遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.66
  • (66)
  • (161)
  • (131)
  • (23)
  • (7)
本棚登録 : 1354
レビュー : 196
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478068571

作品紹介・あらすじ

「なんでこんなに読むのが遅いんだろう…」「以前はもっと本を読めていたのに…」というすべての人へ。積ん読、解消!! 月20冊があたり前になる。なぜ「1ページ5分」の遅読家が年600本の人気書評家になれたのか? 音楽を聴くように本を読む――さあ、「フロー・リーディング」の習慣を始めよう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • この本は、小説などの文芸書向けではなく、ビジネス書や新書向けの本です。

    メモ代わりに以下要点を抜粋します。

    ・読書の本当の価値は書かれていることの「100%を写し取る」ことではなく「価値をかんじられるような1%に出会うこと」ー「熟読の呪縛」から抜け出す。
    ・「フロー・リーディング」は膨大な情報が押し寄せてくる時代に最適化された「ためこもうとしない読書」のこと。
    ・速く読める本を中心に選ぶ。
    (ストーリーあるがコンテンツは選ばない)
    ・読書を習慣化するうえで重要なのは「速く読める本」をたくさん読むようにすること。
    ・書くために読むーレビューを書くと読書の負担がものすごく軽くなる。
    ・レビューには意識的に「引用」を多く織り込むこと。
    ・速くて深い読書は「引用」からはじまる。
    (その本のどこに心動かされたのか、どんな文章が気になったのかが可視化される。書き写しているのだから忘れてしまっても大丈夫)
    ・覚えようとするから忘れる!「記憶」せず「記録」する読書法。
    ・本の価値をわがものにしたいのであれば、まずは「1箇所にまとめて書き出す」
    ・「「毎週6冊」を目安に1日1冊。
    ・1週間の「読書スケジュール」を先に組む。
    ・「1日1冊」を実現しようとする場合「明日読むべき本」が決められていること。
    ・先に6冊分の書名を書き込んでしまい引用とレビューが「書き込み待ち」状態になるようにすること。-年間300冊
    ・選書
    ・「興味の壁」を壊して、「好きな本」を増やす。1冊か2冊くらいは「ちょっと読む気がしないくらいの本」を入れるようにする。ー自分の興味の壁の範囲をどんどん広げていける仕組み。
    ・本の「選り好み」を少しだけセーブする。
    ・書評家は本のDJである。
    ・「他人のおすすめの本」を選り好みせずに読もう。
    ・ビジネス・新書ー自分を成長させるため
    ・小説・エッセイー自分が楽しむため

    ・「なにかのための読書」なんてつまらない!
    プロセスそのものを楽しめるようになっていただきたい。
    ・1日2冊→10年後7000冊!!

  • 「ここで1つの結論めいたことを言っておけば、つまるところ、遅読家というのは能力の有無ではなく、読書の捉え方に由来しています。『本を速く読める人』と『遅くしか読めない人』がいるのではありません。『熟読の呪縛から自由な人』と『それにとらわれている人』がいるだけなのです」(扉表紙の裏側にあるリード文)まぁそうなのでしょう。特別な事は書いていない。

    私の関心は、この人はどのように本を選んでいるのか、ということぐらいだな。メモを書きながら読めば、数時間で読み切り、書評も書けるだろう、と見通しを立てる。

    読み進めるうちに、反感ばかり覚えてくる。著者は反感を覚えるような本は読まなくていいという。でも、ここまで読んで書評を残さないのも何だし、書評を残すならばきちんと根拠を示すのが礼儀というもんでしょ?著者は9割は「速く読める本」を選べという。でも、それは著者の書評家生活に特化する理由だ。あんたの生活に合わせる理由が私にはない。「速く読む必要がない本」はエッセイ、小説などらしい。根拠は「筋が重要だから」。バカ言ってんじゃない。小説は文体こそが重要なのだ。或いは細部こそが重要なのだ。この時点で、価値観がまるきり違うことが判明する。LGBTを生産性がないから不要だと言った政治家を思い出した。

    あとは冒頭のかなり詳しい目次を見たら、この人の書いた内容の大体は分かった。半分くらいは既に私が実践してることか、実践したいと思っていることであり、半分は私とは関係ないことのようだ。この時点であとの2/3は読むのよを止める。ここまで書きながら読んで掛かった時間は30分である。流石、素晴らしい!この調子で読めば、この人のように年間700冊は読めるかな(笑)。

    (追記)何でこんな本を選んだかというと、ブクログ書評を読んで興味を持ったため。直ぐに図書館に予約しました。印南さんじゃないけど、そういう本の選び方は重要だと思う。

    • e_c_o_nさん
      私自身「遅読家」なためこちらの本の内容が気になったのですが、どうやら読む必要はないですね。レビューを拝読してスカッとしたのでどうしてもコメン...
      私自身「遅読家」なためこちらの本の内容が気になったのですが、どうやら読む必要はないですね。レビューを拝読してスカッとしたのでどうしてもコメントをしたくなりました。読んでもないのに批判をするのは公平じゃないですが、ビジネス書やハウツー本と小説やエッセイを同じ視点で扱うことに疑問を感じました…
      2019/08/04
    • kuma0504さん
      自分の体験を、さも全ての人に通用するかのように本を書く人たち(編集部)が多すぎる。
      自分の体験を、さも全ての人に通用するかのように本を書く人たち(編集部)が多すぎる。
      2019/08/04
  • 読みたい本は沢山あるのに読むのが遅い、読んでも頭に残らない、という悩みがあり、飛びついた本。

    著者もおおむね同じような悩みを抱えていたようだけど、ネットの読書レビューの仕事を引き受けてから変わらざるを得なくなり、年間数百冊を読むまでになったとのこと。

    考え方としては、一冊の本の1%の良いところだけ自分の中に残れば良い、それを年間数十冊、数百冊読むことで、色々な考え方の良い部分を自分の中に積み上げていけばよいのだ、というもの。
    読書をテンポよく読むために読書環境を整えたり、要所要所をかいつまんで読む方法の紹介や、その本の良い部分を記録してモチベーションを上げるノートの作り方などを紹介している。

    最近自分も本の全てを記憶しようとか、著者の意図を全て理解し取り込もうとか言う考えはやめて、少しでも良い部分が読めたらいいやぐらいに変わってきたタイミングでこの本と出会った。

    色々な方法については斎藤孝さんの速読本に書かれていることとあまり大差なく、以前そちらを読んでいた自分としてはあまり参考にはならなかった。

    ただ、1%だけでも良さがわかればよい、という考えでもいいんだ、と思えたことは良かった。

  • 読み心地がとてもよい。30分くらいでサクサクと読めてしまうけど、内容が軽いというわけではなくわかりやすく、まとめられているので、この本自体フローリーディングに適している作りになっていて面白いと感じた。けど難点はミステリなどにこの読書術は向いてないこと。


    実践していることが多かったけど「1ライン・レビュー」が、ついつい2行、3行になってしまうので的確に1ラインを選び抜きたいと思った。3章の「読書の足あとを自己評定する」は、読みながら「なるほどなぁ…」と唸ってしまった。全部実践するとかえって息がつまるので、色々自分に似合った読書術を組み合わせてオリジナルにしたい。


    ブログや書評を書く時は引用を書きながら読むと、まとめる時に楽。確かに…。参考になるし面白い。なによりも、このサクサク感がクセになる。

  • 本を読むモチベーションが確かに上がった。
    量も経験を積み重ねていけば質の高いものになるということを伝えたいのだろうと感じた。
    1ライン・サンプリングや1ライン・エッセンスを是非、読書ノートを作っていくにあたって取り入れていくことにした。
    確かに読書に対して身構え過ぎていたのかもしれない。
    スマホを見るように、もっと気楽に活字と向き合おうと思った。
    ある程度時が経ったら、またこの本に立ち返ってみたい。

  • 読書本にはありがちな内容であった。
    熟読しても一冊丸ごと覚えていられるわけではないので、読んだ本から最高の一文を見つけ出し、その一文に対する感想を一文にまとめるという読書方法は取り入れたいと思う。

    ・本書のメソッドが対象としているのは、主に「ビジネス書」とか「新書」といった、事実・主張を伝えるコンテンツであり、小説のようなストーリーコンテンツは含まれていません。なぜなら、速く読める本(ビジネス書一新書など)と速く読む必要がない本(小説、エッセイなど)とでは、読む目的が違うからです。①事実・主張コンテンツ(ビジネス書・新書など):自分を成長させるため。②ストーリーコンテンツ(小説・エッセイなど):自分が楽しむため。本書のフロー・リーディング習慣」による年間300冊読書計画は、「①事実・主張コンテンツh速く読める本」を1冊1日で読み終えることを前提としています。
    ・いくら熟読しても、実際には忘れていることのほうが多い。
    ・「頭に入っていないことのほうが多い」ということは、裏を返せば、「忘れていないものの中に、自分にとって大切な部分が凝縮されている」ということだからです。ー冊を読み通したことの意味は、その一節に出会えたことにある。
    ・熟読して覚えた”つもり”になっていることの多くは、時間の経過とともに(しかもごくごく短時間のうちに)記憶から消え去っていきます。結局のところ、「すべてを頭に叩き込むことを前提とした読書」ほどムダなものはないのです。
    ・読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。大切なのは、その本を読んだ結果として、知識や発見のひとかけらが頭の中に残ること。ほんの断片でもいいのです。なにか印象的なことが1つでも残ったなら、その読書は成功したと考えるぺきです。「全部残さず取り込んでやろう」と欲張らない。
    ・読書に限らず、なにかを習慣化するうえでの極意は、毎日・同じ時間帯に行一つことです。ちなみに個人的には、頭をスッキリさせられる朝の時間がおすすめ。「寝起き10分読書」を身につければ、寝起きでいちばんつらい10分間のうちに意識が覚醒し、そのままスーツと起きられて一石二烏です。目が覚めたらすやに起き上がらず、あえてそのままべッドに寝転がりながらめ分間だけ本を読むのです。すると、たったそれだけのことで頭がスッキリします。
    ・本を読みながら引用リストをつくり、読了したあとに再びリストに目を通したら、その中から「もっともすばらしいと思った引用」を1つだけ選ぷようにしましよう。自分がこの本を読んだ価値のすべては、この1行に集約されているといえるような部分です。さらにその1文に対して、「なぜこの1行に感動したのか?いという観点で、ひとロメモを「1ライン・エッセンス」として書く習慣が重要。時間が経つとなぜその一文を選んだのかを忘れてしまうため。
    ・小説はあんまり詳しくないという人は、発行部数の多いべストセラー小説などから入ってみるといいと思います。べストセラーになったということは、純粋に内容がおもしろいとうことでもあります。

  • 読むの遅いし、あげくに内容覚えないし…と悩んでいた時、本屋で見つけて購入。
    がっつりゆっくり読む本や、さっと流してもいい本、ただ楽しく読む本、読み方がいろいろあるのに、全部統一してしっかり読むって考えるから駄目だった。
    もっと気持ちを楽にして、本に向き合う、あぁしなきゃ、こうしなきゃって、そういう強迫観念みたいなものは仕事や生活だけで充分で、せめて読書の時くらいは、ゆったりした気持ちで文字に向かいたいものだ。

  • 「何かのための読書」なんてつまらない!!

  • 読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。(33ページより)

  • 「たった1つの文」に読書の神は宿る(P.86)
    本の中でたった1つでも感銘を受ける文と巡り合えたらそれで良いという考え方もあるんだなと感じました。

全196件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家、書評家、編集者
1962年東京生まれ。株式会社アンビエンス代表取締役。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。1ページ5分の超・遅読家だったにもかかわらず、「ライフハッカー[日本版]」の書評欄担当になって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。現在では年間700冊という読書量を誇る。読書の悩みに関する著作に『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)がある。ほか、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)など著作多数。「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」などにも書評を寄せている。

「2018年 『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣のその他の作品

遅読家のための読書術 Kindle版 遅読家のための読書術 印南敦史

印南敦史の作品

遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣を本棚に登録しているひと

ツイートする