あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門
- ダイヤモンド社 (2016年4月22日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478066041
作品紹介・あらすじ
すべての「選択」に役立つ4つのノーベル賞理論がこれ1冊で。2500件超の企業価値評価を手がけたファイナンスの第一人者が教えるリスク・お金・価値の本質。
感想・レビュー・書評
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【価値のない現金】
借金があってもいくら稼ぐ力があるかに着目する。
借金してキャッシュフローがより増える方向なら良い方向ということですが、借入金の利息以上には利益を出す必要があります。
キャッシュフローも常に安定して見込めるわけではないのでそれを含めて見積もる必要があります。
転職や起業をせずにそのままでいることは、現在の会社に残るというリスクを取っていることになるのです。現在の会社に残ることはリスクが無いわけではないのです。
どちらにしろリスクをとっていることに変わりがないのであれば、ボラティリティーの大きな方をとるのも人生かもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が資産運用を始めるキッカケとなった本。
物の価値とは?値段ってどうやって決まるの?といった基本を難しすぎない言葉で解説されています。何も選択しないことこそリスクだと気付かされました。 -
ファイナンス理論について素人にもわかりやすいように例えを交えながら解説されている
正規分布や標準偏差など基礎の基礎まで説明しているので、数学苦手な私でも理解できた。
ファイナンスにおける価値計算、価値の計算の要素である時間・金利・リスクの考え方、MM理論、現代ポートフォリオ理論、CAPM理論、オプション理論の概要が理解できて初心者向け
・印象に残った残ったところ
企業も人も価値判断の基準はいくら資産があるかではなく、将来のキャッシュフローの大きさ
投資しない、転職しないなど、行動しないことにもリスクが存在するため、どちらがアップサイドリスクが大きいか分析してとるべき行動を判断することが大事 -
リスクを危険度と勘違いして逃げ回流ばかりだった自分。正しくは、リスクとは不確実性であり、変動率の標準偏差である。
参考になったーーー。 -
ファイナンスの基礎が書かれている。まぁ確かにお金は持っているだけどは何も生み出さないな。投資含め人生のリスクを楽しみたいと思う。
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こういう内容の本ってだいたい自分にも投資を、リスク資産にも投資をという感じの結論になってしまって、自己啓発的な面が強い本が見受けられるのですが、この本は資産運用側にも偏らずファイナンス理論が書かれていると思いました。
ボラティリティに関しては株式の高さも把握できましたので、ポートフォリオを組む上でも参考になりました。
この本のオプション理論に関する基本の説明は初めて読む人にもわかるように書かれており、私もストックオプションやデルタヘッジまでようやく理解できるようになりました。 -
経済やファイナンスに関心のない人にも関心を持つきっかけになりそうな面白くわかりやすい本だった。お金を動かしていくことの秘訣や面白さがわかった気がする。
ヒトが価値を生む源泉であることやリスクを楽しむことなど生きる上でのヒントも得られた。 -
ファイナンス理論というのは日常においてはなじみがないが読んでみると実は我々の日常、そして経済にとても重要な役割を持っている事がわかります。
非常にわかりやすく説明されているので本来であればかなり難解であろう理論をすんなりと理解させてくれる。
人も物も本当の値打ち、とは一体なにを基準にして生まれるのか。
非常に面白かったです。おすすめ。 -
会社の後輩に借りた。なかなか面白かった。つまみ食いだけども、キャッシュフロー・アプローチとMM理論の第一命題(負債は価値に影響しないってやつ)は俺の実感にしっくりきた。あと、マーケット・ポートフォリオの考え方もなるほどと思ったな。なんとなくリスク分散と思ってた事に裏付けができた。オプションの話は面倒くさくてちゃんと読んでない。
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現金を、将来価値があがりそうなものに変えることにハマっている自分には面白い内容だった。数年後の現金の価値は、現在の価値よりもずっと少ないことは、うっすらどこかで聞いた気がするけど、この本を読んで思い出せてよかった。預金は、「最も損な投資」。
後半のファイナンス的な話よりも、前半の概論的な部分の方が、自分としてはおもしろかった。自分の時間を少ない現金に変える仕事やバイトって何なんだろと思ってしまった。でも、そこから物事を学べるなら自分の価値も上がるから良いと思う。結局、それに気付いて、リスクを考えながら取り組めるかどうか、なのか。
著者プロフィール
野口真人の作品





