マネジャーの教科書――ハーバード・ビジネス・レビュー マネジャー論文ベスト11

制作 : ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 
  • ダイヤモンド社
4.20
  • (35)
  • (31)
  • (14)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 470
感想 : 34
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478103371

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マネジャーに求められるもの、成功するマネジャーとそうでない者の違い、マネジャーとリーダーについて、など、基本的な内容の論文がまとめられた一冊。論文と言っても学術的過ぎず読みやすい。

  • テーストは少し前に読んだ『チームワークの教科書』と同じで、ハーバード・ビジネス・レビューの論文から、マネージャーに関するに関するものを抜粋して11本掲載している。『チームワーク〜』はどうも肌に合わなかったが、こちらは比較的スッと入ってきて、良かった。やはりテーマが現状の課題意識と合致するから、という点が大きいように思う。

    内容は雑多だが、本書がテーマにしているレベルのマネジメントは、幅が広すぎるので雑多で仕方なし。

  • 読み返してみると非常に参考になる論文が多数まとめられている。リーダー論を知りたい場合は、読んで損はない本。

  • 人脈の有効性、組織での立ち回りなど、勉強になりました。
    今一度自分の仕事について考えてみたいと思いました。

  • もう4年か5年近く放置してたけど、次世代育成にしっかり貢献していきたいなあというので、読み始める。

    僕がマネジャーになった12年前に読んでたらとは思うけど、その時読んでもきっと理解しきれなかっただろうかな。

  • 直面する課題変化に応じて読む必要がある名著論文。

  • 2021/9/30

    論文集というよりは体験談集のようなもので、海外の本を日本語にしたときの読みづらさはあるものの、いちトピック20ページ程度で読みやすい。

    マネージャーは自分の職責を果たすために必要なことは全て実施しなければならない

    上司のマネジメント

    部下の仕事のサルは部下に背負わせて、マネージャーがやるべき仕事をやる時間を作る

  • HBRの傑作論文から新任管理職向けに11本がセレクトされている。新任でなくある程度経験してからのほうが理解しやすいかも。日本の企業とはもちろんだいぶ違うんだが共通する部分もある。特に「自分らしさが仇になる時」「上司をマネジメントする」。反権威型で自分らしさ重視人間の自分の弱点がよくわかる。

    P26 ある新任マネジャーの一人は次のように述懐する。「自分の力が及ばない相手がたくさんいると悟るのに三か月かかりました。ですから、それまでの間はひとりごとを言っていたようなものです。」

    P47 幹部級の人は例外なく、信頼性を最重要と位置付ける。信頼性は将来の人柄の表れであり,優れたマネジメントをもってしても強化できない、とみなしているからだ。反面、熱意や集中力については「自分がテコ入れすれば伸ばせる」と考えている。

    P79 姿勢を改めさせるよりも行動を変えさせることのほうがはるかに優しい。「人格を変えろとは言えないが、態度を変えろとは言える」という古いことわざを忘れるなかれ。

    P93 プレッシャーの強い職場で生き残る。滅私奉公を強いる組織での振る舞い方に完璧な戦略はないが、自身の傾向を知り、そのリスクを理解し、可能な範囲でそのリスクを軽減することが役に立つ。
    例:夜に届いたメールへの対応・・・すぐに反応(受け入れる戦略)or見せかけの配慮(振りをする戦略)or翌日にフォローアップ(公言する戦略)

    P128 自己認識ができる人の決定は、その人の価値観とうまくかみ合っている。だから自分をよく知る人は仕事が活力の源だと考えることができるのである。

    P134 リーダーシップを発揮するうえで自己統制の力がどれだけ大切か、いくら強調してもし足りないくらいである。【中略】但し一つ言えることだが、感情の自己統制、すなわち思慮深さという資質、あいまいさを判断する力、変化への適応性、悪しき衝動の「ノー」と答える清廉潔白さは、えてして見落とされがちなのである。そして自己統制もまた自己認識と同様、正当に評価されにくいのである。

    P137 共感は「あなたはオーケー、わたしもオーケー」のような安っぽい言葉とは違うものである。マネジャーにとって共感とは、他人の感情を黙って受け入れることでも、あらゆる人たちを喜ばせようとすることでもない。そんなことをしたらマネジャーは身動きが取れなくなって悪夢のような状態になる。共感とは、合理的な決定を下す際に部下や社員の気持ちを思いやることなのである。

    P157 昇進が単なる自分勝手な欲の追求ではなく、組織内で自分の影響力を強め、その範囲を広げる手段の一つ、すなわち、組織全体の成功であると認識できるまでは、影響力のある人物に自分の強みをアピールすることを自分らしいとは思えないものだ。

    P153 「高セルフモニター(カメレオン型)は、自分を偽っていると思うことなく、自然にその状況で要求されていることに対応でき、積極的にそうしようとする。【中略】これに対して「低セルフモニター」(自分らしさ重視人間)はたとえ周囲に求められていることに反していても、自分の本音と心情をありのままに表現する傾向がある。自分らしさ重視人間は、見識や経験を蓄積しながら自分のスタイルを進化させるよりも、あまりにも長く、心地よい行動を貫くがために、新たな要求にこたえられないという危うさを秘めている。

    P174 多くの人が、部下がどのような情報や援助を必要としているのか、上司は魔法を使ったように察知し、それを用意してくれると考えている。すべての上司にこれを期待するのは危ういくらい非現実的である。せいぜい、ささやかな援助程度と思っておくのが妥当であろう。上司もしょせん人間である。

    P181 反依存型の人は、たいていの上司にとって管理しづらく、上司と緊張した関係にあった経験があるものだが、この手の部下は、上意下達型の上司や権威を振りかざした上司とトラブルを起こしやすい。【中略】逆説的であるが、このように反依存的な傾向がみられる部下は、自分より下のものにはよき管理職であることが多い。【中略】その対極が、上司がまずい意思決定を下した時にも、ぐっと怒りをこらえ、きわめて従順にふるまう部下である。上司を敵とみなすどころか全知全能の保護者のように考える傾向がある。反依存型、過剰依存型のいずれも、非現実的な上司感を抱いている。どちらも、上司も他の人たち同様、不完全で間違いを犯す存在であることを無視している。

    P194 人脈には3種類ある。仕事上のネットワーク(社内業務をうまくこなすうえで役立つ人間関係)、個人的なネットワーク(自分自身の成長を促す人間関係)。戦略上のネットワーク(事業の新たな方向性に気づき、それを実現するために必要な関係者を集められる人間関係)

    P243 多くのマネジャーは、問題解決能力を買われシニアレベルに昇進する。しかし事業リーダーになると、問題解決よりも、組織がどの問題に取り組むべきかを決めることに集中しなければならない。【中略】「ホワイトスペース」(どこか一つの部門にきちんと該当はしないが、それでも事業にとって大切な問題を言う)も特定しなければならない。

  • 上司として、部下として働く中での自分の心のモヤモヤや不安が言語化されていて具体的なエピソードなどとても共感できた。論文と言っても読みやすく何より面白かった。

  • 新任マネージャーがぶつかる壁について書かれているようで、ベテランでも多くのことを考えさせられる内容。

全34件中 1 - 10件を表示

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×