論語と算盤と私―――これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について

著者 :
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478069059

感想・レビュー・書評

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  • 元mixi代表の本

    ・真のリーダーシップには開き直りが必要。ロジックだけで意思決定はできない。考えに考え抜いた後は、あとは開き直って結果の責任を負うのみ。

    ・売却狙いの『志低い起業』
    買い手を想定した上での事業組み立て

    ・外部からの資金調達は、部分的な身売り。

    ・現代に生きるわれわれが独立自尊を保ち、多義的でフィクショナルな会社と向き合っていくためには、独自に「経営観」とでも呼ぶべき視座を培っていかなければならないように思うのです。

    ・失敗したときの代替案をもつ。
    今の仕事がなくなったら?副業としてはじめたことが失敗したら?ということの代替案を考える

    「ビジネスは1割打者だ」くらいの気持ちで、10回もチャレンジするチャンスはないかもしれないが、3回チャレンジできればもしかすると成功できるかもしれない。

    「不退転の覚悟で挑戦する」という考えには関心ができないと著者も書いているように、ビジネスは失敗を織り込んで進めていくべきものなのだ。

  • 朝倉氏による経営論。価値観がすごくにじみ出ていておもしろい。
    リーダーシップ論で、LEVのような究極の選択の場面も紹介されておりよかった。
    OBHの教科書のような感じもする。
    スタートアップ環境、大企業におけるイノベーションなど大事な概念つめられておりバイブル的にもよい。

    メモ
    ・理屈であらまほしき世界を考えた上でその実現を阻む内部的な理由を一つ一つ潰していき、現実を可能な限り理想に近づけていくこと。これが事業をうまく回す勘所ではないか。 
    ・雇われ経営者の課題 院政。これをいかに排除するか。歴史的使命を果たしたとし、過去を否定しない。
    ・経営者は操り人形であってはならない。下手くその方がまだまし。人事と予算権限があるかが、そのチェックポイント。
    ・濃霧の中の賭け。究極の決断。
    ・答えがあるものを決めるのは判断。答えがないものを決めるから決断。
    ・どういう状態で自分が決断するかが一番大事
    ・ミッションは多義的な会社に一本の筋を通すもの。
    ・ミッションの表現は解釈の幅を保ちつつもある程度の具体性や方向感は指し示すバランス感のある文言がよいのでは。
    ・ミッションは追い求めるべき対象であると同時に、組織を永続的に発展させる原動力。
    ・事業や組織の変革にあたっては慢性的な赤字と健全な赤字を切り分けて同時並行で取り組んでいくことが必要。そのために
    1管理会計の整備
    2グッドコップとバットコップの分担
    3試行の回数を増やす
    ・根本的に体質を変えるには外圧が敗北しかない。
    ・スピンオフ→管理会計が財務会計になり自分ごとに直結する。
    アウトソーシング→既存業務をなくしてしまうことで新たな事業へ向き合わざるをえなくなる。
    ・収益面における事業シナジーが初期段階から期待できるかどうかは組織の設計や風土に依存するものである。日ごろから社内会議のやりとりが頻繁であったり連携に慣れていたりトップの号令が高い精度で現場に反映されたりするような組織ならシナジー創出は比較的はかりやすい。事業責任者に大幅に権限委譲されている場合や事業単位の業績評価が強く紐付いている場合難易度はより高まる。
    ・シナジーはあとからついてくると考えた方がいいかも。
    ・この範囲であれば全損しても大丈夫と言うLINEを引いておけば少々の失敗では狼狽しない程度に心持ち穏やかにプロジェクトの推移を見守ることができる
    ・やらないという判断は決裁者個人のキャリアでは顕在化しにくいリスクだが、組織にとっては長期的にリスクを伴う判断である。
    ・自分探しより自分づくり。空の箱の中を探っても何もでてこない。

  • 全体を通して、口調は柔らかいのですが、言っていることは強めです。

    読みやすいですが、仕事として新しいことにチャレンジするなかで直面しそうな事象について非常に助けになりそうなアドバイスがたくさんあります。

    「人は失敗しても馬刺しにはならない」

    というフレーズが好きです。

    自分はどういう旗を掲げるか?を考えさせられます。

    良書です。

  • 起業にとどまらず、リーダーシップやキャリア形成についても学ぶことが多い本。

  • オーストラリアでの競馬騎手養成所、北海道での競走馬育成、東大、ベンチャー企業、マッキンゼー、ミクシィ社長、スタンフォード客員研究員、という経歴。
    そこから、語られるスタートアップから大企業まで成長段階に応じた経営論。

    理、心、運が大事だが、比率は、
    1:4:5。

    おそらく、
    算盤が理、論語が心
    そして、運を切り開くために、いかに私を作るか。
    そのためには、好きなことをやる。
    ただし、きちんと、リスクを鑑みて再起不能を避けること。
    というメッセージ。

    それにしても、同年代で、ここまで、いろんか経験を
    している人がいるっていうのは、すごいことだ、



    マッキンゼー時代のファイナンスの専門性、
    それを事業家として応用した経験が、第1の武器なのだろう。
    さらに経営者として悩み苦しみ、古典で
    心のありようを考え抜いた、ということが、
    もう一つの武器なのだろう。

    ひるがえって、自分の武器は何だろうか。
    久しぶりに本で熱くなった。

  • 論語と算盤を期待していたのでちょっと期待はずれではあったものの、中身としてはとても勉強になったし偶然にも興味のある分野だった。
    ビジネス考え方の部分と、スタートアップや企業戦略についての本。

  • ベンチャーと大企業の経営のいずれも経験された朝倉さんだから書ける本。また、経営だけでなく、シリコンバレーと日本の起業環境の違い(あるべき姿)など、独自の視点が取り入れられており面白い。今後、何回も読み直したくなる良書。

  • 組織の変革というと大それたものだが、構造を変えようとチームを組んで動いています。
    その中で、多くの「慣性」や変化に対する拒絶を受けているのが現状です。ただ、そんな中でも起点に立ち戻り、意志を新たに固める為に本書を手に取りました。

    内容としても大変面白く、激励される内容でした。
    朝倉さん自身、様々な経験をされてきた方なので、そこかり紡ぎ出される言葉の数々は何度も胸を熱くしました。

    組織関連だけでなく、サブタイトルにもあるように個人の生き方に関する内容もあります。是非仕事で悶々とした何か「気持ち」がある方は是非読んでみてください!

  • 元ミクシィ代表である朝倉氏の著書。自身のコンサルタント、スタートアップ経営者などの経験をもとに、経営を様々な観点から議論している。

    著書内で主張している彼の指摘はどれも鋭い。「組織の危機を民主主義的な手順にのっとった意思決定で乗り越えるという試みは、まずもって機能しない(p.38)」「自分自身のアイデンティティや自己評価が、携わる事業に対して密接に関係づけられていることは、必ずしも健全な状態と言えないのではないか(p.210)」「考え方や基本動作というものは、「変わろう」と思って変わるものではありません。(p.237)」など。

    経営とは何かという概念的な話をしているだけでなく、スタートアップにおける資金調達の仕組み、金融市場の仕組み、コーポレート・ガバナンスとは、などなど実務上で必要な知識についても比較的わかりやすく解説をしてくれている。
    読み返したのは2回目だが、定期的に読み返したい一冊。

  • ミクシィの元CEOである朝倉氏の著書です。
    異色の経歴を持つ彼の体験談を踏まえながら、今後会社、個人はどうあるべきなのかを論じています。

    私がとても共感した言葉が2つあります。
    1. 会社に安定を求めるのは、「会社が永続的に存続」し、「自分を雇用し続ける」ことへの『賭け』である。
    2. 人生はネタ集めの旅である。

    この変化が激しい時代、会社に安定を求めるのは、「賭け」と表現していいほどリスクがあることだと私も考えます。
    また、人生どんなことがあっても、「ネタ」と思ってしまえば面白く人生過ごせると思います。

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