- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478105054
感想・レビュー・書評
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経営や物流などは全くの門外漢で、何も知らない、一消費者で、わからないことばもでてきましたが、それなりに面白く読めました。
消費者として一番気になったのは、amazonのプライム会員になるかどうかですね。(笑)
本の内容とはずれますが。
倉庫ロボット、すごい!
AI。
ドローン。
自動運転
アマゾンゴー。
第四次産業革命!!
帯に「この1社さえ知ればいい」とありましたが、近未来社会の縮図がギュッと詰めこまれている1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
成毛眞さん(元マイクロソフト社長)によるアマゾン戦略の解説書です。
「アマゾンに関する本があるんだ」と軽い気持ちで手に取りました。
アマゾンが世界で進めつつある経営は、将来経営学の教科書に載るような経営学の革命であることを、数字やデータを示して分かりやすく説明されています。
アマゾン創業者のベゾスさんの理系の考え方が経営にも反映されているという指摘が興味深かったです。 -
とても身近な会社だけれど、創業者のこととか何も知らなかったので興味深く読むことができた。
楽天との違いなんかも書いてあって面白かった。
これからもすごいスピードで進化、巨大化していくんだろうと思うと恐ろしくなった。 -
Amazonの基本戦略
・プラットフォーマーとして、コンシューマーとのダイレクト・チャネルの確立と圧倒的なシェアの獲得
・利用者からは前払いと、業者への後払いによるキャッシュフローの獲得
・M&A によるライバル業者の吸収と、囲い込みによる死
・巨大な倉庫と物流による、「品揃えが豊富で安い」
・AWS, clud,AI,新たなテクノロジー基盤の獲得と拡大 -
【おすすめの人】
Amazonのことをよく知らない・知りたい人
ジェフベゾスに興味がある人
Amazonの多岐に渡る事業を理解したい人
【感想】
読み応えのある本でした。
本の厚さ・量はもちろんですが、
内容も濃く、時代を捉えたベゾス氏の考え方の
片鱗を見れた気がします。
AWSの凄さ。ネット販売だけじゃない多岐に渡る事業。
新しい時代が始まる音がしてワクワクしました☺️ -
amazonという巨大テック企業を通じて、
ビジネス全般を学べるとても良い本。
CCCがマイナス=キャッシュリッチであることを利用して、
手元のキャッシュをどんどん新しい投資に回していく手法は、
確かにこれまでの伝統的な経営手法にはなかった画期的な考え方なような気がします。
そして、そのことに気が付いた一部企業がもうすでに真似をし始めています。
また、一般消費者にはあまり見えてこない、
BtoBビジネスについても詳しく解説がなされており、
それぞれのビジネスが有機的に繋がっていることが理解できます。
一方、組織としては、それぞれのビジネスの部署のトップが独自に経営判断を下し、
スピーディーに経営のサイクルを回しているのではないか、というのが著者の見立てでした。
無敵のamazon。
amazonに限らず、一部の巨大テック企業に世の中を牛耳られる怖さがありありと理解できるのですが、
一方ではamazonなしにはもう生きていけない人が多数いるであろうところが恐ろしいところです。
amazonで買い物をするのが少し怖くなってしまいます。
そんなamazonに勝つためには、amazonがビジネスを広げてこないであろうニッチなところ(主にはスケールが効かないような市場)で細々とビジネスを行うしかなさそうです。
また、(本の中では記載がありませんでしたが、)CCCのマイナスを利用したキャッシュを投資に回している以上、
何らかの原因により売上が毎年下がり続けるようなことがあれば、途端に経営が怪しくなってきそうです。
(そんなことは、当分の間起こりそうもないですが。)
そういう意味では、永遠に成長を求められる企業ということになるでしょう。
(まぁ、その頃までには、値上げなどにより、きちんと利益が出せる体制に整えるのでしょうが。。)
戦略・ファイナンス・組織・イノベーション、色んな事がamazonを通して、
一冊で学べるとても良い本だと感じました。 -
今や、Amazonはネット販売の企業とは言えないくらい多岐に渡っていることを知らなければならないと思った。金融、配送、ドローン、小売など、キリがない。
そういったことを分かりやすく説明されている。 -
日本人でも大半の方が利用している会社の戦略を説明した本。著者はローマ帝国に例えている。売り上げに比べて利益率が低かったり税金問題があったりと恐らくベゾス氏が徹底した無駄を嫌っているためと思われる。
設備投資の規模と思い切りの良さはバブル崩壊前の日本企業と同じという点が皮肉的でもある。
空に物流倉庫とか昔なら空想的だが、有り得そうなのも凄い。 -
もはや社会インフラ化しているamazonの事業構造を知りたく読書
・Amazonの経営理念は「地球上で最もお客様を大切にする企業」
・ジョフ・ベゾスはamazonの事業をロジスティクスと称しているそう。兵站の意味通り、企業向けサービスのAWSやFBAはなくてはならない企業が多数存在する
・AWS(Amazon Web Services)は元々自社サイト運営の為のサーバ余剰を貸し出すところからスタート。受発注を捌く為のサーバの残り部分を貸し出したところからスタート。グローバルで顧客を持つ事で、サーバを24時間平準化させる事ができるアマゾンの営利の源泉(FY17営利_AWS43億ドル 電子商取引▲2憶ドル 全社計41憶ドル)売上の1割で会社全体の儲けを叩き出している。
営利25% 世界シェア3割
・FBA(Fulfillment By Amazon)は出品商品をアマゾンに発送するだけで、その他業務をアマゾンに委託するサービス。アマゾンの豊富な品揃えの源泉でもある
・物流を中心とした積極投資により営利2.3% アマゾンを除くGAFA平均は25%以上
・物流では、最もコストのかかるラストワンマイルを自社物流で実現できる様体制構築をすると共に、物流システム会社のKIVAを買収し仕分け・在庫管理・ロボを活用したピッキングなどのロジスティクスシステム開発をしている
・投資を継続できる理由は豊富なキャッシュ、CCC(Cash Conversion Cycle)はマイナス34日、からくりはマーケットプレイスと想定される
・マーケットプレイスは先に顧客がAmazonに費用を支払い、出店者には数日置いてから支払いがされる仕組み。これにより、常時2000億(13年時点の試算)の無利子で運用できるキャッシュが手元にあるという事
・この豊富なキャッシュで一部事業では赤字でも競合に勝てる価格を実現し、競合が弱ったところでM&Aを実施する、などの打ち手も可能になっている
以上要素の過剰書き。
amazonの凄さはAWSとマーケットプレイスが生むキャッシュを小売りの強化に集中して投資し続けている点と感じた。自社物流倉庫だけでなく、システム・ロボット・その先にはドローンによる配送など、アマゾンに魅力的なインフラが揃う程FBAの魅力も増し、最終的にはアマゾン経由で買わないと利用できないインフラがデメリットにすらなると思う -
awsをはじめとし、ロジディクス、ECはもちろん、ハードウェア、物流、融資など全てにおいて徹底的に顧客ファーストを意識した経営で、プラットフォーマーの強さを実感できる一冊。
これだけ資金があり、儲ける仕組み、投資、データも充分な企業は他になく、今後さらにAmazon帝国が築かれていくだろう。
全てが合理的で清々しい経営。-
2020/10/13
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2020/10/14
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著者プロフィール
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