ヘンタイ美術館

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066089

作品紹介・あらすじ

誰が一番ヘンタイか?ルネサンス、バロック、新古典、ロマン、写実、印象派まで。12人の天才が集まってガチンコ対決!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルで読むのをやめようかと思ったけど
    ぱらぱらとめくると先日見てきたカラヴァッジオの名前が
    あったので 読んでみました。

    ヘンタイというタイトルですが
    普通に思ってる 変態とは 違うニュアンスのようでした。

    すごくこだわってる人とか 陰湿?な人とか
    巨匠と呼ばれる人たちですので
    かなり 奔放な生き方をしていたようです。
    勿論苦労も多かったでしょうけど
    でも 自分自身の 心に正直に生きた人達ですね。
    あ、、そうでもない人もいました。
    性的に鬱屈したゆえに 背中とか足とか はげおやじなどを
    絵の中に入れて 欲求不満を解消?!していたと
    解釈されていたりして。

    ひょえ~~~って いう内容でした。

    大好きなモネの事も載っていて、
    なぜ 睡蓮を何百枚も描いたのか・・・

    こういう話を知っておけば
    美術館へ行っても楽しいでしょうね~~~

    肩の凝らない本でした。

  • ヘンタイかどうかはさておき、楽しんで読めた。
    特にモネ・マネ・ドガの章がよかった。
    絵画が白黒なのが仕方がないけど残念!
    美術館行きたいなぁ。

  • これは最高!この本1冊で中学高校で学ぶべき西洋美術史は十分カバーできる。ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジオ、ルーベンス、レンブラント、アングル、ドラクロワ、クールベ、マネ、モネ、ドガ。みんなヘンタイ(カタカナ表記がミソ)で素晴らしい。

  • 編集協力しました。

  • 生粋のアーティスト、弟子も育てず好き勝手にやってた人
    無敵の困った人
    人にすかれてしょうがないラファエル

    左翼どころか真のアナーキスト、思ったままに行動し見たままにかく自由人

    こがねむし、くーるべさんやってくれました

    見たまんまを書くだけが絵画じゃないよ
    天才な上に無頼はとくればもてて当然
    無理して理想を追うほうがよりへんたい、そこにある種の抑圧がうまれるから
    抑圧は変態の原動力
    基本やりたいようにしかできない人
    お互い自分にないもの自分と正反対のものは排除したくなる
    こころのあにきがまねぱいせん
    バレエとは本来、近代的なえろてぃをげいじゅつかしたもの
    人体の瞬間的な動きをとらえる
    薄汚い親父との対比で少女たちの純潔せいが強調されてえろがます


  • 絵をみるのは好きだけど、全く詳しくない自分ですが、タイトルに惹かれて図書館で借りました。
    とにかく読みやすくわかりやすい、画家を1人のキャラクターとしてイメージしやすい、特徴でどの画家が描いた絵かすぐわかるようになる、作品をちゃんと観に行きたくなる、という点で本当に良い本でした。
    1つ残念なのはフルカラーでないこと、カラーでみたかった絵がたくさん!
    続編も出してほしい、というかこのイベントに参加したい

  • 西洋絵画に興味を持つきっかけになった
    西洋絵画についてうっすら知ってるだけでもすらすら読めてわかりやすいと感じた

  • この手の雑学本の中では近年ダントツで面白かった。1章終わった時点で、これ相当すごい作家がついてるんじゃね?と思って著者みたら、「山田五郎」...ん??ボキャブラに出てた人やん!(←はい古い〜)てなりまして、確かに軽妙なコメントする人やったなと。言われれば文中の似顔絵めっちゃ山田五郎やん、と。
    元はトークライブの文字起こしみたいですね。台本もあるのでしょうが、説明の間に挟む例えとか、無駄話とかも面白い。(ネタ的には世代を選ぶかも。40代以降ぐらいかしら?)。当時の画家さんたちの心情の妄想も加わり想像しやすくわかりやすい。こんなトークライブ行ってみたいな〜

  • 有名画家たちの作品を通して、天才とヘンタイが紙一重であることが分かる1冊です。対話形式で書かれているので、読書に抵抗がある人でも読みやすいと思います。絵画の面白さを知りたいひとにおすすめです!! デザイン学科 2年

  • ほぼ同じ内容のものがYou Tubeにあるのでそちらの方が良いかな。
    絵画もカラーだし。

  • CHAPTER1 ルネサンス三大巨匠 いちばんのヘンタイは誰!?
         ダ・ヴィンチ ミケランジェロ ラファエロ

    CHAPTER2 やりすぎバロック 誰がいちばんToo Much!?
        カラヴァッジョ ルーベンス レンブラント

    CHAPTER3  理想と現実 どっちがヘンタイ?
        アングル ドラクロワ クールベ

    CHAPTER4 2文字ネーム印象派 ヘンタイ王者決定戦
        マネ モネ ドガ
    あとがき ヘンタイも、みんなちがって、みんないい

  • 「ヘンタイ美術館」というタイトルから、変態的な作品を集めて解説する本かと想像していたけれど違った。

    ●ルネサンス(ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ)
    ●バロック(ルーベンス、カラバッジョ、レンブラント)
    ●新古典主義・ロマン主義・写実主義
     (アングル、ドラクロア、クールベ)
    ●印象派(マネ、モネ、ドガ)
    上記カテゴリーでそれぞれ3人の代表アーティストを決めて、彼らについて作品を見ながら解説していき、誰が一番ヘンタイ的か決める。
    という内容のものだった。
    (ちなみに全12名の中で1番の変態はドガ。というまとめだった)

    イベントとして開催したトーク会(山田五郎さんと小山淳子さん)をそのまま本にしているので、文章が二人の会話文になっている。

    解説自体面白いし、美術史の順に沿って説明してくれているので、読めば大雑把ながら美術世界の流行を知ることができる。白黒だけれど作品もたくさん画像として載っていているので、「有名絵画へ興味あるけどどこから調べれば、何を見ればいいのか分からない」という人にはすごくおすすめだと思う。
    だからこそ、ヘンタイ要素は必要だったんじゃないかな?という気がする。
    美術に疎い人でも、わかりやすく、とっかかりやすいように入口を広げるためのアイデアだったんだろうけれど。

    あとがきで山田五郎さんが「変態をテーマにするのは反対だった」と記載しているので、各所の思惑など色々あったんだろうなとは、思う。

    それにしても山田五郎さんは本当に博学。
    「知っている」ということよりも「覚えている」ことに感心してしまう。

  • 面白い。笑 山田五郎さんのYouTubeチャンネルのスクリプトを見ている感じで楽しめる。そして、あとがきの山田五郎さんの言葉がまた良かった。
    「本来は自分ではどうにもできない病理である変態を、興味本位の「プレイ」感覚で語るのは、本物に失礼ではないかと思い、変態美術館と言う企画紅当初反対していました。」
    なんだかハッとさせられる。

  • 面白い、というのもあるけど、
    分かりやすい!それが良かった。
    ちゃんと絵も載っている。白黒だけど。
    参考になりました。

  • 著者たちの主観も強いとは思うが、どれも印象的なのでもっと知りたくなり、一気に読めた。

  • 切り口が面白くて1回に同時代を代表する3人に絞って解説してくれるおかげで抽象度が上がってわかりやすい!

  •  ルネサンス・バロック・新古典派vsロマン派・印象派、4つの時代からおのおの3人ずつ選ばれた計12人のアーティストが「ヘンタイ」という切り口で語られる。
     面白くて一気に読む。クールベなどノーマークだった自分にとって、大いに知見が広まった。
     芸術家たる者、絵筆を奪われたら最後、反社会的なことをしでかすこと必至。それぐらいのパッションがあってしかるべき。
     クロード・モネに関する山田五郎の考察は、邪推ではなく真実に迫っている気がした。

  • 芸術家の背景意図が分かり、今後の観賞に活かせる。
    語り口が面白い。

  • 美術館行くのが楽しくなる一冊

  • おもしろ西洋美術史
    大当たり
    2021年再読 やはり面白い

  • 対談形式なんですね。
    これを図書館で予約するの少し勇気がいりました。題だけを字で見るとねぇ…。
    知ってる画家ばかりだったので、裏話的なものがたくさん出てきて楽しめました。
    昔からアングル好きだったのですが、結構こき下ろされててショックです。確かに動きはないのかもしれませんが…。
    ドガも好きですが、ハゲ親父の法則が笑えました。
    中野京子さんの著書もそうですが、絵画はその背景を知ってるとこちらの観方も深まるから面白いですね。

  • 西洋美術史を少しかじろうと思って読んだ山田五郎さんの2冊目。
    時代ごとの巨匠3名を出し、その画家や芸術の歴史の流れについて掘っていこうという本。
    その美術の在り方(ルネサンス様式、バロック様式、新古典派など)が、どんな流れで生まれたのか?それの何が革新的だったのか?それが生まれた時代との関わりは?など、とても勉強になった。

    山田さんと雑誌の編集さんの対談形式なのだけど、編集さんは美術に関して素人らしく、だからこそ山田さんの説明もとても易しくわかりやすい。


  • 結構勉強になったし、何より切り口が面白い!

  • 面白かった。
    そして私のような素人には学びにもなった。

    時代の流れや社会の背景に沿って、
    同世代のヘンタイを比較している。
    おかげで、独立した"点"だった芸術家や作品が、
    何となく"線"で捉えられるようになった。

    山田五郎氏の視点で「言い切っている」ので、
    詳しい人なら違和感を覚えるところがあるかも。
    まぁ私は詳しくないので「言い切り」も楽しめたけど。

    ただ、絵が白黒なのがちょっと残念。

  • タイトルにちょっとびっくりしますが、
    よくわかったし、面白かったことは間違いない。

    芸術に明るくない私もとても楽しく読んだ。
    ネットもテレビも写真もない時代、
    彼らはアイドルだしヒーローだしオタクだし。
    情報が少ない分、やりたい放題かよ!てところも。

    ダヴィンチが一発屋とかねぇ。面白い。
    でも、「ヘンタイ」っていうよりは「変人」って感じかなぁ。

    モネの睡蓮が200枚もあるとか。
    200枚描いたんだぁってかんじですなぁ。

    ドガのバレリーナの絵は好きだなぁとずっと思ってたけど、
    そうだな、足だな足。
    ドガと同じく(山田氏の解釈)、足が好き。

    私もバレリーナの足が好き、足首から下が一番好き。
    最強に好きなのはバレリーナの裸足の足。
    あー、ヘンタイですね、ハイ。

  • ハハハ!
    この本めちゃくちゃ面白かった~。
    好きだわ~!

    誰もが知っている有名画家たちをヘンタイと言い切ってしまう山田五郎のすごさ!
    その視点が最高です。

    問題①
    ルネサンス三大巨匠のダ・ヴィンチとミケランジェロとラファエロの中で一番ヘンタイさんはだ~れだ!

    問題②
    バロック絵画で有名なカラバッジオとルーベンスとレンブラントの中で一番やりすぎなのはだ~れだ?

    問題③
    アングル、ドラクロワ、クールベ。3人の中でむっつりスケベはだ~れだ?

    問題④
    マネ、モネ、ドガ、なんかもうこじらせすぎたフェチ&キモオタなのはだ~れだ?

    さあその答えはこの本に!

    個人的にはクールベの「世界の起源」の責めすぎ感にびびった!あとはカラバッジオの犯罪歴に笑った!

    で、もしこの12人の画家の中でつきあうとなると…
    私だったら…
    あの人かな~。

  • こういうこと美術の授業で教えてくれてたらもっと暗記できたのになあ・・・

  • 図書館の新館コーナーで出会いました。
    タイトル、表紙、最初の数ページで惹かれて借りてみました。

    美術の知識がないけれど、楽しめました。
    残念ながら、途中はモノクロなので、詳しく絵がみれなくて
    解説(二人の語り)が何を指しているのかわからないところもありました。

    最後裏表紙の折り返し、山田五郎氏の経歴を見てビックリしたけれど
    詳しいわけだわ…それに山田氏ならではの想像・類推・語り口

  • 常々、山田五郎氏は楽しい方だと思っていたけど、氏の経歴を見てまずびっくり^^; そして軽妙で分かりやすい解説に感心しっぱなしでした。高校生の時に美術はとってたけど”美術史”なんてほとんど忘れてるし、さらに画家同士の繋がりやら深ーい裏話までは知らなかったので、ホンマに面白かった!こういうのはTVじゃ無理だな~(笑) ぜひ続編を出して欲しいですね~。そして、「マッパ+1」には激しく同意いたします!

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著者プロフィール

山田五郎(やまだ・ごろう)
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot-Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ)、『出没! アド街ック天国』(テレビ東京)など、テレビ・ラジオの出演も多い。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決』『知識ゼロからの近代絵画入門』(以上、幻冬舎)、『ヘンタイ美術館』(共著・ダイヤモンド社)、『へんな西洋絵画』(講談社)など。

「2022年 『第2期:5巻セット 〈白の闇〉篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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