図で考える。シンプルになる。

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478069905

感想・レビュー・書評

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  • モノゴトを理解するためには、図にまとめて、知識を体系的にまとめていくのがいいといっています

    図は、考えを磨き上げる思考ツール
    ・図はプレゼンツールである前に、自分の考えを磨き上げて投影する思考ツール
    ・自分が理解して作った図であれば、人に話やすく、見栄えが洗練されていなくても、ほとんど影響しない

    思考を磨き上げる7つの図
    ① 交換の図
    ② ツリーの図
    ③ 深堀りの図
    ④ 比較の図
    ⑤ 段取りの図
    ⑥ 重なりの図
    ⑦ ピラミッドの図

    ■構造をつかむ
    ・整理整頓されていない状態では必要なものが素早くとりだせません
    ・きちんと整理整頓されていれば、自分が取り出しやすいだけでなく、他の人に頼んで見つけてもらうこともできる

    ・ヌケ・モレ・矛盾、あるいは、問題点、改善点を発見しやすくなる

    ■共通点をみつける
    ・共通語から考える
    ・売り場から考える
    ・機能から考える
    ・見た目からかんがえる

    ■アイデア
    ・論理的に考えすぎると面白味がなくなり、小さくまとまったものになりがちです。
    ・適度に感覚的に動かすことで、発想をひろげましょう

    ■比較
    ・数値化できる定量的な切り口と、数値化できない定性的な切り口を組み合わせた比較もできる

    ■段取りの図
    ・手順を明確化してアイデアを実現するために使います。
    ・メインの流れは一方向にすすむようにし、細かい情報は、サブ化します

    ■図で考える3つのメリット
    ・己を知ることができる
    ・頼りになる相棒ができる
    ・覚えてもらえる

    ■伝達のために図の使い方
    ① 考える前
    ② 図で考える
    ③ 図で語る

    ■図の見た目にかかわる5つの要素
    ① サイズ
    ② 形
    ③ 色
    ④ 線
    ⑤ 距離

    ■図で考え、図で語るためには
    <思考パート>
    ① 題材の決定
    ② 切り口の決定
    ③ 対象の理解
    <伝達パート>
    ④ 見せ方の調整
    ⑤ 語り方の調整

    結論:図で考える

    CONTENTS

    準備運動 図に慣れる
    基礎トレ1 モノゴトの「関係」を見抜く
    基礎トレ2 詳細をヌケモレなく、つかむ
    基礎トレ3 「なぜ」「どうして」を突き詰める
    基礎トレ4 モノゴトを「比べる」
    基礎トレ5 「流れ」を考える
    基礎トレ6 「組み合わせ」を意識する
    基礎トレ7 方向性を決める
    応用 多面的に考える練習
    習慣化して武器にする
    図の見せ方、語り方
    おわりに 思考を磨き上げる図解本を目指して

    ISBN:9784478069905
    出版社:ダイヤモンド社
    判型:4-6
    ページ数:192ページ
    定価:1400円(本体)
    発売日:2017年10月18日第1刷

  • 基本的な図解が学べるシンプルでわかりやすい解説の本。初心者向けだが、仕事である程度、図解をする機会の多い私でも、改めて再認識した内容や図解のキモを思い出させてくれる良書だった。1番有益だったのは、仕事で重要な図解をしなければいけないタイミングで読み、図解を書く意欲が高まったこと。あと、図解は、日々の習慣化が大切だと再認識したこと。

  • ◆考えるための7つの図
    1.交換の図…関係
    2.ツリーの図…構造
    3.深堀りの図…要因
    4.比較の図…立ち位置
    5.段取りの図…手順
    6.重なりの図…コンセプト
    7.ピラミッドの図…方針

    ◆2017.11.01刊行記念著者セミナー参加
    ・図は「伝える」ものである前に「考える」道具
    ・大切なのは「視点(考え)」
    ・きっかけはドラッカーの『マネジメント』を読んで、自分の理解を「図」にしたこと。
    ・「段取りの図」の例:『カテゴリーキング』(集英社)
    ・「整理」は必要なものを選び出すこと、「整頓」は残ったものをいつでも取り出せるようにすること。
    ・「比較の図」「重なりの図」で説明されると、何となく分かったような気にさせられるので、見る側になったときは要注意。

  • 図で何かを表現したいと思った人にとっての超々初心者向け本だと思った。基本のキホンについて書かれている。

  • ファンである櫻田さんの本。思考ツールとしての図というテーマがわかりやすく、クリエイティブ系苦手な人にこそぜひ読んでほしいなと思った。

  • これまで、思考を図解化したい思いはあれど、しっくりくる図を作るために掛かる時間と成果を考え、実行してこなかった。しかし、本書のシンプルな図に当て込むことで作成に掛かる時間を大幅に削減することができ、日常的に図解化することのメリットが生まれた。

    実践を繰り返し、図解化に掛かる時間コストを削減していきたい。

  • メモが下手なので上達したく選んだ本。
    大事なことがシンプルにまとまってる。図の話なので文字でまとめるのが難しいけどメモ。

    7つの図
    ①交換の図:関係
    登場人物をパーツ化→交換の矢印→交換内容

    ②ツリーの図:構造
    パーツ化→グルーピング→一つのツリーにまとめる

    ③深掘りの図:要因
    なぜかを考える→Q&Aを繰り返す→一つにまとめる

    ④比較の図:立ち位置
    縦軸を決める→横軸を決める→比較対象を配置

    ⑤段取りの図:手順
    ステップ数を考える→ステップを用意し、説明を書く→説明を磨く

    ⑥重なりの図:コンセプト
    なんの組み合わせかを考える→円を用意し、内容を書く→円を重ねる

    ⑦ピラミッドの図:方針
    何段階あるか考える→ピラミッドを用意し概要を書く→概要に説明を加える


  • - [ ] 図で考えるときは、大事なところが浮かび上がるようにする。それには内容を理解し、どこにポイントを置くかを考え抜く必要がある。
    - [ ] 人に何かを使える際には「視点」が必要だと知ること。全て盛り込むと、どんなテーマであっても複雑になってしまう。多くの人はポイントだけを知りたいと望むはず。それには、シンプルにしなければならない。
    - [ ] 図は、考えを磨き上げる思考ツール。図を使うことで理解の手順がパターン化できる。言葉や文章ではいろいろな言い回しができ、情緒的で多様な表現ができるが、決まった思考プロセスに当てはめるのが困難。

    ■図から得られる2つのシンプル。
    - [ ] 図は、形が決まったパーツの組み合わせなので、表現が限られる。その結果、「こういう内容を理解したいときは、この図を使って考える」といった具合に、「理解の型」が生まれる。(1)思考プロセスそのものが単純化する。(2)シンプルなパーツの組み合わせだから、無駄がない。このように、「2つのシンプル」が図で得られる。

    ■シンプル思考のコツ(1)「関係」をつかむ。
    - [ ] ビジネスは、何らかの価値を提供し、その対価に代金をもらう。そこでは必ず交換が行われている。「どのような登場人物が、何を交換しているか」。これを理解することは、ビジネスパーソンの必須スキルと言える。
    - [ ] 「交換の図」を使えば、誰と誰が何を交換しているかが「見える化」でき、両者の関係が分かる。
    - [ ] 交換内容を明解にすると、「フェアな交換が行われているのか」「よりよい交換内容はないのか」などを検証できる。

    ■シンプル思考のコツ(2)「構造」をつかむ。
    - [ ] モノや情報を整理整頓し、「どこに」「何が」あるかを分かるようにすることで、ヌケ・モレ・矛盾、あるいは問題点・改善点を発見しやすくなる。
    - [ ] 「まず、各項目をパーツ化する」「内容が関連する項目を集めて、小さなグループを作っていきグルーピングする」「1つのツリーにまとめる」

    ■シンプル思考のコツ(3)「要因」をつかむ。
    - [ ] 「深掘りの図」は要因を見極めるのに使える。要因をしっかり分析できれいれば、複数の打ち手を考えられるようになる。
    - [ ] 「なぜかを考える」「Q&Aを繰り返す」「1つにまとめる」「要因の種類をつける」

    ■シンプル思考のコツ(4)「立ち位置」をつかむ。
    - [ ] 「立ち位置」とは、「比較対象それぞれが置かれている状況」のこと。立ち位置がはっきりすれば、客観的に比較・検討できる。
    - [ ] 「タテ軸を決める」「ヨコ軸を決める」「比較対象を配置する」「定性的な切り口の場合、主観が表れやすいと割り切る」
    - [ ] 会議、打ち合わせに最適!この図の魅力は、人によって理解の揺らぎが起こること。何を切り口にするか、どの基準で配置するかによって、図の仕上がりが大きく変わる。議論の呼び水に最適なため、打ち合わせや会議で積極的に使っていくべき。

    ■シンプル思考のコツ(5)「手順」をつかむ。
    - [ ] 「手順」とは、実行できる状態にすること。どんな優れたアイデアも、実行されなければ絵に描いた餅で終わる。
    - [ ] 「段取りの図」は、手順を明確にして、アイデアを実現させるために使う。ステップ単位で、目標・目的までの道のりを「見える化」する。
    - [ ] 「ステップ数を考える。提案完成書までの道のりを考える」「ステップを用意し、説明を書く」「説明を磨く」
    - [ ] 「まずメインの流れを考える」「細かい情報はサブ化して、メインの流れの当てはまる部分の下に置く」

    ■シンプル思考のコツ(6)「コンセプト」をつかむ。
    - [ ] 「重なりの図」を活用する。この図を使うと、複数の特徴を組み合わせて考えるのを助けてくれる。
    - [ ] 円の重なった部分が商品やサービスの「コンセプト」となる。「コンセプト」とは、特徴の重なりから生まれる個性を表すもの。反対に、コンセプトを理解するには、何と何が組み合わさっているのかを明らかにしなければいけない。
    - [ ] 「何の組み合わせかを考える」「円を重ねる」「穴埋め式で発想という手も」

    ■シンプル思考のコツ(7)「方針」をつかむ。
    - [ ] 道筋を示すのが方針で、それをまとめるのに適しているのが「ピラミッドの図」。ゴール(頂上)までの道筋を把握すれば、行動もブレない。
    - [ ] 方針が固まれば、迷いがなくなるので集中して資源(時間・お金)を使うことができる。方針があることによって、効率がよくなる。
    - [ ] 「ピラミッドが何段階あるのかを考える」「ピラミッドを用意し、概要を書く」「概要に説明を加える」「段階に一貫性があるかをチェックする!」

  • 論理的に説明する力、図示する力がアップする!
    スライド作るのがすごく上手な子に教えてもらった本!

  • カーナビ画面の地図表示設定に「ヘッドアップ」と「ノースアップ」の2種類ある。
    北が常に上部にある「ノースアップ」設定で表示している人は、本書は再確認となる内容ですね。
    「ヘッドアップ」設定で表示している人の方が、本書はためになる。
    全体像から位置と方向性を表す手法ですからね。

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著者プロフィール

櫻田 潤(さくらだ じゅん)

東京生まれ。学習院大学経済学部卒。2010年に企業で働きながら、個人サイト「ビジュアルシンキング」を立ち上げ、インフォグラフィックに関する情報発信と制作を開始。2014年にインフォグラフィック・エディターとしてNewsPicksに参画。インフォグラフィックを用いた記事の編集・デザインを担当。2018年より、コミュニティ「ビジュアルシンキングラボ」主宰。著書に『たのしいインフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』ほか。

https://visualthinking.jp/
https://twitter.com/jun_saq

「2019年 『たのしいスケッチノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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