苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
- ダイヤモンド社 (2019年4月11日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478107829
作品紹介・あらすじ
2019年7月2日、「丸亀製麺を復活させた、刀の意外な戦略」記事で話題になった一冊。
「何をしたいのかわからない」「今の会社にずっといていいのか」と悩むあなたに贈る必勝ノウハウ。
悩んだ分だけ、君はもっと高く飛べる!
USJ復活の立役者が教える「自分をマーケティングする方法」。
後半の怒涛の展開で激しい感動に巻き込む10年に1冊の傑作ビジネス書!
感想・レビュー・書評
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恐らく誰もが感じる社会人デビューして体験する地獄の日々。
精神的に追い詰められながも必死に答えを探し進み続ける筆者は強いと感じた。
さらに親になり子どもに生きる意味を見出す。
誰かのために生きる大切さ、生きる目的、頑張る理由で人は強くなれる。
この著書は親バカが娘に少しでも良い人生を送って欲しい思いが詰まっている。
ただ、筆者の経歴は一般的でなくキャリア形成の成功者である。
本の随所にピンチが訪れるが上手く切り抜ける実力がある場合のストーリーである事を忘れてはならない。
あとマーケティングに興味がない人には蛇足がある。
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・好きなこと、自分の強みを認識する
・それを磨く事に努力する
・環境を選択する
・資本主義→資本家が儲ける構造
・本質→構造→現象 を意識する。何事も現象に捉われず、本質・構造をみる
・株式売買の分析→企業のマーケット需要、シェアの持続性 →売らなくて良い株、買うタイミング→暴落した時に買う
★すること
・my brand設計
戦う場を決める→who ターゲット(戦略+コア)→what (便益+reason to believe)→how(どうやって? +ブランドキャラクター)
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p.136
思考力に優れた人間は、頭が良いので、どの職能においても成功する確率が高い。仕事を覚えるのも早いし、仕事を要領よくソツなくこなし、今までのやり方に改善点を見いだすのも得意だし、習得可能なスキルレベルの天井がずっと高いところにあるし、はっきり言うと全て有利に影響する。ビジネスの世界に進んでも頭脳に秀でた人材は広く重宝されるが、その場合はいかに早くビジネスに役立つ戦略的思考力を身に付けるかが重要になるだろう。
p.150
ナスビには、ナスビに適した土壌があるということだ。ナスビを合っていない土壌の事情に無理矢理合わせたり、ましてきゅうりにしようとしてもダメなのだ。それをやってしまうと、ナスビはただ残念なナスビになってしまうだけだ。自分がナスビなら立派なナスビへ、きゅうりなら立派なきゅうりになるように、ひたすら努力を積み重ねれば良いのだ。
自分の特徴をよく知って、強みを磨いて、その強みがより生きる文脈へ泳いでいけば、君が持って生まれてきた可能性はきっと大きく花開くだろう。 -
ライフシフトに影響され、人生100年時代に合った働き方を模索する中、尊敬する森岡さんがキャリアの本を出されたので、つい。
専門性のある職能を身に付けろという趣旨で、ローテの多い日系大企業での総合職&器用貧乏な自分には耳の痛い話も多いですが、ピシリと言われて良かったかなとも感じます。
そして、森岡さんがこれまで大変な苦労や努力をされてきたことがよく分かりました。
正直私には森岡さんのような猛烈な生き方・働き方は出来ませんが、my brandは参考にしたいなと思いますし、早い段階で自分のことをよく理解しておくべき、だというのが肝と感じます。
他人と比較して優劣を決めるのではなく(何事も上には上がありますので)自分の中で得意なものを大切に磨きまくろうと思います。
読み物としては最後のお仕事での実体験のパートが生々しく最も面白かったです。 -
職場の同僚に借りっぱなしで積ん読してました...ゴメンナサイ。
自己分析すると確実にT(Thinking)の人...。C(Communication)は弱め。L(Leadership)はまあ普通か...。
学生や社会人になりたてぐらいに読んでおくと良い本。娘に送ろうっと! -
壮絶な苦労と努力でそれを克服していく姿が、率直に、切れ味良く、痛快に記載されていて興奮します。興味深く、面白くためになります。また、娘さんへの愛も深く感じます。
読んでいるときは、非常に学びになる充実感があります。読了後、ふと自分自身のことを考えてしまい、鬱症状的な精神状態になる副作用もありました。
おそらく、森岡先生の英雄的な精神・行動と自分を無意識に比較してしまい、そのギャップを、無意識に受け止めてきれない心境になってしまったからではないかと推測します。
自意識過剰にならず、人は人、自分は自分である事実を再認識すると、読後に訪れる、自分の心の的外れな反応から、早めに立ち直れるような気がします。-
丁寧なコメント誠にありがとうございます。杉浦さんの人柄を感じます。
10年以上前に、30通の手紙も読んでおられたのですね。大先輩ですね。
...丁寧なコメント誠にありがとうございます。杉浦さんの人柄を感じます。
10年以上前に、30通の手紙も読んでおられたのですね。大先輩ですね。
30通の手紙は、大学生から社会人10年目ぐらいの成長時期を中心に、特に役立つ内容を扱っているように思いますので、ちょうど、今の時期に復習すると、新たな気づきがあり、面白いかもしれませんね。
手紙といえば、「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」(喜多川泰著)は、ご存じでしょうか。
こちらは、就活生を舞台に、役立つ内容が書かれており、また、ストーリー自体も大変面白いので、もし、機会があればぜひ、手にとってみてください。2022/04/23 -
>「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」(喜多川泰著)
こちらの本は知りませんでした。機会があれば手に取ってみたいと思います。>「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」(喜多川泰著)
こちらの本は知りませんでした。機会があれば手に取ってみたいと思います。2022/04/23 -
喜多川泰さんの本は学びが多く面白いです。
手紙屋、運転者、賢者の書、君と会えたからなど、どれも楽しく読ませていただきました。喜多川泰さんの本は学びが多く面白いです。
手紙屋、運転者、賢者の書、君と会えたからなど、どれも楽しく読ませていただきました。2022/04/24
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■独自要約(見返したいポイント)
~強みを活かして生きる~
充実感のある人生にするためには、自身の宝物(強み)を武器に生きていく必要がある。
なぜなら、人間は皆、能力や性質に凹凸があり、強みの部分を生かすことで他者に対する貢献を最大化できるから。(ここでは「貢献感=幸せ」と定義)
そのために自分がコントロールできる変数は3つ。
①自己理解(自分の宝物は何なのか)、②自己成長(その宝物をいかに磨くか)、③環境選択(どこで宝物を生かすか)
自分の宝物(強み)が何であるのかを分析するためのカテゴリ要素も3つ。
①T要素(Thinking)②C要素(communication) ③L要(Leadership)
強みをある程度理解したら、その強みが活きる職種・環境を選択し、仮でも良いので「人生の目的」を立ててみる。
※人生の目的:強みを生かして、社会とのつながりの中でどんなことを成し遂げたいか、やっていきたいか。
さらに、「人生の目的」を達成するためには自分はどんな人間として認識されるべきか、自分のブランドイメージ(ブランドピラミッド)を作る。
※ブランドピラミッド:「何ができ、どんな結果を出し、どんな人間であるか」ということが、狙った特定の人間に伝わるためのイメージ
ここまでが、自分が「強みドリブンで生きる」ための戦略設計として重要なポイント。
これらのプロセスを踏むうえで、前提として重要になるのが「社会構造や資本主義を理解し、自身のパースペクティブを広げておくこと。」
※パースペクティブ:自身の認識知
人間は、自身が認識しているものからしか選択をすることができないので、宝物を活かす機会を損失しないよう、社会構造の理解に努めよう。
■感想
5回ほど繰り返し読んでおり、初めての転職の際にも参考にした本。
この本のおかげで、”会社で選ぶ”のではなく、自分が身に着けていきたい”職能で選ぶ”判断ができた。
(決めるときは迷ったが、軸が明確になったので決断した後の納得感を強く持てた。)
森岡さんが周囲に対して劣等感を感じ、苦しかった時の話が書かれており
「輝かしいキャリアを歩んでいる森岡さんでも、こんな時があったのか」と驚いた。
どんなに活躍している人でも、同じ人間なので必ず苦手なものはあり、
違いを生んでいるのは単なる努力量だけでなく「自己理解×強みを磨く努力×環境選択」の3つの変数の掛け算を最大化することができるかどうか、だと認識した。
後半のエピソード(森岡さん自身が弱みをカバーすることではなく強みを武器にすることで、キャリアが好転した話)があるからこそ、前半部分のキャリア論に信憑性が増している。
キャリアに悩んだときや、仕事が行き詰まった時に繰り返し読みたい一冊。
それにしても、P&G時代に単身アメリカに渡った時のエピソードはスゴイ…。森岡さんの生物としての強さを感じる。
3つの変数のうちの一つである「環境選択」において、飛び込むのにビビってしまうことが今後あったら、
このエピソードを読み返せば背中を押してくれると思った。 -
どんな職能に就きたいとか、どの会社に入りたいかなんか具体的に見えなくて良い。
理想の状態を考えて、それに向けてのスキルや経験が学べるかが重要。
「理想状態からの発想法」
転職をする上でとても参考になった本です。著者のハードな経験も踏まえて、中身の濃い、思いが伝わってくる本でした。こんな親父がいたら良いなあと思いつつ、自分の肉親だったら、そのありがたみが分からないだろうという気もします笑。 -
自分の人生の意味を考えさせられる一冊でした。自分自身はなにが好きでなにをしたいのか、なんに喜びを感じるのかを考えさせられました。そして自分自身の強み、弱みを知ること。組織としてもその人の特性を生かすには強み、弱みを理解して配置してあげることで力の発揮度合いがかわること。これは経営者として最適な人事配置を考えなければいけないなと思いました。また私自身何か技術などはもっていませんが、やはりチャレンジすることに楽しみを感じる人間です。T,C,Lタイプのはなしでは私は完全なるLでした。今日はみんなでこの本をつまみに会います。その時にみんな一人一人の強みをみんなからみた場合にどうかやってみたらまた、新たな気付きがあるかなと思いました。自分自身に嘘つくことなく思考を現実化することで自分の人生の満足感、またなりたいじぶんになれるんだと思います!この本の紹介者に感謝、またひとつ勉強になりました!
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自分が何に熱中できるか。得意なことではなく、熱中できることをする。
良書。
著者プロフィール
森岡毅の作品






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