優れたリーダーはみな小心者である。

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 131
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066966

感想・レビュー・書評

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  • ここ数年で一番の当たり本。リーダーとしての視点、考え方、行動、責任など全般について著者の体験から出た話が多かったが、他の本と比べて腹落ち度が全然違った。

    著者はブリヂストンのブリヂストンの元CEOの経歴を持つビジネスリーダ。

    ブリヂストンが世界最大のタイヤメーカーである事、
    タイヤは国際規格が共有のため、参入障壁がなく、Cut Throat Business(喉をかき切るビジネス)と呼ばれ
    世界中で食うか食われるかのし烈な競争をしているという事をこの本で知った。

    また本中にファイヤストンをM&Aした話も出ているが、数年前にニュースで聞いた程度だったが
    タイヤ業界では超名門企業だったと初めて知った。

    中でも一番衝撃的だったのが、「順調にトラブルは起きる。トラブルが起きるから順調なのだ」と言う言葉。
    多くのビジネス本などでは「悲観的に計画して、あらかじめ想定外のトラブルを潰しておく」という事が
    正解と書かれている。
    自分も計画時に事前に色々と考えていても、思わぬ方向から問題が発生してしまったことは必ずと言っていいほど起きる。
    そう言う時自分の無力さや浅はかさに自己嫌悪していたが、この言葉を聞いて、救われた気がした。

    息子に読ませたいと思いながら読んだが、今読んでも自分の感じるほどの理解は得られないだろう。
    しかし出来れば大学時代にこの本を読み学んでから、社会人になってほしいと思いながら読んだ。

    気に入った言葉
    誰もが共感する理想を掲げメンバーの主体性を徹底的に尊重する
    この時初めて、私は誰かのせいにするのではなく、自分の力で何とかしようと行動を起こしたのです。
    トラブルが起きているからこそ「仕事は順調だ」と考える
    オーナーシップを捨てれば「子供の使い」でしかない
    仕事を面白くするのは驚くほど簡単である
    たかだか1平方メートルのデスクにカジリちて命じられた仕事をこなしているだけでは人生つならない
    自らリスクを取って「言い出しっぺ」になる。そして周りの共感を得ながらプロジェクトを実現させていく事こそリーダシップ
    言い出しっぺのなるうえで重要な事は「やりきる事」
    「合目的的」であることに徹すればリーダシップは生まれる
    チームに秩序を与えるのはリーダーの統制ではなく、日ごろからメンバーに正しい目的意識を持つように働きかける事
    リーダーにとって臆病さは美徳である
    臆病さを笑うものは必ず足元をすくわれる
    OKY(おまえきてやってみろ)
    権力ではなく実力でリーダシップを示す
    リーダーは自らの課題を作り出すクリエイターでなければならない

  • ブリヂストン元CEO荒川詔四氏によるリーダーリップ論。語られることは松下幸之助氏や稲盛和夫氏と同じく「謙虚であれ」である。「繊細さ」を束ねた者こそ「強靭なリーダー」に為り得る。本来CEOは頂点ではなくステークホルダーへの奉仕者である。頭では分かっていても体現は難しく身につまされ反省させられる内容が多い。以下、良かった章を列挙。
    ――――――――――
    1 誰かを「指導」するなどという不遜な考えを捨てる。
    3 仕事の「所有権」を決して手放してはいけない。
    7 「自尊心」を傷つけることほど愚かなことはない。
    8 優れたリーダーは「傾聴」する。
    10 「原理原則」を死守する。
    11 「臆病さ」を笑う者は必ず失敗する。
    12 リーダーは「1円」も稼いでいない。
    13 「現場」を知らない者は決断できない。
    14 「理路整然」としたリポートを疑え。
    15 「大河の流れ」のように考える。
    16 心配性だから「先見の明」が育つ。
    17 地位は「ダメな人」をつくる。
    18 「負のメカニズム」を知り尽くす。
    19 「部下の痛み」に敏感であれ。
    21 「権力」はできるだけ隠す。
    22 臆病な「理想主義者」であれ。
    24 「目先の危機」ではなく、「危機の先」を見つめる。
    25 次世代に「美田」を残す。

  • 面白い。仕事に限らず生き方に影響を受けた。座右の書

  • 一気に読めました。自分への戒めも含め色々と得るものが多い内容でした。特に印象に残った言葉は『OKY』と『正面の理 側面の情 背面の恐怖』ですね

  • リーダーは、どうあるべきなのか?
    ブリヂストン元CEOが原理原則を教えてくれる一冊。

    14万人を率いたリーダーの一言は、ほんと重い。

    本当に大切なことは何なのか?
    次世代リーダーに求められる資質なにか?
    本当勉強になる。

    このスケールの会社のトップの考えを知れることは、とても貴重。

  • オーナーシップを手離さずに主導権を握る
    部下を責め立てるのは「合目的的」ではない
    責め立ててもトラブルは解決しない
    目的は、トラブルに適切に対応して損害を最小限に留めるとともに、顧客との信頼関係を再構築する以外にありません
    部下が安心してトラブルを報告できるようにするのは、リーダーの重要な仕事のひとつということ
    リーダーは1円も稼いでいない
    能力はいつも無理やり広げられる
    「先回り」するから主導権を握ることができる
    そもそも、組織における出世などいい加減なものです。ほとんどがたまたまそうなっただけ。
    社長に上がってくる提案は、すべて「妥協の産物」である
    さまざまな調整を経て、当初は革新的で切れ味の鋭い内容だった企画の「カド」が取れ、組織内で波風を立てない、誰からも突っ込まれない「丸まった」ものへと変貌していく

  • トップのみならずミドルリーダーも読むべき、リーダーシップの真髄が詳らかにされている
    座右の書にしよう

  • こういった本に共通することは多い。
    ①原則は枉げない(生命重視など)
    └判断基準となる
    ②規則規律を厳守する
    ③リーダーは目標を示し、共に汗をかき実行する
    ④面白いことを実行する
    ⑤叱るときは合目的
    ⑥経費の削減は小さくかつ得た利益は社員環境改善に還元
    などなど。

  • 普通の話

  • 現代的リーダーというべきか、天才以外が目指すべきリーダーの理想像と感じた。
    理想を描き、現実を客観的にみつめ、自分とその行動を徹底的に疑い、組織の力学や人間の感情にいかに鋭敏であることがリーダーにとって必要なことである。

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