マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478064788

作品紹介・あらすじ

プライシング能力を身につける、インセンティブシステムを理解する、市場に評価される方法を学ぶ、失敗と成功の関係を理解する、市場性の高い環境に身をおく。マーケット感覚を鍛え、「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法。

感想・レビュー・書評

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  • マーケット感覚とは、価値を認識する能力のこと


    自分的には「なんだそれだけか」と思ってしまったかな。
    こういう能力が弱い人にはいいかも。ただ「マーケット感覚を学ぶならコレ!」とはおすすめしにくい。

    <以下、自分用の内容メモ>

    ・潜在的な価値に気づく能力がマーケット感覚
    ・市場は「入れ子構造」である
    消費市場vs貯蓄市場(消費市場は貯蓄市場がライバルであることに気づいてない)
    営利vs非営利(「社会に役立つ」のは営利も同じ。営利はうまくメッセージを発信できてない)
    ・成功の鍵は市場の選択
    ・社会や人が動く根源的な仕組みを理解するのがマーケット感覚、その仕組みを生かして何らかの目的を達成するための手法がマーケティング
    ・「市場想像」が世界を豊かにする
    ・インセンティブシステムは複雑で繊細、かつ現実的なもの
    ・欲望に素直に向き合うことで新しいものが生まれる。我慢していたら何も進まない。
    ・何らかの問題に直面したとき、人間のインセンティブシステムに働きかけて問題を解決できないか考えてみよ
    ・歳を取るほど素直なフィードバックは得られにくい。だから40代以降は成長しにくい。しかし市場は誰でも、何歳でも素直なフィードバックが得られる。まずは市場に出してみよ。
    ・マーケット感覚を身につけることの最大の利点は、それさえ身につければ変化が恐くなくなるということ。

  • 自分のアタマで考えようの対になる本だと思います。(青い本は読んでませんが)
    これも後輩に貸すためにちらっと読み返しました。うっかり忘れてることですよね。
    自分の感性を研ぎすまそう、と言うことかと理解してます。感性ではあまり気乗りしないのに、した方がよい理由を探して、する方向の意思決定を行うことがある気がします(特に会社で)。別の言い方をすると、「案外よかったね」を探しても仕方ない、ということですかね。

  • チキリンさんのブログを愛読していますが、本書と「自分の頭で考えよう」は、非常に好きな本であり、手元に置いて何度も読んでいます。
    完全に人との関わりを絶って、自給自足で生活しているという状況でもない限り、世の中の人は皆マーケットと関わりを持って生きており、
    ●マーケットとは何か
    ●マーケットを味方に付けるにはどうするか
    を説明した本です。
    このブクログの書評にしても、「いいね!」を如何に多く獲得するかを競うゲームだと仮定すると、たちまちマーケットに早変わりします。※実際、書評を書く理由は人それぞれで、私は、文章の練習、感じた事の忘備、本の内容整理、読書量可視化によるモチベーションアップの為に書いてますが。。。
    本をジャンル分けし、それぞれのジャンルの書評を覗いている人の数、その特性、「いいね!」を押すインセンティブを分析し、自分が戦えそうなジャンルを選択し、トライ&エラーを繰り返しながら「いいね!」を稼いでいくといった具合でしょうか。
    何より大事なのは、特定の物事を観察するとき、「これってマーケットじゃない?」という視点を持つことであり、先ずはその思考の癖をつけてみようと思います。

  • 以前から「価値は需要と供給の関係で決まる」というのは理解していたが、インターネットの普及により市場の統合が進んでいることをわかりやすく学べた。
    また、資格に関して政府が関与し調整すると需要と供給のバランスが崩れ、減収などの影響が起こる可能性があることを学べた。私は国家資格を持っているが、全く安心できないと怖くなった。市場から求められる存在になれるよう研鑽を積むことが必要。

  • この本は人気ブロガーのちきりんさんが「マーケット感覚」について書いた本です。このマーケット感覚について、彼女は自身のブログの中で「これから必須になる能力」と見出しをつけ、記事を書いています[1]。

    では、このマーケット感覚とは何か。著書の中では、「価値を認識する力」であると説明されています。インターネットの影響により、様々な分野で市場化が進みつつあります。本書では就活や婚活などが例に挙げられていますが、こうした市場化した状況においては、自分がいるべき市場を正しく認識できたり、他者が必要とする価値に気付けたりすることによって、大きく結果に差がついてしまいます。だからこそ、マーケット感覚が重要になるわけです。

    本書の中でマーケット感覚を身に付ける方法として挙げられている、自分で値付けすることやインセンティブシステムを利用することは実際に試しやすい方法だと思います。買い物をする際に自分にとっての値段や価値を考えることはすぐにできることですし、自分の課題を克服するためや習慣づけのために、いかにインセンティブを与えるか考えることも後々他のことに応用できそうですよね。

    本書の「はじめに」にもあるように、マーケット感覚を説明し、その重要性を説明した後で、身に付ける方法を具体的に説明するという順序で展開されているため、非常にわかりやすい構成になっていると感じました。

    誰が読んでも損をしない良書だと思います。

    [1] http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20150220

  • 2015年03月10日 08:27

    自分の子どもたちにも伝えたい考え方。 
    苦労して資格を取っても、その資格がマーケットでは供給飽和状態だと、食えない。(例、弁護士) 
    誰かの決めたルールが(例えお上であっても)、永遠に有効とは限らず、日本のような規制で縛られているマーケットには必ず規制緩和がニーズとして起こり、今は守られている既得権者もマーケット論理にさらされることになる。 
    普段からマーケットに身を置き、考え方を慣らしておくことは重要。

  • すごくためになった

  • ちきりんさん最高!!

  • 現実社会の市場化や市場で評価されるために必要な考え方について、多くの具体例とともに論じられている。市場とは需要と供給のマッチングで取引が成立しているが、そこで取引されているのはモノではなく価値であり、その価値を考え抜いて商品やサービスはたまた自分自身を売り出す必要性を学んだ。今後、さらに市場化が進むであろう社会において、現在の状況に安穏とするのではなく、次にどんな能力が必要とされるのか先読みして、他人よりも早く動いていく必要を感じた。従来の経済学関連書籍と合わせて読んでおくと思考の幅が広がる1冊。

  • マーケットを意識する。自分にできるか?

  • ・ 顧客が飛行機を利用する場面を想像力豊かに思い浮かべれば、それよりはるかに簡単に全く別のタイプの競合に気がつくことができます。国際線を使うビジネス客はなにを求めて飛行機に乗るのだろう
    ・ マーケット感覚とは商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を創造できる力
    ・ 米は供給量が少ないと値段が上がるが、スイカは供給量が少なくても値段が大きくは上がらない。それは「食卓に不可欠な主食」という「価値」があるから。
    ・ 供給の少ないもので強く求められるものは何かと考えるクセを付ける
    ・ 今年100万円分の貯金が増えたと喜んでいる人は、自分はもしかしてこの1年で100万円分の貴重な経験を逃してしまったのではないかと振り返るべきです
    ・ 国連WFPでは「途上国では給食が出るから、子どもたちは学校にやってくるのです」と寄付獲得競争において競争力の高い教育というキーワードを前面に出し、寄付の集まりにくい食費を集めることに成功しています。
    ・ 市場の状況がどう変わりつつあるのか、アンテナを高くして迅速に感じ取り、それに応じてどう動くべきか、自分自身で判断できるよう、自らのマーケット感覚を鍛える必要があるのです。
    ・ 社会や人が動く根源的な仕組みを理解する能力がマーケット感覚で、そのしくみをいかして何らかの目的を達成するための手法がマーケティング
    ・ 重要なのは、その説明の合理性(ジャパネット高田の商品説明)ではありません。説明を聞く前から、顧客側が「この人は信じられる人だ」「この人は自分に合う商品を理解してくれている」(ジャパネット高田の「孫のアドバイスという価値」)と感じていることが重要なのです。
    ・ 糸井重里さんや栗原はるみさんが売っているものは、モノを選ぶ時の価値観やセンスであり、毎回の販売を通じて獲得した購入者からの信頼感です。
    ・ ユネスコの世界遺産認定は「ユネスコが世界遺産として認定したものを見に行く体験」であって、「歴史的に価値のある建造物を見に行く体験」ではない。この「潜在的な価値に気づく能力」こそがマーケット感覚。
    ・ 「あk値を判断するための自分独自の基準」を身につけるのに一番良い方法は、すでに値札付きで売られているものについても、自分の基準に基づき、値付けしてみることです。
    ・ 「値札」に加え、「相場」という言葉に弱いのも、自分の価値基準を持たない人の特徴です。
    ・ プライシング思考
    1) 自分にとって、この商品の価値はいくらか
    2) ほかの誰かにとってこの商品の価値はいくらか
    3) そのまた別の誰かにとって、この商品の価値はいくらか
    4) この商品を最も高く評価する人は、どのような人たちか
    5) この商品を、誰に向けて売れば、価格は一番高くできるのか。もしくは一番たくさん売れるのか
    ・ 本来モノやサービスの価値は、人によって異なるのが当たり前なのです。(カツラはコスプレーヤーにしてみれば、お金がなく、自分で作れば価値は満たせる一方で、高齢者はお金を持っており、「カツラだとはばれない価値」を高価で買っている)
    ・ 自分の欲望に素直になろう
    ・ 自分はなにが不満なのか→自分が求めている理想的な状態とは、どのような状態なのか→自分が欲しいものは何なのか
    ・ どうやったら強権を発動せず(規制を強化しなくても)みんなが自分から動くようになるだろう?まずは人間のインセンティブシステムを利用してなんとかできないかを考える
    ・ どうすればみんな自発的に、望ましい方向に動いてくれるだろう?
    ・ 組織型評価(選ばれたもののみが絶賛される)⇔市場型評価(より多くの氷魚tに、より多彩な人にチャンスを与える)
    ・ 「自分はいつ、どこでマーケット感覚を学ぶべきか」、キャリア形成の段階から計画的に考え、意識的にキャリアプランに組み込むべきです。そしてみんな、至上性の高い場所で鍛えたマーケット感覚を活かし、元々自分が価値を発揮したいと思っていた本来の分野で活躍すればいいのです。
    ・ 問題に直面した時、私たちは2つの選択肢を持っています。ひとつが状況を「改善する」こと、もうひとつは何もせず、そんな状況を「見限る」ことです。
    ・ 市場的でなく、大きな変化が起こると考えられる分野
    1) 規制によって、消費者が妥当と感じる価値と大きくかけ離れた価格付けが行われている
    2) 規制によって、新規参入が意図的に低く抑えられている
    3) 流通経路が複雑で、付加価値を生んでいない中間業者が多数存在する
    4) 経営者の怠慢により、人材を含む貴重な資源が活用されていない
    5) 関係者の怠慢と安定志向のため、新技術が導入されておらず、生産性が低い
    6) 規模の小さな企業が多く、運営が非効率で大きな投資もできていない
    7) 時代に合わなくなったものが、淘汰の仕組みがないために温存されている
    ・ 専門性を身につけ、かつ、変化する必要がある
    ・ 上勝町「山しかない。山師家内から、山でとれるもので市場を創造しよう」

  • 何に価値を見出すか、ということを気づかせてくれる。読みやすいしとても分かりやすい。

  • 世の中の様々な事象に対し「マーケット感覚」を持って、分析力を見につけようと指南する一冊。

    「マーケット感覚」を持つことで、それまで見えないことが色々見えることがわかった。

  • 「マーケット感覚」の大切さを説明するために、本全体のページを割いているように感じた。そうなるための「方法」部分もなんだか漠然としている。
    もともと「感覚」の説明だから、つかみづらい説明になるのかもしれないけど、
    「なるほど!」と大きくうなづくような部分が少なく、読了後の感動は薄いかな。

    市場:不特定多数の買い手と売り手が価値を交換するところ/米の価値は「食卓に不可欠な主食」だから、同じポジションのものがあらわれれば代替可能。→価値を理解し、必要なら再定義する/需要に対して供給が少ないものの価値が高い。→難関資格もいつでも安泰なわけでない/お金の動きには「貯める」か「つかう」かの枠がある/需要者側からのプライシング能力が必要/新しい価値が生まれたときに、新しいサービスを提案する余地がある/規制を強くするのではなく、インセンティブシステムを利用して行動を促す/状況の変化が早いので、ひとつに固執せず「とりあえずやってみる」/親の時代の価値は、子のときにそのまま当てはまらない

  • オーディオブックで聞きました。
    自分のことを必要以上に低く評価する必要はない。自分を高く評価してもらえるマーケットを探せばよい。

  • マーケット感覚って言葉はいまいちピンと来なかったけど、ざっくり言うと物事の特徴を正しく掴んで、強みで勝負する力、と理解しました。

    そしてそういう強みは都心より地方でこそあったりすると。日本も、文化的に言えば、欧米諸国からみたら地方みたいなもんだから、まだまたいろんな強みが眠ってるのかも。


    商品が売っているのは、モノではなく、なんらかの価値。国内の自動車販売数を増やすには、よりよい性能の車ではなく、車の価値の再定義。

  • 最近また話題再燃(?)のちきりん氏の本です。

    身近にある「価値のあるもの」を認識する能力、また「価値のあるもの」の価値を正確に見定めることが今後の世界に非常に重要になってくる、というのが趣旨。

    本書ではこの能力を「マーケット感覚」と称し、マーケット感覚とはどのようなものか、なぜ必要かを説明した上で、実際にどのようにマーケット感覚を磨くべきかを説明している。


    「価値のあるもの」は身の回りのいたるところに転がっている。したがってマーケット感覚はいわゆる市場に敏感なマーケター等の職業に限らず、市場とは縁の遠そうな官公庁、大企業に勤めるビジネスマン、はたまた専業主婦にも必要なスキルである、と著者は述べている。

    クラウドソーシングなどはマーケット感覚の最たるもので、自分のどんな能力で価値を生み出せるのかが明確にわかる。
    まずは四の五の言わずに市場に飛び出してみる、という論旨には賛成。ブログでもよし、上記のクラウドソーシングでもよし、自分の能力が活躍できる分野を開拓する試みは早速実践したい。

    以下メモ。

    ・市場で売れているのは単なる製品ではなく、「どのような価値」を評価されているのかを把握する

    ・「自分ならいくら払えるか」を意識する。他人につけられた値札に左右されない

    ・まずは市場から学ぶ。市場に飛び込んでみる

  • マーケット視点、学ぶべきところ多い
    顧客視点の商売の話かと思ったら、自分をどうやって評価するか、させるか
    苦手とする人は多いのではないかと思う、いつもきにしながら生きていけば、少しは好転する気がする

  • 論理的思考力とマーケット感覚

    市場では全てが需給できまる
    市場で求められてる職業につくべき
    ex.弁護士

    市場の変化に対して
    自分のとるべきポジションを意識しろ
    ex.婚活

    1.プライシング能力鍛えよ
    サービスを受けるたびに、いくらの価値があるかを考える。独自の価値基準を持つ。
    自分ならいくら払うか、他の人ならいくら払うか、もっとも評価するのはどんな人か、誰に売れば価格は1番高くなるか

    2.インセンティブシステムの理解
    規制ではなくインセンティブで解決できないか考える

    3.市場に評価される方法を知る
    トレンドの移り変わりが早いので、とりあえずやってみることが重要

    4.失敗しろ
    失敗して市場から学びを得て成功する。
    失敗すると市場がなにを求めてるかがわかる。
    つまり、マーケット感覚。

    5.市場性の高い場所に身を置け
    市場性の高い場所と低い場所がある


    規制に守られているものほど危ない
    最後の徳島の上勝町の話には感動

    久々の良本。

  • 自分が普段接している情報(ニュース、スーパー等で接するもの、交通、駅等)への考えることが増えるように思った。あらゆる製品、サービスには動機があり、対象となるマーケットがあり、そのマーケットは今後どう変わっていくのか、利益を上げ続けるために企業はどう変わるべきなのか、ということをふと考えられるようになった。

    ちきりんのように整頓された思考にいきつくのはまだまだだけれども、考えることで疑問に思うことが増え、いろんなことに敏感になれること、知識に対して少し貪欲になれたことが良かった。

    いやー、それにしてもちきりんはわかりやすくてためになる文章をかいてくれるからありがたいなー。

  • 5p
    product,pricing,promotion,place,packaging
    追加2p
    people,
    position
    テレビのリアルタイム視聴(スポーツ番組など)はねらい目
    221、海外MBAの売りは「人脈づくり」
    などなど

    ダメな企業が生き延びている例も

  • いまは価値がないと思われていることに価値を見いだすことや、世の中の需要を発掘することがマーケット感覚と言うことでしょうか。
    この感覚は、天性の才能ではなく、訓練すれば誰でも身につけることができると。確かにそうなのだろうなと、読んで思いました。

  • 商品や自分の本当の価値は何なのか?
    表面化していない価値まで、
    しっかり考えて売り込めという内容。

    やや筆者の意見に偏りがあるように感じるが
    間違いなく新しい視点は与えてくれる。

    経験含め色んな企業、世の中の話を
    してくれるので、それだけで勉強になる。

  • 普通。

  • 「売れるものに気がつく能力」であり「価値を認識する能力」が「マーケット感覚」。すべての人の働き方に深く関わってくる能力。マーケット感覚で世の中の見え方が変わる。すべては「価値」から始まる。会社を辞めることに不安を感じない人は自分の身近にある「売れる価値にきづく能力」を持っている。

  • この本を読みながら、「自分にはマーケット感覚が欠けてるなあ」と思い知らされました。
    が、誰でも鍛えれば身につくもの、とのこと。

    ちょっと違いますが、「好奇心も、鍛えれば身につくもの」だと、身をもって体験しましたので、きっとマーケット感覚も、鍛えれば身につくのだと思います。

  • 難しい。。。
    何が難しいって2回読んだけれど、自分のマーケットの価値がうまく説明できないってこと。
    つまり、ぜんぜん、マーケット感覚がまだ身についていないってことなんですね。うう。
    常に少しずつ練習していかなくては。

    ほんの少しクラウドファンディングについても触れられていて、うわっ!そうだけととワタワタしてしまう部分もありました。

  • この本を読んで、私に足りなかったのは「マーケット感覚」だったと思った。本書では、様々な事柄についてマーケット感覚で考えるとこうなる、という例を挙げていく。そのもののとらえ方ひとつひとつが、あまり考えたことのない観点であって、気づかされた。物事をいろんな側面から見ることは難しい。
    続いて、マーケット感覚を鍛える方法を5つ挙げる。
    ①プライシング能力をみにつける
    ②インセンティブシステム(動機から言動に至る仕組み)を理解する
    ③市場に評価される方法を学ぶ
    ④失敗と成功の関係を理解する
    ⑤市場性の高い環境に身を置く
    具体的に、じゃあ今日からこれをやろう、という感じでは思いつかなかったけれど、普段からちょっと注意して物事を見てみようと思う。
    そして、最終章。変わらなければ、(他の力で)替えられてしまう、変化を楽しんでほしいとしめくくる。ところどころ図もあり、非常にわかりやすい文章。何もわかっていない高校の時にこのような本と出会っていたら、今の自分は違っていたかも。今でも間に合うこともある、著者ちきりんさんはブログもやっているということなので、読んでみたいと思った。

    <内容メモ>
    **本書における「マーケット感覚」とは?素晴らしい学歴や職歴、難関資格を持ちながら、不安から逃れられない人がいる一方、ずっと少ないものしか持っていないのに、なんとかなる、なんとでもなるという自信をもとに、世の中をわたっていける人がいる。この両者の違いが「売れるものに気づく能力」、「価値を認識する能力の差」である。本書ではこの能力を「マーケット感覚」と命名している。
    **マーケット感覚について
    * ANAの競合は何か、考えてみる
    * 就職活動、婚活市場は相対取引から市場取引へ。
    * 需給バランスに振り回される難関資格職業   弁護士、医師、薬剤師・・・
    * これから求められるのは、マーケット感覚も含めたもっとメタな能力(具体的なスキルより上位に位置する、より抽象的で汎用的な能力)
    * アメリカ企業が、米国内のコールセンターをインドにうつした。圧倒的に安い給与で働いてくれるインド人にアメリカ人は仕事を奪われた
    英語で仕事ができるというのが本格的にコモディティ化しつつある(供給の多い、単価の安い仕事になりつつある)。→日本と関係があり、人口が多く経済発展途上のインドネシアに注目(インドネシア語、イスラム教)
    * 消費市場vs貯蓄市場
    金融機関は①まずは消費市場からお金を引っ張ってくる②次に貯蓄、投資市場の中で他の金融機関との競争に勝つという二段階で市場をとらえるくせがついている(お金がない老後はこんなに悲惨、など)日本は世界で最も高齢化福祉に手厚い国のひとつなのに、なぜここまで意識が強いのか。
    * 営利セクターと非営利セクター(公務員、NPO、社会企業家など)
    * 寄付などの私的援助市場における、マーケティングやPR活動
    高尚とされる寄付項目は国により異なる 日本→教育  欧州→哺乳類(クジラなど)、環境  アメリカ→人権、アート
    私的援助にしろ、クラウドファンディングにしろ、資金調達をするには、「どんなストーリーを語れば、お金が集まりやすいか」考えることが重要
    * 不妊治療のステージ別必読本リスト 本を選んであげることを商品にする
    * 野球部の全国大会と合唱部の全国大会

    **マーケット感覚を身に着ける方法5つ
    ・ プライシング能力をみにつける
    値段のあるものにもう一度値段を。自分の基準で。値札、相場に注意。
    自分にとっての価格は?→他人にとっての価格は?→もっとも価値をもってくれる人はだれか?
    ・ インセンティブシステム(動機から言動に至る仕組み)を理解する
    自分は何が不満なのか→自分が求めている理想的な状態とはどのような状態なのか→自分がほしいものは何なのか
    規則や罰則で問題を解決しようとしない
    問題解決の方法には、法律や規則や罰則をつくる、権威のある人に影響力を行使してもらう、背景を説明し、納得させる、人間のインセンティブシステムを利用して、問題を解決する
    ・ 市場に評価される方法を学ぶ
    組織の評価に慣れた人は、特定の意思決定者の価値観を意識してプレゼンテーションをする。
    市場に評価される方法を磨くと、転職価値を挙げ、人生の自由度を高める
    組織型 決めてから→やる 細部にまで完璧に作りこむことがとても重要
    市場型 やってみて→決める どんどんやってみるためのフットワークの軽さと、ダメだと思えば早めに見切る意思決定の早さの方が重要。
    技術や消費トレンドの変化のスピードが、今までになく速くなっているという現在では、市場型の方が有利
    ・ 失敗と成功の関係を理解する
    失敗経験がないとは、これまでの人生においてチャレンジをしてきていない、できる範囲のことしかやってこなかったのでは?成功するのに必要な学びを得ていないのでは?
    全ては失敗から始まり、少しずつ成功に近づく、その過程で鍵となるのは、得られる学びである。
    学びに不可欠なふたつのステップ
    組織から学ぶこと、市場から学ぶこと
    組織からの学び:学校に通って学ぶ方法と、会社に入って上司や先輩の指導を受け、研修に参加して学ぶ。
    市場から学ぶ方法:やってみて失敗、あるいは拒否され、その経験から学ぶ。
    成果を出すには、①正しい方法を習い、反復練習で覚える、②学んだことを実践し、現実的な環境下で成果が出せるよう経験を積む。
    読み書きそろばんも、求められる能力は変わってきている。読む能力に関して、重要になりつつあるのは、何を読むかを判断する力。
    ・ 市場性の高い環境に身を置く
    市場化する社会においては、たとえ学者や医師になる人であっても、マーケット感覚が必要になる。最初に大企業や公的機関で働くことはすすめない。大きな組織になればなるほど分業が進み、市場から遠くなる。ベンチャー企業やラーメン店などの自営業の場合、社長からアルバイトまで全員が常に市場に向き合っている。
    市場性が極めて低いのは学校。就活が不調に終わったというのはマーケット感覚が不足していた可能性が高いので、留年したり大学院に進むというのはばかげている。
    学校が提供する価値は、最先端の知識や知見、学位、価値ある同級生とのネットワーク、極めて容易に社会の信頼を得られる学生という立場、日本に滞在できる検知、日本企業へのアクセス

    そして、最終章
    **
    *変わらなければ替えられる
    10年単位であれば専門性は身に着けられる。専門性を身に着け、変化する必要がある。23歳の時に一生沈まない船をみつけて乗り込もうとするのではなく、いつその船が沈んでも、他の船に乗り移れる力をみにつけるという発想でこそ、長い人生+早い変化の時代を生きていける。
    これから親が子供に伝えるべきことは、特定の資格や専門性を勧めることでも、ましてや特定の企業を目指させることでもありません。そんなことより、変化は恐れるものではなく、楽しむものだと身をもって教えてあげましょう。

  • ちきりんさんの本は何冊か読んだけど、なんか自分の言っていることが絶対に正しいと思わせるような強い文調があまり好きではない。
    この本もためになるところはあったけどやっぱ強いなーと思った。あとマーケット感覚が論理的思考の反対っていうのがピンと来なかった。

  • この人の意見はビジネスの面では論理的であり、間違っていないと思うけれども、世の中のすべてをビジネスの尺度で測るところに問題がある。教育のようなビジネスにしてはいけないものもある、という考え方がない。ビジネスの成功だけが良いことであるというイデオロギーになっている。その点を除けば同意できることが多かった。

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著者プロフィール

【ちきりん】社会派ブログ「Chikirinの日記」運営者

「2013年 『強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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