amazon 世界最先端の戦略がわかる

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  • ダイヤモンド社
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レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478105054

感想・レビュー・書評

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  • プラットフォームとはこのことか、と思うくらいあらゆる産業に参入し、圧倒的に勝つ。キャッシュフロー経営がAmazonの経営戦略のキモなんだと思った。そしてそれを下支えしているのがAWS。きちんと守りつつ攻められるのは美しい布陣。

  • アマゾンのその事業構造や運営方法を分析しているが、成毛氏は基本的にアマゾンという企業を肯定的に捉えているようだ。アマゾンがあまり法人税を支払っていなかったり(投資をしているわけで、不当な租税回避をしているわけでは無さそう。)、小売業界のディスラプターとして多くの雇用を奪っているという負の側面にはあまり深入りしていなかった。

    アマゾンの事業では、AWSがアマゾンの利益の柱というのは前に少し聞いたことがあったけど、約7割という数字には驚いた。アマゾンのでっかくやってコストを下げて、という商売の仕方は無駄なものが嫌いな僕としては結構好き。GAFAでもAppleみたいな無駄に高く売っているのと違う。まぁその圧倒的な効率の良さが、様々な業界の雇用破壊につながっているのだろうけれど、そこはBIかなんかで補っていく世の中が理想。

  • 元MS社長の成毛さんによる書籍。経営学の革命であり、人類のライフに入り込んでいっているAmazonが拡大している状況について平易に書いている。Amazonは特にAWSでの利益を活用し、他の事業を少し試して展開可否を検討している。そのため、撤退も多ければ、また敢えて赤字で他業種の企業の侵食を狙うことも多い。特に注目に値するのは、Amazonでは各事業間での協調は必要なく、個を重視している点にある。これにより各事業は自身の事業に注力することができ、顧客のためのみにワークすることが可能となる。この背景があるため、ベゾスにおいても、Amazonがどのような成長を遂げていくのか理解できていないのではないかと推察される。個が自ら考え、その範囲を拡大していく。個の集合体こそがAmazonなのである。AmazonはAWSや物流を中心に自社において活用しているサービスを外販することによりBtoCの商売も行っているが、最も売上が大きいのは小売業である。その小売業の充実を図るため、倉庫・物流(ドローン)・テクノロジー(AI、Alexa)・体験(AmazonGo、ビデオ)・銀行(プライム会員の拡大)といったプラットフォームの拡張も図っている。今後もAmazonによる他業界含めた侵食が進む可能性があるが、Amazonはベゾスの理解のとおり何の会社か不明である。その不明な点よりも特化したサービスを各事業が展開していき、顧客の満足を得ていくことこそが、Amazonに淘汰されないようにする最良の手段ではないだろうか。

  • アマゾンという企業はとにかく「顧客第一」

    顧客のためなら手段を選ばない、そんな企業。

    例えば、それはビジネスモデルに出てて、
    ・楽天=仮想商店街のため、企業が顧客
    ・アマゾン=1つの大きな倉庫であり、消費者が顧客
    こんな形で顧客対象がそもそも異なる。

    あらゆる業界を淘汰しているアマゾンだが、
    一方で、弱点についても3点触れている。
    ①地域密着
    ②高額商品
    ③格安商品

    そんなアマゾンを支えるのは、「キャッシュフロー経営」

    質の高いサービスは外部委託し、
    見合わなければ自前化する。

    この「見切りの早さ」が急成長の根幹にある精神なのかもしれない。

    今後の動向にも注目していきたい。

  • 「ネットとリアルの境界」をなくした最初の存在として未来に残り続けるだろう。

    株価は創業時の1252倍となり、その株価を支えているのが「キャッシュフロー経営」である。

    一般的に企業はキャッシュフローの中から設備投資をし、借金を返済し、利益を計上する。しかしアマゾンは、利益を計上せず、ほとんどを設備投資(物量倉庫や小売店)に回した。

    アマゾンの資金で驚異的なのは、小売業界において突出したCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)である。

    CCCとは顧客から代金を回収するまでの期間であり、アマゾンはこの期間がマイナス(ウォルマートもコストコも無いナス)

    アマゾンウェブサービス(AWS)vs マイクロソフト・アジュール

    フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)
    中小企業ではとても用意できない倉庫、在庫管理、決済、配送、カスタマーサービスまでをアマゾンが代行してくれる。つまり企業は自社製品をアマゾンの倉庫に送れば、もうほぼ何もしなくてよい。個人が商品を企画し、中国に設計や製造を委託、販売と流通をアマゾンんに任せるという経営も可能に。

    「地球上で最もお客様を大切にする企業」を掲げ、常に最安値で、迅速に顧客に商品を供給。

    ロジスティクスとは日本語で兵站(へいたん)つまり物流網を持つこと。兵站を確保したものが戦争に勝つ。全ての道はローマに繋がる「ローマは兵站で勝つ」

    「未来への投資を他人まかせにすることは、自社を大きな存亡の危機に立たせる」

    ネットの可能性を見誤った会社が倒産している。

    「アマゾンといかに戦うか」から「アマゾンをいかに使うか」へ変化

    アマゾンダッシュボタン:低価格の日用品を比較検討するのに疲れた消費者が、いつもの商品を「たぶん一番安く売っているはず」のアマゾンで買おうとする。メーカーはアマゾンに対してバックマージン??

    アマゾンブックス:レビューの評価が4以上の本

    アマゾンの手の届かない領域でビジネスをすることは、規模の経済が働きにくいということ。

    アマゾンの成長を支えるのが、キャッシュフロー経営。

    キャッシュフロー経営とは、「その会社の現金が、どう調達されて、どう使われたのか」をきちんと把握する経営。キャッシュには同じ増える・減るでも質がある。

    キャッシュフロー計算書:
    営業キャッシュフローとは売上げから仕入れを引いた値。ここから本業が生み出す現金がいくらなのかわかる。

    投資キャッシュフローは基本的にマイナスの方が積極的に投資している好調な企業であると捉えられる。反対にプラスならば経営が不振で資産を売却して現金化しているということで、手元の現金が不足している可能性が高い。

    しかし、アマゾンの場合はいくら投資キャッシュフローがマイナスの方がいいとは言え、通常では考えられない額。

    小売業界の一般的なCCCはプラス10〜20日程度。プラス10日で回収できるとは言え、売上高が大きな企業ほど、1日に必要な運転資金(銀行からの借入れ等)は大きくなる。

    一方でアマゾンのCCCはマイナス。つまり、物が売れる前から入金されている。(規模の小さなものだとラーメン屋など、材料や人件費の支払いが後になるため)

    ネットメディアは構造的にキャッシュが早く入ってくる(会員費、クリック型ウェブ広告等)ため、拡大スピードが早い。

  • CCCがマイナスにはびっくり。アマゾンについては、『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』(2014年, 日経BP社)が企業からのサクセスストーリーとして記憶にあるが、この本は成功した後のアマゾンの凄みがよくわかる。こうした現状を前に強いて、10年後のアマゾンの姿はどうなっているのだろうか、誰もが手の届かない極みに達するのだろうか、或いはアマゾンを駆逐する新たなディラプターが出現するのかなど、色々考えさせられる。

  • アマゾン本。
    とてもよくまとまっているし、平易に書かれてるので読みやすい。
    アマゾンのこれまで、今、これからがよく理解できる。
    さなわち、世の中のこれまで、今、これからとも言えるのではないか。
    生活必需となるアマゾン。大漁で安い仕組み。膨大なキャッシュ。AWS。プライム会員。M&A。倉庫と配送力。プラットフォーマー。テクノロジー。組織。

  •  GAFAという言葉が新語・流行語の候補に選ばれるなど、これらの企業が注目された年でした。特にアマゾンはスマートスピーカーやアマゾンゴーなど、いろいろな分野で名前を聞きました。著者が言う通り、この1社だけ知ればいいというのはきっと大げさではなく、今後も注目されます。
     アマゾンの戦略を紹介しつつ、ローマ帝国や江戸幕府との類似性を語ったあたりは著者独特の観点だと思いました。私たちも過去の歴史を学びつつ、世界最先端の経営とは何かを考えていく必要があります。


    ▼「アマゾンエフェクト」
    ・地球規模での経済秩序の破壊および再編
    ・個別の企業の消滅、産業そのものの消滅、またはまったく新しい産業の勃興
    ▼アマゾンが象徴するのは、「未来への投資を他人まかせにすることが、自社を大きな存亡の危機に立たせること。」
    ▼アマゾンの基本姿勢
     本業をする上で生まれた技術やサービスで横展開できそうなものがあったら、それを育てる。あるいは、近接する領域の事業があったら、それに乗り出す。
     ただアマゾンが特異なのは、そのために多額の投資をし、それぞれを、その業界でトップに立つほどの大事業にしている点だ。
    ▼GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)は、新興のテクノロジー会社というくくりだけでなく、4社に共通するのは、「プラットフォーマ―」と呼ばれる企業である。
     プラットフォーマ―の本来の定義:「第3社がビジネスを行うための基盤(プラットフォーム)を提供する企業のこと
     強いプラットフォーマーは、高い市場シェアを握ることによって、業界のルールを自らが決めることができる。
    ▼ペゾスにとって、コミュニケーションを必要とする組織は、きちんと機能していないという証拠でしかないというのだ。

    <目次>
    prologue アマゾンがなかったら生活できないかも
    01 「品揃えが大量で、安い」を実現する仕組みとは
    02 キャッシュがあるから失敗できる
    03 アマゾンで一番利益をあげているAWS
    04 アマゾンの「プライム会員」とは何なのか
    05 アマゾンからM&Aを知る
    06 巨大な倉庫と配送力で物流を制す
    07 プラットフォームの主になるには
    08 アマゾンを底ざさえするのがテクノロジー
    09 アマゾンという組織

  • Amazonに関して、コンパクトなまとめ
    読み流し

  • Amazonは安くて便利で何でもそろう。ヘビーユーザーではないが私もよく利用するが、怖い気もする。皆が後戻りできない恐怖!

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。 中央大学商学部卒業後、自動車部品メーカー、アスキーなどを経て、 86年日本マイクロソフト設立と同時に参画。91年同社代表取締役社長就任。 2000年退社後、投資コンサルティング会社インスパイア設立。 10年おすすめ本を紹介する書評サイト「HONZ」を開設、代表を務める。 早稲田大学ビジネススクール客員教授。

「2018年 『AI時代の子育て戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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