投資は「きれいごと」で成功する――「あたたかい金融」で日本一をとった鎌倉投信の非常識な投資のルール

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 266
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478064856

作品紹介・あらすじ

信頼と「つながり」によって、お金、投資、経済のあり方を変えてきたプロフェッショナルが目指すものとは。予測はしない。投資先企業をすべて明かす。赤字、非上場でも長期投資-ありえない運用を支える手法と哲学のすべて。数兆円を運用する外資系金融の職を辞し、社会性と経済性を両立する金融ベンチャー「鎌倉投信」を立ち上げた稀代のファンドマネージャー、初の著書。

感想・レビュー・書評

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  • 「いい会社」への投資を通じて、資産・社会・心の形成を生み出していく鎌倉投信の哲学が詰めこまれている。

    前職では第三者による「客観的」な指標によって投資先を決めていた著者が、いい会社だと「主観的」に感じた会社を信頼し、投資先として付き合っていくことを決めるようになったプロセスが面白かった。

    とかくビジネスにおいては効率や生産性が求められる場面が多いが、ロジカルに説明できない主観的な行動がのちにつながりを生み出し、結果として社会へ好影響を与えていく循環が出来上がるという著者の想いには深く頷ける部分があった。

    また、何かと冷たい目線が集まりがちな「お金」についても、そこに意志が伴っていれば、集め方や使い方によっては温かいものを生み出す手段となりうるということに気づいた。

  • 「きれいごと」は理想論だと思う方もいるかもしれませんが、私はすごく好きな考え方です。
    「この会社を応援したいと思うから投資する」というのがあるべき姿だと思いますが、現在の経済はそうした姿勢でいる人ばかりではありません。
    信頼を積み重ねていくことは、効率的ではないかもしれないけれど、最大のリスクヘッジなのだろうと思います。
    社員を大切にする会社、顧客を大切にする会社、地縁を大切にする会社が好業績であるという研究は他にも読んだことがあります。
    また、この本で紹介されているヤマトHDも、値上げという消費者にとってはネガティブなニュースが出た時でさえ「でもヤマトは東日本大地震でこんなに被災地を助けてくれた。この恩は忘れない。頑張れ!」という声が上がっていました。

    情報がたくさんある社会ですが、数字で現れる情報以外に大切なことがあるのだろうと思いました。
    感動したのでまた何かの機会に読み返したいです。

  • 実行方法がわからず、読書途中で挫折
    20170817

  • 鎌倉投信という名前は聞いていましたが、その中身まではどのようなものが知りませんでした。それが本書を読むことで、一般的なファンドの常識では考えられないような哲学で運用していることがわかりました。応援したくなるファンドで、自分も毎月積み立てしてみようかなと言う気になりました。

  • "【いい会社の特徴】
    人材の多様性
    感動サービス
    現場主義
    市場創造
    地域を大切に
    技術力
    オンリーワン
    経営理念
    グローバルニッチ
    モチベーション
    製販一体体制
    社員を大切に
    変化し続ける力
    循環型社会創造

    技術よりも「アウトプット」を評価する(意匠登録の件数など)

    特許に頼ってラクをする会社は、そのうち弱まる

    100年後の子供に残したいと思うか"

  • この理論の投信はすこしずつ増えてきているようだ。
    良い信念だし、金融の世界では差別化にもなろう。しかし組織は大きくなる過程でプラスもマイナスも増えていく、ということを忘れてはならない。
    経営者と同じ目線で働くことがワーカーの第一条件ではないし、利益を生むものには利益のみを狙う輩も出てくるからだ。
    良いものは良いが、それだけで良い方向にだけ向かうものではない。
    しかし自分の代わりに自分の余剰でありながら大切な虎の子を活かしてもらうならば、こういう企業にお願いする方が良いなぁ。

  • やはり経験に裏打ちされた哲学を持って仕事に力を注いでいる人はかっこいい。
    外資金融の道で成果を出しながらも現在の金融システムに疑問を持ち、それに対抗する哲学を持って鎌倉投信を始めた新井さんの考えが存分に伝わってくる本だった。

    シンプルに経済成長や多額の報酬を追い求める思考法は、僕たちミレニアル世代には今ひとつ魅力的に思えない。
    鎌倉投信の投資哲学は経済的成長と社会への貢献の両方の観点がバランスよく取り入れられていて、それが今の時代にはウケるのだろう。

    社会的に意義のある企業への投資といっても、外資で金融工学を突き詰めた人が言うと説得力が違う。ファンドなら当然ではあるのだろうが、社会貢献を言い訳にリターンをおろそかにしすぎない姿勢が素晴らしいし、情報開示への積極性も是非見習いたい。

    金融の世界に身を置く社会人としての一つの理想形を見せてもらった気がする。

  • 自分の投信の宣伝と言ってしまえば身も蓋もないけども、こういったスタンスで投資をしている会社が成功をおさめているのは興味深かった。

  • 鎌倉投信の結い2101という投資信託。この投信の要旨は1.長期投資(投資哲学に合っている限り保有し続ける) 2.分散投資(個々の銘柄は総資産額の1.7%のレンジで納めるように売買する)3.数字だけを見るのでなく実際に対象企業に足を運ぶ(企業理念などを聞いて、これは「いい会社だ」というところに投資をする)。ハイリターンは望んでいませんと著者自ら言っている。投信の基準価格を見るとそのとおりハイリターンは出てないが落ち込んでもいない。投資会社というようより、隠れた良い中小企業を応援する信用金庫みたいな存在だ。

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