幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

  • ダイヤモンド社
4.05
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本棚登録 : 3555
レビュー : 370
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066119

作品紹介・あらすじ

3年ぶりに哲人を訪ねた青年が語る衝撃の告白。それは「アドラーを捨てるべきか否か」という苦悩だった。アドラー心理学は机上の空論だとする彼に「貴方はアドラーを誤解している」と哲人は答える。アドラーの言う、誰もが幸せに生きるためにすべき「人生最大の選択」とは何か? 貴方の人生を一変させる哲学問答、再び!

感想・レビュー・書評

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  • 青年の卑屈未練っぷりがたまらない一冊でした。
    彼のツンデレな様子や、哲人に飛ばす罵詈雑言が面白すぎて、読み終わるころにはすっかり青年のとりこになっていました。

    い、いや。違う。
    そういう本じゃなかったはずだ……。
    えーと、内容内容……。

    内容は、前作で学んだアドラーさんの仰ることが、より噛み砕かれて説明されていたので分かりやすかったです。

  • 本当の信頼とは、どこまでも能動的な働きかけ。現状の不幸を理由に理想を捨ててはいけない。まずは自分から他者を信頼すること。「与えよ、さらば与えられる」意志の力によって何もないところから築き上げるものだから愛のタスクは困難。人間の悩みはすべて対人関係である。人間の幸福もすべて対人関係。幸福とは貢献感である。弱さとは対人関係にとって強力な武器になる。しかしいつまでも弱さ(世界の中心)に君臨することはできない。世界と和解し、自分は世界の一部だと了解しなければならない。自立とは自己中心性からの脱却。愛を知り「あなた」から「わたし」そして「わたしたち」に守護が変わっていく。愛とは自立、大人になること、だからこそ困難。私は誰からも愛される資格がないと思うのは劣等コンプレックスのあらわれ。愛されるのは他の課題、愛することが自分の課題(課題の分離)自分から先に愛すること。運命とは自らの手で作り上げるもの。 我々は他者を愛することによってのみ自立を成し得る。そして他者を愛することによってのみ共同体感覚にたどりつく。なんでもない日々と言う試練は最初の一歩を踏み出した後から始まる。本当に試されるのは歩み続ける勇気。全ての出会いと対人関係において裁量の別れに向けた不断の努力」を傾ける。                                    

  • この本を読んで、自分を理解することができました。

    そして、自分がこれからどうしていくか、
    物事をどう捉え、どう消化し、どう行動していくか
    それらを掴んだ気がします。


    すべての交友関係において、
    何の担保も無く、相手の態度がどうであれ、
    「この人になら、腹を割って話ができる」と思うこと。
    それが交友関係の第一歩。

    そして、それによって自分が傷付くことを恐れないこと。
    恐れず、自分の価値を信じて第一歩を踏み出すことが肝心。

    ひいては、自分は大丈夫という自尊に繋がる。



    そういう気付きを与えてくれた1冊でした。



    ただ、これを読んだからといって
    成長はできないと思います。

    成長とは、実践を積み重ねていき
    それらを振り返った時にある結果だと思うからです。



    そんな私と共に成長しあってみようかと思ったあなた。
    ぜひ、この作品を読んで共に歩んで参りましょう♪

  • 青年の卑屈で激昂しやすいキャラクターに時折疲れると感じるけれど、
    青年の気持ちがとても分かるので、自分を見ているような気持ちにもなる。

    前作「嫌われる勇気」の内容を復習しながら、
    更に対話を深めていく形式なので、前作を読んでいたのもあってか、すんなりと入ってきた
    (実践していけるかは別として理解はできる)

    読者が疑問に思うことは、青年が代弁してくれるけれど、
    それが漏れなくしっかり押さえられているのがすごいと思う。
    また、話の流れがとても巧みで、納得もしやすい。

    読んだ瞬間は、なるほど、と思えても、
    実践していくのは容易ではないと思う。

    けれど、こういう考え方があることを知っておくだけでも違ってくると思う。
    何度も読んで、心に刻んで、実践できたら、それはとても素敵なことだと思う。

  • 内容面に触れるより、本書の形式的な面について感じたことを書いてみたい。青年と哲人の対話という設定からは、①Q&A方式にも通ずる点があり、②議論の流れが追いやすい、③口語調なので比較的字数を多く要すが、④力点や強弱をつけやすい、といった特徴に気がついた。また専門家・研究者の知見をライターがヒヤリングし、共著するという方法も前作からの実績もあり、啓蒙書のスタイルとしてだいぶ一般的になってきたように思う。当該学問分野(哲学、心理学、アドラー心理学)において一部の研究成果を、商業的にアウトリーチした成功例ともいえよう。岸見一人では書けなかったかもしれない。一例を挙げれば、本書の序奏の書き方にも、かなり緻密に計算されたわかりやすさの仕掛けが埋め込まれている。例えば、哲学と宗教の異同を数行で説明しているが、これは対話形式のなせる技だと思う。

    前作から通底している概念は「共同体感覚」であり、本書も含めてこれを自分なりに解釈できれば著者の目的は、きっと達成されるのだろう。人間は弱いからこそ、共同体に参画する。かかわり方を説明する視点の例として、表題の「幸せ」や「嫌われること」を用いているととらえている。その他、印象に残った点は下に引用しておいた。

    <前作>
    http://booklog.jp/users/ikthr/archives/1/4478025819

  • 覚書
     「課題の分離」:「自分の課題」と「他者の課題」
    あなたは他者の期待を満たすために生きているのではない。
     尊敬とは、ありのままにその人を見ること。
     人が変化することは、「死そのもの」。
     自立とは「わたし」の価値を自らが決定すること。他者に評価され満足する「依存」を脱却し、自らを承認する。「普通であることの勇気」を持つ。

  • アルフレッド・アドラーの「嫌われる勇気」の続編的な本。
    そうか…人生に必要なのは”愛”なんだよね。
    っていうのはわかるんだけどさあ、
    「考え方次第で誰とでも幸せになれる」っていうのはなんだかな~って感じ。
    ホントにそうなのかなあ~。

    そんな感じでモヤッとするので
    「嫌われる勇気」は5つだったけど、
    この本は★4ってことで。

  •  読み進めるに従って「哲人の言葉に自尊心を抉られ、罵声を浴びせることで応戦しようとする青年の姿が、徐々に自分自身と重なってくる」という苦しさを感じました。

     私は、未だ20代だった頃、岸田秀さんと伊丹十三さんの対談『哺育器の中の大人』を読むことによって、岸田秀さんの精神分析に出会いました。岸田秀先生は、独学でフロイトの精神分析を学び、『哺育器の中の大人』では、伊丹十三さんの巧みな質問に促され、分かりやすい解説を繰り広げてくれました。

     私は、『幸せになる勇気』を読むことによって、『哺育器の中の大人』を読んだ40年も前になろうとするときに感じたような、真の自分を客観的に見ることの辛さを再び感じました。それを直視することは、『嫌われる勇気』を振り絞ることよりも勇気のいることでした。しかし、そのプロセスを経ず、自分を信頼できるようになることはありませんし、自分を信頼できない者は、他者を信頼して「私たち」を主語に愛の課題に踏み出すことも出来ないのです。

     この本を読むと、否が応でも、58歳にもなった自分の中に、まだ自立しきれていない幼児が隠れている(たぶん他の人からは丸見え@_@;)ことを思い知らされます。表面的には自分より恵まれているように見える人に嫉妬し、持っている宝物の輝きに気がつかない自分がいます。先ず、その宝物の汚れを拭わないと…

     些細な部分を指摘する方もいますが、この本が与えてくれる果実を得るためには、この本を道具として使い、真の自分と対峙することが必要なのだと思いますので、価値を感じられた人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てた人、些細な部分が気になった人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てなかった人なのではないでしょうか?

     自己中心性を捨て「わたし」から「わたしたち」へ主語を変換せよ。という提言は、今までの岸見先生の書籍に見つけられなかった新しい導きですね。「愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである」というアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉にも通じる概念であると思いました。

     些細な部分を指摘する方もいますが、この本が与えてくれる果実を得るためには、この本を道具として使い、真の自分と対峙することが必要なのだと思いますので、価値を感じられた人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てた人、些細な部分が気になった人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てなかった人なのではないでしょうか?

     自己中心性を捨て「わたし」から「わたしたち」へ主語を変換せよ。という提言は、今までの岸見先生の書籍に見つけられなかった新しい導きですね。「愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである」というアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉にも通じる概念であると思いました。

  • 愛されるのを待つのではなく、まずこちらから愛する。
    その能動的な姿勢が自立に繋がる。
    人生の苦悩は全て人間関係に根ざしており、人生の幸福もまた、全て人間関係に根ざしている。
    関係はいつか必ず終わりを迎える。
    最良の別れを迎えるために、不断の努力を重ねていこう。

  • 前作「嫌われる勇気」がかなり良作だったので、本屋で見つけて即購入+読破。
    所々面白い気付きはあったが、前作程の衝撃を受ける内容では無かった。
    時間が経ってから読むと、また感じ方が違うのか・・・?

    <印象に残った内容>
    ・哲学と宗教の違い
    →最大の違いは「物語」の有無。宗教は物語によって世界を説明するが、哲学は物語を退ける。歩みを途中で降りるのが宗教であり、歩みを続けるのが哲学 (P29)

    ・カウンセリングの三角柱 大切なのいかに「3」に目を向けるか
    1 悪いあの人
    2 かわいそうな私
    3 これからどうするか

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プロフィール

1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋古代哲学史専攻)。京都教育大学教育学部、奈良女子大学文学部(哲学・古代ギリシア語)、近大姫路大学看護学部、教育学部(生命倫理)非常勤講師、前田医院(精神科)勤務を経て、京都聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)非常勤講師などを歴任。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究、精力的に執筆・講演活動を行っている。

「2018年 『シリーズ世界の思想 プラトン ソクラテスの弁明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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幸せになる勇気 Kindle版 幸せになる勇気 岸見一郎

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