マーケット感覚を身につけよう 「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- ダイヤモンド社 (2015年2月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478064788
感想・レビュー・書評
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図書館本
ちきりんさんの本は必ず最初に心を掴まめれる一文がある
今回は「どんな分野であれ10年も働いたら、自分には売れるモノなど何もない」ということはない
で一気にこの本を読んだらさらにパワーアップできる!!と感じました
論理的な思考とマーケット感覚の両面で考える
マーケット感覚を身につけるためには
自分の価値観の基準を常に考える
特に、インセンティブシステムは子育てにも応用できる事です。
やってもらいたい事を自発的にしてもらうにはどうしたらいいか
最後にいかに行動するか
失敗を恐れずに、変化を恐れずに楽しめるか!
今の私にはドンピシャな内容でした!
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以前は重要視されていた学歴や資格が、前よりも評価されなくなってきつつある時代。
マーケット感覚とは、価値を正しく認識する能力。
自分では何の役にも立たないと思っていることだとしても、どこかの誰かには価値あることかもしれない。
そんな能力を身につければ、今後かなり有利になりますね。
例えがわかりやすくて、説得力があって、ちきりんさんにはいつもハッとさせられます。 -
論理的思考とマーケット感覚という2つを並列させて考えているのが印象的だった。
構造化してもれなく考えること&当たりをつけて一気に結論に近づくことの2つを重視する という考え方と似ている気がした。
市場を見て、なぜその物が売れるのか、どのような理由で売れるのかを考えることはマーケティングをやる上では必須なのだろうなと思った。 -
あらゆることにマーケット感覚で物事を考える。この考え方は全ての人が取り入れたほうが良い。例えば会社内で給料が少ないもっと上げて欲しいということを言っている社員がよくいるが、その場合は労働市場で物事を考えれば解決する。具体的には給料にこだわるのであれば金融業に転職すれば良い。またはクラウドワークスなどて発注金額が高い仕事を調べてそれに必要なスキルを勉強すれば良い
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自分のアタマで考えようの対になる本だと思います。(青い本は読んでませんが)
これも後輩に貸すためにちらっと読み返しました。うっかり忘れてることですよね。
自分の感性を研ぎすまそう、と言うことかと理解してます。感性ではあまり気乗りしないのに、した方がよい理由を探して、する方向の意思決定を行うことがある気がします(特に会社で)。別の言い方をすると、「案外よかったね」を探しても仕方ない、ということですかね。 -
チキリンさんのブログを愛読していますが、本書と「自分の頭で考えよう」は、非常に好きな本であり、手元に置いて何度も読んでいます。
完全に人との関わりを絶って、自給自足で生活しているという状況でもない限り、世の中の人は皆マーケットと関わりを持って生きており、
●マーケットとは何か
●マーケットを味方に付けるにはどうするか
を説明した本です。
このブクログの書評にしても、「いいね!」を如何に多く獲得するかを競うゲームだと仮定すると、たちまちマーケットに早変わりします。※実際、書評を書く理由は人それぞれで、私は、文章の練習、感じた事の忘備、本の内容整理、読書量可視化によるモチベーションアップの為に書いてますが。。。
本をジャンル分けし、それぞれのジャンルの書評を覗いている人の数、その特性、「いいね!」を押すインセンティブを分析し、自分が戦えそうなジャンルを選択し、トライ&エラーを繰り返しながら「いいね!」を稼いでいくといった具合でしょうか。
何より大事なのは、特定の物事を観察するとき、「これってマーケットじゃない?」という視点を持つことであり、先ずはその思考の癖をつけてみようと思います。 -
ブロガー、ちきりん氏による「これからの社会で生きていくのに求められるのは、どこに、何に価値があるのかを見抜く『マーケット感覚』だ!」という1冊。
氏の著書は(ブログもですが)読みやすく、ボリュームも手頃、その中に一定の学びがあるので広く読まれてほしい本だと思います。無批判に著者の考えに揃えにいっちゃうと、またそれはそれで違うんですが…。
本著を読了してあらためて思ったのは、これからの先が見えない時代、正解が存在しない中で自分なりの価値基準を持って、判断して、変わり続けないといけないということ。
「石の上にも三年」とか言ってた頃からすると隔世の感はありますが、戦前の日本の企業文化はアメリカもかくやの転職ありきだったりした訳で、そういった波乗りをこなしていくDNAは持っているはずです。
自分はそんな中でどう変わっていけるか?は、本著を読んだ人間の宿題なのかなと思います。
自分の視野が狭かったな、と感じたのが「独占状態なら何でも高く売れるはずと考える人は、市場で取引されている価値について、突き詰めて考える習慣がついていません」というくだり。
日常では「ブドウ高いからリンゴでいっか」的な行動を取りつつ、かなり無意識にやっちゃってるんだなぁと。。
あと、「重要なのは儲かるかどうかではなく、『価値があるかどうか』なのです」というのはその通りだと思うのですが、かような事業が潰れそうな時に、「あなたの事業、価値があるよ!頑張ってね!」と言われても…というのは正直思うところです。
まぁ、それまでに価値を見出してこれなかったんだなという扱いはそれはそれであるんでしょうが。やはり、見つける/見出す/見抜く力がこれからのキーになるような気がします。
特に、大学生や高校生が読むと刺さるんじゃないかと思う1冊でした。 -
サブタイトルは『「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』です。帯には「論理思考と対になる力を教えます!」とあります。有名ブロガーである著者には、本書発刊の前に論理思考についての著書があったということでした。
これだけの情報だと、現在の「グローバル化」し「情報化」が進み20世紀とは様変わりした世界で商売をばりばり行って、一頭地を抜く存在になるための教本のように思えるかもしれないです。ですが、読んでみると、そのための知識をつける本というものともちょっと違います。より根本の、「やわらかな頭を持つための、やわらかな頭とは何なのかそしてなぜ大切なのかの解説とやわらかな頭のための体操の仕方」を教えてくれる本といったほうが的の中心に近そうです。
ここで登場する「マーケット感覚」とは、マーケティングのことではありません。ここで本書での例をあげますが、たとえば航空会社の競合会社は他の航空会社だけだろうか? という問いを考えるとわかりやすいです。飛行機には出張や旅をする人を運ぶのはもちろんのこと、それだけではなく、貨物としての性質だってあります。列車やバス、運送業も競合会社になります。さらに、全国各地、ひいては世界各地の支店長を本社にあつめて会議をしたい、となったとき、それだったらリモートのほうが便利だし安上がりだし時間も節約になる、となれば、IT会社や通信会社が航空会社の競合にもなっている、となります。
というように、現実感覚と現場感覚、そして想像力によって論理思考より広くそして地に足をついた感覚でものごとを把握する感覚がマーケット感覚なのでした。
昨今では、就活も婚活も市場化された、と著者は述べますし、大学のありかたも今後どんどんマーケット感覚でもって運営していかないと淘汰されていくというようなことも述べています。おもしろかったのは、都市部よりも地方のほうが市場化によってチャンスとなるものが潜在的に多く、町おこしをそういった目でみるとまだまだ地方は捨てたものではなさそうだ、というところでした。都市部で暮らした人のほうが、市場としての性質の高い生活を強制的に送らされているのでマーケット感覚が培われる人が多いです。なので、都会でマーケット感覚を知った若者が地方にやってきたり、Uターンして地元に戻ったりして上手に商売をするだとかが今も起こっていることですし、これからもそういうことが起こり続けるのだろう、と本書から教えられます。そこで自らがそこに関われたならばすごくいいでしょうね。
読んでいると、人間理解をちゃんとやることが大きいぞ、と読めもするんですよ。マーケット感覚を育めたなら、たぶん小説を書くことも上手になりそうだし、書く前段階での読者ターゲット設定やテーマ設定、そしてキャラクター設定もずっと無理なくできそうな気がします。そういった仕事が、小手先じゃなくなるでしょう。
でもですね、僕なんかはこういう商売が最前面にでてくる世界観には寂しさを感じもするのです。拝金主義に陥りやすそうだなあだとか、世知辛くなりそうだなあだとか思えますから。そういった点についても、そうならないように感覚を働かせるのも、ある種のマーケット感覚ではありましょう。基盤設計といいますか、社会のあり方みたいなものに働きかけるときにも、応用が効く感覚だと思いました。つまり人間を中心に据えて考えてみること、です。お金がとても重要でありはしても、人間を差し置いてまで重要ではないでしょうから。僕個人としては、そういった感覚を捨てずにいながら、マーケット感覚をもっと養いたいところでした。 -
私はまさに、資格を取れば安泰だ、公務員は安定だと耳タコで聞かされてきた世代です。
しかも現に世間的に難関と呼ばれる国家資格を得ても、それだけで食ってけるほど世の中楽じゃないことは身をもって体験した(過去には安泰な時代もあったんだろうけど)。
だから、この本も現実感を持って読みました。
資格を持ってれば良いのではなく、それプラス経営能力(この本でいうところのマーケット感覚)と、新しい事象に対応するための日々の勉強は絶対に必要。
万全を期してやろう、ではなく、とりあえずはじめてみて失敗しながら学んでいく、という姿勢、すごく大事ですね。
良い学びを得られました。 -
オカネとモノの交換現場をリアルに想像出来る力-マーケット感覚-
売る側であればお客様が何を求めていて幾らで売れば、売上向上に繋がり、商品の市場における価値を上げられるかであり、買う側であれば商品が自分の求めている価値と納得のいく価格で購入出来るか(プライシング能力)の見極めが求められる。
私は現在マイホームの購入に迷っています。何故かと言うと周りの人の意見を聞いたり、相談した結果、明らかに価格が高く、自分の身の丈に合っていないのではないかと思ったからです。
本書を読んでその悩みが少し緩和されました。まさしくプライシング能力というフレーズがそうさせてくれました。
つまり私にとってその価格設定は、自分のしたいことを叶える上では、安い買い物だと判断したからです。
要は自分がその価格に対してどう思うか。価値観は人によって異なります。高く感じる人もいれば安く感じる人もいる。それは人それぞれです。
本書によって家を買うという決断の後押しをして頂きました。