奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 この生きづらい世の中で「よく生きる」ために

  • ダイヤモンド社 (2019年9月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784478101377

みんなの感想まとめ

人生の選択や心の持ち方について深く考えさせられる一冊で、ストア派哲学を代表するエピクテトスの教えが現代の私たちにも響きます。彼は奴隷から解放された後、哲学を教える道を選び、力の及ぶことと及ばないことを...

感想・レビュー・書評

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  • エピクテトスが奴隷の哲学者というだけで、その思想がどのようなものだったのか興味がそそられた。ギリシア哲学に関心があるが、奴隷制を前提としながら「よく生きる」という思想を求めても、現代の感覚との乖離が大きく、奴隷自体がそうした世界をどのように眺めていたのかという点を興味深く思ったからだ。あいつら全員偽善者ですよーくらいに思っている方が自然だし、現代の感覚だと納得しやすいのだが。

    この本は面白いつくり。漫画があって、箴言があって、解説文書がある。非常に読み易くて、哲学を難解なままに伝えようとしていない所に好感が持てる。エピクテトス自身も哲学を難解に伝えようとはしていないのだ。

    ところで、エピクテトスの主な教えの一つは、「我々がコントロールできることとできないことを区別する」というもの。この本でも序盤で取り上げられている。外部の出来事や他人の行動は我々のコントロール外である一方、自分の意見、判断、欲望、嫌悪などは自分のコントロール内にある。この考え方は、「ストア派の平静(アタラクシア)」として知られ、ストレス管理やメンタルヘルスの分野で参考にされている。

    だが、それじゃあ駄目じゃん。奴隷を脱せない自分に甘んじて、逃避的な諦念・達観主義ではないか。このエピクテトスの主義を調べると「ストイシズム」とある。結局これがストア主義という事で、エピクテトスの考えそのものを体現する思想だが、ここで私が「ストイック=禁欲主義」とストア哲学を混同していた事に気付く。

    「ストイック」という言葉は、古代のストア派に由来する本来の意味では「自分の欲望にそのまま従うのではなく、意識して禁欲する、我慢する態度」を指す。それは欲望を適切にコントロールすることが、幸不幸に直結するからである。ストア派の基本戦略は、「我々次第であるもの」と「我々次第でないもの」の境界を正確に見極めて、前者つまり自分の裁量の範囲内にある物事にだけ、自分の欲望の対象を限定することにある。ストア哲学のストイシズムは、単に禁欲を求めるのではなく、理性を持つ人間が自然の一部として調和を保ちながら生き、外部の出来事や他人の行動に対する無関心と、自分自身の内面的な状態を重視する、自分の意見、判断、欲望などはコントロールできるが、外部の出来事や他人の行動はコントロールできないと考える。乱暴にかみ砕いて言うと、「我慢せよ」が禁欲主義的ストイシズムで、そうではなく本来は「自身の考え方を変えよ」というのがストア主義的ストイシズムという事だ。

    ― 外界の事物や出来事(プラグマタ)はそれ自体として善悪いずれでもない。だから人間を苦しめるものでは決してない。それをどういった性質の事態として考えるか、その価値判断をくだすのは我々の考え方(ドグマタ)次第なのだ、と。

    本質的な善悪は人間には判断しようがない。従い、置かれた環境についても意味づけするのは、これは人間のドグマタによるものだと。神のみぞ知る、という考え方に通底する。本来のストイシズムを知り(まだ浅いが)、目が覚めた感じだ。この本との出会いのおかげだ。

  • インディーズゲームを作っている友人(恋に不器用なパン屋の息子)が参考にしたいと興味を示した為に、以前から本棚登録していたこちらを急ぎ拝読。
    すぐ返さないといけないよ!

    本書のテーマは「生きづらい世の中をどう生きて行くか」。
    まず重要なのはエピクテトスが一体どういう人なのかについて。
    一先ず彼の事を書けば本の内容を書くよりも興味が持てると思うのです。(時間が無いだけとも言う)

    表題にもあるようにエピクテトスは古代ローマ時代の奴隷でした。
    しかし、マルクス・アウレリウスやニーチェ、夏目漱石等の錚々たるメンバーに影響を与えた、哲学界では凄いお人なのです。
    両親が奴隷だったという理由で本人も奴隷として生きる事が定められており、おまけに足に障害があった為に杖を使わないと歩けません。
    当時の奴隷制度は期限が決められており、この時になったら解放するよ、みたいな感じだったのですが解放後も国外追放されて極貧生活。哲学の教師として余生を送ったそうです。

    奴隷の犠牲によってローマは繁栄していたのですが、普通ならですね、自分は生まれのせいでこんなに苦労をしているのに、なんなんだよローマ。滅べよローマ。って恨み辛み、やってらんねぇよ状態だと思うんですよ。

    なのにエピクテトスは達観している、それはもう生まれてすぐに解脱したんかレベルに達観してる。
    何故なら…彼には哲学というエクスカリバーがあったからだ!!(カリパーではない)

    エピクテトスはストア派と呼ばれる哲学の代表的な方です。ゼノーとかいう風邪薬のような名前の人が作った学派の一つなのですが、一言で言うと「禁欲主義」です。
    とはいえ、ガチガチになんも欲を持つなと言うわけでは無く、自分のできる範囲内での欲望をコントロールするという感じです。

    エピクテトスはマルクスの『自省録』ように自分で書いた物は残しておらず、現代に残っているのは全て弟子が書き留めた物らしいです。
    ロマン!!(ロマンブーム)

    なので、原文は当時のローマでのあるあるを使っている事もあって結構読みづらいです。
    ですが本書は、上智大学の荻野先生が非常に分かりやすくまとめて下さっており、我々現代人向けになっています。
    更には同じ奴隷仲間がエピクテトスに教えを乞うという創作漫画で説明してくれるのでめちゃくちゃ読みやすい!

    哲学にちょっと興味があるなあ、でもしんどそうだなあ、と思われる方は本書から始めてみるのがお勧めです。

    エピクテトス先生のお言葉は金言だらけなのですが、一先ずざっとまとめます。

    ・腹が立つ事などや、自分に財産が無くて自由がないと思う時も自分でどうにか出来ない事は軽く見ましょう。
    自分次第でどうにかできるかどうか頭の中で整理をして、どうにもできないなら放り出せ!自分でコントロール出来る事にだけ集中しようぜ!

    ・自分の意思を大切にね!
    他人からどう思われようが、何を言われようが意思だけは奪えないからね!自分の意思だけは自由なんだから。
    他人の意思の中で暮らしちゃダメだよ。

    ・快楽ばっか追いかけてないで、目の前の小さな苦痛とも戦う勇気を持とうぜ!そうすればでっかい苦痛を避けられるかもしれないぜ?!

    ・常に自分を客観的にチェックして、己自身にしかない強さを見つけてね!

    絶望的にまとまらなかった!
    本書はこれをもっと分かりやすく例をあげて詳しく説明してあるので気になった方は読んで下さい。(自分ではどうにもできないので放り投げる)

    エピクテトスは自身の体もままならず、更には奴隷という制約で固められながらも誰よりも自由な人だったのです。
    妬まず、僻まず、腹を立てず…
    哲学を極めると仙人のようになれるかも知れない。

    しかしこれを参考にして一体どんな恋愛ノベルを書くつもりなのか…。
    一先ず毒見は終えたのでミッション終了。

    哲学書を読むと毎回思うのですが、やはり忘れてしまうのでメモるか買うかしないと真価は発揮できませんね、私の場合は。

    • きたごやたろうさん
      なんかどんどん今の私に必要な気がして、中古ですけどポチりました。

      あと、またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      なんかどんどん今の私に必要な気がして、中古ですけどポチりました。

      あと、またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      2025/01/04
    • yukimisakeさん
      え、ポチってくださったんですか?!確かにこれは持っておいて、必要な場所を見直すのが使い方として良いかもです!
      こちらこそ、ありがとうございま...
      え、ポチってくださったんですか?!確かにこれは持っておいて、必要な場所を見直すのが使い方として良いかもです!
      こちらこそ、ありがとうございます♪
      2025/01/04
    • きたごやたろうさん
      いえいえ。
      これはたぶん、私に必要な本です。
      アップしていただいて、こちらこそありがとうございました!
      いえいえ。
      これはたぶん、私に必要な本です。
      アップしていただいて、こちらこそありがとうございました!
      2025/01/04
  • 紀元1世紀後半ごろから2世紀の前半にかけて生きていたストア派のエピクテトス。奴隷の身であり、足が不自由であるが「隷属と自由」を解き、解放後は私塾の教師となりました。特に著書は残さなかったのですが、弟子が語録にまとめたものが一部現存しています。
    まんがと解説でわかりやすく理解できる構成になっていて、どのエピクテトスの言葉も著者の解説も現代に生きる私たちの心に深く刺さります。
    とても感動して、エピクテトスの教えどおり、自分の力ではどうにもならないことで悩んだり怒ったりするのはやめようと思っていたのに、一昨日、晩御飯に天ぷらを揚げている間に、夫と子供がメインのカツオの刺身を私の分を少なめに残して食てしまっていたので大激怒しました。

    『自分が不幸な場合に、そのことの原因となった他人を非難することは、無教養な人のすることである。自分自身を非難するのは教養の初心者のすることである。他人をも自分をも非難をも非難しないのが教養のできた者のすることである。』(『提要5b』)

    私は、まだまだこの本を読み足りないようです。でも、無教養でいいねんって思うぐらい旬のカツオをお腹いっぱい食べたかったです。

    • ひまわりめろんさん
      ゆうこさん
      こんにちは

      大丈夫です
      エピクテトスがなんと言おうとそれは怒っていいやつですw
      わいもカツオの刺し身大好きです
      ゆうこさん
      こんにちは

      大丈夫です
      エピクテトスがなんと言おうとそれは怒っていいやつですw
      わいもカツオの刺し身大好きです
      2024/03/20
    • ゆうこさん
      ひまわりめろんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます( ◠‿◠ )

      そうですよね!
      食べ物の恨みはやはり別格です(#^.^#)
      ひまわりめろんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます( ◠‿◠ )

      そうですよね!
      食べ物の恨みはやはり別格です(#^.^#)
      2024/03/20
  • 「私たちの力の及ぶものと及ばないものを見極めること。」

    定数を何とかしようとして、すり減らないことが大事!

    奴隷であっても、自由を手に入れられる。

  • 実のところ、あまり期待をせずに読み始めたのだけど、これが意外なほどよかった。

    エピクテトスなんて人、まったく知らなかった。ストア派を代表する哲学者で、奴隷の身分から解放されて後、哲学を教え出したらしい。老いてから、おそらくリュウマチによる障害が足に出て、杖が手放せなくなったという。波瀾万丈の人生だなと思いつつ、彼の肖像画を見ると、どこかで見覚えがある。教科書にでも載っていたのだろうか。

    ストア派というとストイックの語源になったくらいだから、ひたすら自己を律し修養を説く哲学という印象だった。しかし、エピクテトスの哲学は、より実践的で生活に即している。肝は自分にできることをする、である。当たり前なのだが、これが存外できていないものだ。

    本書は、エピクテトスの言行録(彼自身の著作物はない)からキーセンテンスを抜き出し、見開きのマンガを導入にして、哲学研究者の荻野弘之氏が解説をするというもの。どのパートを選ぶかは荻野氏のセンスだろうし、付された解説がまた明朗で分かりやすい。

    私はエピクテトスにどハマりし、岩波文庫に収載されている彼の『人生談義』をポチったのだった。読むかは別にして、それが手に届くところにあるという環境が大事なのだ。

  • 【なぜ】強気なタイトルかつ会社本(つまりおもしろいだろう)

    【ここだけ】
    不足の事態に備えよ

    【感想】
    超絶入門の哲学本。若者にへもおすすめできる1冊。
    本書のメッセージは、「社会人をこなす上で必要となるスキルである"メタ認知"と"ラテラルシンキング"を身につけな!!」と理解して差し支えないだろう。

    【メモ】
    ・「不都合な真実」から目を逸らさない態度
    ・出来事そのものに善悪はない。確かにそうだ、地震や豪雨もただの自然のメカニズムなだけ。
    ・君を侮辱するのは、君を侮辱しているとみなす、君の考えなのだ
    ・106不足の事態に備えるトレーニング…もしもの時にたじろがないように
    ・154「不公平」など実はこの世に存在しない
    ・174待ち伏せしている敵であるかのように、自分自身を監視する
    ・日頃から少しずつ、大事なものを失う(場合によっては自分の命さえも)時のことを考えるように。不安がるのではなく、じゃあ今何ができるだろうかと考えるように。

  • 『あーーーなんか2000年くらい前の哲学者の言葉を浴びたいけど年末だから気楽にぱぱぱっと読める文字でかスカスカのやつ読みたーーーーい』

    と思って年内滑り込みで借りて来ました。

    提要の文章、その解説、さらにそれを噛み砕いて、んで漫画で表現。

    多くの人にとってこの本は子供向けなのかも知れませんが、80億人中80億番くらいのパー具合を誇る私にとっては肩の力を抜いて雑誌感覚で読める(眺めることが出来る)温くて気持ちいいものでした。

    特に

    「自由に至る唯一の道は我々次第でないものを軽く見ることである」
    「自分がどうこう出来ないものはほっとけ」
    「君の杯が壊れた時も他人の杯が壊れた時と同じようにせにゃならんよ」
    「愛着を寄せるものがそもそもどういう性質のものか自覚しろよ」
    「失ったって言うなよ(返しただけ)」
    「自分自身にそう思われるだけで十分(承認欲求)」
    「他人と同じことをせずに同じものを欲しがるな」
    「恐ろしいと思うこと(死)をいつも眼前に置け」
    「死すべき者を生んだことは初めから分かっていた」(息子の死を知らされた古代ギリシア哲学者アナクサゴラス)

    この辺はいいですよね。

    12年前の12月。モラルハザード政権(その人は2回目でしたっけね)が発足した際に私の友人知人らはこぞって不動産と株を買いはじめた。
    私は「何が◯◯ノミクスだ。こんな馬鹿げたことが許されるわけないだろ。」と早期にインチキが暴かれると思っていたが友人らは違った。
    「インチキなのは明らかだし国の崩壊を加速させるものだ。がしかし俺の(私の)金を増やす絶好のチャンスだ。タダで金がいくらでも借りられる。絶対にやるしかない。」と言って銀行から借りられるだけ借りて高額物件を買い、ボーナスはほぼ米株か日経インデックスに入れてた。
    12年経った今。友人知人は見事に番町、元麻布、赤坂の豪奢なアパートに住み、数件の不動産賃貸を行い、保有株は膨らみ、子供たちに毎月600万円の家賃(配当)収入を残すべく策を練りながらまだ仕事をして数千万の報酬を得ている。
    え?私?私は相変わらず貧奴隷のままですよ。
    10年くらい前までは私の方が少しマシな生活をしていた。彼らを羨ましい(妬ましい)と思う心は死ぬまで無くなることはないけれど、この本のおかげで「でもお前は何も賭けなかったんだから負けて当然じゃん?」と自分に言い聞かせる声を少し大きく出来た。
    パーの上にチャレンジをしなかった私には今の生活がお似合いなのよ。
    奴隷として生き奴隷として死ぬしかない身ならば、せめて考え方だけでもほんの少しはマシにならないとね。この本のおかげで少しはマシになるかも。明日忘れるだろうけど。

    自分が愛するものの「そもそもの性質」を忘れんなよってのもいいですねー。
    全ての有性生殖生物は受精卵になった時点で一度は死ぬことを宿命づけられたもの。受精!の瞬間にヒヤッとした感覚走ったの皆んな覚えてるでしょ?死神の大鎌が当てられたんだよねあの時。今は首筋にぴったり引っ付いてて気にならなくなったけど。でもたまにグッと力入れてくるよねあいつ。
    みんな死ぬ。絶対死ぬ。「子供は光だ!」なんて投稿をTwitterでよく見かけますが、親子なんてせいぜい20-30年しか時間(寿命)ずれてないですし。
    光ってのはそうなんだろうけど君が死んだ後結構早くその光も消えるのよ。
    しかも他人の命は(自分も含めてだけど)全く思い通りになんてならない。
    哀しいのは哀しいけど、自分自身の人生が無茶苦茶になってしまうほど引きずられないように「死にゆくものを愛した」ことは忘れないようにしたいですね。

    ちょっと話戻って。
    マルクスアウレリウス「自省録」にはエピクテトスへの言及はもとより、直接間接引用や抜粋が随所にあるとのこと(覚えてないわ)
    生まれは50ー60年ずれているとはいえ、同時期に生存していた元奴隷身体障害者と賢帝の誉れ高いローマ皇帝が書物を通じて共感し、暗黙の師弟関係を結んだとは興味深い歴史の逆説であるとある。
    てかマルクスアウレリウス賢すぎない?

    ここまで書いといてお前なんで星3なの?と聞かれるかもなんですが。
    書いてあることの半分くらいは「それって生まれつきの脳みその具合によらないですかね」ってことだったのでね。(昔の本だから仕方ないけど)
    大谷翔平の練習をそっくりそのままコピーしてもメジャーリーグはおろか日本のプロ野球も社会人もまず無理だろうし、浅田真央も大野将平も同じ。MISIAと同じボイスレッスンしたところで地元の合唱団にも入れるかどうか。哲人にこうしなさいああしなさいと言われても「それって生まれつき頭がいいこと、活動的なこと、楽観的なことが条件ですよね?」みたいな。
    でもまぁ内容の重さとは裏腹に、文体と漫画のおかげでメレンゲのお菓子みたいに口当たり軽く読めるいい本でした。

  • ストア派哲学に少し触れたいと思い読んでみたのですが、人生や人間関係の悩みへの対処方法を学ぶことができ、思いのほか有用な読書体験でした。

    所詮、他人の意思は他人の意思、他人の評価は他人の評価。他人は変えられないのだから、悩むよりも自分ができることを励みなさい、とこの本は説きます。

    確かにその通りですが、実際に理不尽な目にあったり納得できない目にあったりした際は、中々その境地に至らないのも人間というもので・・・。

    とはいえ、だからこそエピクテトスの提唱する考え方が2000年以上も語り継がれいるのでしょう。

    負の感情がたまった時にはこの本を読み返し、自分を取り戻したいと思います。

  • 初めて読むエピクテトス。岩波文庫に手を出す前に、入門として読んでみた。漫画と格言の抜粋と補足的説明の3本たてでとても読みやすい。

    2025.12.10

  • 心を救ってくれることばかり書いてあった。
    大好きな本。

    「失った」のではなく「返した」という考え方がよかった。
    先日、愛犬を亡くした。悲しい想いが続いている。でも、このエピクテトスの考え方がすっと自分の中に入ってきた。そうだよな、今いるものも、あるものもいつかはなくなるんだよな。とても悲しく、切ないけれど、この文に出会えて良かった。

  • ローマ時代の哲学者で奴隷として生まれたエピクテトスの言葉をわかりやすく書いた本。

    <印象に残った言葉>

    「我々次第であるもの(自分がコントロールできるもの)」と「我々次第でないもの(自分がコントロールできないもの)」を分ける。それにより自分の欲望の対象を限定する。「我々次第でないもの」は例えば地位、名誉、評判など。

    「事実を把握するところで立ち止まれ。そこから先の、善悪の価値判断を下すには慎重であれ」それが他人の振る舞いに対して寛大になれる道。

  • 嫁さんに薦められて読んでみた。
    エピクテトスは寡聞にして知らなかったですが
    良い事言ってるね。
    禅の思想にも似ているので、すんなり受け止められる。

  • •自分が関心を向けるべきなのは、自分次第であるものだけ。自分次第でない、コントロールできないものに関しては、それをどうこうしようとしてはならない。自分次第であるものに全力を注ぐ。
    •事象(ドグマタ)と心象(プラグマタ)を分けて捉える癖をつける。心象に拉致されないこと。
    例)
    ×「あの人は酒ばっかり飲んで、きっとだらしない人に違いない」
    ○「あの人はたくさんお酒を飲んでいる」

    他にも色々と勉強になったが、エピクテトスの哲学の真髄はこの2つにあると感じた。自分はもともと1つ目の考え方はある程度できていたが、2つ目は全然できていなかった。これだけで相当生きやすくなると思う。読んだよかった。

    図書館で読んだけど、買おうかなぁ。

  • とても参考になる本でした。
    奴隷という身分でありながら「よく生きる」ということを考え続けた哲学者エピクテトスの理論が漫画を交えて、わかりやすく解説されており、すっと心に入ってきて、心が楽になりました。
    現代人こそが読むべき一冊です!!!
    ぜひぜひ読んでみてください。

  • どこかで聞いたり、何となく分かってはいても、心の底から理解しているとは言えない数々の言葉が刺さり、非常に読みやすくもあった。

    私はちょうど会社の昇進やらお金のことで色々考えている時期であったが、タイミングもよく、改めて考え直すきっかけを与えてくれた一冊。

    自分でコントロールできないことは考えない。ただ、諦めるとも少し違う。
    今自分でコントロールできる事を最大限やっていく。
    頭でわかっていても、心まで腑に落ちてないことが多かった。
    それを再認識して、さらに自分に落とし込んでいく。

    その手助けをしてくれるいつも読み返したい一冊。

  • 「自分自身にそう思われるだけでよい。それで十分である」エピクテトス

  • エピクテトスの『提要』を一般向けに解説してくれた本。「おわりに」にある通り、硬軟両様を兼ね備えていて読みやすかった。

    エピクテトスは奴隷出身で、身体にもハンデを抱えていた人物。人生超ハードモードからスタートしているからなのか、どこか「弱い者の味方」という感じがしてよかった。

    (偏見だけど)超金持ちのボンボンが暇を持て余した末に、意識高くなりすぎてイキり散らしたような哲学者たちとは、一線を画している気がするw

    特に『提要』41の、「快楽は手短に」「身体を鍛えすぎるのもよくない」という考え方が印象に残った。

    出しゃばらず、卑屈にならず、よく生きる。

  • エピクテトスの哲学と魅力を現代人にとにかく誤解なくわかりやすく噛み砕いて伝えようって作者の熱意を感じた。最近ストア派哲学の魅力に気づいた私に本書はうってつけでした。

    題目→漫画→解説の流れがよく、当時の状況も現代人に合わせた例えが付いていて古代も現代も人の悩みって不変なんだなぁ、それ故に対処方も大きくは変わらないんだなぁと感じた。

    悲しい出来事が起きたのではなく、自身の期待や自惚が起きたことを悲しいものと解釈している。

    どこで誰と生きるかは神の仕事、そこでどう生きるかは我々の仕事、神に与えられた場で勇ましく生きる我々の姿を見せてやろう。

  • 君を侮辱するのは君を侮辱しているとみなす君の考え

    起こることをどのように捉えるかによって心が乱される 

    人々を不安にするものは事柄それ自体ではなくその事柄に関する考え方である

    目の前の快楽より日々の小さな苦労
    現在の小さな苦痛を選択することが、将来における大きな苦痛を回避する

    他人がどういう思いでその行動にいたったかを知らないで黙れかの善悪を判断することはできない

    困難こそが人を成長させる

  • アバタロー氏
    生きづらい世の中をどう生きていくか

    《エピクテトス》
    AD50~135年 ローマ帝国  
    ストア派の哲学者 
    著作はない、語録として残っている
    名前は誰がつけたかわからない
    ストア哲学を学ぶことを許され後に奴隷から解放され哲学の教師
    皇帝ドミティウスの追放令で国外追放で極貧生活
    晩年足に障害
    その頃のローマ帝国は未曽有の繁栄を享受し平和で豊かだった
    彼はゼノンが作ったストア派の禁欲主義の精神でいた
    後に哲学の学校を開き、皇帝ハドリアヌスも訪問した
    「幸福論」のアランや夏目漱石に影響を与えた

    《内容》
    ○自由に生きたいが財力もないケース
    物事には2つある
    自分でどうにかなるもの、もう一つは自分でどうにもならないこと
    もし本当に自由を手に入れたいと願うのなら、自分ではどうにもならないことを軽んじなさい
    そのかわり自分でどうにかなることにエネルギーを集中させる

    ・他人の評価が気になってしまい身動きが取れないケース
    自由に生きる唯一の道は自分の意志の中で生きることだ
    行動、考え、判断もすべてあなたの所有物だからだ
    体が動けなくなったとしても、意思だけは自由なものだ
    意思を誰かに渡すことは訳がわからない

    ストア哲学は、自分の裁量の範囲内にあるものだけに限定し、欲望をコントロールすること
    それが彼らの意味するところの禁欲であり、幸と不幸を分ける

    哲学者になりたかったマルクス・アウレリウスは「自省録」で、エピクテトスの語録を多数引用している

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著者プロフィール

2022年8月現在
上智大学教授

「2022年 『新しく学ぶ西洋哲学史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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