会話もメールも 英語は3語で伝わります

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478069400

感想・レビュー・書評

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  • 自分で話せ、相手に伝わる英語にするために、
    SVOの形に徹底して拘るその必要性を説いている内容。
    ややもすると手段の目的化に陥りそうな個所もあるが、考え方はおおむね納得。
    日本語の語順、言い回しについても、普段から心がけをしたいと思った。

  • どんなに難しい表現を覚えても相手に伝わらなければ全く意味がない。著者の経験がそれを如実に伝えてくれる。学生時代にTOEIC950点と英検1級を取得しても実践の場では歯が立たなかったという。そんなときに出会ったのが「Simple English」。SVOCやSVOOといった構文から仮主語や仮目的語のitを捨て、可能な限りSVOの分を使用する。他動詞を効果的に使うことで、「English becomes easy to be understood.Simple English can change your life」ということを認識させてくれた一冊でした。

  • 単純明快で平易な英語を、という主張。なるほど…。日本語脳なので難しいが、意識しよう。主語+動詞+目的語。動詞の知識がキモだな。

    以下メモ

    ・イディオムはいらない
    ・be動詞を使いすぎると、文がぼやける
    ・他動詞、能動態を使おう
    ・否定を肯定表現に(肯定形+no+名詞、反対語、動詞の発想を変える)

    The Elements of Technical Writingより
    Principles of Technical Communication
    (テクニカルコミュニケーションの原則)
    ・Use the active voice.(能動態を使おう)
    ・Use plain rather than elegant or complex language.(上品な言葉や複雑な言葉よりも、平易な言葉を使おう)
    ・Delete words, sentences, and phrases that do not add to your meaning.(意味を持たない単語や分、句を削除しよう)
    ・Use specific and concrete terms rather than vague generalities.(あいまいな広い言葉よりも明確で具体的な言葉を使おう)
    ・Use terms your reader can picture.(読み手が「頭に描ける」言葉を使おう)
    ・Use the past tense to describe your experimental work and result.(実験と結果について記載するときは過去形を使おう)
    ・In most other writing, use the present tense.(それ以外のほとんどは、現在形を使おう)

  • タイトルからは薄っぺらな「こうすればすぐに英語は話せる」といった内容のような印象を持つが、中身はよかった。日本語をそのまま英語に変換しようとすると、文章が複雑になりがちになるので、SVOを中心に簡単な表現にしようという考え方はそのとおりだと思う。
    outnumber(~より数が勝る)、outweigh(~より重みが勝)という便利な動詞があることも知ると、簡易に表現できると思う。

  • ノンネイティヴスピーカーの私が、ネイティヴスピーカーとだけではなく、ノンネイティヴスピーカー同士でも英語でやり取りすることを考えると、なるべく平易な単語や文章の組み立てにした方が伝わりやすい。自己満足で勝手な複雑な文章にすると、ネイティヴスピーカーにすら伝わらないし。
    この本には、なぜそちらの方がいいのか? という理由が書かれていないことが多く、そこがもやっとしたが、その答えは自分で見つけていくしかないのだろう。

  • 基本形が最も伝わりやすいということ。この考え方は日本人の英語を劇的に向上させる可能性がある。基本形(SV,SVO,SVC)と時制(現在形,現在完了形,過去形)にとどめておいて,基本便利動詞に習熟しておけば,言いたいことは表現できるようになる。名詞や副詞,助動詞は必要に応じて付け加えていけばいい。原理は明確なので,あとはどれだけ練習するかである。

  • テクニカルライティングをもとにした、SVOベースのシンプルな英語で十分伝わるという話。
    テクニカルライティングということはあまり意識しませんでしたが、色々な構文をシンプルにする例が載っていて、このような英文で良いのだなぁと目から鱗だった。
    文の言い換え時に、都合の良い動詞が結構出現します。
    例えばoutperformanceなどです。
    日本人なら一瞬で意味は理解できるのですが、オンライン辞書などを調べてもあまり文例が出てこずそれほど使われていない単語なのでは…との懸念は持ちました。

  • 実用的に英語を使いこなすためのテクニックとして、本書に書かれている通り、全てを「主語+動詞+目的語」の3語に日本語を変換して表現するという考え方は非常に分かり易く、使い勝手も良いと思われる。特にコミュニケーション英会話では役に立つと思われるので、今後そのような機会があれば積極的に使いこなせるように、日ごろから意識して3語で表現する癖をつけたい。

    ・基本的には、どのような英文も「3語」を基本として組み立てましよう。本書の「3語」とは、①主語、②動詞、③目的語を指します。つまり、「離か(何か)が何かをする」という文です。
    ・ちなみに、本書で扱う「3語の英語」の「3語」には、冠詞や修飾語をカウントに含めません。
    ・be動詞は「静的」な表現。be動詞の使用は控え、「~する」というように「動的」に表す。SVOを使ったダイナミックな表現により、短くなり、組み立てやすくなる。
    ・難しい漢字表現の対処法は、まず頭の中で、日本語を組み立て直すことです。日本語の簡単な「動詞」を使って、難しい漢字表現を組み立て直します。そのとき、「3語の英語」になりやすいよう、動詞部分に特に注意を払いながら行います。そして並行して主語をおき、そのあとに明快で平易な動詞をおきます。落ち着いて、動作の対象つまり目的語を並べ、「3語の英語」を組み立てましよう。
    ・日本語では、「私」や「あなた」といった主語を省略することが多くあります。英語で文を組み立てるとき、動作をする人は誰か(または動作するモノは何か)を考え、動作主を主語として使うように組み立てましよう。そうすることで受動態を避けることができます。「私=I」を主語にして、能動態で表してみましよう。
    ・「3語の英語」は動詞か決め手。動詞はできるだけ具体的に表せるものを選ぶ。動詞として使うべきものが、名詞の形で隠れていることもある。
    ・自動詞とは自分だけで動作を行う動詞。他動詞とは他のものを動作の対象にするため、後ろに単語(目的語)が必要な動詞です。「3語の英語」では他動詞を使います。
    ・単語は活字で覚えるのではなく、画像(イメージ)で頭に残すようにするとよい。単語をgoogleなどの画像検索するとイメージを掴みやすい。
    ・主語・動詞のセットが2回出てくるwhenやifによる複文を極力避け、「3語」を使ってシンプルに表現。whenやifを使った文の「メイン節(言いたいこと)」を後ろから前に移動すると、「3語」への変換方法がわかる。また、「動作を主語にする」ことで、「~が~を引き起こす」のSVOで表現することも可能。
    ・基本動詞をおさえる。
    ①人にもモノにも使える万能動詞 have,use,include
    ②主語が「人」の便利動詞 find
    ③ポジティブな感情を明快に伝える like,enjoy
    ④(人などを)~させる surprise,interest
    ⑤反対語動詞 dislike,disable,unveil,unlock,uncover
    ⑥SVOを作る明快動詞 benefit,replace,relocate
    ⑦1語が生きる「特徴」「強調」を表す動詞 feature,highlight
    ・便利な動詞を使いこなす。
    ①強くて明快な動詞 need,requireが表す「必要」
    ②「最大・最小にする」maximize,minimize
    ③「実現する」「達成する」に便利な achieve
    ④主語と目的語を選ばない便利動詞 allow,permit,enable,cause
    ⑤「上げる」「下げる」にincrease,decrease(reduce),raise,lower
    ⑥「説明する」「要約する」explain,describe,discuss,summarize,outline
    ⑦短く伝える動詞 outnumber,outweigh,outperform,double,triple
    ・主語は次の4種類から選ぶ。1.人、2.モノ、3.動作(動詞+ing)、4.This:直前に伝えた「このこと」。
    ・主語で文を開始すること、つまり、主語より前に何もおかないのがおすすめです。
    ・現在完了形は、過去に生じたことを「今」につなげて、「今」に焦点を当てて表す。現在完了形は、その呼び名に反して「完了した」行為を表すのではなく、今も効果を発揮している行為を表す。一方、過去形は「今」を切り離して表す。「完了した」動作を表す。現在完了形を正しく理解し、使えるようにしておくことで、「今」とつなげて表すことができ、コミュニケーションの魅力が増す。
    ・確信の強さを表す助動詞は、must > will > should > can > may。
    ・助動詞の過去形は、仮定法のニュアンスを残す。.つまり「ひよっとして~だったら」という条件が隠れている。助動詞過去形のwould、could、mightはそれぞれwill、can、mayよりも表す可能性が下がり、また現実とは異なる仮定の話として伝わる。疑問文でwould、couldを使うと、相手への「ひょっとして可能であれば」という配慮により、丁寧・控えめに響く。

  • 本屋で平積みになっていてよく売れているようですね。

    タイトルだけ見るとインスタントで英語が喋れるようになるという軽い中身かと思いましたが予想に反して書かれている内容は骨太です。

    難しい英文をシンプルな3語にするにはまず文章の言い換えが能力が必要なので、日本語を上手に使いこなせる人の方が英語を身につけるのも早いのかもしれないですね。

    後半の英文法に関する説明はとてもわかりやすく目からウロコが多かったです。

    この内容なら売れていてもおかしくはありません。

    大変勉強になりました。

    おすすめです。

  • 頭でっかちな小難しい英語が染み付いた自分の考えを変えてくれる本。これでいいんだと。

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著者プロフィール

株式会社ユー・イングリッシュ代表取締役

「2023年 『和訳と英訳の両面から学ぶテクニカルライティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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