フリーランス、40歳の壁――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478065723

感想・レビュー・書評

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  • 「計画的にフリーランスになった人」と「結果的にフリーランスになった人」は言い得て妙。後者は若い時分に隙間産業の便利屋として重宝されるうちに仕事を振る側が段々と年下になり「何でも屋」として扱いずらくなって仕事が減る、「40歳の壁」に突き当たるのは哀しいくらいロジカルだ。

    本書自体は「『サルまん』で大ヒットを飛ばした竹熊氏でもそうなのか」というフリーランスの悲哀系読み物としては面白い。ただ竹熊氏の同年代の知人の話を聞いて集めました感が強く「別冊〇島」的な趣で、全然40歳の壁にぶち当たってない人も多く、何か示唆があるかというと難しい。20~30代が反面教師として読むにはよいかもしれない。

  • # 「自由」に伴う責任のお話

    ## 面白かったところ

    - 著者自身の疑いようのないリアリティ溢れるフリーランス人生が生々しく、読書を通じて彼の人生を擬似的に体験できた

    - 自由を得ることの大きすぎる代償が本全体に散らばっており、分かる人にはわかる内容になっているところ

    ## 微妙だったところ

    - 特になし

    ## 感想

    サラリーマンのメガネを通すと、理解不能な生態を除くような気持ちになる。

    会社に文句ばかりを吐く新卒からすると、あまりにも「自由」という言葉が尊く感じる。

    森羅万象に良いこと・悪いことがあるように「自由」という言葉ももちろん例外ではない。

    「若さ」というレバレッジが効いていて、すべてが上手く行っているうちはなかなか気づかない。

    - 発注者がいずれ年下になること。

    - 年を取れば体が痛むこと。

    - 体力が衰えること。

    - 若い才能の芽が無限に出てくること。

    こういう当たり前だけどなかなか気付けない生々しい現実を体現され、リアルに描写されている点がとても良かった。

    終身雇用制度が瓦解を始めた令和時代。

    そんな時代を迎えた我々にとっては、こういう一冊も教養としてありだと思う。

  • タイトル通り、テーマは、フリーランスとして老いていくことについて。分量の半分くらいは、中年になった著者が、社会と不適合を起こすことで生じるさまざまなトラブルが綴られている。本文でも触れられているが、吾妻ひでお氏の『失踪日記』が思い起こされる。竹熊氏も吾妻氏も、書き手として一流だから楽しく読めるけれど、けっこう悲惨な話だ。かつて一世を風靡した竹熊氏ですら、こういう状況に追い詰められるのか。私は一つ下の世代なので、これを読んで暗澹たる思いにもなったが、前を竹熊氏が走っていることに勇気づけられる思いもある。

  • マンガをはじめとする出版業界の遍歴に自らのフリーランス人生を重ね合わせ、同時期を生き抜いてきた職業的戦友に対するインタビューを織り交ぜながら、真の自由業者とは何であるかを論じていく。この業界だけに言えることではないが、フリーとして生き抜くには専門分野の知識や才能だけでなく、発想の転換や幸運な巡り合わせ、そして先を見据える力が必要なんだなとよくわかった。筆者が主宰する電脳マヴォは基本無料のメディアであるが、PVが伸びた作品は作家とエージェントを結んで、自分と作家双方に利益をもたらすようにした仕組みは素晴らしいと思う。既存の大手版元主導の新人発掘よりも、それからは無料のインターネットメディアからメガヒット作が出るようになるのではないか。

  • 生きにくい人の話を読むのは、自分が楽に生きていくうえでのヒントになる。

  • 自由業者だろうがサラリーマンだろうがお金をもらって働くことは簡単ではない。

  • 20190610

  • バブル期で仕事が溢れていた時代、就職せずにフリーのライターとして仕事を始めてしまい、今に至る著者が体験したことと、何人かのフリーへのインタビューが掲載されている。これを読んで何かが解決するのではなく、「こんな事にならないために早いうちから備えよう」という気持ちになる本。

  • 世の中にフリーランスで働く人の職種は数多くあれど、その中でもライターやその周辺の職種だけが取り上げられている。もちろん著者自身がライターであり、自身の体験を中心に語り、自分に近い人々にインタビューを行ったからである。
    だだ、著者やインタビュイーの体験談としては割とおもしろく読めた。
    業種は違えど、40代の壁というのは確かにあり、その原因も書かれているとおりだと思う。
    壁の乗り越え方について具体的なアドバイスはない。むしろ人それぞれだと言うことが分かる。
    まああまり深いことは考えず、自分のできることに真摯に向き合うことでしょうね。

  • 物書きに寄った内容。竹熊氏と田中氏のメンタルの話は汎用性あるなあと思った

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。81年より編集者・文筆家として活動。多摩美術大学漫画文化論非常勤講師。著書に「サルでも描ける漫画教室」(共著・小学館)「私とハルマゲドン」(ちくま文庫)等。blog「たけくまメモ」公開中(http://takekuma.cocolog-nifty.com/)。

「2005年 『色単 現代色単語辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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