本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784478106761
作品紹介・あらすじ
展覧会の見方が変わる! フルカラーで100点以上の絵画を掲載! 「宗教画で頻繁に描かれる聖書の主題」「知的エリートだけが読めた寓意画の鑑賞法」「なぜ、モナリザの肖像は斜め前を向いているのか?」「静物画の原点シンボリズムとは?」など、 ジャンル別に知っておきたい、絵画鑑賞の基礎知識を解説します。
感想・レビュー・書評
-
まさかのフルカラー。絵はすべて高画質で印刷されており、目を近づけて見ても細部までじっくり観察することができる。ページをまたいで絵が印刷されている箇所も多いが、本を十分に開いて鑑賞できるよう製本されているのも好印象である。著者の木村氏の上品で明快な文章に加え、細々とした内容(アトリビュート等)は表にまとめられており解りやすい。さらに各章毎の見開きがかっこいいのだ。本書は知性とセンスに溢れ、絵画鑑賞の楽しみ方を教えてくれる良書である。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
聖書と神話、歴史を勉強した上で、その背景を汲みながら観るだけでなく読む絵画は奥深く面白い。
王立アカデミーで決められたヒエラルキーにおいて歴史画が最高位に来るのも頷ける。
特に寓意画をアトリビュートなどを頼りに読み解いた当時の識者達はさぞ楽しかったんだろうなと。
ルネサンス
バロック
ロココ
新古典派
写実主義
印象派
-
1683円
ピカソvsサージェントみたいに思っちゃうって、絵を見る時に絵の表面しか見てないんだよ。絵の深淵に触れる見方をしてないとそういう考えになりやすい。サージェントって近くで見ると驚く程大胆な筆致なんだよ?逆にピカソ程思考し尽くして徹底した計算を感じる絵は無いと思う。写真で作品を見て、それで「見た」と思ってる人には、分からないことだけど。
木村泰司
(きむらたいじ)
西洋美術史家
西洋美術史家。1966年生まれ。米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修めた後、ロンドンサザビーズの美術教養講座にてWORKS OF ART修了。 ロンドンでは、歴史的なアート、インテリア、食器等本物に触れながら学ぶ。東京・名古屋・大阪と、企業や自治体向けに年間100回ほどの講演・セミナーを行っている。 『名画の言い分』『巨匠たちの迷宮』『印象派という革命』(以上集英社)、『名画は嘘をつく』シリーズ(大和書房)、『美女たちの西洋美術史 肖像画は語る』(光文社)、『おしゃべりな名画』(ベストセラーズ)、『西洋美術史を変えた名画150』(辰巳出版)など、著書多数。
「西洋絵画における宗教画とは、旧約聖書の物語、キリストの公生涯、キリストの受難と栄光、聖母マリアと聖人たちについての物語などが主題になったものです。本来ならユダヤ教から発生しているキリスト教は、ユダヤ教と同様にモーセの「十戒」の第二戒律で禁じられている偶像崇拝を避けるべきです。しかし、偶像崇拝になりがちな三次元の彫刻が避けられていた時代においても、二次元の平面的な図像は当初から容認されていました。キリストの姿を表したものは偶像ではなく聖像(イコン)であるとして、その姿を拝むのではなく「聖像 =窓」として、その背後にある神を拝むという理論を発展させていったのでした。こうして、東ローマ帝国ではキリストや聖母、そして聖人たちが描かれたイコンが制作されていきます。一方、キリスト教が公認されて以来、西ヨーロッパにおいて新たに布教しなければならなかったのが、東ローマ帝国よりも文明的に後進の文字が読めない人々でした。つまり、幼児が絵本を読むように、彼らには視覚的に聖書の教えを伝える必要があったのです。その結果、西ヨーロッパでも東方とはまた違う方向性で宗教美術が発展していき、西洋美術の基盤を築いていくことになります。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「また、カトリック教徒が自宅での礼拝や鑑賞のために宗教画を求めることもありました。プロテスタント社会のオランダにおいてカトリック教徒が多かったユトレヒトでは、ローマでカラヴァッジョの影響を受けたカラヴァッジェスキの画家たちによる宗教画が描かれ、外観は個人宅を装った「隠れ聖堂」にも祭壇画として飾られたのです。レンブラント・ファン・レイン( 1606〜 69年)は当時のオランダ人画家としては宗教画を多く描きましたが、主題として選ばれ教化という目的から解放された宗教画は人間の感情のドラマを表し、宗教画として新境地を見出しました。レンブラントが宗教画などの歴史画を描くことができたのは、スター画家だった彼の顧客がオランダ総督であるオラニエ公やアムステルダムを牛耳っていたレヘントと呼ばれる都市貴族(門閥一族)だったからです。このような階級の人たちは、たとえ信仰が祭壇画を禁じるプロテスタントであっても、教会に飾られていない宗教画を美術品として鑑賞することができたのでした。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「このような神々の激しい恋愛物語は、神話画の格好の主題となりました。ルネサンス以降の西洋美術では、必須の教養となった古典文学がインスピレーションの源となり、神話画が発展する結果となったのでした。その発端となったのは、 15世紀のフィレンツェで生まれた「プラトン・アカデミー」でした。古代ギリシャの哲学者プラトンがブームとなった結果、コジモ・デ・メディチのもとに人文主義者たちが集い、知的サークル「プラトン・アカデミー」が生まれます。そして、新プラトン哲学を基に「美は神から発せられる光であり、その光を求める精神の運動が愛である」と解釈されたのです。その結果、「美を追求する人が愛を知る人」となり、愛と美の女神ウェヌス(ヴィーナス)が描かれる対象として流行していくことになったのです。メディチ家の邸宅に飾られていたと伝えられるボッティチェッリが描いた「ヴィーナスの誕生」によって、ヨーロッパにおける古代の壁画以降の絵画芸術で神話画が復活を果たします。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「ウフィツィ美術館が誇る至宝、ボッティチェッリの「プリマヴェーラ(春)」も、メディチ家の邸宅や別荘に掛かっていた寓意画のひとつです。ここにはウェヌスやメルクリウス、フローラやクピドといった古代の神々が描かれています。しかし、これは古典文学(神話)の一場面を描いているわけではありません。寓意画らしく人文主義的教養がないと解釈できない内容になっています。もちろん、その解釈は人によってまちまちで、それが寓意画の魅力であり面白さでもあるのです。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「この絵に描かれたメッセージは、ずばり「メメント・モリ(死を想え/死を忘れるな)」です。つまり、理想郷においても、必ず誰にでも死は平等に訪れることを示唆しています。キリスト教徒である当時の鑑賞者たちに、精神修養としての死の瞑想を促しているのです。同じ「メメント・モリ」を表した絵画としては、現在スコットランドのナショナル・ギャラリーに展示されているティツィアーノの「人生の三世代の寓意」があります。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「プッサンの古典主義の系譜につながり、新古典主義を確立した立役者ジャック =ルイ・ダヴィッド( 1748〜 1825年)は、「ブルートゥスの家に息子たちの遺体を運ぶ警士たち」をフランス革命勃発直前に描いています。これは紀元前 509年に王政を廃し、共和制ローマの初代執政官となったルキウス・ユニウス・ブルートゥスが、祖国を裏切った息子二人を、法に従い死刑に処して共和制を断固として維持したという故事を描いたものです。この英雄主義的な作品は、共和政を賛美する作品として革命の気運高まるフランスで熱狂的に支持されました。また、 19世紀になると、社会のブルジョワ化が進んだこともあり、古代史だけでなく中世の歴史や人物も主題として選ばれ人気を博します。ジャンヌ・ダルクやテューダー朝のイングランドなど、 15〜 17世紀のヨーロッパ史を主題にしたものが市民社会の台頭と共に好まれるようになったのです。現代人が歴史大河ドラマを好むように、歴史画の題材もより親しみやすいものへと移行していきました。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「そして、 18世紀ロココ時代に、フランスは扮装肖像画の黄金時代を迎えます。貴婦人たちを神話のヒロインのように演出して人気を博したのがジャン =マルク・ナティエ( 1685〜 1766年)でした。両親とも画家という家庭に育った彼は、歴史画家として王立絵画彫刻アカデミーの会員となりましたが、経済的な理由から実入りのいい肖像画家に転向し、宮廷の肖像画家として大成功を収めます。ナティエが得意とした甘美で優雅さに満ちた扮装肖像画は、本来は歴史画家であった彼の矜持が表れているようで、感傷的であると同時に格調高い肖像画を超えた作品となっています。ただし、ロココ時代の女性の肖像画は、王侯貴族なら写実性を曲げてでも優雅に美しく描く傾向がありました。また、白粉と鮮やかな頬紅によって、人物の見分けがつきにくいことも特徴です。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「17世紀のオランダで発展した特有のジャンルに「集団肖像画」があります。スペインからの独立を果たし、市民社会を樹立したオランダでは、さまざまな業者組合や自警団がありました。また、ヨーロッパのどこよりも福祉が行き届いていたオランダには、どんな小さな街でも孤児院と養老院があり、これらの福祉施設は街の予算で運営され、街を牛耳る都市貴族によって理事会が構成され管理されていました。このような団体は、カトリック信者の場合は祭壇画を寄進するのが通例でした。しかし、プロテスタントである彼らが依頼して描かせたのは大きなサイズの集団肖像画だったのです。これらは、彼らが属する団体のホールや理事室など公的な空間に飾られました。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「ちなみに、 17世紀オランダでは通常の肖像画や集団肖像画だけでなく、「トロニー(頭部)」と呼ばれるキャラクター研究のような人物画までもが、ジャンルとして確立していきました。そもそもトロニーは、多くの人物が登場する歴史画のような作品のための研究として描かれたもので、本来、独立した「作品/商品」と見なされるものではないのです。レンブラントは両親や息子など、家族をトロニーのモデルにすることが多かったことで知られています。世界中の多くの人を魅了しているトロニーの代表的な作品に、ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」があります。フェルメールを代表する作品と言っても過言ではないこの人物画もトロニーです。トロニーは肖像画ではないため、この神秘的な少女のモデルが誰だったかと詮索すること自体が無意味です。肖像画ではないため、モデルに似ていなくてもまったく問題がなかったからです。当時のオランダでも、「彼女は誰か?」と考える人は滅多にいなかったことでしょう。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「フェルメールが描いた風俗画「水差しを持つ女」では、水差しの水を外に捨てようとする女性の姿が描かれています。一見すると日常の何気ない風景ですが、「水差し」は純潔を表すものであり、まさに今、純潔を捨てようとしている女性の姿を描いているのです。また、「紳士とワインを飲む女」も、一見すると日常の一コマですが、手前の椅子には「性行為」を示唆する楽器が置かれており、男性からワインを勧められている女性が見つめるその先には、ステンドグラスに「節制」を象徴する馬勒を持つ女性が描かれています。こうして、さりげなく肉欲への戒めを伝えているのです。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「フランスのロレーヌ地方出身で、パリのサン =ジェルマン =デ =プレ地区で活動したル・ナン兄弟(アントワーヌ 1588頃〜 1648年、ルイ 1593頃〜 1648年、マテュー 1607〜 77年)も、歴史画のほかに厳粛で格調高い農民画を残しています。農民画と言っても、ブリューゲルに見られるようなフランドル的な粗野さは皆無な点がフランス絵画らしいと言えます。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「ゴヤは、華やかなフランス・ロココ美術の影響の強い初期の作品である「盲目のギター弾き」や、聴覚を失って以降、陰鬱で幻想的な作風へ変化したあとの「バルコニーのマハたち」のように、歴史画や肖像画以外にも風俗画的主題でも制作活動を続けました。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
「油彩を最も早く使用し始めた画家の一人であり、初期ネーデルラント絵画における改革者であるロベルト・カンピン( 1378/ 79〜 1444年)の「メロードの祭壇画」を例にシンボリズムの読み方を見てみましょう。「メロードの祭壇画」と呼ばれるのは、メトロポリタン美術館(別館クロイスターズ)に所蔵されるまではベルギーの貴族メロード家が所有していたからですが、この祭壇画を注文したのは裕福な市民階級であったメヘレン(現ベルギー)のピーテル・エンヘルブレヒトでした。左パネルには、注文主夫妻が敬虔な様子でひざまずいている姿で描かれています。」
—『名画の読み方――世界のビジネスエリートが身につける教養』木村 泰司著
-
子供の頃、たまに美術館に連れて行かれてまったく楽しくない記憶しかなかったのだが、自分も親の年齢に近づいてきて、何となく興味が出てきた所に、本屋でお勧め書籍として平積みされてたので、手にとってみたら、カラーで絵画の紹介がされていたので買ってしまった。過去に読んだ、『まなざしのレッスン』は、内容は良かったんだけど絵画が白黒で物足りなかった記憶があっただけに。
本書は、題名に「ビジネスエリート」とか、付けなくても良くね?って思う。売れる為のワーディングなんですかねぇ。確かに、美術の専門系の方達からすると当たり前の事が書かれているんだろうから、絵画について何も知らないし興味もそんなにないけど沢山存在してるサラリーマンをターゲットにするのは自然なことか…
この本は、至って普通のサラリーマンに対して、過去の名作たちが、何をメッセージしているのか、作者がどういう人生を送って、その絵の発注者がどういう人間だったか、そして絵の中に隠された秘密を教えてくれる。ただの絵として通りすがりの視界に入る物から、その絵が描かれた時代にまで想いを馳せる事が出来るようになれるのは有難い。
絵画のジャンルのヒエラルキーなども、そういう重みみたいなものと組み合わせてみると、確かにトップは歴史画だよね!とか、肖像画は、ほにゃららでみたいな感覚を少し付けられた気がする。
絵画ジャンルのヒエラルキー
歴史画
肖像画
風俗画
風景画
静物画
こういう本があって、過去の名作がなぜ名作と言われるのか?について技術的な話は少なめで、当時の時代背景から教えてもらって、旅行のガイドさんが必要な事が分かったw
-
美術史の本だった。
歴史にはまだ関心がなく、最後まで読まなかった。 -
アトリビュート学びたくなった
-
-
同じ著者の西洋美術史が面白かったので、こちらも読んでみた。
絵画のジャンルの階級、基礎知識がまとめられており、わかりやすい。
歴史的背景がおさえられた方がより楽しめると思うので、世界史を勉強しなおそうと思った。 -
古典的美術(宗教画、寓意画、神話画、風俗画、風景画、静物画)の見方が一気に変わりました。今までは、味わうという感覚でしたが、実は理解する、ものであるという面白さを知りました。
また、一枚の紙にどういった登場人物、物、風景をどういう論理で収めていくか、どうか見合わせるか、ストーリーを構築するか、等、ビジネスの思考にも通ずるところを強く感じました。
久しぶりに何度も読み返して”覚えたい”本です。 -
西洋絵画の解説
宗教画が最高というところなど、基礎知識が身につくところがありがたい。
個人的には印象派が好きだし、宗教画ってあんまり好きじゃない
おどろおどろしいので。
ルーベンズとかめちゃくちゃうまいと思うが。稚拙な表現ですが。。
静止画、風俗画はやはり庶民でも他の出しやすい絵画だったのだ
現代絵画についても、こんな本があれば勉強したい。あまり知らない画家がたくさん出てきたので、勉強にはなったが、勉強という気持ちになってしまった -
ネットの記事で著者(西洋美術史家)が、西洋では印象派絵画(日本では大人気だが)を好きな人は、下に見られると書いていたのでがぜん興味がわいた。印象派は現代美術なので、それ以前の宗教画や歴史画を見なければならいそうである。ルーベンスやベラスケス辺りが良いのかもしれない。昔の絵画には色々なお約束(キリストは魚、百合は純潔、脱いだ靴は性的に奔放とか)があることを知った。神話画はヌード(ヴィーナスの誕生とか)を描く為の口実であり、キューピッドと天使は別物、天使は神の使い(使徒)。キューピッドは悪ふざけをする恋の使いだ。大天使(下級天使の最上位)から下の天使は人型で、ミカエルは男性、ガブリエルは女性の大人風として描かれ、それより下位の天使はキューピッド風の見た目。
日本では明治維新後に西洋美術が入ってきたので、当時流行していた近代絵画である印象派や写実主義が受け入れられた。しかし、それは決してフランス絵画のメインストリームでは無かった。生前から評価の高い画家はファーストネームで知られている(ルーベンスとか)が、無名だった画家はラストネームで知られる(ゴッホとか)。
この様な知識は、外国のエスタブリッシュメントとビジネスしていく上で必要な知識とのこと。 -
めちゃくちゃ面白い。歴史や背景を知ると楽しめる絵画。
-
名画をより深く観たり鑑賞するために、その名画を「読む」必要があると言う。時代背景や書かれているものの意味など、知ると数倍楽しくなりそうです。特に近代絵画以前の絵画鑑賞の見方がガラリと変ります。お勧めの1冊です。あとがきで「後期印象派以降の近代美術と現代美術に関しては、その基礎である古典芸術を把握したうえで、別のアプローチ」が必要と書かれていて、そちらもぜひ読んでみたいものです。
-
美術の知識は全くないような状態で読みましたが、中学の美術の授業でも、この本のように歴史的背景と結びつけて教えてくれていたら、もっと早く美術の魅力に気づけていたのではないかと思います。
中学だとまだ日本史しか学んでいない段階なので厳しいのかもしれませんが。
特に中学校で学ぶ理系以外の科目は、なぜなのかという繋がりを話せる先生がいたら、興味を持てていたのかなと思いました。 -
十九世紀前半までの西洋絵画の読み方(=宗教的な教え、神話のストーリー、政治的なメッセージ、日常生活に対する戒めなど)を、ジャンル(歴史画、肖像画、風俗画、風景画、静物画)別に解説した書。
宗教画は、「文字が読めない文明的に後進の人々に聖書の教えを伝えるために」本の挿し絵のように「目で読む聖書」としての役割を持っていたのだという。しかも、当時の人々は、「聖職者や説教師たちの説明や言葉によって理解し「読む」ことができ」たのだという。どうりで、我々が見てもその良さ(?)を十分に鑑賞することが出来ないわけだ。
全体を概観しているだけなので、内容的には物足りない感じもするが、印象深かったフェルメールの「デルフトの眺望」やブリュールの絵が紹介されていて嬉しかった。 -
絵画は観るものでなく読むものだ、という筆者の言葉がよく理解できる一冊。美術館は好きで昔からよく足を運んでいるけれど、その絵画を通じて伝えたかった画家の意図や時代背景は全く分かっていなかった。一度読むだけでは正直足りないかも。世界史から勉強しなおしたい!
著者プロフィール
木村泰司の作品
本棚登録 :
感想 :
