徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478107744

感想・レビュー・書評

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  • ブロガーちきりんさんが、自宅をリノベーションをしたときのドキュメンタリーのような本。

    実録であるので、リアリティがあるし、利用者としての視点が書かれているので読み物としても面白いと思いました。

    内容で、一番ハッとしたのはリノベーションは共同型プロジェクトという言葉。お金を払ってサービスを(一方的に)受ける以外にも、プロジェクトに参加するという形のサービスの受け方があるというのにはっとしました。

    情報の集め方や、イメージを伝えるやり方が、いくつか紹介されていたので、リノベーションに限らず情報を集めたり、人に伝えるという方法にも役に立ちそうだなと思いました。

  • 人気のブロガー、ちきりんさんによるリノベ/リフォームの解説書。
    個人的には特にリノベの予定もなく、そもそも賃貸住まいなんであんま関係ないのですが、「家」の問題って知っておいて損はないし、「劇的ビフォーアフター」とか大好きなので手を出してみました。
    著者の本は、かなーり昔に読ませていただき、Twitterもフォローしているんですが、何と言うかネット系の有名人って信仰に近い扱いをされてる場合もあって(その分アンチもいて)距離感が図りづらいですね。

    読了して思ったのは、「巧い…」ということ。
    文章のわかりやすさとかそういう次元ではなく、本著のポジショニング自体が巧い。
    有名人がリフォームしました、という体験談を出版するというのは事例として想像がついて、社名を出して辛口に言いつつ、ただ「それってあなたの感想ですよね?」と言われるレベルの(あぁ、ネットに毒されてる…(笑)著書になるんだろうなと。
    本著はそういった「体験談」ではなく「実体験に基づく解説」になっています。

    「巧い」と思ったのは、リノベ業界側への配慮が凄い、ということ。
    「医療や英会話と一緒で、受ける側の配慮ややる気がないと良い成果は生まれないんだよ?共同プロジェクトなんだよ?」とまず顧客側の意識を転換し、業界側の事情等々を説明して、あぁ無理な要望をしても仕方ないんだなと顧客側に納得させる。
    それを、業者側ではなく、顧客側の立場でやったというのが画期的。
    それが何故凄いのか?と言うと、著者→業者の一方的な関係ではなく、業者さん側にメリットがあるから。仮に各業者さんが営業所に1冊ずつ本著を置くと、見込み客が「どこにいってもこの本がある…」と思って手を伸ばしたりする訳です。リノベするなら本の1冊くらい安い物でしょうし。

    きっと、こういう分野は他にもあると思うんです。
    売り手と買い手の認識に隔たりがあって、それなりに高い単価があって、今まであまり語られていない所。
    パッと思いつくのはお葬式とか相続とか、触れづらい分野な上に頻度も過少なところでしたが、リノベというのは今後伸びそうな分野でもあって、その意味でも巧い…。
    だからこそ、著者は色々なショールームを巡ったり、引っ越し業者に問い合わせをしたり、ご自身の経験を活かしつつ、リノベ/リフォームをするとしたらコレが必要、という全項目を網羅しようとされたのかなと。

    「劇的ビフォーアフター」的なワクワク感はもちろんあって、著者がされたリノベの考え抜かれた感も素晴らしかったのですが、感想という意味では上記がメインになってしまいました(^^;
    でも、住環境は整えたいですねー。もうちょっと不動産安くならないかしら。。

  • リノベとリフォームの違いが分からなかったが、この本のおかげでよく分かった。
    リノベを小規模なリフォームだと思い込んでいたが、逆だったとは…。

    リノベにしろ、リフォームにしろ、今すぐ検討する予定はないが、数年後に子どもが独立し始める事を考えると、今の段階でこの本に出会えたのは良かった。

    住宅に関しては素人の目線を保ちつつ、そこはやはりちきりんさんの解析力で、ボーッと生きている私にも順序立てて考えておくべきことや、様々な活用できるヒントを提示してくれている。
    一度流し読みしただけだが、実際にリノベ予定のある人は手元に置いても損のない本だろう。
    2019.11.23

  • ちきりんさんのファンなので購入。

    リノベーションに関する顧客側の体験記ではあるが、それにとどまらず、新築で注文住宅を考えている人も一読する価値はある。少なくとも、数年前に注文住宅で家を建てたわたしはそのように感じた。

    家を建てる時も関連書籍を読み漁り、「住まいの解剖図鑑」「片づけの解剖図鑑」「快適で住みやすい「家のしくみ」図鑑」といった良書に出会え、かつ、工務店にも良縁に恵まれたおかげで、満足度の高い家を建てることができた。自分の家が好き、というのはうれしいことで、未だに建築関係の書籍には目を通すほどである。

    ーーー
    今回の本書には「台所での冷蔵庫置き場の位置」や「利き手とバスタブの位置の関係」といった、かつて読んだ本で「あー、確かに!」と思い我が家に反映させたところもあり、若干懐かしさを覚えながらも楽しく読み終えることができた。

    さらに、この本を読み進めると、いままで雑誌などで断片的(かつ、非常に簡素)な情報しかなかった「業者の選定の考え方」「予算に対する考え方」など、人気ブロガーである著者ならではの思考プロセスで追体験することができる。

    著者のいう「共同プロジェクト型取引」についても、今まで中々言語化して考えがいたっておらず、逆に、なぜ満足度が高いのか?といった点(=共同プロジェクトが気持ちよく達成できたから)に気づくきっかけとなった。

    これからリノベーションをしようとする人はもちろん、(業者、顧客側問わず)何かしらの建築に関わる人すべてにお勧めできる一冊。

  • リノベーションの工程を、最初の動機から施工完成まで追ってくれて面白く読めた。しかしデザインセンスはバブル世代だよなあ。デザインは真似したいという部分がなかった。

  • カリスマブロガーとして有名な著者が、自身の住まい(マンション)をリノベーションしたときの初めから終わりまでをイラストやビフォー・アフターの写真等を交え、「顧客目線」で解説した本。

    なお、著者は部屋の床、天井、壁等を全て撤去、躯体だけを残して、配線、配管等も交換、間取りも変えたフルリノベーションを行っていて、水周りだけとか部屋の一部だけを変更する「リフォーム」は行っていない。

    リフォームにすべきか、リノベにすべきか、業者はどう選んだらよいのか、途中の各種トラブル対処法、助成金の申請等々多岐にわたり自身の体験を踏まえ詳細に解説してあるので、築年数の古いマンションに住んでいる人は、リフォームやリノベをするしないにかかわらず、今後の参考のために一読してみてはいかがだろうか。

  • 中古マンションをリノベするに際してのプロセスを理解するに役立った。著者は部屋をゼロから作り直すリノベをされており、人によってはリノベ範囲が広過ぎるかもしれないが、「大は小を兼ねる」で得るものはあるだろう。著者はいわゆるブロガーの先駆け的存在で「外資」「合理的」「海外」と言った視点で語るスタイルは、学生時分は面白く読んだものだが、改めて社会人になった今読むとやや痛々しく寂しく感じた。

  • 日本有数のブロガーである
    著者が自宅マンションの
    間取りや設備の配置を大きく変える
    リノベーションを実施します。

    会社選び、契約から
    設計、施工、引渡までの
    各プロセスについて
    完全顧客目線で
    詳しく解説されています。

    本文より~
    ・リノベの相談へ行くと、必ず「ご予算は?」と聞かれます。
    でも客としてこれほど当惑する質問もありません。そもそもどんな工事にいくらかかるか、
    わからないから相談に来たのです。

    ・客は「リノベの相場」を教えてほしいと思っているけれど、
    リノベ会社側の考え方は「予算を教えてくれれば、
    ご希望通りのリノベが出来るかどうかお答えします」です。

    ・個別相談のとき私は「嫌いな=自分の好みとは異なるリノベの事例の写真」も
    集めて行きました。「なにが好きか」と「なにが嫌いか」をセットで示すと、
    自分の好みをより伝えやすくなるからです。

    ~ここまで。


    顧客と業者、
    お互いの常識の違いや
    会話ズレがなぜ起こるのか。

    思いやイメージを伝え、
    スムーズに事を進めるコツなど。

    工事の大小に関わらず
    決め手となるような
    ポイントがたくさん盛り込まれています。

    「これからリノベーションを検討したいが、
    業者に声を掛ける前に誰か経験者に相談したい」
    と思っている方や

    業者関係者も含めて
    大変参考になる内容となっていました。

  • リノベを一瞬でも考えたことある人は読むといい!
    というか家を買う前、買った後、不動産を所有するなら是非一読すべし!

    そうそう何度もやることはないであろうリノベですが、その分分からないことが盛りだくさん!
    情報誌等は「作る側」から書かれているものばかりなのでその情報誌事態が分かりにくいんだよなぁ・・なんて思うことも多々あるけれどこの本は消費者側から書かれており、しかも心構え等も書かれているのが良い。
    中でもそれだ!と思ったのは「リノベは共同プロジェクトである」という考え方。
    お金を払って出来上がった商品を得る消費とは違うのよね。
    これはリノベに限らず自分がお金を払う時に「これはどっちかな?」と考えていきたいなと思った。

    税金や補助、ローンの話は法律も変わるし地域によって違うことも沢山あるけれどこの本はそこにはほぼ触れられておらず、長く読める書籍なんだなと感じる。(ちきりんさんの本は全部そうですが)

  • 徹底的に自分の生活スタイルに合わせたリノベーション。わたしはついついデザインや色合いなどから考えてしまうが、動線や使いやすさ、快適さを重視しているちきりんさん。自分のことがよくわかっているから、ぶれることなく時間をかけて徹底的に考えて最適なリノベができている!

  • 著者が一人暮らし、かつ60m2のマンションが対象のため、ここからズレる場合こう変わるのかなという想像をしながら読むことになりますが、それでも参考になることがたくさんありました。

    ◯なんでもできるわけではない
    ・剥がしてみないとわからない
    ・トイレを動かすのは難しい

    ◯客と業者の共同プロジェクト
    ・自分の生活や求めてるものを開示する必要があるため、信頼できると感じる担当者が重要。
    ・詳しい他人に意見をもらうとブレる。現地見たわけでも趣向が同じわけでもない。

    ◯予算
    ・どの金額のプランが欲しいのかという観点で言うべし。同じ業者でふたパターン出すと違いが分かる。
    ・集計項目が違うため、業者間の見積もり比較は意味がない、そもそもコストを決めているのはこちら。
    ・コスト増の要因
    1. ハイグレードな資材や設備を選択、高級品ほど割引率が低い、こだわりがないところはリノベ会社に任せた方が安く仕上がる
    2. 規格品を使わずオーダー
    3. 作業時間が長くなる様な内容

    ◯リノベ会社分類
    1. 大手: 安心感、大量に仕入れてる分パターン化されたものは割安だが、間接費は高い、個性よりも一般的な新築の感じが好きなら良い
    2. 不動産流通会社のリノベ部門: 中古物件情報を豊富に持っていて中古マンションリノベが得意
    3. リノベ会社: 自己物件リノベ向き、趣向があうところを選べる、小さいところが多いので倒産リスク
    4. 設計事務所: 好きな設計士がいる場合向き、初期段階からコスト発生、バランスの良い人が多い感覚
    ・絞り込みの条件として、近さ(住所)と施工事例からテイストが合うか。
    ・10社ほどに資料請求してヒアリング。担当者が何年目か(離職率高くないか)、会社の倒産リスク
    ・担当者の判断をするのは実際に設計の相談をする人
    ・一般的でないリクエストをすると、回答がばらけて複数企業の比較ができる。
    ・比較ではなく絶対基準で

    ◯要望
    ・老朽化設備の取り替え
    ・二重窓、断熱性能
    ・トイレの閉鎖性
    ・玄関いる?
    ・キッチンの幅が狭い、コンロを減らす案
    ・調理家電をたくさん置くスペース
    ・ゴミの分別箱をいくつも置けるスペース
    ・冷蔵庫は手前のが良い
    ・家の中で全く使わないものは玄関の収納が便利
    ・全体を一つの部屋の様にして空調も一つ
    ・家の中で着る服は洗面所にあるのが合理的

    ◯断った理由
    ・要望の反映よ。自社の得意な定番パターンを提案
    ・ルールが多く、担当者の裁量が小さい、図面も持ち帰れない

    ◯その他
    ・色んな助成金が受けられる。増改築工事証明書をリノベ会社に作ってもらう必要あり。申請期限は3ヶ月と短いので注意

  • マンションリノベに興味があり読みました。
    内容も充実しており、良い本だと思います。

    興味がある、程度の人でもリノベのイメージが湧くと思います。
    私の感想としては、
    「子供が独立して時間に余裕ができたら、リノベで自分のこだわりを込めた部屋に住みたいな」
    と思いました。

    リノベーションは時間やお金に余裕がないと出来そうにありません。

    それが分かっただけでも良かったですし、実際にリノベをする時は役に立つ本だと思いました。

  • 主にマンションのリノベなので戸建てのリノベを考えている人には向きませんが、
    ただ業者選び等は大変役に立ちました!
    個人的にはガスコンロの選び方がよかった。
    当たり前の事が本当に必要なのか?を考えさせられる本でした!

  • 住む場所についてゼロベースで考える。

  • 最近のちきりん氏のTwitterでの発言は残念だが、この本はとても良かった。

  • 色々と参考になった

  • 『圧倒的顧客目線で書かれたリノベ体験記』

    ■読了時間 3時間21分
    ■この本をオススメする人
     ・マンションのリノベに興味のある方
     ・個人向け(BtoC)営業マンの方
    ■感想
     著者ご自身のマンションリノベーション体験を丸ごとコンテンツにしてしまうのは、さすが人気ブロガー。今のところリノベの予定はありませんが、純粋に読み物として楽しめ、体験には価値があることを実感できた一冊です。

     ブロガーだから書ける鋭い意見、経験者だから書ける説得力。営業や宣伝が見え隠れしない、圧倒的な顧客目線で書かれた生の意見は意外と少ないと思うので、マンションリノベを検討している方にはとても参考になると思います。

     面白い考え方だと思ったのは、リノベで大切なことは駆け引きではなく、自分の希望を正確に伝えることであり、依頼者と施工者の共同プロジェクトの意識を持つというところ。依頼者側も「お金を払うのだから、希望通りに完成させてもらうのは当たり前」という意識ではお互い不幸な結果になります。リノベほどの大きな買い物を検討されている方は、一度読んでも損はない本です。

  • リノベに限らず家のことを考えるのに非常に参考になった。

  • 中古マンションのリノベーションに関するプロセスを詳細に記述していて、参考になった。

  • 家を買おうかと思っていたので、とても参考になりました。
    とくに、中古物件は即決が必要になるとのことで、いろんな物件を見て価値観を定める期間、実際に買う為に探す期間に分けるところが勉強になりました。
    また、中古物件を買う場合、2部屋を1部屋にすることになりそうだと思っていたのですが、天井を支えているのが壁の場合、それが難しいことも分かりました。

    他に参考になったのは下記です。
    ・クローゼットを玄関や洗面所に配置したり、冷蔵庫をリビングに置く
    ・流行りのシステムキッチンの価格が高くなっている事情が参考になり、無駄に高い
    ・居室だけでなく、廊下や洗面所も冷暖房が届くようにドアや仕切りをなくし、代わりに窓を二重窓にする工夫

  • コロナ自粛期間につき暇すぎて家が欲しい症候群。戸建てがいいかマンションがいいか悩むなか中古マンションリノベーションという選択肢もあるのだなと実感。今のスタイルの生活が始まって早4年。そろそろ自分のスタイルも確立されてきたのでどんな生活がいいか、ゴールデンウィークは考えてみよう。

  • リノベする予定はないけど面白い!

  • マンションではないので丸ごと当てはまるわけではなかったけど、実際にリノベーションを進めていく体験談は大変参考になった。

  • リノベについて実例を交えて基本的なことを理解できる貴重な本。

  • 2019年に読み始めた本の中で最も為になった。そもそも持ち家がないし、実家は数年前にリノベ済みなのでリノベの予定はないが、もし家を買うとなったらとても参考になると思う。
    最も良かったのは第3章「リノベは客と業者の共同プロジェクト」。「世の中には『等価な価値を交換する取引』と『両者で共に創出した価値を分け合う共同プロジェクト型の取引』があります。」は目から鱗だった。自分は今までこの区別が付いていなかったから、後者でもやもやしていたのだと思う。
    第6章「実録!リノベ会社の選び方」は、リノベは共同プロジェクト取引であることを前提に選んでおり、非常に参考になった。これから共同プロジェクト取引で業者を選ぶ際に読み返したい。
    リノベのみならず生活するに当たって為になる本。図書館で借りて読んだが買う価値がある本だと思う。

    因みに2019年で最も面白かった本は東畑開人『居るのはつらいよ』。

  • 家を建てるかずっと賃貸で行くか悩んでいていろいろな本を読んでいるときにこの本を見つけました。
    まずリノベのメリットデメリットを理解できたことは良かった。

    マンションだと周辺住民との関係や管理組合の良し悪しによって長く住めるかを左右するため、個人的には戸建ての方が気が楽だと感じた。

    実家のリフォーム、リノベの章では、実家の片づけについても言及されており、どちらかというとこの本の中では1番印象に残っている。(親の家の片付けは、親が元気なうちに手をつけなきゃと前々から思っていたので…)

    「リノベの本」ってよりは、「ちきりんの本」って感じですね。

  • リフォームといわれるような、部分的な修復ではなく、部屋を更から考えるリノベについての話。マンションで。

    リノベは金額で決めるのではなく、どういう空間に住みたいか。それをどこまで突き詰めるか。
    お任せではなく共同プロジェクトとして参加する。
    一生に一度あるかどうかの費用というのは、常にその妥当性を検証するのは難しい。
    信頼できる相手かどうか。高額な出費なので遠慮なく見積もりはとろう。

    いつかする日が来るか、してある家に引っ越すかもしれない。その時の参考になりました。
    日本では家が余ってるのに次々と新築を作る経済を見直して、リノベなどがもっと身近になればいいのに。
    そうすればもっと小規模な必要最低限の集落を形成して、被災する可能性が少ない土地を選んで住めるだろうに。

  • リノベだけでなく住まいを探す人必見な本。実家に送ってもいいなー

  • リノベから見えてくる生産性の大切さ。自分の生活環境における生産性あげられていますか?ちゃんと考えていますか?


     自分の生活導線を効率よく、生産性高くしていないと、人生もったいないってやつ。

     
    p34 共同開発プロジェクトという観点
     ちきりんはこの本でリノベやリフォームは共同開発プロジェクトであると言っている。
     世の中は等価価値交換の取引がほとんどである。一般的なB2Cの買い物はそれ。だから顧客は販売者に価格に見合ったサービスを求める。時にクレーマーになっても。
     しかし、「顧客と販売者がともに協力して価値を生み出して、それを共に分け合う共同プロジェクト型取引」がある。一般的にB2Bの取引がそれ。あと一般人でいうと、医者と患者の関係や、教育機関と受講生の関係がそれである。医者は医学知識を提供する、そして患者はその指示に従うことで、ともに健康という価値を一緒に獲得することを目指す。もし患者が勝手に医者の指示を無視して薬を服用しなかったりすれば、健康は得られない。それで患者が医者にクレームをつけようものなら筋違いである。
     この共同開発プロジェクトはリノベにも当てはまる。顧客と業者がいっしょに考えて、最善のリノベを実現する。業者が一方的にサービスを提供するだけじゃあ、最大価値は生み出せない。顧客が協力して意見を出さないといけないのである。
     こういう観点大事だね。主婦はこういう社会人的な観点が抜けているから明後日なクレームを言いだしたりする。この考え方を大事にしよう。

    p270 親の家のリノベ
     親が田舎で老夫婦だけで古い家で生活するようになったりすれば、子供がリノベを提案してあげるのは
    非常に良いことである。
     子供のいない家庭で多すぎる部屋割りは掃除とかも大変になるし、高齢になれば段差とかもきつくなるから、生活に合わせた内装に変えてあげるのは大事。
     また、ヒートショックとかの危険性もあるから、家の中での寒暖差を作らないような気温設計ができる作りにしたり、断熱効果の向上をする補修ができる。また、ゴミ屋敷対策にもなる。すでに不用品だらけなら、断捨離のきっかけになるし、不用品だらけになるのは家のデザインのせいかもしれない。新しいきれいな家なら汚さないようになるかもしれないし、色々ときっかけになる。

     この二点だけでも良いこと書いてあったと思う。2000円くらいの価値がある本だと思う。定年退職する親にも読ませよう。

  • 私はリノベがすごくハマるタイプだと思う。やってみたい。

著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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