- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478068243
感想・レビュー・書評
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目的 ターゲット層のニーズを把握する
自分の行動 起業に当てはめて実践する -
『#戦略インサイト』
ほぼ日書評 Day412
図書館の開架(返却本用)で見かけて手に取った一冊。マーケティングにおいて、適切な仮設構築と検証を重ねることの重要性を、初中級者向けに解く。内容も記述もわかりやすく、事例も悪くない。
最後の「フィルムマスカラ」なる商品カテゴリーは日常馴染みのないものなので、いわゆる付け睫のことと誤認しそうになったが、これは笑い話。
ただ、そのレイヤーがターゲット読者なのであれば、後段の全社でプロジェクト化するためにといだた内容は、ややtoo much。意欲のある「若手」に「ウチは上が意識低いから」と諦めさせる後押しをしているようにしか見えない。
著者は「インサイト」というテーマで他にも著作があるようなので、ちょっと読んでみたい気がする。
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インサイトについての重要性と、手法がわかりやすい。また、ブランドについても掲載され特にブランドフルーツのフレームワークはシンプルでとてもわかりやすい。
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前半のインサイトの見つけ方や事例は大変勉強になった。
後半はインサイトを結果につなげる方法が組織論の視点から書かれていたが、管理職ではないためにいまいち実感がわかなかった。 -
インサイト自体の理解も完璧ではなかったこと、
後半は組織における実践的な内容だったこと、から
インサイトを先に読めば良かったかもしれないと思った。 -
新たな知見を得ることができました。
消費者目線とただ言っている段階では企業側の目線である。消費者の目線の理由を把握しなければ、インサイトは掴めない。 -
ある程度必要なものが行き届き、消費者のニーズも充足されている今の世の中で、世の中の「困った」に気付くための頭の使い方や方法論を紹介した一冊です。
以下、抜粋:
新たな市場を創造するとは、消費者行動に置き換えると、次のように要約することができます。
1. 今まで使っていなかった消費者が、使用する(新たな消費者セグメントの開拓)
2. 今まで使われてこなかった使用シーンで、使用する(新たな使用シーンの開拓)
3. 今までの使用目的ではない、新たな目的で使用する(新たな動機付けの開拓)
4. 今まで使う習慣がなかったか、新たな習慣が生まれて使用する(新たな使用習慣の開拓)
消費者の生活を肌感覚で理解する。そのためには、現地で生活をする、現地の消費者と同じように生活することが一番です。
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最近のマーケティング理論で言われることですが、「モノ」ではなく、「コト」。「機能」ではなく、「体験」。
おもしろかった分析は、以下。
『最近の若い世代は、「新しい」ことよりも、「失敗しない」「外さない」ことを重視するようになってきました。バブル時代を経験していない、物心ついた時から、ずっと右肩下がりの日本を見てきた世代です。・・・「昔からあるブランドは、長い間、たくさんの人々から評価をされてきたものだから間違いがない」とリスペクトします。・・・このように市場が変化してきたことで、日本企業でも「ブランド」が大事なのではないか、という機運が高まってきました。』