直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.30
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本棚登録 : 803
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478102855

作品紹介・あらすじ

各界のプロフェッショナル大絶賛の「VISION DRIVEN」とは――。
「戦略からはじめない」「直感でおわらせない」思考の全メソッド!

P&G、ソニーで活躍し、米国デザインスクールで学んだ最注目の「戦略デザイナー」が語る!
「妄想」を手なずけ、圧倒的インパクトを生み出す
「先が見えない時代」に必要な「感性ベースの思考法」の決定版!!

感想・レビュー・書評

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  • 妄想駆動。カイゼンの農地、戦略の荒野を表した一枚絵が的を射過ぎて素晴らしい。

  • ▼本のポイント
    ・「自分の本当にやりたいことって何だろう?」という問いに答えるための思考法をまとめた本。
    「人も組織も『これがやりたい!』があると強い」という視点のもと、"他人モード"から"自分モード”で生きることの大切さを説いている。
    ・"自分モード"で生きるための手段としてビジョンドリブンが登場する。
    ・ビジョンドリブンはイシュードリブンの対となる思考で、なにより「妄想」が大切であるという。

    ▼思ったこと
    ・車を買う、家を買う、みたいな画一的な幸せのないこの時代だからこそ、やっぱり幸せは自分で定義していくしかない。そのためには"自分モード"で生きることがマジで大事になってくると思う。でないと、一生「自分の本当にやりたいことって何だろう?」と問い続けながら生きることになると思う。
    ・そういう意味で「目的の難民」は言い当て妙だと思った。
    ・ここでもムーンショットが書かれてたけど、マジで10倍思考は妄想を膨らませるのに有効。
    ・もっと休もうと思った。日々の中で「余白」を増やして何かを妄想する時間を増やして、「これがやりたい!」「これが好き!」と思えることを強くしていきたい。
    ・あとTwitterのいいねリスト見返そう。あそこに自分の嗜好性が溜まっている気がする。

  • 私に足りないところが諸々と、、、
    (備忘録)
    当たり前→違和感→逆

    違和感【少し意地悪スイッチ】
    常識に隠れているツッコミどころを探す
    ・本当にそうかな?
    ・そもそもこれって?

    逆【あまのじゃくスイッチ】
    違和感があった常識から裏を考える
    ・その常識の裏は何か?
    ・あえてその常識の逆は?

    他にもいろいろな思考の例が具体的に書いてあるので良い
    あと、早めの失敗は儲けもの!

  • Vision Driven

    パラダイムシフトを牽引するイノベーターは論理や戦力ではなく直感に突き動かされている。単なる妄想家で終わらないビジョナリーな人はどう違うのか。
    ビジョンを駆動力にしなごら、直感を論理につなぎ、妄想を戦略に落とし込む、そんなビジョン思考を突き詰めた本。
    VUCAの時代に人々が生き生きと生きていくための方向性として共感した。

    ☆この本のサマリーはp13の思考空間を描いた図である。これを解説していくイメージ。

    ◯4つの思考サイクル
    1. カイゼン思考。一定の KPI(利益など)を前提としルールの中でPDCAによる効率化を目指す。成長が止まると破綻をきたす。
    2. 戦略思考。論理に基づき、勝ちたい儲けたいという願望を叶えるため勝利を追い求める。勝てる目標を決め資源を集中させる。結果が全てで個人が疲弊していく。
    3. デザイン思考。問題解決のため、共感を生み、発想をプロトタイプに繋げて実装というサイクルを回す。皆が納得する答えに素早く辿り着くが、没個性となる。
    4. ビジョン思考。他人の目を気にせず、自分が目指すものに没頭する。妄想を駆動力にして創造する。

    ◯人生の転機における段階
    1. 終わらせる段階。それまで楽しかった仕事や趣味が途端に彩りを失い面白みが感じられなくなる。次なるチャレンジを求めているのに頭がそれに気づいていない。
    2. ニュートラルな段階。方向感覚が失われて不安が生まれるが、日々の感覚に意識を向け、むやみやたらと動かないのが重要。
    3. 次のステージを探す段階。あれこれ探す中で、そのうち自分が進むべき方向にピンと来るものが現れる。そこからモードを切り替えて活発に動く。


    ●ビジョンのアトリエ。現実世界から勇気を出して穴を落ちると、芸術の山脈の裾野があり、アーティストや学生を除くと定住者はほとんどいないアトリエ空間に着く。

    1. 妄想の部屋(内発的動機)。地上でフタをしている自身の内面や潜在意識と向き合い本当の関心と向き合う。
    2. 知覚の部屋(インプットの幅)。妄想の解像度を高める空間。五感を刺激するさまざまなツールを活用してインスピレーションを得ながら、一枚の構想にまとめていく。
    3. 組替の部屋。独自性を徹底的に詰める工房。他人の目線で眺め直す。
    4. 表現の部屋。具体的な作品にするプロトタイプ作り。展示してフィードバックをもらう。再び妄想の部屋へ。

    ・ビジョンのアトリエに時々降りていき、自分の妄想からエネルギーを組み上げ、再び地上の現実に戻ってくるスキル、習慣化が必要。
    ・起点は余白を作ること。やるべきことで溢れるからこそ、何もしない状態を作る方法に価値がある。
    ・ビジョン思考は起点が自己の妄想であるどけで、解決手法は従来の手法から変わらない。

    ◯妄想から全ては始まる
    ・創造的緊張(ダニエルキム): 人が創造性を発揮する際には、妄想(自分のビジョン)と現実のギャップを認識することが欠かせない。
    ・ムーンショット: 61年に「10年以内に人を月に着陸させる」とケネディは演説し、69年に月面着陸を実現。ビジョンが明確化されたことで、ソビエトに遅れていた宇宙開発が一気に加速した。
    ・イシュードリブン型の限界: ソニーでは顧客ニーズに近いところで現場社員が集めたインサイトを元に商品コンセプトを作り、ユーザーにテストしてトップに意思決定、ということをやったが、市場ニーズに追いつかず上手くいかなかった。マネジメント層が情報を集約してゴールを設定したりヒトモノカネを動かすというモデルが上手くいかなくなっている。
    ・個人が自律的に戦略意思決定を行う分散型組織へのシフトがこれからの経営課題。
    ・妄想の表現は紙のノートがベスト、開くとすぐ余白があり、誰にも邪魔されない。毎日決まった時間に決まった量書く。一番とっつきやすいのは感情が動いたことをありのままに書くこと、ただし最後はポジティブに占める。

    ◯センスメイキングのプロセス
    1. 感知: ありのままに観る
    ・デッサンでは絵心がないのでは無く、多くはありのままに観ることが出来ていない。
    ・ペットボトルを買ってきてラベルを外す。まずは見ずに書く(2分)、そのあと見ながら書き(10分)対比する。
    ・芸術作品を(言語化を防ぐため)逆さにして模写。漫画でもいい。
    ・カラーハント。朝決めた色を一日中見つけたら撮りまくる。

    2. 解釈: インプットを自分のフレームにまとめる。
    ・絵にして考える。モヤモヤの状態で視覚情報に落とし込む。
    ・妄想を絵にする。下書き→清書のサイクルを2サイクル回すと良い。
    ・ある単語を書いてその絵を描く。意外な自分の視点が見えてくる。抽象的なものを扱うとよりそう。

    3. 意味付け: まとめた考えに意味を与える
    ・他人と共有する上で最後は言語化が欠かせない。まずは視覚だけからスタートし言葉と視覚のの往復をする。
    ・クラウドハント: 一見無意味なものの全体像を構築して意味付け。
    ・ムーンボード: 気になるものの写真を集める。その中から特に気になったものを8枚ほど選びグループ化、どこが気になったか言語化(ハッシュタグ的)

    ◯組替の方法
    ・デザインはラテン語で、「分離、はっきりさせる」を意味するdeと、「印、記号」を意味するsignum から成り立つ。対象を構成要素に分解して組み直すニュアンスがある。
    ・イノベーションは新結合であり、全く新しい何かを創出するのではなく、妄想の切り口を変える。
    ・分解メソッド
    1. 当たり前を洗い出す。常識を思いつく限り羅列する。組替ができるよう、ポストイットに書く。
    2. 当たり前の違和感を探る。本当にそうかというツッコミをする。
    3. 当たり前の逆を考える。アイデアの良し悪しは脇に置き機械的に出す。
    ・再構築のステップ
    いきなり再構築せずに、独創性を上げるため幅を持たせるためアナロジーを使って表現してみる。そこを起点に組替えていく。
    ・アイデアをまとめる時はある程度無茶なフォーマットで縛った方がいい。ツイッターなどはいい例。どんな形でもいいが一番難しい。

    ◯表現する
    ・頭より手を動かすことに時間をかけた方が表現の質は高まりやすい。
    ・初期段階ではアイデアをしっかり理解してもらい、ポジティブな反応をもらう事が大事。プロトタイプのよさは、表現の完成度を上げる事と並行してアイデアの自信と手ごたえを高められることにもある。
    ・ビジュアルメモの勧め
    ・最後に一枚のポスターにまとめる。ポイントは、
    1. ネーミング: ビジョンが持つ本質を端的に表現
    2. コピー: ビジョンの魅力が伝わる短いフレーズ
    3. キービジュアル: ビジョンのメタファーを含んだ視覚表現

    ◯VUCAの時代を生き抜くために
    ・時代に合わせて変化、将来の変動を予測、には意味を見出せない。必要なのは変化を受け流す力。
    ・へんかせよというドグマへのしらけ感、停滞感と閉塞感が蔓延。
    ・トライアンドエラーのサイクルを短くしその反復を長期継続するという戦略が最も頼りになる。結果が出るまでの停滞感を耐え続けた先に爆発的な成長という恩恵が与えられる。
    ・成功するプロジェクトには、妄想を持った人がいる。内面から掘り起こした好きや関心、その自分モードこそが目の前の変化の波に流されないための錨となる。

  • 話としては面白い。ここに書いてある実践ができるかどうかにかかってるかな。
    「Apple-学び方のデザイン」「デザインはストーリーテリング」と3冊合わせて読むと、一体感があるかな。
    全部読んだだけじゃなく、手と頭を動かすことありき、ですが。

  • 妄想ジャーナル始めて、自宅用に壁貼りホワイトボード導入した。
    1週間の中で他人のための時間と自分のための時間を意識すると、自分のための時間がいかに少ないかがわかる。意図的に自分のための時間をとって、自分の妄想を書きつけて絵にしておく。そこがない限り、現場とのギャップも可視化できないし、ギャップを埋めるためのアクションも取れない。=> 成長実感が感じられない毎日ということになる。

  • 解決するべき課題をいかに解決するか、というイシュードリブンな考え方ではなく、あるべき姿にいかに近づいていくか、と逆算思考するビジョンドリブン。

    左脳型の思考に偏重している、という警鐘を鳴らすことは昨今のトレンドなのかよく見かけるが
    本書ではそこからどう脱却するのか具体的に描かれている。
    とかくPCの前に座りがちだが、まずペンと紙を手に取り、言語ではなく視覚に訴えかける形で表現しようというのは実体験からしても納得感がある。

    それこそ、左脳的に一読してはい終わり、ではなく反復的に本書に書かれている試みを実践し
    ビジョンを描くこと、そしてビジョンに基づき行動していくことに慣れていきたい。

  • ・ビジョンドリブンと課題ドリブン両方を使いわける
    ・ビジョンドリブンを促す自問
    ①10%のカイゼンよりも、10倍にすることを考える
    ②「もしも……だったらなら、どうなるか?」(WHAT-IF型)

  • 「他人モード」から抜け出すのはなかなか難しい。内発的な欲求を起点にした「自分モード」をいかに取り戻すか、そのトレーニング方法を学べる本。
    「他人モード」による思考の癖の矯正方法が沢山書かれている。また、「自分モード」をいま取り戻すべき必要性や、夢を起点としたビジョン思考の重要性が分かりやすく解説されている。
    自分が、日々の仕事をもっとビジョン思考で進められれば、自分と関わる人たちをもっと笑顔にできるのではないかと思いました。
    どうしても「他人モード」のカイゼン思考、戦略思考になりがちな自分がいることが、この本を読んで良く理解できました。

  • やりたいことを見つけるために余白を作ることの重要性を説いている。

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著者プロフィール

佐宗邦威(さそう くにたけ)
戦略デザインファームBIOTOPE CEO、Chief Strategic Designer。大学院大学至善館准教授。京都造形芸術大学創造学習センター客員教授。 東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにてヒット商品のマーケティングを手がけたのち、ジレットのブランドマネージャー、ヒューマンバリュー社、ソニークリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラムの立ち上げなどを経て、独立。

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