苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478107829

感想・レビュー・書評

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  • 人はどういうときに最も苦しいのか?
    それは働いて働いて、死ぬほど忙しいときでは決してない。
    人が最も苦しいのは、「自己評価が極端に低くなっているとき。」

    USJを再建した森岡さんが、就職活動に悩める娘さんに向けて書き溜めたもの。いろいろ経験した今だから響くのかもしれないけど、この本めっちゃ良かった。特に216〜227ページは今まで挫折をほとんど経験してこなかった人には是非読んでほしい。これを知っておくだけで、いざという時対応できると思うから。

  • 友人から勧められて購入した1冊。
    キャリアや働くことへの向き合い方を体系立てて学ぶことができた。
    以下、印象的な学びたち。

    ・自分がコントロールできる変数は「強みの理解」「強みを磨く努力」「環境の選択」しかない
    →仮設でもキャリアゴールを設定し努力するプロセスに意味がある、貯金になる
    →「経験がないからゴールが見出せない」のではなく「ゴールがないから経験に踏み出せない」
    →「あなたは何が出来ますか=職能」を磨けるところに進んで集中的に磨こう
    →複数職能が欲しくても、まずは1つの職能をメインウェポンとして磨け
    →中途半端な人ほど社会から放り出されるリスクが高くなっている

    ・ブランド・エクイティー・ピラミッドを作り、「軸」として自己内省や転職の参考にする
    →who : 価値を届けたいターゲット
    →what : 便益(価値のタイトル)RTB(価値を信じるための根拠=実績)
    →How : ターゲットにどう思われて買ってもらうのか?の「whatを具現化する強み」「ブランド・キャラクター名とその特徴」

    ・資本主義社会とは、「サラリーマンを働かせて資本家が儲ける構造」のことである
    →企業の個別株を買う(売らなくて良い株を、暴落した時に買って持ち続ける)
    →起業してバイアウトする
    →成功報酬として株を貰う形で企業に参画する

    ・「欲望」と「不安」があなたをさらに強くする
    →欲望が「軸」「ゴール」「モチベーションの源泉」となってあなたを支えてくれる、恥ずかしがらずに堂々と言葉にしよう
    →不安は「自ら変化しようと挑戦している証拠」であり、「未来への投資」である
    →適度な不安と共存する人生、それが成長し続ける人生であり、他の誰でもない立派な自分になるための人生である
    →挑戦しないことを選ぶ方が、拭いきれない不安に襲われる未来(一生誰かの奴隷として選択肢を奪われ続ける人生)が待っている

  • 仕事に対しての分析もとても参考になりましたが、親目線で読むと子供への思いにも共感ができて感動しました。愛情が溢れていて、とても良い本でした。

  • いいお父さんだ。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1444243

  • ホントにストーリーがいいんだよなぁ。

  • 長らく興味があり、ようやく手にしました。

    キャリア形成について、仕事の本質的な部分を説きながら、丁寧かつ緻密、また実体験に基付き具体的に記されており、非常に参考になりました。新卒ではなく、中途採用になりますが、恐らく人生最後になるであろう、今回の転職活動に向けて再読し、キャリアの棚卸しから方向性まで、戦略的に取り組もうと思います。子どもにも読ませたい良書です。

    他方、これまでの自身の身の振り方も考えさせられ、読みながら自省し、タラレバで凹む事もありましたが、それもまた受け止めた上で、転職活動に活かそうと思います。

  • 私は、人のために自分の時間や知識、技術を全力投資している医療従事者を見てこんな人達と同じ現場で支え合える人になりたい。そんな人になりたいと思って医療従事者になりました。
    ですが、忙しさとその現場でのインシデントが増加してきたことが原因で過度なプレッシャーがかかり日常業務もままならないほどになってきました。
    私も、電話の音や機械のエラー音がとても怖くて。仕事では常に手が震えるようになり、心臓はいつもドキドキしていました。
    人手不足のあまり、24h勤務も始まり心がついていけなくなり1年も経たずに退職してしまいました。

    4年も大学に通わせてくれた親に申し訳なくて。一緒に頑張ろうって言ってくれた同期や大学の友人にも顔向け出来ませんでした。
    現在は転職活動中です。
    このまま、楽な方に行こうと思ってクリニックだったり小規模な病院を探していました。
    けれど、そこに行ったとしても現在の日本は働き手が減る一方で高齢化しているため病院を利用する人達は増えると予想されます。また、忙しくなったら苦しくなったら楽な方に逃げるのか。
    そんな自分が嫌で、そもそも前の現場で仕事を続けるにはどうしたら良かったのか。私ができることはなんなのかと考え始めました。

    そして、今は新たな勉強を初めエンジニアをめざしています。
    システムを作ることで人に時間を与えること。それによってもっとみんながコア業務を取り組めるのではないか。私のように、心が折れてしまうような環境になって欲しくない。これから夢を目指して頑張る人。今も夢をおって厳しい環境でも頑張っている人。そんな人たちを支えたい。
    私が元々持っていた夢を思い出すことが出来ました。

    今まで国家資格を捨てるまでやることじゃない。安定を捨てるのはやめた方がいい。そんなこと君はできない。様々なことを言われてきました。
    その度に不安で、押しつぶされそうで。
    私が信じていることは違うのか、間違っているのかととても怖かったです。

    ですが、この本を読んで自分の視野が狭かったことに気づきました。頑張っている人が身近にいないだけで勝手に不安がっているのは自分でした。
    もっと恐怖を捨てて羽ばたいていかなければならない。本当に人を助けることが好きならば努力を続けられる。
    今私がワクワクできることに全力投球してこれからも輝いていこうと思います!

  • 自分にとって安全でストレスの少ない道を選び続ける人は運が良ければ幸せにはなれるが、決して強くはなれない。Comfort Zoneを出ない限りその力が覚醒しないから。
    100の自分に対して、常に120や130の負荷をかける挑戦を君にも意識していて欲しいと願う。私もまだ知らない外の世界へパースペクティブを拡げる旅をどんどん加速させるつもりだ。きっと外の世界はまだ知らない面白いことで満ちているはずだ!

    君はきっと"不安"だろう。でも、結論から言えば、君がこれから成長する限り、その不安はずっとなくならない。でも大丈夫だ。その不安には慣れることができるようになるから。
    そして不安と同居する君は、不安を燃料にしてどんどん強くなっていくだろう。はっきり言うと、不安なのは君が挑戦している証拠だ。

    チャレンジによって起こる変化が大きいほど不安は大きくなる。つまり不安とは、本能を克服して挑戦している君の勇敢さが鳴らす進軍ラッパのようなものだ。不安であればあるほど、君は勇敢なのだ!
    もう1つ、不安は未来を予測する知性が高いほどより大きくなる。不安であればあるほど、君の知性が真摯に機能しているのだ!挑戦する君の"勇敢さ"と"知性"が強ければ強いほど、よりくっきりと映し出される「影」こそが、実は"不安"の正体だと理解しよう。

    だから、ビビっている君は素晴らしい!
    しかし「ビビっている」というと周囲が動揺するので、そういうときは「しびれるね~!」と言う口癖がついた。しびれているときは、それ相応のストレスをくらっているのだけれども、私の勇気と知性が健在なのだとしっかり意識するようにしている。

    長い人生をどうすれば生きがいをもって、充実して生きていくことができるのだろうか?
    挑戦しないクせがつくと、きっと長い人生は退屈になるのではなかろうか?
    だから不安と向き合って共存する道を私は勧める。
    早いに越したことはないが、いつ始めてもその時点からの人生を輝かせられることを考えると、遅すぎることはないはず。
    不安を抱いて初めて人は成長する、大人になっていく、パースペクティブは拡がっていく。

    変わりたいときに、うまく変われるコツとは何か?
    それは、最初からすぐに変われないことを覚悟して、時間がかかることを織り込んで、変わる努力を継続すること。
    行動を変えると決心したらまずは5回に1回できたら自分を褒めてあげる。

    そしていつか部下を持ったときに、「変わろう!」というプレッシャーを部下にかけるときに、このことを思い出して欲しい。
    部下本人だけで努力するよりも、もし君がその部下の行動変化の5分の1の成功を認めてあげることができたなら、即座にその変化を褒めることができたなら、部下は加速度的に変わりたい方向へ変わっていくだろう。

  • 一度立ち止まって自分のいる立ち位置を確認したいビジネスマンにおすすめ。自分の個性と向き合うこと、環境に適した自分の立ち回りを理解するためのワークなど向き合って今後を考えるきっかけになる内容だった。読み物としても作者(父)がこれから社会に出るお子さんに向けて書いたものでとても温かい気持ちになれる。

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著者プロフィール

株式会社刀 代表取締役CEO

「2020年 『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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