直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.07
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本棚登録 : 1395
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478102855

作品紹介・あらすじ

各界のプロフェッショナル大絶賛の「VISION DRIVEN」とは――。
「戦略からはじめない」「直感でおわらせない」思考の全メソッド!

P&G、ソニーで活躍し、米国デザインスクールで学んだ最注目の「戦略デザイナー」が語る!
「妄想」を手なずけ、圧倒的インパクトを生み出す
「先が見えない時代」に必要な「感性ベースの思考法」の決定版!!

感想・レビュー・書評

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  • ▼本のポイント
    ・「自分の本当にやりたいことって何だろう?」という問いに答えるための思考法をまとめた本。
    「人も組織も『これがやりたい!』があると強い」という視点のもと、"他人モード"から"自分モード”で生きることの大切さを説いている。
    ・"自分モード"で生きるための手段としてビジョンドリブンが登場する。
    ・ビジョンドリブンはイシュードリブンの対となる思考で、なにより「妄想」が大切であるという。

    ▼思ったこと
    ・車を買う、家を買う、みたいな画一的な幸せのないこの時代だからこそ、やっぱり幸せは自分で定義していくしかない。そのためには"自分モード"で生きることがマジで大事になってくると思う。でないと、一生「自分の本当にやりたいことって何だろう?」と問い続けながら生きることになると思う。
    ・そういう意味で「目的の難民」は言い当て妙だと思った。
    ・ここでもムーンショットが書かれてたけど、マジで10倍思考は妄想を膨らませるのに有効。
    ・もっと休もうと思った。日々の中で「余白」を増やして何かを妄想する時間を増やして、「これがやりたい!」「これが好き!」と思えることを強くしていきたい。
    ・あとTwitterのいいねリスト見返そう。あそこに自分の嗜好性が溜まっている気がする。

  • 妄想駆動。カイゼンの農地、戦略の荒野を表した一枚絵が的を射過ぎて素晴らしい。

  • パラダイムシフトを牽引するイノベーターは論理や戦力ではなく直感に突き動かされている、単なる妄想家で終わらないビジョナリーな人はどう違うのか。
    ビジョンを駆動力にしながら、直感を論理につなぎ、妄想を戦略に落とし込む、そんなビジョン思考を突き詰めた本。
    VUCAの時代に人々が生き生きと生きていくための方向性として共感した。

    大企業で大きな市場でメインプレイヤーとして戦っていると、次第に差別化が難しくなって来て、血みどろな価格競争、誰も儲からない、となっていく(コアコンピタンスが相当強ければ別だが)。

    この時論理的に考えて社内皆んなが納得して進む方向はほぼ同じで、結局競合も同じことをする。つまり、状況は変わらない。

    少なくても自分のマーケットはそうなっているので、撤退して別の分野に経営資源を投入、ということも含めて競争軸を変えないと行けない。

    そのときに、論理的な帰結から一旦離れ、デザイン思考に行ってみても、顧客の悩みの解決という軸では今までと変わらない。
    もはや自分がここだと思う方向に行くしかないのでは、と直感を大事に手探りで進んで来たこの一年だった。

    ずっと同じやり方で来た人たちには受け入れ難いことも理解できるものの、もはや個の想いを起点にしていくしかないのでは?大企業であっても、と思っていたので、最後は妄想に行き着くというところに非常に共感した。そして救われた。



    ☆この本のサマリーはp13の思考空間を描いた図である。これを解説していくイメージ。

    ◯4つの思考サイクル
    1. カイゼン思考。一定の KPI(利益など)を前提としルールの中でPDCAによる効率化を目指す。成長が止まると破綻をきたす。
    2. 戦略思考。論理に基づき、勝ちたい儲けたいという願望を叶えるため勝利を追い求める。勝てる目標を決め資源を集中させる。結果が全てで個人が疲弊していく。
    3. デザイン思考。問題解決のため、共感を生み、発想をプロトタイプに繋げて実装というサイクルを回す。皆が納得する答えに素早く辿り着くが、没個性となる。
    4. ビジョン思考。他人の目を気にせず、自分が目指すものに没頭する。妄想を駆動力にして創造する。

    ◯人生の転機における段階
    1. 終わらせる段階。それまで楽しかった仕事や趣味が途端に彩りを失い面白みが感じられなくなる。次なるチャレンジを求めているのに頭がそれに気づいていない。
    2. ニュートラルな段階。方向感覚が失われて不安が生まれるが、日々の感覚に意識を向け、むやみやたらと動かないのが重要。
    3. 次のステージを探す段階。あれこれ探す中で、そのうち自分が進むべき方向にピンと来るものが現れる。そこからモードを切り替えて活発に動く。


    ●ビジョンのアトリエ。現実世界から勇気を出して穴を落ちると、芸術の山脈の裾野があり、アーティストや学生を除くと定住者はほとんどいないアトリエ空間に着く。

    1. 妄想の部屋(内発的動機)。地上でフタをしている自身の内面や潜在意識と向き合い本当の関心と向き合う。
    2. 知覚の部屋(インプットの幅)。妄想の解像度を高める空間。五感を刺激するさまざまなツールを活用してインスピレーションを得ながら、一枚の構想にまとめていく。
    3. 組替の部屋。独自性を徹底的に詰める工房。他人の目線で眺め直す。
    4. 表現の部屋。具体的な作品にするプロトタイプ作り。展示してフィードバックをもらう。再び妄想の部屋へ。

    ・ビジョンのアトリエに時々降りていき、自分の妄想からエネルギーを組み上げ、再び地上の現実に戻ってくるスキル、習慣化が必要。
    ・起点は余白を作ること。やるべきことで溢れるからこそ、何もしない状態を作る方法に価値がある。
    ・ビジョン思考は起点が自己の妄想であるどけで、解決手法は従来の手法から変わらない。

    ◯妄想から全ては始まる
    ・創造的緊張(ダニエルキム): 人が創造性を発揮する際には、妄想(自分のビジョン)と現実のギャップを認識することが欠かせない。
    ・ムーンショット: 61年に「10年以内に人を月に着陸させる」とケネディは演説し、69年に月面着陸を実現。ビジョンが明確化されたことで、ソビエトに遅れていた宇宙開発が一気に加速した。
    ・イシュードリブン型の限界: ソニーでは顧客ニーズに近いところで現場社員が集めたインサイトを元に商品コンセプトを作り、ユーザーにテストしてトップに意思決定、ということをやったが、市場ニーズに追いつかず上手くいかなかった。マネジメント層が情報を集約してゴールを設定したりヒトモノカネを動かすというモデルが上手くいかなくなっている。
    ・個人が自律的に戦略意思決定を行う分散型組織へのシフトがこれからの経営課題。
    ・妄想の表現は紙のノートがベスト、開くとすぐ余白があり、誰にも邪魔されない。毎日決まった時間に決まった量書く。一番とっつきやすいのは感情が動いたことをありのままに書くこと、ただし最後はポジティブに占める。

    ◯センスメイキングのプロセス
    1. 感知: ありのままに観る
    ・デッサンでは絵心がないのでは無く、多くはありのままに観ることが出来ていない。
    ・ペットボトルを買ってきてラベルを外す。まずは見ずに書く(2分)、そのあと見ながら書き(10分)対比する。
    ・芸術作品を(言語化を防ぐため)逆さにして模写。漫画でもいい。
    ・カラーハント。朝決めた色を一日中見つけたら撮りまくる。

    2. 解釈: インプットを自分のフレームにまとめる。
    ・絵にして考える。モヤモヤの状態で視覚情報に落とし込む。
    ・妄想を絵にする。下書き→清書のサイクルを2サイクル回すと良い。
    ・ある単語を書いてその絵を描く。意外な自分の視点が見えてくる。抽象的なものを扱うとよりそう。

    3. 意味付け: まとめた考えに意味を与える
    ・他人と共有する上で最後は言語化が欠かせない。まずは視覚だけからスタートし言葉と視覚のの往復をする。
    ・クラウドハント: 一見無意味なものの全体像を構築して意味付け。
    ・ムーンボード: 気になるものの写真を集める。その中から特に気になったものを8枚ほど選びグループ化、どこが気になったか言語化(ハッシュタグ的)

    ◯組替の方法
    ・デザインはラテン語で、「分離、はっきりさせる」を意味するdeと、「印、記号」を意味するsignum から成り立つ。対象を構成要素に分解して組み直すニュアンスがある。
    ・イノベーションは新結合であり、全く新しい何かを創出するのではなく、妄想の切り口を変える。
    ・分解メソッド
    1. 当たり前を洗い出す。常識を思いつく限り羅列する。組替ができるよう、ポストイットに書く。
    2. 当たり前の違和感を探る。本当にそうかというツッコミをする。
    3. 当たり前の逆を考える。アイデアの良し悪しは脇に置き機械的に出す。
    ・再構築のステップ
    いきなり再構築せずに、独創性を上げるため幅を持たせるためアナロジーを使って表現してみる。そこを起点に組替えていく。
    ・アイデアをまとめる時はある程度無茶なフォーマットで縛った方がいい。ツイッターなどはいい例。どんな形でもいいが一番難しい。

    ◯表現する
    ・頭より手を動かすことに時間をかけた方が表現の質は高まりやすい。
    ・初期段階ではアイデアをしっかり理解してもらい、ポジティブな反応をもらう事が大事。プロトタイプのよさは、表現の完成度を上げる事と並行してアイデアの自信と手ごたえを高められることにもある。
    ・ビジュアルメモの勧め
    ・最後に一枚のポスターにまとめる。ポイントは、
    1. ネーミング: ビジョンが持つ本質を端的に表現
    2. コピー: ビジョンの魅力が伝わる短いフレーズ
    3. キービジュアル: ビジョンのメタファーを含んだ視覚表現

    ◯VUCAの時代を生き抜くために
    ・時代に合わせて変化、将来の変動を予測、には意味を見出せない。必要なのは変化を受け流す力。
    ・へんかせよというドグマへのしらけ感、停滞感と閉塞感が蔓延。
    ・トライアンドエラーのサイクルを短くしその反復を長期継続するという戦略が最も頼りになる。結果が出るまでの停滞感を耐え続けた先に爆発的な成長という恩恵が与えられる。
    ・成功するプロジェクトには、妄想を持った人がいる。内面から掘り起こした好きや関心、その自分モードこそが目の前の変化の波に流されないための錨となる。

  • とりあえず自分には向いていない

  • 何も予測できないVCUAな現代において、自分の内発的動機から産まれるビジョン思考が重要だと説いた本。

    カイゼン思考→戦略思考→デザイン思考→ビジョン思考に至る説明が分かりやすい。
    ビジョン思考には妄想→知覚→組み替え→表現のステップがあり、それを身につけるには習慣化と余白作りが必要らしい。
    そしてそれぞれのステップについての具体的な説明が書かれる。
    読んでる時が一番ワクワクするけどそれを実践に移せた試しがないので今回は頑張りたいです。

  • ◆はじめに 「単なる妄想」と「価値あるアイデア」のあいだ

    すべては「余白」のデザイン次第

    ◆序章 「直感と論理」をめぐる世界の地図
    ・「カイゼンの民」に迫りくる自動化とVUCAの脅威
    ・デザイン思考の3つのシンプルな本質
     ① 手を動かして考える -プロトタイピング
     ② 五感を活用して統合する - 両脳思考
       VAKモデル(Visual(視覚の) / Auditory(聴覚の) / Kinesthetic(体感覚の)
       Lモード(言語脳・左脳) と Rモード(イメージ脳・右脳)
     ③ 生活者の課題をみんなで解決する - 人間中心共創

     (誤解されがちだが)デザイン思考は美的センスと関連するものではない。

    ・4つの思考サイクルの違い――ビジョン思考とは? …など

    ◆第1章 最も人間らしく考える
    ・人が「自分らしい思考」を喪失する4つの原因
     ① 内発的動機が足りない  -妄想(Drive)
     ② インプットの幅が狭い  -知覚(Input)
     ③ 独自性がが足りない   -組替(Jump)
     ④ アウトプットが足りない -表現(Output)

    ・「余白づくり」がすべての起点になる
    ・「頭」で考えていては淘汰される。「手」で考えるには? …など

    ◆第2章 すべては「妄想」からはじまる
    「創造的緊張(Creative Tension)」
     人が何らかの創造性を発揮する際には、「妄想と現実のギャップ」を認識することが欠かせない
    ・根拠なき大風呂敷を嫌う「前年比至上主義」―イシューとビジョン
     イシュー・ドリブン と ビジョン・ドリブン
     「現前する課題(イシュー)」か、「内発的な妄想(ビジョン)」のどちらを思考のスタートとするかの違い。
     (「思考が創造的かどうか」は 対立軸にならない。どちらも創造的でありうるし、逆もしかり)
    ・「10%成長」よりも「10倍成長」を考える―ムーンショット
     ムーンショットの語源は、ケネディ大統領の「10年以内に、月に着陸する」
     今のやり方での努力やカイゼンでは到達できない目標。根本的に別のやり方を考えないといけない。
     ムーンショット型のアプローチは、目標に行きつく過程で、様々な技術が生まれ、その技術が世の中に還元され、そして世の中が変わる、という効果がある。
     組織マネジメントもビジョン・ドリブン化している
     「情報集約」→「合意形成」→「意思決定」→「伝達」→「リソース投下」→「現場の実行」 というマネジメント・モデルでは、もはや現代の変化スピードに追いついていけない。
     経営サイドはゆるやかな不変のミッションを提示し、属するメンバーが思い思いにそれぞれのビジョン(妄想)を、ミッションの価値観を守る範囲で実現していく、いわゆる「ティール組織」が望ましい

    [CLUE(手がかり)]
    ●「感情アウトプット」するモーニング・ジャーナリング
     - 紙×手書き が基本 (お気に入りのペンで)、1日15分でも
     - 毎日決まった時間に / 人に見せない / 毎日決まったページ数書く / 最低1カ月続ける
     - 「その時に感じていること」(「過去に起きたこと」よりも)
      主観的な感覚、感情にフォーカス。誰にも見せないので、稚拙でいい
     - 「感情ジャーナリング」
      自分が嫌だと思ったこと、うれしかったこと、どうにも気になっていることなどを、ありのままに書いていく。
      本当はつらかったのに我慢していたこと、実は後悔していること、心の奥底に溜めている他人への悪口や嫉妬心などのマイナス感情が出ても、抑え込む必要はない。
      ただし、ジャーナルの最後はポジティブな感情で締めくくると良い

    ●「何もしない時間」をスケジュール予約する
     - 時間単位の余白: 1日何回か、1分の瞑想 
             「Headspace」「Calm」などのモバイルアプリも有効
     - 日単位の余白: 毎日の決められた時間に「自分だけの予定」を入れる
     - 週単位の余白:1週間の中で、2-3時間を取り、振り返る
     - 中長期単位の余白:四半期に一度くらい、丸一日を空ける

    ● 質問もまた「余白」である -妄想クエスチョン
     - 子供時代の夢は何でしたか?
     - 青春時代、何/誰に憧れていましたか?
     - もし3年間自由な時間ができたら、何をしたいか?
     - もし100億円の投資を得られたら、何をしたいか?
     - etc
     → これらに対して「手で考える」ことが大事。
      空白のキャンパスに 箇条書きの点を打つだけでも、手が動き始める。
      実現可能性の壁で、発想力を止められないように、
      「頭のネジ」を意図的に外す訓練を繰り返す。

    ● 思考の「錨」を下す -偏愛コラージュ
     気になるイメージ、「好きなもの」に関わる画像を、
     スクラップして、張り合わせてコラージュをつくる。
     それぞれの写真の下には、「好きになった理由」「好きな要素」などをメモしておく。
     自分の興味、関心がどこにあるのかを示すものであり、このコラージュを張り出しておくと、自分のビジョン思考を繋ぎ止める錨になる。

    ●「考える→手が動く」を”逆転”する - ひみつ道具プロトタイプ
     レゴブロックで形を作りながら考える、など
     (シリアス・レゴ・プレイ)

    ● 創造の「テンション」を引き出す -魔法の問いかけ
      WHAT-IF型 「もしも ・・・ならどうなるか?」
      妄想が実現したら、どうなるか? と、問いかけることで熱量を高める。
      □ もしも誰もが週3日だけ働く時代が来たら、どうなるか?
      □ もしも平均寿命が1000歳になったら、どうなるか?
      □ もしも空飛ぶクルマが発売されたら、どうなるか?
      □ もしもお金が存在しない世界になったら、どうなるか?
      □ もしも1日100冊ずつ読書ができるなら、どうなるか?
       etc

      どれくらいのワクワク感を持てるかが、ビジョン思考の到達点を左右する。
     ( 妄想を実現するには何が必要か? ではない。それはその後)
      妄想が実現した時の、ポジティブな側面と、ネガティブな側面
      「両面」を考えると良い。


    ◆第3章 世界を複雑なまま「知覚」せよ
    ・知覚力を磨くには?―頭を「タコツボ化」させない方法
    ・「手さぐり上手」が生き残る―センス・メイキング理論
    ・妄想を1枚の絵にする「ビジョン・スケッチ」
    ・モード切り替え力を高める「クラウドハント」の技法 …など

    [CLUE(手がかり)]
    ●「ペットボトルスケッチ」でモードの切り替わりを体感
     水の入ったボトル(ラベルは剥がす)を、 殆ど見ないで描く(2分くらい) のと、しっかり見て「見えたまま」描く(10分くらい)のとでは、アウトプットの質が全く異なることを体感できる。

    ● 言語脳を遮断する「逆さまスケッチ」
    ●1日をイメージ脳で過ごす「カラーハント」
      今日はこの色、と決めて探す。FBやインスタにハッシュタグ付けて投稿するのもよい。(使えるツール:Adobe Capture CC、color hunter など)
    ● 妄想を1枚の絵にする「ビジョン・スケッチ」
     「ラフな下書き → 清書」の2サイクルを回す。(イタレーションになる)
     (使えるツール:Google AutoDrawなど)
    ● 「1単語・1イラスト」の視覚化トレーニング
    ● モード切り替え力を高める「クラウドハント」
      雲を見て、何かを連想できないか考える。
    ● 知覚力を磨く「ムードボード」
      気になる写真、好きな写真を並べて、それぞれ写真のどこが気になったかを言語化する
     (使えるツール:Niice など)


    ◆第4章 凡庸さを克服する「組替」の技法
    ・最初は「つまらない妄想」からはじめたほうがいい
    ・「箇条書き」はアイデアを固定してしまう -分解のステップ1
    ・違和感に正直になる -分解のステップ2
    ・「あたりまえ」を裏返す -分解のステップ3
      あえて逆を考えてみる。
    ・発想に「ゆらぎ」を与えるアナロジー思考 -再構築のステップ1
      アナロジー = 「類推」。「なんとなく似ている」という感覚
      メタファー(比喩)を使う。 謎かけ「AとかけてBと解く。その心はC」  
    ・「アナロジー的な認知」を促す3つのチェックポイント -再構築のステップ2
     アナロジーの障害物① ターゲットの構成要素が掴めていない。→要素分界をしないといけない
     アナロジーの障害物② ソースの引き出しが少ない。 →人と話す。他分野も見る。小説、映画なども
     アナロジーの障害物③ 相違点ばかりにフォーカスしてしまう。 →類似点にも目を向ける
    ・「制限」があるほうがまとまる。 -再構築のステップ3
      「5分でやる」、「〇〇文字以内」、「パワポ1枚で」とかの無茶ぶり

    [CLUE(手がかり)]
    ●「組替力」を飛躍的に高める「可動式メモ術」
    ● 「ツッコミ」のアンテナを鍛える「違和感ジャーナル」
    ● あまのじゃくキャンバス
     ①「あたりまえ」を洗い出す
     ②「あたりまえ」の違和感を探る
     ③「あたりまえ」の逆を考えてみる(ひとつとは限らない)
    ● アナロジー式「アイデア・スケッチ」
      当初の「ビジョン(妄想)」と、それに「かけ算」を行うメタファーを書き込んで、それをビジュアル化させる。
    ● 一気にアイデアをまとめ上げる「セルフ無茶ぶり」
      ・ネーミングを考える
      ・プレスリリースをつくる(SNSでシェアされたときのコメント等も)
      ・オリジナルの四字熟語に落とし込む
      ・1枚のスライドでコンセプトをまとめる
      ・1行のキャッチコピーをつくる
      ・五・七・五 で魅力を伝える etc

    ◆第5章 「表現」しなきゃ思考じゃない!
    ・イタレーション(反復)が「手で考える」のカギ
    ・早めの失敗は儲けもの―「鳥の目」と「虫の目」
     「速さ」こそが「質」を高める
     「とりあえずPC」の惰性を断ち切る
     「アウトプットせざるを得ない」状況をつくる
    ・「手で考える」を邪魔するもの ―表現の余白づくり1
    ・意見をもらうための「伝わりやすさ」 ―表現の余白づくり2
      「いいアイデアを思いついたら、まずはほめてくれる人、新しいもの好きな人、ノリのいい人に話せ」
      一瞬で伝わる「絵」を用意する。ビジュアルに落とし込むことは大事
      相手の知識との「接点」をつくる。比喩表現などを、相手に寄せることも必要。
    ・「人を動かす表現」には「ストーリー」がある ―表現の余白づくり3
     「どうなるか?」の筋書きを見せる。

    [CLUE(手がかり)]
    ● ビジョン・アートの作品展示会
    ● 記憶力と創造性が高まる「ビジュアルメモ」
    ● 「類推」を促す「ビジョン・ポスター」
     (使えるツール:Canva など)
    ● 人の心を強く動かす「英雄の旅」フレーム

    ◆終章 「妄想」が世界を変える?
    ・改めて問う、なぜ「自分モード」からはじめるのか?
    VUCAの現代において、変化に対して"大真面目に"反応し続けるのは無理がある。変化にとらわれすぎず、「受け流す」力が必要になっている。

    ・アーティストの成長に見る「妄想を具体化する技術」の磨き方
    ・妄想を「社会の文脈」から問い直してみる―真・善・美

    ◆おわりに 夢が無形資産を動かす時代

    https://diamond.jp/articles/-/195874

  • 最近注目の『デザイン思考』を整理するために読了。
    ここでは、デザイン思考の先にあるビジョン思考を推奨。

    人生の余白。内省がすべての本質。
    内省する手法を書いた本。

    ビジョン思考。超並列型処理
    OKR(Objectives and Key Results)
    レゴ・シリアス・プレイ(LEGO Ⓡ Serious Play)

    今までの仕事のやり方ではダメだと常に自己反省している自分にとっては、非常に参考になる本だった。VUCAの時代を生きるのは高度経済成長中に生きる人よりハードな人生になる。一方で、内発的動機、人間とは何かを改めて考えるチャンスでもある。自己実現のためにビジネスがあると思うと、資本主義と自己実現は非常にマッチしているシステムだと感じる。(貧富の差は無視して。。。)
    もう少し、自分を見つめる時間、余白をつくりたいと思わずにいられない本。タイムマネジメントに通じると思う。

  • いま抱えるモヤモヤ感をうまく言い当てられたという感覚、かつて自身が自発的にやっていた行動が持つ意味と価値の再認識、その行動をやめてしまったことへの深い反省、そしてその行動をアップグレードした上での再開。

    昨夏に大きな環境の変化があって、その前と後(すなわち、いま現在)のギャップの大きさをいまだに消化し切れていない部分があるのだけれど、そのひとつの要因が、本書で指摘するところの「他人モード」と「自分モード」にあることに気づいた時点で、本書はワタシにとって夢中で読むに値する本となった。
    また、この環境変化の前には、「他人モード」から脱する方法のひとつとして本書で提案されている「ジャーナリング」を(多少自分流のアレンジは加わっていたものの)、特段のきっかけも理由もなく、実践していたことにも思い当たった。もちろん当時は「自分モード」というコンセプトは考えもしなかったけれど、結果として書くことでバランスを取って、雑音は雑音として流し、反省すべきところは反省し、自分にとって大事なことを抽出していたことが思い返される。環境変化直後はストレスで腹一杯になり、書く余裕をなくしてしまったが、本書を読んだいま、そういう時こそ書かねばならなかったのだ、との自省の念に強くとらわれている。
    そして、「自分モード」で生まれる「妄想」をいかに育てて形にしてゆくかを考えた時に、かつて自己流で行なっていたジャーナリングに、本書で提案されている内容を加えて再開してみよう、と思うに至った。もちろん、これで何かが生み出せるかどうかは、まったく分からない。あるのは、これからどんな「妄想」が飛び出してくるのか、というワクワク感。ワタシは基本的には本に書き込みをしたり、マーキングをしたりしないスタンスなのだけれど、ワクワク感を形に残しておきたくて、本書では久しぶりにそのスタンスを破った。

  • 私に足りないところが諸々と、、、
    (備忘録)
    当たり前→違和感→逆

    違和感【少し意地悪スイッチ】
    常識に隠れているツッコミどころを探す
    ・本当にそうかな?
    ・そもそもこれって?

    逆【あまのじゃくスイッチ】
    違和感があった常識から裏を考える
    ・その常識の裏は何か?
    ・あえてその常識の逆は?

    他にもいろいろな思考の例が具体的に書いてあるので良い
    あと、早めの失敗は儲けもの!

  • 話としては面白い。ここに書いてある実践ができるかどうかにかかってるかな。
    「Apple-学び方のデザイン」「デザインはストーリーテリング」と3冊合わせて読むと、一体感があるかな。
    全部読んだだけじゃなく、手と頭を動かすことありき、ですが。

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著者プロフィール

佐宗邦威(さそう くにたけ)
戦略デザインファームBIOTOPE CEO、Chief Strategic Designer。大学院大学至善館准教授。京都造形芸術大学創造学習センター客員教授。 東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにてヒット商品のマーケティングを手がけたのち、ジレットのブランドマネージャー、ヒューマンバリュー社、ソニークリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラムの立ち上げなどを経て、独立。

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