくつか言葉を残しておくことにする。
    ・時には極端なことをやってみる
    ・まさにロードマップが私たちを導いている
    ・世界一を目指さなければサラリーマンだって面白くない
    ・自分で誇れる仕事をするしかなかった
    ・ヘッドピン探し
    ・「私の専門にはこれだけの広がりがある」と自分カタログに書こう
    ・いかに共通課題を見つけるか、そしてシンプルに答えを見出すか
    ・ロードマップを示してメンバーに道を教えるのがリーダーの役目
    ・もう少し他の部門の仕事も近いして協力できないだろうか
    ・後追いの対症療法ではなく根本的治療法は何かを考える
    ・あらゆるシーンなど想定できるはずがない、だから共通の課題を探す
    ・負けず嫌いならば他人にとやかく言わずに自分を磨け
    ・商品開発と先行開発のバランスを逆転させれば強い組織となる
    「商品開発・量産開発はやると決めた製品を開発し量産する部門だからそれはいかに効率よく少人数でこなすかという事が重視されるべきだ。そのかわりむしろ将来に向けた先行開発に優秀な人材を配置すべきなのだ・現状から言えば逆三角形になるそうした組織こそが開発重視の会社では正しい。いい会社の条件と言っていいはずだ。」
    ・道を知っていれば迷わずに済む
    ・代替可能が受け入れられる強さが欲しい
    ・ヘッドピンがわかったら自分たちが制御できる因子を見極める
    ・全体像が分かれば進むべき方向性も自分のポジションも見えてくる
    ・究極の姿を描きそこに近づいていく
    ・ロードマップに沿ってまだまだ挑戦の連続なのだ

  • マツダの存続を掛けてエンジン開発に取り組まれたお話です。
    答えは必ずあると信じて取り組み続けることで、新しい発想が出てくること。
    困難に思えることも、要素を絞り込んで(今回の場合は7つ)考えてみると、突破口が見えてくること。
    常識が邪魔をすると山の上の景色が見えない。
    など問題解決の取り組み方として、技術者以外でも参考になることがたくさんありました。

  • 大企業が持つ大企業病の制約を壊し、大きなビジョンに向かう。ちまちまと課題を解消するのではなく、共通する課題を見つけ、その課題解消に集中することの重要性がよく分かりました。

  • 電気メーカーの開発部門に働いている身として、職場の環境というか、雰囲気が一昔前のマツダさんと同じような気がしてならない。

    時間も人もない条件で高い目標に挑むことはチャレンジではない。否定することに優秀な頭脳を使うことは、勿体なさすぎる。

    実際にゴールするまでのイメージを持てるかどうか、大きく変わることを受け入れられるかどうかが、飛躍するかしぼむかの分かれ目なのだろう。

    さて我が職場は変化を受け入れられるだろうか?

    しかし人見さんは根っからの技術者なんだなぁ、と思わず笑顔になってしまった(笑)

  • マツダに関する本は以前に「ロマンとソロバン」を読んだが、
    今回もスカイアクティブ技術の成り立ちが書かれている。

    本書は現在マツダ常務執行役員の著書で、
    以前は開発をされていた方でスカイアクティブ技術をリードされていた方。

    内容は「ロマンとソロバン」が被る事が多いが、こちらは実際に携わっていた方の
    証言なので重みが違うと感じた。

    電気自動車の普及がいかに難しいか、
    CO2排出の問題は、原油採掘から生成時までかなりCO2が排出され、
    (電気自動車が)走行時にCO2が排出されないとはいえ、
    製造までに大きな問題があるということ。
    また、ここまで日本で自動車が普及していることから、
    (現在約6000万台)多くが電気自動車に変わった場合の
    発電問題、充電問題、インフラの問題は決して容易くないという事。
    グラフでの説明もあり説得力があった。

    そもそも、マツダは次世代の自動車をハイブリッドでもなく、
    電気自動車でもなく、従来のエンジン(内燃機関)で勝負に出るというニュースが
    流れた2006年。
    小さい会社だから資金の問題とかあるだろうが、できる範囲内での可能性を求めて
    勝負にでるその意思がカッコ良かった。

    期待させられるものがあった。

    本書を読むと、それ以前と以後で社内が随分変わったのだろうと思う。
    実際に欧州のCO2問題にも直面し、いわば背水の陣だったかもしれない時期に
    変革しなければいけない。
    そのいきさつが書かれていてチャレンジする姿勢が素晴らしい。

    内容的には「ロマンとソロバン」のほうが濃いようだったが、
    本書はビジネス的、マネージメント要素が強いと思います。

  • ・共通主要課題を1つに絞って単純にし、対症療法ではなく根本的治療を施そう
    ・電気を作るところから考えるとエコカーはどれも言うほどエコじゃない
    ・何か新しい発見をしたかったらパラメータは少しずつではなく大きく振るべきだ

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