フリーランス、40歳の壁 自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?
- ダイヤモンド社 (2018年4月20日発売)
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感想 : 30件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784478065723
みんなの感想まとめ
自由を得ることの背後に潜む責任や現実を描いた本書は、著者自身のリアルなフリーランス人生を通じて、読者に生々しい体験を提供します。サラリーマンとは異なる生態を持つフリーランスの世界は、特に若い世代にとっ...
感想・レビュー・書評
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# 「自由」に伴う責任のお話
## 面白かったところ
- 著者自身の疑いようのないリアリティ溢れるフリーランス人生が生々しく、読書を通じて彼の人生を擬似的に体験できた
- 自由を得ることの大きすぎる代償が本全体に散らばっており、分かる人にはわかる内容になっているところ
## 微妙だったところ
- 特になし
## 感想
サラリーマンのメガネを通すと、理解不能な生態を除くような気持ちになる。
会社に文句ばかりを吐く新卒からすると、あまりにも「自由」という言葉が尊く感じる。
森羅万象に良いこと・悪いことがあるように「自由」という言葉ももちろん例外ではない。
「若さ」というレバレッジが効いていて、すべてが上手く行っているうちはなかなか気づかない。
- 発注者がいずれ年下になること。
- 年を取れば体が痛むこと。
- 体力が衰えること。
- 若い才能の芽が無限に出てくること。
こういう当たり前だけどなかなか気付けない生々しい現実を体現され、リアルに描写されている点がとても良かった。
終身雇用制度が瓦解を始めた令和時代。
そんな時代を迎えた我々にとっては、こういう一冊も教養としてありだと思う。
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「計画的にフリーランスになった人」と「結果的にフリーランスになった人」は言い得て妙。後者は若い時分に隙間産業の便利屋として重宝されるうちに仕事を振る側が段々と年下になり「何でも屋」として扱いずらくなって仕事が減る、「40歳の壁」に突き当たるのは哀しいくらいロジカルだ。
本書自体は「『サルまん』で大ヒットを飛ばした竹熊氏でもそうなのか」というフリーランスの悲哀系読み物としては面白い。ただ竹熊氏の同年代の知人の話を聞いて集めました感が強く「別冊〇島」的な趣で、全然40歳の壁にぶち当たってない人も多く、何か示唆があるかというと難しい。20~30代が反面教師として読むにはよいかもしれない。 -
素晴らしい。私はフリーランスの作曲家。この本には知りたいことが全て載っていました。
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流されていつのまにか、の方の人に向けた本。迫るものがあった。
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タイトル通り、テーマは、フリーランスとして老いていくことについて。分量の半分くらいは、中年になった著者が、社会と不適合を起こすことで生じるさまざまなトラブルが綴られている。本文でも触れられているが、吾妻ひでお氏の『失踪日記』が思い起こされる。竹熊氏も吾妻氏も、書き手として一流だから楽しく読めるけれど、けっこう悲惨な話だ。かつて一世を風靡した竹熊氏ですら、こういう状況に追い詰められるのか。私は一つ下の世代なので、これを読んで暗澹たる思いにもなったが、前を竹熊氏が走っていることに勇気づけられる思いもある。
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マンガをはじめとする出版業界の遍歴に自らのフリーランス人生を重ね合わせ、同時期を生き抜いてきた職業的戦友に対するインタビューを織り交ぜながら、真の自由業者とは何であるかを論じていく。
この業界だけに言えることではないが、フリーとして生き抜くには専門分野の知識や才能だけでなく、発想の転換や幸運な巡り合わせ、そして先を見据える力が必要なんだなとよくわかった。
筆者が主宰する電脳マヴォは基本無料のメディアであるが、PVが伸びた作品は作家とエージェントを結んで、自分と作家双方に利益をもたらすようにした仕組みは素晴らしいと思う。
既存の大手版元主導の新人発掘よりも、それからは無料のインターネットメディアからメガヒット作が出るようになるのではないか。 -
生きにくい人の話を読むのは、自分が楽に生きていくうえでのヒントになる。
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自由業者だろうがサラリーマンだろうがお金をもらって働くことは簡単ではない。
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20190610
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バブル期で仕事が溢れていた時代、就職せずにフリーのライターとして仕事を始めてしまい、今に至る著者が体験したことと、何人かのフリーへのインタビューが掲載されている。これを読んで何かが解決するのではなく、「こんな事にならないために早いうちから備えよう」という気持ちになる本。
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世の中にフリーランスで働く人の職種は数多くあれど、その中でもライターやその周辺の職種だけが取り上げられている。もちろん著者自身がライターであり、自身の体験を中心に語り、自分に近い人々にインタビューを行ったからである。
だだ、著者やインタビュイーの体験談としては割とおもしろく読めた。
業種は違えど、40代の壁というのは確かにあり、その原因も書かれているとおりだと思う。
壁の乗り越え方について具体的なアドバイスはない。むしろ人それぞれだと言うことが分かる。
まああまり深いことは考えず、自分のできることに真摯に向き合うことでしょうね。 -
物書きに寄った内容。竹熊氏と田中氏のメンタルの話は汎用性あるなあと思った
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知らなかった有名人のエピソードもふんだんにあって、面白かった。
フリーターは、肯定的な言葉だった。
職人タイプと芸術家タイプって、作家の中でも分かれるよね。
文章力があっても、売れるフックがないとダメ。
赤塚不二夫が、目白の高級マンションをタモリに譲り渡したエピソード。
日比野克彦さんの「ダサいものやみみっちいものに触れるな」
自分の二番煎じに耐えられるか。
浦沢直樹は、戦略的にYAWARAをヒットさせて、描きたい作品を描けるようにした。
面白いだけでは売れない。エロとセットにしたら売れた。 -
作家系と限定されている中で、とても生々しい話だと思いながら読んでいた。
何人か実例も紹介されている中で、壁を感じたことはないと語る人もいて、置かれている環境や自分のやっていることの影響は要素の一つとして大きいのではないかと感じる。 現状独立は考えていないが、頭の片隅に、この話は留めたいと思う。 -
こんなにおもしろい方だったとは知らなかった。教授になって左団扇だと思っていた。。。
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物書きなど、クリエイティブ系の話
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読み終わった
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書名の「40歳の壁」とは、副題のとおり、〝自由業者は40歳を境に仕事依頼が減り、キャリアの危機が訪れやすい〟傾向のこと。
私も以前、自分のサイトに「ライター『40歳の壁』」という文章を書いたことがある。
この文章でも紹介した竹熊のインタビュー記事(「人材バンクネット」に載った「40代で訪れた人生最大の危機」)が本書のきっかけになったのかと思ったら、そうではなかった。
吉田豪の『サブカル・スーパースター鬱伝』が「サブカル(者)は40歳を超えたら鬱になる」というテーマで書かれていたのに対し、竹熊が次のように応答し、「自由業40歳の壁」をテーマに連ツイしたことが、きっかけになったのだという。
仕事柄と年齢柄、私にとっては読まずにはいられない本であり、予約注文してゲット。
昨日Amazonから届いたのでさっそく一気読みしたが、共感しすぎて息苦しくなるほど、共感ポイントに満ちた本であった。
版元がダイヤモンド社であるため、ビジネス書っぽい体裁になっているし、ある種のビジネス書として読めないこともない。各界のフリーランサーが、40歳を過ぎても生き残るためのヒントが、随所にちりばめられてはいるからだ。
が、ビジネス書としてよりも、「読み物」としての色合いのほうがはるかに強い。
本書はまず、竹熊自身がどのように「40歳の壁」にぶつかり、どう乗り越えてきたかの赤裸々な記録である。そして、合間に入る5人の自由業者(田中圭一、都築響一、FROGMAN、とみさわ昭仁、杉森昌武)へのインタビューも、それぞれ「私はいかにして壁を乗り越えたか?」の記録になっている。
竹熊自身をはじめ、50代中心の人選であるため、40代以下の人よりも、むしろ私のような50代フリーランサーのほうが、深く共感できる内容だ。
自身が脳梗塞で倒れたときのことなど、深刻な話も多いのに、それを楽しめる読み物に仕立てるあたり、竹熊の書き手としての才能だろう。
フリーの物書き/クリエイターとして40歳以後も生き残っていくために、肝に銘じるべき名言も随所にある。たとえば――。
〝フリーが生きていく要諦は、なにかの仕事が当たったら、そこから「自分の二番煎じ」を続けることに耐えられるかです。二番煎じ、三番煎じを平然とやれて、しかも(ここが難しいのですが)「マンネリ」だと読者に思わせないことが肝心です。〟
〝結局、最初の数年間にどういう人脈を築き上げたかで、フリーの進路は決まってしまうのです。〟
〝私はフリーの身にもかかわらず、「営業」をしたことがほとんどありません。
フリーランスの最大の営業は、仕事そのものです。版元編集者は、そのフリーが実際に行った仕事を見て、次の仕事を発注するのです。向こうから来る仕事であれば、意に沿わない仕事は、断ることもできます。持ち込みだと、まさかこちらから断るわけにはいきません。〟 -
サブタイトル「自由業者はどうして40歳から仕事が減るのか?」の答えはとてもシンプルですが、著者竹熊氏の体験談やとみさわ昭仁氏、杉森昌武氏、田中圭一氏、FROGMAN氏、都築響一氏への取材など、とても読み応えのある内容でした。
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『ファミ通のアレ(仮題)』で知り、『マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談』も拝読させて頂いた竹熊健太郎さんの著書。自由業者はどうして40歳から仕事が減るのかについて、自らの経験とインタビューによって構築された一冊。
フリーランスで仕事をしている方にとっては他人事ではないし、身につまされる話が多い。この本は経験からの分析もしっかりしているが、バブルなど経済事情や時代背景も描かれているので、現代との違いも比較的分かりやすいだろう。その現代でも、編集者やクライアントなどが自分より年下になると仕事が来づらくなるのだという。確かに、自分より年上で更に親ぐらいの年齢だと頼みづらいのは確かだし、依頼料も安く年齢が下の方が依頼しやすいだろう。言われてみると、私も同様の経験がある。
またフリーランスに依頼する側は、納品する結果にしか対価を考えていないとも言える。打ち合わせの時間やそれまでの移動時間や交通費。また構想から作品づくりまでの時間やコスト感覚がまるでない。それでいて連絡もなしに待たせたり、キャンセルなど平気でする。フリーランスの痛みをまるで知らない。依頼した時点で、その人の時間を拘束していることを自覚してくれたら、僕らは厳しい現場にアルバイトに行かなくて済むのに。
著者プロフィール
竹熊健太郎の作品
