イーロン・マスク 世界をつくり変える男

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 73
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478102848

感想・レビュー・書評

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  • 最近気になる人物、イーロン・マスク。「スペースX」では不可能とされていたロケットの再利用や大幅なコスト削減、「テスラ社」や「ソーラーシティ社」ではEVの普及とサステイナブルな社会の実現のための太陽光発電から蓄電まで出来る仕組み作りを実現している。イーロンの宇宙開発、電気自動車、エネルギー、AIに対抗する脳科学や音速での新交通システムなど幅広く事業を手がける敏腕さ、既得権益と闘うメンタルの強さに舌を巻いた。「人類を火星に移住させる」という目標を実現してくれる日を心待ちにしている。

    p76
    しかし、ギブン・コンディションを超えていく人は、常識や過去のデータに囚われることなく「抜本的なイノベーションを起こせば、実現できる」というマインドで常に考えます。これはもう、根本的に考え方が違うのです。

    p87
    上司から与えられたギブン・コンディションが不十分で、どう努力しても目標達成が難しいと思ったなら、ギブン・コンディションそのものをひっくり返す努力を開始するべきです。
    ギブン・コンディションをいかにはやく乗り越えられるか。これこそが未来への近道となるのです。

    p94
    自分の一生をかけるに値する仕事とは何か。

    p95
    (前略)2016年には脳科学関連企業として「ニューラリンク社」を立ち上げます。
    ニューラリンク社が開発を目指す「人間の脳とコンピュータが直接やりとりするシステム」というのもまた奇想天外で、想像を絶する話ですが、もちろんイーロンは大真面目です。
    ちなみに、ITの巨人グーグルは「人間を介在させず、すべてをコンピューティングで行う」という考えの下、技術開発を進めています。検索をはじめ、自動運転にも積極的に取り組んでいて、AIこそが彼らグーグルの最終ゴールと言えます。
    そして、グーグル社がAIに100%楽観的なのに対し、イーロンは「進みすぎたAIの存在は人類の脅威になる」とまったく異なる立場から、再三警告を発しています。

    p135
    イーロン・マスクは情報をすべて脳にインプットして、ほとんどノートを取らないと言います。
    常人にはちょっと考えられない世界ですが、イーロン・マスクが「ニューラリンク社」で「脳とコンピュータを直接やり取りするシステム」を開発しようとしているのも、出発点の一つには「人間のアウトプットはばかばかしいくらいに遅い」という思いがあります。
    前提として、イーロンにとって、インプット自体はものすごくスピーディに行われているということです。
    しかし、それをアウトプットしようと思うと、とんでもなく時間がかかる。スマホなんかを使っていたら、1秒間に10ビットくらいしか出力できません。書くにしろ、話すにしろ、人間の機能を(現状のまま)使っている限り、アウトプットには致命的な限界があるとイーロンは捉えています。
    もし自分の脳内で起こっていることを、ものすごいスピードでアウトプットし、コンピュータと瞬時にやりとりできれば、それはとんでもない革新を生む。
    それがイーロン・マスクの発想です。

    p140
    新しいアイデアやビジネスモデルを思いついた際に、プログラミングをすることさもちろん必要です。
    しかし、今やAI時代に突入し、AIを設計するような高度なプログラマーを除けば、普通のプログラムはAIが勝手に組んでくれる時代に入ろうとしています。「すべてのプログラムは、プログラマーが作る」という時代ではなくなっています。
    ここにきて日本では「小学生全員にプログラミングを教えよう」という動きが出てきていますが、「基礎的な構造を理解する」という目的はいいとしても、時代的には完全に遅れています。そもそも、プログラミングを教えられる先生の数が絶対的に不足している問題を解決しないと、生徒は迷惑するだけです。

    p214
    これまで発表してきた火星ロケット計画をイーロンは少し変更して、2017年9月の国際宇宙会議で公表しました。その飛行計画は、2022年に次世代巨大ロケットBFR(ビッグ・ファルコン・ロケット)を2基、無人で飛行させて火星へ着陸させる。火星での水源を探し出すことが第一の目的で、次に、地球への帰りのロケットの燃料(液化メタン)を製造するための工場建設も計画しています。

    そして、2024年には、2基の無人BFRと、有人で2基のBFRをそれぞれ打ち上げ火星に着陸させて、ついに火星の開拓がはじまるのです。

  • もし,あなたがイーロン・マスクのことを「あまりよく知らない」というのなら,せめてこのプロローグだけでも読んで,この人のことを知って欲しいと思います。(冒頭の一文)

    本当に,この一文がこの本のすべてを物語っている。
    2018年のワーストワンは間違いない。
    著者が悪いのか,出版社が悪いのか,いい加減な情報しか書かれておらず,内容は薄っぺらく,読む価値はない。
    イーロン・マスクについて通り一遍の情報しか調べていないことが,文の端々にほとばしっている。知りたいのは,著者が言葉を濁して逃げている,その先だ。

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プロフィール

ビジネスコンサルタント。1957年生まれ。徳島大学大学院修了。米国ノースウェスタン大学で客員研究員として金属疲労を研究。松下電器産業(現・パナソニック)に入社。その後、アップルコンピュータ(現・アップル)に転職し、マーケティングに従事。2002年にビジネスコンサルティング事務所「オフィス・ケイ」代表。シリコンバレーのハイテク動静に精通。著書に、『スティーブ・ジョブズ vs ビル・ゲイツ』(PHPビジネス新書)、『まんがでわかる松下幸之助の人生を拓く教え』(宝島社)、『イーロン・マスク 破壊者か創造神か』(朝日文庫)ほか多数。

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