あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか ── 論理思考のシンプルな本質

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.60
  • (34)
  • (69)
  • (50)
  • (17)
  • (7)
本棚登録 : 872
感想 : 78
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478065174

作品紹介・あらすじ

「頭がいい人」の条件が変わった!なぜ学力の壁を超えられるのか?なぜ高学歴でも結果が出ないのか?大企業向け指導実績1万人以上の「論理思考」人気講師が語る、勝つための思考レッスン。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者曰く、頭がいい人の条件が「学ぶのがうまい人」から「考えるのがうまい人」に変わったとのこと。
    では「考えるのがうまい人」になるためには、どう思考すべきか…ということを教えてくれる1冊です。

    特に印象的だったのは、言葉の力を高めることが大切だと強調されていたこと。
    言葉で境界線を設定して、ものごとを筋道を立てて考え、アイディアを広げていく。
    あたりまえのことのようで、実はちゃんとできていないことが多いのだということを意識させられます。
    専門用語を駆使して"それっぽいこと"を滔々と述べるのではなく、誰もがわかる言葉を使って伝えることができるようになるスキルを伸ばしたいとも思いました。

    また、発想の材料を増やすために著者が情報流入と呼ぶ方法も習慣にできるといいなと思います。
    ひたすら受動的に、食わず嫌いをせずに、流れてくるままの情報を受け止める。
    著者の言うとおりの真の情報流入を実現させるのはなかなか大変そうですが、少なくとも、自分の見たい・知りたい情報だけでは発想の幅は広がらないということは肝に銘じておきたいです。

  • 「アイデアを漏れなく発散させるためにロジックツリーをつくるべき」という内容。

    直感で出てきたアイデアは、常識、本書でいう「バカの壁」を超えられない。
    たとえば、「車」といわれると無意識のうちに、四輪で金属製の4-5人乗りくらいの乗り物を想定してしまう可能性がある。
    その限定された範囲の中で考えてしまうと、
    戦車もバイクもロードローラーも人力車も飛行機も、知っているのに思いつかないかもしれない。

    そこで、言葉で世界を切り分ける。
    赤いもの/赤くないもの、1m以上のもの/未満のもの、車輪が0個/1個/2個以上のもの、など
    考えている空間を言葉で切っていくことで、考えから漏れている空間があったこと、「バカの壁」があったことに気づくことができる。
    その結果がロジックツリーである。
    ロジックツリーは、漏れがなく (collectively exhaustive)、 具体的であるというチェックリストの要件を満たす。
    チェックリストに印をつけていくことで、「この下は、もう検討した」という確信を得ることができる。
    この目的でのロジックツリーはダブりがないこと (mutually exclusive) の厳密性は重視しない。
    アイデアを言葉にして、関係を記述することが論理的であり、考えているということなのだ。

    私たちはいろいろなことを知っている。あとは思い出すだけだ。
    知っているのに使えない、惜しい敗北をくつがえすことができるかもしれない。

  • 思考についてがメインの本
    MECEについての考え方や、バカの壁についてなど参考になることがある。
    しかし…題名がねー。今どき東大とか…
    題名で損してる。

  • 数々の企業でコンサルティングや講義を行う著者が現代で必要とされている論理思考について事例などを踏まえて解説した一冊。

    お笑い芸人の考える姿勢からアイデアを考える際に漏れを防ぐために情報量、加工率、発想率の3つを高める方法が解説されています。
    天才と凡人のアプローチの違いを説明したうえでバカの壁を認識したうえで画期的なアイデアを出すための手法を言葉を明確にして筋道をつけていくために発想率と情報量を高めるための手法や知識を勉強することができました。

    本書の中でも特に学ぶと考えるの違いや著者の論理的という言葉の解釈は読んでいて納得しました。
    また、著者の経験から語られるマッキンゼーでのプレゼンにおいて誰でも理解できる言葉を使うことやハーバードのビジネススクールの授業内容は一流と評される組織の実態を知るいい機会になりました。
    そして、拡散と収束の難易度やメモの取り方の部分は印象に残りました。

    ただ残念だったのは4章と6章を続けていれば理解が深まると感じました。
    一方で、7章は結論仮説の形成の重要さを強く感じることができ強く印象に残り心に響くものがありました。

    本書ではこれからの時代に通用する論理思考の方法がわかりやすく学ぶことができました。
    難しい課題に直面した際に、結論仮説をつくれる思考力を磨いていき現代を生き抜いていきたいと感じた一冊でした。

  • 20151105読了
    ビジネスで勝つための考え方、発想の方法について説いた本。
    よくあるロジカルシンキングに関する本というよりは、それらをどう使うか、アイデアの発想法という点に絞って書かれている。

    特に印象に残った内容は以下(多少の解釈あり)
    ・学ぶ=既存のフレームワークに当てはめて答えを導く、考える=自分で作ったフレームワークから答えを導く
    ・フレームワークの本質は意識的に狭く考えること
    ・考えるとは言葉によって境界線を引く事
    ・自分が考えている範囲を明確にすること、思考の範囲に気付かない「バカの壁」を減らすことが発想を広げる鍵
    ・人は書いた時にだけ考えている
    ・とりあえず情報収集の「高級ルーティンワーク」に陥るのではなく、自分で考えた結論仮説を作った上で仮説検証を行うこと

  • MECE

  • MECEやロジックツリー関連の本を読んでも腹落ちして出来てなかった部分が腹落ちした。

    ロジカルシンキング、論理的思考をその言葉を使わずに説明されており、難しい古文の話を現代語で翻訳されているようでよく理解できた。


    学んだこと
    考える時のアイデアだしフロー
    1.まずは直感でだしつくす
    2.大きなグループから分解していく
    3.下流から登っていく
    それでもでないときは直感で出したものと下流のものから上に登っていく

    うっかり忘れ、発想のモレを無くすためのものをチェックリストと呼ぼう。優れたチェックリストに共通するのは、「項目に漏れがない」「項目が出来るだけ具体的である」
    いきなりチェックリストは作れないので段階的に作っていく。(公園の鳩の数が減った話 

    あならや


  • 考える=❶言葉を構造化(上位概念・下位概念・グルーピング)して❷その関係を明確にすること/❶=発想←今考えている言葉とその言葉「以外」を対にすることを忘れない❷=筋道

    書くこと=考える

  • ・学ぶより考える。知識よりアイデア
    ・バカの壁

  • 論理的思考を身につけることで、東大卒レベルの頭の良い人たちに勝つための本。
    バカの壁を視覚化できるようになることで、思考の見落としを防ぐようにする方法をまとめている。

    バカの壁を意識化するとは、自分が考えてる範囲を明確にすること。今、自分がどこにフォーカスしているのかを意識しながら考える。
    言葉によって、現実に境界線を入れる
    → この部分は以前に自分で考えていた内容と同じ。語彙力を身につけることで現実の境界を明確にしやすくなる。

    メモしたものは、接続詞をつけて文章としてまとめるようにする。

  • 検索用

  • ちゃんとマインドマップ書いてバカの壁に気づこうという話。

  • フレームワークは何のためにあるのかとか、考えることの本質とかに、他の本よりも一歩踏み込んで教えてくれた。
    優れたアイディアは論理思考から生まれる、これがベースにある本。
    考えることは公式に当てはめることではなく(これは学びの成果を生かした高級なルーティンに過ぎない)、公式を考えだすこと。今までと違い、見本がない中では学ぶことより考えることのほうが重要になってきた。
    天才は多作。名作の陰に大量の駄作がある。我々凡人もそれだけの発想をするために必要なこと。思考の幅を広げるためにバカの壁を意識化すること。発想の質≒発想の広さ=情報量×加工率×発想率。考えることは書くこと。言葉は境界線、語彙力を磨くことの重要性。知識は絶対量より幅を広げるべき、知識は知恵へと深めるべき。結論仮説→情報による検証のサイクルを高速で回すことの重要性。

  • ロジックツリーを作っても発想が広がってなかったら意味がない。作ったあと、アイデアが広がったか検証しよう。

  • 凡人にはバカの壁が存在すること、発想の広さは情報量×加工率×発想率で決まる、という二点が特に印象的だった。

  • 副題がしっくりくる内容。論理的に考えるとは書きながら、整理することでより狭く深く考えられることを教えてくれる書

  • 言葉をはっきりさせることの難しさ: Meet Up 大阪 @ blog
    http://www.meetuposaka.com/article/459085768.html

  • ■本を読んで学んだメッセージ
    「考える」とは自分が作ったフレームワークで答えを導くこと
    論理的思考を用いてアイデアの数を増やすことで、発想の質を高めることができる

    ■本を読む前の自分が考えていたこと
    優れたアイデアを発想できる人との違いは「才能」によるものと考えていた

    ■本を読んで
    ・気づいたこと
    論理的思考力を用いることによって優れたアイデアを発想することができる

    ・これからやってみようと思ったこと
    ロジックツリーを用いて思考の幅を広げる
    「言葉」にこだわる

    ■本を読んで学んだこと
    ①僕たちはいつも「考えた」と誤解する
    ②「バカの壁」を意識化して思考の幅を広げる
    ③言葉の「境界線」を意識して論理的に考える
    ④MECEに考え発想率を高める
    ⑤「幅(多様性)」を広げ発想の材料を増やす
    ⑥ロジックツリーを用いて発想の質を高める
    ⑦4つの習慣で言葉の力を高める
    ⑧まず「結論仮説」を立案し、その上で情報収集する

  • 個人的には好きな思考法。
    優れた思考法を考えたいひとにはおすすめ。

    結論仮説→情報収集により検証

    総量×加工率×発想率

    スピード感をもって

    とりあえず情報収集はダメ

    ダブりはいい。目的は思考の幅を広げること。

  • ・タイトルにある疑問への回答は?
    →バカの壁を意識する
     →狭く狭く考えて自分がどの範囲しか考えていないかを意識する。=考えてない範囲を意識する
      →考えていない範囲こそが発想の広がりとなる。

    ・そうするためにはどうしたらいい?
    →フレームワークを活用する
     →フレームワークによる見えている部分以外があることを意識する(これがバカの壁)
      →フレームワークによる境界線ははっきりとさせる(例:200-300とはしない。200 or 300)

    ・発想の質を上げるためにはどうしたらいい?
    →情報量、加工率、発想率の3つの変数を上げていく。
    (1)加工率とは?
    ・単なる情報を組み合わせてどれくらい潜在的なアイデアに加工できているか。「なぜそうなるのか?」を考えることでこれを上げることができる(ただし、タイミングはその情報を知った最初のタイミング)
    (2)発想率とは?
    潜在的なアイデアをどのくらい顕在化できているか
    東大卒には情報量では勝てない。残りの2つの変数で勝っていくしかない。これを上げるためには「項目に漏れがない」チェックリストのようなもので確認する必要がある。そんなものどうやって作るのかというと、段階的に項目を分けていくしかない(ツリー形式)

    ・考えるとは「書くこと」である
    ・言葉とは「境界線」である

    ・論理思考の本質=言葉が本来持っている境界線としての機能を最大限に引き出し、発想を広げ、相手よりも先にアイデアを見出すこと

    ・ツリーにはwhy, how, whatの3つの類型がある

    ・MECEに考えるには?
    (1)直感で考える
    (2)(1)のものを大きな塊から順に分解する
    (3)小さな塊から考える
    ※(2)でなかなか分解するための軸が見つからん場合

    ・MECEであるかの検算方法
    四則演算アプローチ

全78件中 1 - 20件を表示

津田久資の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×