社員の力で最高のチームをつくる 〈新版〉1分間エンパワーメント
- ダイヤモンド社 (2017年2月24日発売)


- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784478100677
作品紹介・あらすじ
エンパワーメントとは、人間が本来持っている知識や意欲を引き出すことで、社員が自発的に動くようになり、組織が活性化し、業績が向上していくことです。しかし、日本の企業風土ではなかなかうまくいかないのが現実。本書は、自分たちの立場に置き換えて読める実践的ストーリーのため、具体的に何をすべきかがわかります。
感想・レビュー・書評
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先日再読した1分間マネジャー。
そうした行動を察知したPCの中の何かが、1分間エンパワーメントを薦めてきた気がする。シリーズのうち、意思決定は読んでいて、リーダーシップはまだだった記憶だったので、じゃあ、リーダーシップを買おうかと思ったら、星野リゾートの星野さんの推薦文(監訳者)付きの本書を発見。
星野さんのまえがきとあとがき。
特にあとがきは、短いながらも、星野旅館改革の苦労が目にみえるように書かれている。顧客満足と利益についての話など、もう少し突っ込んで考えたい。
というわけで、一気に読んでしまいました。
そして、部署の仕事仲間数人にも紹介。
育児に仕事に奮闘してたりする仲間もいるので、本を読む時間がないと。
そこで、このシリーズなら遅くても2時間程度では読めるし、内容もシンプル(ただし実践は容易ではない)なので、頭にあれば、いつか自然と馴染めるかもと紹介に踏み切る。
早くマグレガーの本を読まないとだなあ。
ティール組織といい、こういう組織における内部統制を考えるのが面白いんだけど、なんと、この本に「内部統制」という言葉が出てくるんですね。
まあ、言葉以外の情報はまったくないんだけど、出てくるだけで、嬉しくなる。
アジャイル型開発とITGCフレームワークしかり、このエンパワーメント型・ホラクラシー型・究極のティール型といったものと、内部統制フレームワーク。これ、パラダイムシフトを起こしているので、内部統制のフレームワーク自体もパラダイムシフトしないと、常にこのフレームワークが足を引っ張ってしまうのか。それとも内部統制フレームワークは、組織パラダイムに影響受けないのか。
本書の記述ぶりからすると、両立できるみたい。
いやしかし、監査法人の考えが変わるという方が実務的には壁かな。
・信念の飛躍(Leap of Faith)
・人間に対する嘘偽りのない信念が何か(X理論、Y理論が背景にある質問)
人は立派な仕事をしたいと思うか、ほどほどの仕事をしたいと思うか
・トップ10プランナー(あなたの仕事を10個書き出す)
マネジャーが考える仕事と自分が仕事だと思うことのギャップをつかむ。
・セルフマネジメント型チームになろうとすると、(階層組織に慣れ切った)マネジャーは、恐怖に陥る(自分の役割はなんだと)。
ここにきて、いかなる?階層組織も嫌ってきた自分が力を発揮しやすい時代になってきた?? -
読み終わってこれできたら凄いなーと単純におもいました。星野リゾートも大変な時期があってそれを乗り越えたからこそ今の成功があるんだと思います。この本を読んですぐにまずできることは情報共有だと考えます。情報がわからないと現状もわかりませんし、自分がなにやってるかもわからないと本人の仕事に対するモチベーションも上がらないんだと思います。自分が当事者意識を持てるようにすること経営者としてすごくむずかしですがやりつづけなきゃいけないことです!そして正しい情報を共有することがすごく大事だと思います。今はITかも進んでいろんな情報をデータにすることができます❗その環境を作り社員が自分達で問題を理解し改善策を出していける組織を作ることは結果経営者としても今後の会社が発展していくことでやればやるほどいい会社になるということです。まず情報共有がしやすい組織を目指します‼️そして組織ピラミッドが逆になることもできる組織を目指して頑張ります
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情報共有が信頼と行動を産む。
最後の星野リゾートのエピソードがこの話を具現化している。
共有からはじまるセルフマネージメントの方向性を指し示す先は経営課題に行き着く。
境界線は運動場のラインのようにここからここまでを作ることで目安になる。
この目安を元に協働に気づくと達成したいことややるべきことが見えてくるのだろう。
そしてここまでやって経営者視点を各々が得るというよくいう自分ごとに変換される。
つまりエンパワーメントとは単なる鼓舞だけでなく、一人一人がもつ力の気づきを与えること。
そのためには情報の共有から生ずる信頼関係にある。
それしかないのだろうなと感じることができた。 -
最後の星野リゾートの話が1番面白かった。
本著で言いたいことは、3つ
1 正確な情報を社員と共有する。
2 境界線を明確にして自律的な働き方を促す。
3 階層組織をセルフマネジメントチームに置き換える。
情報共有が大切であることは、経験から理解できる。
その後に起きる、問題も詳しく書かれており、実際起きそうな問題ばかりであった。
その点が、優れた著書であると感じた。 -
エンパワーメントとは、個人や集団が本来持っている潜在能力を引き出し、湧き出させることを意味しており、「権限委譲」や「能力開花」と訳されます。 組織における自律性の向上、社員が持っている能力の発揮、意思決定の迅速化といったメリットが期待できます。と訳される。
しかし社内で実行するとなると困難極まりない。
この本を読むと考え方、手順、また起こる問題が物語として分かりやすく書いてある。
後書きの星野社長の言葉も飾らなくて、素晴らしかった。 -
星野リゾートで採用されている教育法で知られる。
組織内のどの役職同士であっても秘匿情報はなく、それゆえフラットに議論し合うことで、組織目標が向上すると示唆する。
日本の組織じゃあ実践は相当困難だよねえ、上層部がこの本読んでくれればねえ、と思う人が大半なのでは。
そんな人こそ、今のうちからこの本を読んで自分の担当やグループ内でも少しずつ実践や経験を積むことをすすめたい。 -
自分が社長になりスタートの段階という意味でマッチした内容だった。今、まさにこの本に書かれているようにこの会社の境界線を決め、それを周知し、価値を共有しているところだった。
この本の中では会社の方針も社員に議論をさせて決めてもらっているが、それはかなりハードルが高く感じた。自分としてはそういう意見も会議などで聞きながら会社方針をブラッシュアップしていくような形で進めて行きたいと思う。
印象に残ったフレーズ
・セルフマネジメントチームを作るには余計なことをせずそばにただ立っているだけで良い。
・全ての失敗は能力を高める機会である。
・境界線を設けて、あとは社員の正しいと思うことをさせれば良い。
この本から考える今後の行動
・セルフマネジメントチームを作るために自分がでしゃばらない。サポートに徹する。
・目標設定は個々に決めてもらう。トップダウンの目標設定はしない。
・会議では会社の基本方針の理解の共有、課題の提示、それに対しての行動を決めるのみにする。
・数字の目標設定や結果、会社のリアルタイムな情報共有はチャットに集約する。 -
バイブル。何度も読んでいます。境界線を明確にするイコール、価値観を共有することだと思います。
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