ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.01
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本棚登録 : 279
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478069653

作品紹介・あらすじ

ニーチェ、サルトル、キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパース!あの偉大なる哲学者たちが、現代的な姿になって現れ、高校二年生の主人公アリサに、“哲学する“とは、何かを教えていく小説。

感想・レビュー・書評

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  • ツボった。

    哲学的知識もあまり無く、学生生活の半分を登校拒否っ子として過ごした無知な私でも分かりやすく明快に‘哲学’の事を教えてくれる入門書的な本。
    難しい専門用語の一見理解しにくい概念も童話『すっぱいぶどう』やTMrevolutionの歌詞、MOCO’Sキッチンなど身近な例えを交えつつ説明してくれる。
    あまりに分かりやすく、腑に落ちるような気がするので「もしかしたら私、騙されてんじゃないか」と疑うほど(笑)

    17歳の女子高生・児島アリサはアルバイトの帰り道、『哲学の道』で哲学者ニーチェと出会う。ニーチェと名乗るが姿は冴えない日本人男子大学生ぽい見た目、どうもつかの間現世に‘この体を借りて’やってきているらしい。...このちょっと強引な設定に「はああ?」と思った人も少しスルーして読み進んでいってほしい。彼はアリサを‘超人’にするためにやってきたのだそう。このニーチェ、可愛い。ココアを飲んでココアの髭を作る。川で水切りに夢中になる。早朝にピンポンして「来ちゃった」とのたまう。誰の妄想か。
    他にも、雑誌のカリスマ読者モデル・キルケゴール。
    クラシック喫茶のマスター・ショーペンハウアー。
    女好きのガールズバーオーナー・サルトル。
    京大教授・ハイデカー。
    浴衣姿の心優しき医師・ヤスパース。
    あとニーチェと一時期仲が良かったワーグナーも出てくる。
    皆個性的な男性で、身長、体重も明記されている(笑)
    彼らが一生を掛けて考え抜いた‘哲学’を惜しげもなく与えられるアリサと読んでいる私たち。「なんて贅沢な時間なんだ!」とフルフルしながら読んだ。中には「そう、そうなのよ!」と思わず握手を求めたくなるものも。哲学は‘覚醒’の学問だというヤスパース。「人はすでにいろんなことを知っている。そして、その知っていることを理解しなおすのが哲学だから」

    哲学に詳しい方には周知の事実で、目新しいこともないかもしれない。
    でも‘哲学’にほんの少しでもひっかかりを感じている方にはおすすめです。

    京都が舞台でニーチェとアリサが通った道や行った食べ物やさんも実際にあるらしいく、巻末に地図付き。
    私は京大のカレーが食べたい(笑)

    色気(イケメン)と食い気(おいしそうな食べ物)に誘われたフリして(!)今までより開けた世界に飛び出してみませんか?

  • 哲学ってもっと難しくて、
    綺麗事ばかりの理想論だと思っていました。
    でも、この本を読んでその考えが180°変わりました。
    哲学って難しくも、ましてや薄っぺらな理想論でもなく
    実は身近で色々な事へのヒントとなるものなのかもしれないと思いました。
    私は、この本を読み終えた時にはある種の自信と勇気をもらいました。
    たった1冊の本でこんなにも気持ちが楽になったり、大きな発見が出来ることはなかなかないと思います。
    この本と巡り会えて本当に良かったです。

  • 今までも何冊か哲学の本を読んだけれど、いまいち理解しづらい部分が多々あった。
    こういう人物が、こういう事を言っているけど…イメージしづらいという事は哲学の本を読んでいてよくある事だと思う。

    しかし、この本ではニーチェや、キルケゴールなどの哲学者を現代だったらどんなキャラなのか、という事に挑戦していて、そのキャラクターの性格を確認しながら見ることができて頭に入って来やすかった。

    擬人化(もともと人だけれど…)する事によって、その人物の特徴を浮き彫りにすることに成功した作品。

    主人公の失恋から、ニーチェや様々な哲学者に出会うことによって新しい自分へと変革を遂げる過程が見ていてワクワクするし、自分に置き換えて楽しむこともできる。

    この作品を読んで、死について考えたり、自分が繰り返したくなるような人生を送るといったことを再確認させられた。

    おすすめです。

  • 哲学は読んだことなかったけど、これは主人公の女子高生の日常に、ニーチェやキルケゴールらの哲学者が加わって、お茶したりお祭りを楽しむ席の会話で丁寧に教えてくれるので、とても読みやすい本だった。 あと京都の街並みが楽しそうだし、抹茶美味しそうで、京都行きたくなる。

  • 哲学者はは大きく分けて実存主義と本質主義に分かれるが、本著では前者の哲学者が主人公に教えを説く物語だ。著者の原田まりるさんが実存主義の哲学者たちが好きなのだそうだ。

    さて、この本の主人公は高校生ということだが、私も高校生のころにこの本を手にとった。哲学の知識は全くない私だったが、最後まで大変面白く読むことができた。登場人物は漫画に出てくるようなキャラクターでありつつも、決して内容が疎かということはなく改めて自己内省をするきっかけとなった。

    タイトルには17歳とあるが中学生以上、実存主義哲学の概要を知りたい方全員に薦めたい良書!

  • 高校生に実存主義入門という内容。なかなかよくかみ砕いている。

  • 哲学を身近に・イケメン化って感じです。
    哲学者が、みるみるイメージ化していくので良い。僕の悩みはすでに哲学者が考えて、答えだしてましたw

  • 京都が舞台ということと、「嫌われる勇気」からプチ哲学ブームがきてるので購入。読みやすいストーリーのなかで、何人かの哲学者のエッセンスに触れることができておもしろかった。自分に一番刺さったのはハイデガーかな。今度はハイデガーの本を読んでみよう。

  • 私自身は元々哲学には興味があったので、登場してくる哲学者の名前は知っていたのと、ある程度思想は知っていたので、読むことに苦労はありませんでした。
    全く知識がないまま読むともしかしたら掴みにくいのかもしれません。

    いろんな哲学者がその思想を現代のことを例に語っていく形式は読みやすく興味を持ちやすいものでした。

  • 読みやすく、分かりやすい。
    堅苦しくなくふわっとしたイメージ。

    ***以下ネタバレ***
    アリサが失恋したときに出会ったのは哲学者のニーチェだった。
    正確には現世に期間限定の転生をしているニーチェ。
    ニーチェ以外にも数人の哲学者が転生しており、順番に彼らと出会っていく中で、哲学や生き方について考え、不仲だった家族とも前向きに距離を縮めていく。

    これといって響いた言葉はなかったなぁ。
    哲学者たちはそれぞれ考え方の過程は違えど、行き着くとこは、一生懸命生きよう、って感じだった。

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