子どもが幸せになることば

  • ダイヤモンド社 (2019年3月1日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784478106266

感想・レビュー・書評

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  • 言葉や考え方を変えるだけで
    子育てはグッと楽になる。
    この本を読んでたら、
    育児をもっともっと
    楽しんでいいんだー!と思えてきました。

    中でも心に残ったのは
    保育園や学校の先生から
    何か問題指摘等されたときの
    子供への対応法。
    お友達と揉めた等々トラブルがあったとき、
    知らせてくれた先生に詳細の確認や
    お礼・お詫びを伝えつつ
    子供にはいっさい知らせない。
    外の面倒を家に持ち込まないと決める。
    決めてるので迷わないし動揺しない。
    家でくつろぐ時間を守る。

    場合によっては
    子供に伝えなくてはいけない例外も
    あるだろうけど、ほぼない。

    子供だって見当はついてるし、
    悪いことしたことはわかってるし
    だったら無用にストレスはかけない。

    そういう考えもあるのか…

    割とガミガミ言いがちな私にとって
    目にウロコなお話で心に残ったのでした☆

  • 《感想》
    子育てというよりは
    自分の心を育てるために読みました。

    興味のあること
    好きなことに向き合うことで子供の
    「楽しむ力」「自分を幸せにする力」
    「集中力」「持久力」
    「生きる事が好きになる力」が育つ。

    改めて子供を自由に遊ばせることは
    大切だと思いました。

    私は子供の頃、家庭環境が悪く、
    好きなことに向き合う時間が
    あまりなかったので、
    いろんな力が育っていないんだと
    気付かされました。

    これから興味のあること、
    好きなことを深めていこうと思いました。

    《要点/学び》
    ・子供が不登校になったら、ムリに学校に行かせるのは逆効果。
    子供を安心させること、リラックスさせることで回復、自発的に学校に行けるようになる。それを楽しみにする。
    (急いで学校に行かせようとしない、待つ力が大切)
    ・「精一杯頑張りなさい」はNG。精一杯はどのくらいか目に見えず分からないものだから。それよりも「そのままのあなたでいいよ」と言ってあげる方がいい。

  • 小1の壁にぶつかり、時間のない中で子どもに最良の選択を与えたくて、
    「~すべき」「~でないと」とカリカリしていた私に、
    子育ては楽しいもの、という原点を意識させてくれた1冊。

    ★家はとにかくリラックスする場所、小言を言わない
    ★「私の居場所」という感覚を子どもがしっかり身につけること
    ★「そのままのあなたでいい」

    年齢別のよくあるシーンで
    「×言いがちな言葉」「○信じる言葉」をそれぞれ解説してくれている。

    ただ、私が何より心に響いたのは、「はじめに」の部分
    ★子育てを成功させなければ…と子どもに向き合うのはしんどい
     どんな大人になるかという結果だけがすべてのような、
     苦しみに耐えるような毎日を過ごす親が多い
    ★「この子が次の段階に成長するのはいつかな?」と楽しみに待つような向き合い方
    ★根拠のない楽観性が人生のピンチで子どもを支える宝物

    <0~3歳子どもが世界と出会う時期>
    ★子どもが未熟で失敗したことは、叱っても自尊心を傷つけるだけ。
     「大丈夫だよ」と何事もないかのように受け止める
    ★駄々をこねるのは、世界が自分の思い通りにいかないつらさ
     そんな現実を学んでいることを慈しむ。そんな時期は一瞬。

    <3~5歳その子らしさが出てくる時期>
    ★好き嫌いもその子の個性
    ★「ほめる」「お約束」は命令になっていることも。上から目線にならないように。
    ★ゆびしゃぶりやチックなど、目に見える問題をすぐに取り去る必要のあるやっかいなものと思わない
     その問題は子どもがあみだした対処法かも。何か意味があるかもしれない。

    <6~8歳学校生活が始まる時期>
    ★学校の行きしぶりは、まずは家でしっかりリラックス。指示や命令の言葉を使わない
    ★子どもが自分で試みて失敗して、そして自分で立ち直っていく体験を奪わない
    ★根拠のない自信、楽観性の心の根っこを育てるためには、そのままの子供を受け入れる
    ★子どもが意見したときは、まず意見できたことを認める

    <9~12歳思春期が始まる時期>
    ★行動を指示せず子どもがリラックスすることを目指す
    (テレビやゲームや宿題や生活習慣などなど…)
     負の感情は冷静に伝える見本をしめす
    ★子どもに腹が立つときは「あなたの味方であなたは宝物!」と怒りながら言う

    <13歳以上親子の別れが始まる時期>
    ★「そのままで大丈夫」「そのままのあなたが好き」が大切
     自分らしくや自由に、幸せに、という願いも、それは親からの押し付け
    ★去られるためにそこにいる=子どもの選択を見守り安全な場所を保障する態度
    ★目の前の問題がどうにかなればなんとかなると無理に先に進めようとしない
     子どもが自分から動き始めるのを待つこと

  • ・子どもの変化を楽しみに”待つ”
    ・泣いている子の関心の全ては、親に向けられています。でもやがて、あっという間に、親以外に関心が向けられていきます。

    いつが最後の日かその時はわからないまま、
    最後の◯◯はやってきてすぎていく…

  • ■どんな本か
    5000人以上の保護者との面談を経験してきた臨床心理士が、自身の子育ても踏まえつつ、子育てあるあるシーンの声かけや心構えを教える本。

    ■内容
    ・子どもは元気であれば、幸せになるか自分で探せる力がある。
    ・子育てとは本来、楽しいもの。ラクでいい。

    ・子どもをどれだけ安心させられたか
    →根拠のない楽観性となり子どもの人生支える

    ・操作的な声がけではなく、そのままの子どもを受け入れる声がけを
    ・子どももちゃんとしたいと思っている
    ・家では小言言わず、リラックスさせてあげて


    ■グッときた言葉 
    はじめに
    『今、あなたのそばで、わがままを言ったり泣いたりしている子どもの関心のすべては、あなたに向けられています。でも、やがて、ほんとうにあっという間に、あなた以外のほうに関心が向いていくようになります。

    子どもの生活のすべてを親が知っている。
    子どもがいつも『お父さん』『お母さん』と呼びかけてくれる。
    そういう日を懐かしむ日が、すぐにやってきます。』

    ■感想
    なんと素晴らしい本。読んでて色んなエピソードに感動して涙が出てくる。  

    子どもを信じる、に尽きる。

    でも毎日の暮らしのなかでついそれが難しくてつい口を出してしまう。歯磨きした?〇〇した?と操作的な声掛けをしてしまう。

    でも怒らない、と決めるやり方はいい。

    前に読んだモンテッソーリの本とも、アドラーの考え方にも重なる気がする。対等な存在である子どもを変えようとするのは傲慢だ。私が変えられるのは、自分自身だけだ。

    子育てをするすべての人におすすめの本。

  • 関西弁とやさしい言葉で、読みやすく、愛に溢れる内容だった。
    親子の成長、「たのちみだね」のエピソードなど、なぜか涙ぐむ。
    我が子を犬と比べる話も、腑に落ちた。
    指示を全くしない、先生からの電話の内容を一切伝えないのは難しいけど、目から鱗。

  • 子育て中の人が読んでみるといい本。
    年齢時期別に起きそうなことへの声かけの仕方が書いてあり、マイナスワードを投げかけないで対処することができるとわかる所が良き!

    母親は、子どもに去られるためにそこにいなければならない。と言う一文が、刺さった言葉だった。

    余計な小言は言わない努力が必要だ!

  • 子育て本を読むと
    「言ってることはわかるけど、実際そこまで出来ない…」
    「著者のお子さんは育てやすいタイプだったんだろうなぁ…」
    とひねくれた気持ちになることが正直あります。

    「とにかく小言を言わない。叱らない。」
    などと書いてあるとなおのこと。
    でもこの本のメッセージは素直にストンと入ってきました。

    あたたかく、ニコニコ微笑んで話してくれているような語り口だからなのか。
    親がセンチメンタルになるポイントを絶妙に踏まえた言葉を散らしてあるからなのか。
    自分の子どもに当てはまることも、当てはまらないことも、ボロボロ泣きながら読んでしまいました。

    「家でリラックスできるということの優先度をずっと高く設定している」
    という考え方は、親として今の自分に足りていないものだと素直に思えました。

    図書館で借りて読みましたが、自分や子どもがイライラしているな、と感じたらこれからも読み返したい本なので、買うことにしました。

    子どもを笑顔にしたい、子どもと笑顔で過ごしたいと思って色々してきたけど上手くいかないと感じている方におすすめしたいです。

  • 育児本をいろいろ読んだが、1番しっくりきた。
    こどものことはいつも心配でその度に読み返したくなる本です。

  • 今まで読んだ育児本の中でベストだったと思う!
    今の自分に足りない考え方が分かりやすく書かれていて良かった!
    早速実践せねば!

  • ★感想
    田中先生の書籍
    「去られるためにそこにいる」
    「子どもを信じること」が好き。
    こちらの本はなんだか違う。
    出版・編集担当者さんの違いなのだろうか?

    (下記自分のAmazonレビュー)
    表紙のイラストからも明るい内容の本。
    読みながら、幸せな時ってそんな言葉が
    自然とでるよねって読みながら心の隅で感じた。
    実際に表紙のような子どもを見ても危ない!ではなく
    可愛いなぁって思える。

    表紙のイラストからも明るい内容の本。
    読みながら、幸せな時ってそんな言葉が
    自然とでるよねって読みながら心の隅で感じた。
    実際に表紙のような子どもを見ても危ない!ではなく
    可愛いなぁって思える。

    しかし大人や親が必要なのは、
    幸せになるその言葉が
    いいづらい時にどうしらいいか。
    周りの人にすいません、自分や子どもが悪いと
    誰かを責めがちな時こそ、親も子どもも穏やかな
    気持ちになれる言葉がもう一押し欲しかった。

    自分の心に余裕がない時、本当の気持ちを無視して
    幸せな言葉を子どもに言えるかな。
    言えたとして子どもとほんまに望んでいる感情を
    循環できるのだろうか。

    今の私の感情や経験、仕事を思い出しながら
    読んだから、明日には変化しているかもしれなけれど。
    最後に紹介されていた絵本や育児書も読みたい。

  • 言いがちなNGワードと、言い換えワードの対比で、読みやすく分かりやすい。ポジティブ変換しすぎでは、ってのもあるけど。
    通底するのは、子どもを信じて成長を楽しむマインド、おおらかに、ということかと。元気が一番。

  • 子育てに対して気持ちがラクになる本

    ・「この子はなんとかするだろう」と信じる
    ・子どもが自分でできるようになるのを楽しみに待つ

    ・子どもをどれだけ安心させられるか
    ・外で頑張っている子どもが、家ではリラックスできるようにする

    ・根拠のない楽観性・自信は強力

    ・どうやって子どもを笑わせようか、どうやって喜ばせようか、それだけを考えて、のんきに育児を楽しんでもいい

  • 家では安心して過ごせるように居心地良くして、子どもを信じる言葉を話す。
    子どもの関心が親に向いているのは今だけ。
    日々大切に過ごしていこうと思った。

  • まずは何かと言う前に、見守ることにしたよ

  • 今年下の子が産まれ、赤ちゃん返りが始まった孫の理解を深めたく手に取った本です。
    周りの者が新たな捉え方で受け止めてあげることの大切さを、わかりやすく受け入れやすく書いてあります。

    子どもへの声掛けの例がシーンごとに書かれてあります。
    それはどの家庭でもよく見受けるシーンで、30年前の子育て時代に読みたかったと思う内容でした。
    本当にためになります。
    当時、我が子に対しては余裕がなくてできなかった事を今更ながら学んでいます。
    「わかってあげられなくてごめんよ。」と心の中で謝りながら……。

  • 斜め読みで一気に読了。読みやすかったです。著者の子育て体験も語られていて、子を持つ親に伝わりやすい内容でした。

    小言を言わない、怒るのではなく叱る、というのは分かりましたが、うーん、、、と思うことも。ただ、実践してみてからもう一度考察してみたいと思います。

    子育てにゴールがあるわけではありませんが、幸せになることが1番です。どうしても、分別のある賢い子になってほしい、と親として思うこともありますが、グッと堪えたいと思える1冊でした。

  • なかなか思うように動かない、聞いてくれない男子を育てていて読んだ時。
    涙が出た。
    子供は近いうち、嫌でも他に関心が出てくる。

    子供は不注意をしてしまうので食べこぼしをしても仕方ない。
    おねしょや食べこぼしを拭く労力は、その子の傷ついた自尊心を回復する労力より遥かに小さい。
    上手に食べられたら美味しかった?と聞いてあげたい。

    子どもをいかに安心させられるか、子供といかに楽しい時間を過ごせたか、その貯金が子供の成長の糧になる。
    しんどいことがあってもまぁなんとかなるよなという根拠のない楽観性になって、その子の重要な性質になる

  • 子どもにこうなってほしい、という思いが強すぎて、あれこれ口出ししすぎてしまっていることに改めて気付かされる。子どもが自ら成長する機会を奪ってしまっていること、してほしい気持ちをどう切り替えるか、等なるほどと思うことが多かった。
    繰り返し読み返したい。

  • 学生である私にはしっくりと納得する部分が少なかったけれど、お母さんお父さんにはとても役に立つ本だろう思った。子どもの年代別に、エピソードも交えながら、筆者の子育てにおける心持ちが記されてあった。

    *子育ては楽しんだ者勝ち!子供の成長はあっという間だから、一瞬一瞬を大切に楽しむことが大切✩

    *家庭では子どもが最高にリラックスできる場をつくる!小言を言わないことを意識することが効果的✩

    *子どもは親から言われなくても『自分でできるようになりたい』と思いながら生きているので、心配しなくても大丈夫

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著者プロフィール

1965 年、東京都生まれ。4歳から高校卒業まで徳島県で育つ。京都大学医学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(心理学専攻)修了。文学博士。2010 年 3 月まで仁愛大学人間学部心理学科教授、同大学附属心理臨床センター主任。現在は、医師・臨床心理士として、地域医療、カウンセリングに従事している。2012 年 3 月より佐保川診療所所長(TEL 0742-22-3201)。著書に、『認知科学の新展開 4 イメージと認知』(共著、2001年、岩波書店)、『子どもが幸せになることば』(単著、2019 年、ダイヤモンド社)などがある。

「2019年 『子どもを信じること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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