知的戦闘力を高める 独学の技法

著者 :
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478103395

感想・レビュー・書評

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  • 自分に不足している点は、
    ⑴インプットした情報を抽象化、分析し、他の分野でも使えるようにすること
    具体的に、紹介されていた方法、コツは、インプットに対して、以下のような問いを立てること。
    ①得られた知識は何か
    ②その知識はなにが面白いのか
    ③その知識を他の分野に当てはめるとしたら、どのような示唆や洞察があるのか。

    ⑵それを、メモに書き留めて、引き出せるようにすること
    ⑶本を全部読むのではなく、必要な部分だけ読む技法をみにつけること
    この3点かなと読んでいて思った。

  • 久しぶりに読んでよかったなと心から思えた1冊です。

    ビジネス書もひととおり関心のあるものは、読んできたのですが、 最近は新しい「気づき」がなかなか得られないと感じていました。

    本を読むことは自己啓発として有用ですが、この本を読むと自身の「学び方」に課題があり、これまで読んできた書籍からも本質を得られていなかったのかもしれません。

    本書では、「知的戦闘力を高める独学の技法」とテーマを掲げ、 そのプロセスと具体的な方法、独学すること自体の価値、必要性をとても分かりやすく解説してくれています。

    書籍の読み方に終始する書籍とは一線を画し、独学をシステムと捉え、①戦略、②インプット、③抽象化・構造化、④ストックというプロセスを通じることで、将来に渡り活用できる「知的戦闘力」を高めるというものです。

    また、現代を生きるうえで、いま「独学」が必要となる理由を ①知識の不良資産化、②産業蒸発の時代、③人生三毛作、④クロスオーバー人材と4つの観点でまとめられており、この点も、すっと腑に落ちるもので共感できます。

    これらを踏まえ、独学の方針は「ジャンルではなくテーマで決める」、 目的は「新しい"知"を得るよりも、新しい"問い"を得るため」としています。

    また、最終章では将来に渡り不変の知識となるリベラルアーツ・教養を 学ぶことの重要性に関する解説と、11ジャンル計99冊の書籍の紹介があります。

    本書を通じ、独学のコツを教わることができたのと、
    モチベーションにも繋がりました。お勧めできる
    1冊です。

    序章 … 知的戦闘力をどう上げるか?
    第1章 … 戦う武器をどう集めるか?
    第2章 … 生産性の高いインプットの技法
    第3章 … 知識を使える武器に変える
    第4章 … 創造性を高める知的生産システム
    第5章 … なぜ教養が「知の武器」になるのか?

  • 覚えることを目指さず、アウトプットの知的戦闘力を高めることが目的。変化の激しい現代において、固定化された記憶は陳腐化してしまう。一度インプットした情報を自分なりに抽象化・構造化して、デジタル情報として整理・ストックする。
    「知る」ということは、時代遅れになりつつある
    一昔前のビジネススクールでは、古典的なマーケティングのフレームワークを教えていたが、時代遅れになっている。
    過去に学んだことを償却しながら、新しい知識を仕入れていく必要がある。
    (知識の不良資産化)

    イノベーションにより、それに取り残された産業はなくなってしまう。
    (産業蒸発の時代)

    企業の旬の寿命が短くなってきている。ざっくり言って10年くらい。一方で現役労働期間は長期化する傾向にある。つまり多くのビジネスパーソンは、仕事人生の中で大きなドメインの変更を体験することになる。
    (人生三毛作)

    イノベーションは常に新しい結合によって成し遂げられる。深い複数の専門性と領域横断型の広範な知識も求められる。
    (クロスオーバー型人材)

  • これは面白い。何度も読んで、ここをベースに自分なりの独学方法を身につけたい。

  • 本にアンダーラインを引くやり方が参考になった。

    ・初読は気になったところにとりあえずアンダーラインを引く
    ・再読はアンダーラインを中心に読んで面白い、重要と思われる箇所に付箋を貼る
    ・三読は付箋を貼った箇所を読んで後々参照しそうな箇所を選り抜いて転記する

    転記用のツールはEvernoteがお勧め(というか作者が自ら利用している)

    本にアンダーラインを引く以前試そうとしたことがあったが抵抗があって定着しなかった。Kindleの方が良いかも知れない。

    第五章に紹介されている各分野の参考書籍は読み応えがありそうだ。特に経営学はポーターの競争優位の戦略、コトラーのマーケティング教科書などが選定されている。やはり名著をじっくり読むべきなのか。購入予定に入れておこう。

  • 独学本その2

    一番心に残った言葉
    「知る」ということは、時代遅れになりつつある
    Knowing is becoming obsolete.

    重要なのは「覚えること」を目指さないこと

    人)ニコラス・ネグロポンテ

  • 読了:2018/5/15

    (1) 「戦略」は必然的に差別化を求めます。つまり、他人といかにして違うインプットをするかと言うことが、独学の戦略の最大のポイントなのですが、ここで重要なのが、「何をインプットするか」よりも「何をインプットしないか」と言うことなのです。

    (2) 「インプット」
    書籍やネットの情報と言うのは、「他の誰かの知的生産プロセス」を通じて出力された情報だから劣化コピーのインプットでしかない。一方で、自分の目や耳といった五感を通じて得られたインプットは、他の誰でもない自分だけのものだから、そうしたインプットをもとに知的生産を行えば、容易に他者と差別化することが可能になる。

    (3) 「抽象化・構造化」
    抽象化された定理は別に真実である必要はなく、仮説で構わない。仮説というのは「× ×ではないか?」と言う「問い」として設定されるが、このような「問い」が、さらにインプットの感度を高め、独学システムの生産性を高める大きな要因となる。独学の目的は新しい「知」を得るよりも、新しい「問い」を得るためだと言っても良い。
    抽象化された仮説は、次に構造化によって別の情報と紐づける。


    (4) 「ストック」
    精度の高い検索ができること、が必須条件。


    ジャンルではなく「テーマ」を決めて読め

    クロスオーバー=掛け算が唯一無二の戦闘力を作る
    ・リベラルアーツ×テクノロジー→アップル
    ・神学×外交・諜報→佐藤優
    ・安価なジャージ素材×オートクチュール→シャネル
    掛け合わせるジャンルについては「自分の欲しいもの」ではなく「自分が持っているもの」を主軸に選ぶべき。

    リベラルアーツの意味:ヨハネ8.31 真理はあなたを自由にする

  • 独学 戦略、インプット、抽象化構造化、ストック

    変化の激しい時代であれば、インプットされた知識の多くは極めて短い期間で陳腐化し、効用を失うことを前提にして独学のシステムを組む必要がある

    独学が必要な理由 
     知識の不良債権化、産業蒸発の時代、人生三毛作(動労時間は長くなるのに、企業の旬の寿命は短くなる)、クロスオーバー人材

    書籍やインターネットの情報というのは他の誰かの情報ですから、いわば劣化コピーでしかない
    そうした情報を組み合わせて、その人ならではなお示唆や洞察を生み出すことも、独学システムの重要な役割

    ショーペンハウエル 読書は、他人にものをかんがえてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない

    フランシス・ベーコン 信じて丸呑みにするために読むな。話題や論題を見つけるためにも読むな。しかし、熟考するために読むがよい

    新しいアイデアとは新しい組み合わせによって生まれる

    知識は整理されていないと使えない

    老害というのは知識のアップデートに失敗した人、知識のクオリティと権力の大きさのバランスを崩した人が引き起こす問題

    レヴィストロース プリコラージ 何の役に立つかわからないけども、なんかあるきがする

    人生でどこかインプットしている時期がある 内田樹

    人生において他者からアウトプットを求められていない時期、インプットのための機会費用の小さい時期にしか、大量かつ無節操なインプットはできない

    人と話す=もっとも効率のいいインプット

    小室直樹 モデルとは本質的なものだけを今日を強調して抜き出し、あとは棄て去る作業です。抽象と捨象といいます

    抽象化は場数を踏むしかない

    転記を9箇所に限定する

    あとで検索できるようにストック エバーノート

    感じ方、考え方が多様になることで、最終的に意見が多様化する

    哲学を学ぶことの意味 自分で考える力を鍛える

    人間は合理的ではない

  • 知的戦闘力を高めるための独学方法のコツについて、理論とともに記載された本。印象に残っている箇所は1番効果的なのは新書をひたすら読むよりは名所と呼ばれる古典を何度もよむこと。
    本のイケスをつくり、全てを頭に入れるのではなく楽に引っ張れる状態に整理すること。
    本とか独学のまとめを整理しておくのはもっともなのだが、それができない面倒なわたくし。。。

  • 既存のシステムや方法論を前提とした思考パターンに陥っていたらイノベーションは起こせない、イノベーションを起こすためには独学が必要、というのがおそらく本書のメインテーマ。自分でイノベーションを起こさなくても、新しいシステムや価値観についていくためには独学が必要なんでしょう。

    目的もを持ってインプットすることは今までも意識していたが、さらにアンダーラインの引き方(迷ったらアンダーラインを引いておく)、読書メモの取り方(事実、示唆・洞察、示唆・洞察から得られる行動の指針)については早速取り入れてみたいと思う。

    取り上げられているエピソードが著者の他の本と同じものが複数あったのが少し残念。同じようなテーマの本だから仕方ないのかもしれないけど。

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著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

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