あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか ── 論理思考のシンプルな本質
- ダイヤモンド社 (2015年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478065174
作品紹介・あらすじ
「頭がいい人」の条件が変わった!なぜ学力の壁を超えられるのか?なぜ高学歴でも結果が出ないのか?大企業向け指導実績1万人以上の「論理思考」人気講師が語る、勝つための思考レッスン。
感想・レビュー・書評
-
著者曰く、頭がいい人の条件が「学ぶのがうまい人」から「考えるのがうまい人」に変わったとのこと。
では「考えるのがうまい人」になるためには、どう思考すべきか…ということを教えてくれる1冊です。
特に印象的だったのは、言葉の力を高めることが大切だと強調されていたこと。
言葉で境界線を設定して、ものごとを筋道を立てて考え、アイディアを広げていく。
あたりまえのことのようで、実はちゃんとできていないことが多いのだということを意識させられます。
専門用語を駆使して"それっぽいこと"を滔々と述べるのではなく、誰もがわかる言葉を使って伝えることができるようになるスキルを伸ばしたいとも思いました。
また、発想の材料を増やすために著者が情報流入と呼ぶ方法も習慣にできるといいなと思います。
ひたすら受動的に、食わず嫌いをせずに、流れてくるままの情報を受け止める。
著者の言うとおりの真の情報流入を実現させるのはなかなか大変そうですが、少なくとも、自分の見たい・知りたい情報だけでは発想の幅は広がらないということは肝に銘じておきたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「アイデアを漏れなく発散させるためにロジックツリーをつくるべき」という内容。
直感で出てきたアイデアは、常識、本書でいう「バカの壁」を超えられない。
たとえば、「車」といわれると無意識のうちに、四輪で金属製の4-5人乗りくらいの乗り物を想定してしまう可能性がある。
その限定された範囲の中で考えてしまうと、
戦車もバイクもロードローラーも人力車も飛行機も、知っているのに思いつかないかもしれない。
そこで、言葉で世界を切り分ける。
赤いもの/赤くないもの、1m以上のもの/未満のもの、車輪が0個/1個/2個以上のもの、など
考えている空間を言葉で切っていくことで、考えから漏れている空間があったこと、「バカの壁」があったことに気づくことができる。
その結果がロジックツリーである。
ロジックツリーは、漏れがなく (collectively exhaustive)、 具体的であるというチェックリストの要件を満たす。
チェックリストに印をつけていくことで、「この下は、もう検討した」という確信を得ることができる。
この目的でのロジックツリーはダブりがないこと (mutually exclusive) の厳密性は重視しない。
アイデアを言葉にして、関係を記述することが論理的であり、考えているということなのだ。
私たちはいろいろなことを知っている。あとは思い出すだけだ。
知っているのに使えない、惜しい敗北をくつがえすことができるかもしれない。 -
思考についてがメインの本
MECEについての考え方や、バカの壁についてなど参考になることがある。
しかし…題名がねー。今どき東大とか…
題名で損してる。 -
数々の企業でコンサルティングや講義を行う著者が現代で必要とされている論理思考について事例などを踏まえて解説した一冊。
お笑い芸人の考える姿勢からアイデアを考える際に漏れを防ぐために情報量、加工率、発想率の3つを高める方法が解説されています。
天才と凡人のアプローチの違いを説明したうえでバカの壁を認識したうえで画期的なアイデアを出すための手法を言葉を明確にして筋道をつけていくために発想率と情報量を高めるための手法や知識を勉強することができました。
本書の中でも特に学ぶと考えるの違いや著者の論理的という言葉の解釈は読んでいて納得しました。
また、著者の経験から語られるマッキンゼーでのプレゼンにおいて誰でも理解できる言葉を使うことやハーバードのビジネススクールの授業内容は一流と評される組織の実態を知るいい機会になりました。
そして、拡散と収束の難易度やメモの取り方の部分は印象に残りました。
ただ残念だったのは4章と6章を続けていれば理解が深まると感じました。
一方で、7章は結論仮説の形成の重要さを強く感じることができ強く印象に残り心に響くものがありました。
本書ではこれからの時代に通用する論理思考の方法がわかりやすく学ぶことができました。
難しい課題に直面した際に、結論仮説をつくれる思考力を磨いていき現代を生き抜いていきたいと感じた一冊でした。 -
20151105読了
ビジネスで勝つための考え方、発想の方法について説いた本。
よくあるロジカルシンキングに関する本というよりは、それらをどう使うか、アイデアの発想法という点に絞って書かれている。
特に印象に残った内容は以下(多少の解釈あり)
・学ぶ=既存のフレームワークに当てはめて答えを導く、考える=自分で作ったフレームワークから答えを導く
・フレームワークの本質は意識的に狭く考えること
・考えるとは言葉によって境界線を引く事
・自分が考えている範囲を明確にすること、思考の範囲に気付かない「バカの壁」を減らすことが発想を広げる鍵
・人は書いた時にだけ考えている
・とりあえず情報収集の「高級ルーティンワーク」に陥るのではなく、自分で考えた結論仮説を作った上で仮説検証を行うこと -
MECE
-
MECEやロジックツリー関連の本を読んでも腹落ちして出来てなかった部分が腹落ちした。
ロジカルシンキング、論理的思考をその言葉を使わずに説明されており、難しい古文の話を現代語で翻訳されているようでよく理解できた。
学んだこと
考える時のアイデアだしフロー
1.まずは直感でだしつくす
2.大きなグループから分解していく
3.下流から登っていく
それでもでないときは直感で出したものと下流のものから上に登っていく
うっかり忘れ、発想のモレを無くすためのものをチェックリストと呼ぼう。優れたチェックリストに共通するのは、「項目に漏れがない」「項目が出来るだけ具体的である」
いきなりチェックリストは作れないので段階的に作っていく。(公園の鳩の数が減った話
あならや -
■
考える=❶言葉を構造化(上位概念・下位概念・グルーピング)して❷その関係を明確にすること/❶=発想←今考えている言葉とその言葉「以外」を対にすることを忘れない❷=筋道
■
書くこと=考える -
・学ぶより考える。知識よりアイデア
・バカの壁 -
論理的思考を身につけることで、東大卒レベルの頭の良い人たちに勝つための本。
バカの壁を視覚化できるようになることで、思考の見落としを防ぐようにする方法をまとめている。
バカの壁を意識化するとは、自分が考えてる範囲を明確にすること。今、自分がどこにフォーカスしているのかを意識しながら考える。
言葉によって、現実に境界線を入れる
→ この部分は以前に自分で考えていた内容と同じ。語彙力を身につけることで現実の境界を明確にしやすくなる。
メモしたものは、接続詞をつけて文章としてまとめるようにする。