マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478064788

感想・レビュー・書評

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  • 価値が何なのかよく考えよう

  • マーケティングが何らかの目的を達成する手法(5Pとか各種フレームワークなど)であるのに対し、マーケット感覚は「売れるものに気づく能力」であり具体的なスキルより上位の抽象的、汎用的な能力である。

    トヨタのカイゼンの本質は現場で働く人たちの自主的な改善意識であって、歩留まりをよくするノウハウではない。ある工場がトヨタのノウハウを真似たとして、ワーカーが常に改善意識を持つ工場とは全く違う、といった例えがわかりやすかった。

    では、マーケット感覚はどう鍛えるのか。いくつかの方法が提示されている。例えば、「自分の欲望に素直に向き合うこと」。日本人は我慢が美徳になりがちだが、何に不満で、理想がどうで、欲しいものが何かを考える方が建設的である。また、むやみな貯金で将来に必要な経験を逃していないか。自分の行動を振り返るきっかけになると感じた。
    また、「失敗と成功の関係を理解すること」も挙げられている。失敗経験がないとはチャレンジしていない、できる範囲のことしかやっていない、成功に必要な学びを得ていないということ。チャレンジはよく聞くワードになったが改めて、失敗を前向きに捉える姿勢を学んだ。

  • 上司ではなく、会社ではなく市場を見る。

    市場を考えることで、価値や独自性という普遍的な視点で物事を捉えられる。マーケティング大事。

    市場からフィードバックをもらうこと。練習ばかりして市場という実践で磨かないのはもったいないということ。どんどん挑戦して、どんどん失敗したい。

    https://self-methods.com/rn-get-a-sense-of-the-market/

  • 私が提供できる市場価値を見出すことは、大人であるなら当然身につけるべきスキルだという宇多田ヒカルの歌の歌詞を思い出した。資格や学歴だけではなく、それを通して自身が身につけた能力をメタ認知するコツも漸く腹落ちした感がある。自身はなかなか上手くできていないが、走り出してから考える手法の効果も納得した。

  • 本書は、論理思考と対になる、全ての人の働き方や生き方に関わるマーケット感覚について、日常の具体例を示しながら話を進めていく。自分のそばにある価値あるものを認識する、気付く能力を獲得するすべを学んでいく。

  • マーケターとか関係なく、変化の激しいこれからの時代にどんなことを考えて生きてく必要があるのか学べる良書でした。これは何度も読み返したい。

  • 読みやすい。
    マーケット感覚を大きく分けると2つになる。
    一つ目は、自分がお金を払う際のマーケット感覚。
    例えば今買おうとしているモノは、自分にとってその価格の価値があるのか判断できること。
    それがないと50%オフセールというだけで、自分の基準ではなく安い!と購入してしまう。
    これは自然と身に付いていた。

    二つ目は自分の価値や置かれている立場の価値を見い出すマーケット感覚。
    これは全く身に付いていない。自分に何か市場で求められている価値の素がないかと探して、気がつけるか意識していきたい。

    ・どんな分野でも10年働いたら価値ある能力は身についている。もしそれがないと感じるなら、足りないのは価値ある能力ではなく、価値ある能力に気がつく能力である。
    ・ANAのライバルはオンライン会議やネット通販かもしれないという考えが、マーケット感覚
    ・高く売れるのはよい商品ではなく、需要に比べて供給が少ない商品
    ・今後は英語よりインドネシア語ができる方が有利かもしれない
    ・20代でルックスは良いが、年収が低い男性が婚活に使う場所は結婚情報サービス会社ではなく、合コン等
    ・これならお金を払ってでも手に入れたい人がきっといると気づく能力がマーケット感覚
    ・ちきりんセレクト(ブログ)
    ・自分が困難に直面してそれを苦労して解決したら、その情報は多くの人にとって価値があるのかもしれない
    ・草むしりや花を手むけるお墓参り代行者、一緒に不用品を選別してくれる価値がある
    ・相場より安い値段だから良いと思うのではなく、自分にとってその金額を稼ぐのにどれだけ働く必要があるのか、それでも手に入れたいモノなのか、それだけの価値があるモノなのか考える。人がその値段で買っているから自分もその値段で価値があるかどうかは別。
    ・あれがやりたい、これを実現したい!と自分の欲望に素直に向き合うと自分の欲望センサーの感度が高まり、他者の欲望や人間全体に共通するインセンティブシステムについても理解が進む。するとビジネスで成功する。
    ・皿洗いが面倒だと素直に思うことで、食洗機が市場に登場する
    ・自分の欲望と向き合い人間のインセンティブシステムに関心を持つ
    ・なんでも無理な可能性がある、規制があるかもしれないと考える規制脳はという病気

  • 売れるものに気がつく能力であり、価値を認識する能力である「マーケット感覚」。「マーケット感覚」の重要性をわかりやすく説明し、「マーケット感覚」を身につけるための具体的な方法論を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40266351

  • 今まで思いもよらなかった発想の連続で
    なるほど!確かに!!
    を繰り返してました。

  • 守られた環境で、漫然と過ごしていては取り残される。変化を恐れないで市場で失敗して経験値を上げていくことが大事。計画を固めてから実行ではなく、やりながらブラッシュアップしていくのが大事。

    ●自分自身は、性格診断するとチャレンジャーだったりするので、変化を恐れるタイプではなさそう。
    ●学生さん、社会人、主婦の方にもオススメ。
    ●サクっと読めます。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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