反省記 ビル・ゲイツとともに成功をつかんだ僕が、ビジネスの“地獄"で学んだこと

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 93
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108055

作品紹介・あらすじ

ビル・ゲイツのもと草創期のマイクロソフトを躍進させ、創業したアスキーを当時最年少で株式上場。しかし、マイクロソフトからも、アスキーからも追い出され、すべてを失った……。栄光と辛酸を舐めた「天才」が、ついに、その裏側をすべて明かす。。

感想・レビュー・書評

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  • 以下、自分のための読後のメモです。

    大学時代、卒業と就職を控えて、ボンヤリと「IT系に進みたいな」と考えていた頃に、ライブドアやサイバーエージェントなどのITベンチャーが流行っていました。2003〜4年頃です。

    ただ、入口が分からず、コンピューター、IT、ベンチャー、という枠組みでよく本屋で企業物、起業物の本を買っていました。

    その頃に、ブックオフで見つけて買った本の中に、アスキーに関するものがありました。西和彦を知ったのはそういう経緯だったと思います。アスキー、西和彦という言葉の入った書籍は探せる限り買いました。

    ライブドアやサイバーエージェントのような、なんとなく浮ついた「ITベンチャー」ではなく、もう一世代上のアスキーの物語は、パソコン揺籃期とバブル前の勢いもあり、強烈に印象に残りました。以降、自分にとって西和彦は変わらず大スターです。

    2005年にエンジニアとしての素養のない自分はコンピューター関係の営業職につきましたが、どこかで西和彦の存在が頭にあったのか、自分なりに勉強し、2008年に営業職からソフトウェア開発者に転身し、今に至ります。

    その間、学生時代から付き合ってた人と結婚もし、3人のこどもにも恵まれました。

    小さな会社の小さな組織でリーダーを任されるようになりつつも、どこかで「こういう仕事をしたかったわけではないよな…」と思いながら、2020年には40歳を迎えます。

    今の仕事はソフトウェアのプログラマーですが、立場上、「人から言われたものを、言われた通りに作る」のがほとんどです。
    これは当然で、職業プログラマーが自分の作りたいものを作り出したら仕事になりません。お客さんなり、経営者なり、上司なり、他部署なりに「言われたもの」を作っています。

    本書を読んで、

    「そうだな、自分は別にプログラムを作りたかったわけではなく、自分がやりたいことをやってみたかったんだな」

    と、16〜7年ぶりに思い出すことができました。

    20歳そこそこの時に、自分の進路に影響するほど大きな感銘と感動を与えてくれた西和彦が、今の語り口で、40歳になる自分にも語りかけてくれるような本書。最高でした。

    本書を読んで、20歳そこそこの頃に西和彦を知ることができた幸運に感謝しました。本当に、読んでいてとても胸が熱くなりました。

  • 前々職、前職そして現職とアスキーさんとはお付き合いがあって著者ご本人とも何度かお会いしたこともあるので、その頃を情景とオーバラップしてとても興味深く読みました。前半の上り調子の話もとても面白いですが、後半のとても厳しい状況でのストーリーがとても心に染み入りました。

  • p8 過去を否定することは、自分の足をめがけて弾を撃つことであり、上に向かって唾を吐くということみたいな気がする。 いいことも悪いことも含めて、それが今の自分をつくっているわけで、それを否定しても始まらない。むしろ、「イヤなものはイヤ」「嫌いなものは嫌い」と言い続けてきたからこそ、今の自分があるとも言えるのだ。僕は僕であり、ぼくでしかない。過去を否定してもしょうがないし、公開することに意味はないのだ。「後悔」ばかりして「反省」しなけれあば、「失敗」は永遠に「失敗」である

    p33 アルテアにBASICを乗せるために、ハーバード大学の大型コンピュータにアルテア8800のマネを指せるプログラムを書いて、そのなかで4kバイトに収まるプログラムをBASICでかきあげた ポール・アレン ビル・ゲイツ

    p36 いきなり国際電話 マイクロソフトのビル・ゲイツにつないでくれ

    p62 国際コンピュータアート展 甲陽学院高校をずる休みして、飛行機で東京へいった

    p65 「興味のある場所」に行くだけで、人生は自然に拓ける

    p180 オリベッティ 北イタリアのイブレアという町をデザインしていた

    p251 過去に注釈するから人は苦しむ
    どんなに認めがたいことであっても、起きてしまった過去を素直に受け入れ執着を断ち切り、自分の改めるべきことを反省することで、過去を乗り越えて行くしかないのだ

    p313 パワハラはできない上司がやること

    p316 相棒と二人で仕事をするときは、何も言わんでも仕事はできる
    10人の人と一緒に仕事するときは、10人まではああせいこうせいと命令することができる
    100人の人と仕事をするときは、教えるようんあ気持ちで仕事をせんとあかん
    1000人の人と仕事をする場合は、君らたのむわ、一つよろしくおねがいしますという気持ちでないと仕事ができへん
    一万人 諸君らの幸運を祈ると、祈るような気持ちでないと、一万人のひとは動いてくれない

    p318 大切なのは、即断即決の瞬発力と熟慮する慎重さのバランスなんだろう

    p320 会社がきちんと回っていて、月末にみんなに給料が払えることが、どれだけありがたいことか。会社のデスクで仕事をしていて、ふとそんなことに気づいて、「ああ、幸せだな」と思うときが何度もあった


    p321ビル・ゲイツとの若い とりもったのは当時マイクロソフト日本法人社長の成毛眞氏


    p329 大川功 わしはな、会社のお金を遊びにつかったことは1円もないんや。

    p324 お前の言う嫌いなやつにも、お前が指摘するような欠点はあるんだろうよ。だけど、そいつらの欠点をどう受け入れて、いいところを見ながら仕事ができるかどうかが、お前の経営者としての器だよ

    p372 社長の最後の仕事は、社長を辞めることである

    p381 50億円(3500万ドル)を現金でMITに寄付 年率25%で回しているときいて、2500万ドルに値切った

    p415 お前、世の中は悪いやつばっかりや。お前は
    人がいいから、すぐ信じて突進する。前に進むときには右と左を見るだけじゃなくて、ちゃんと後ろも見ないとダメだぞ。そうしないと悪いやつが後ろからやってきて、やられるぞ

    p418 セガのハードウエアの撤退を決めるとともに、ご自身の所有する有価証券と金融資産のすべて、総額850億円をセガに贈ることを決断した

    大川さんは、いつも「生まれるときも裸、死ぬときも裸」とおっしゃっていた

    p452 一喜一憂しない。「すべてのことは過ぎ去っていく」

    p453 感謝しているときが幸せなのだ
    悪口をいっているときは幸せでない

  • 2020/10/05天才西和彦氏の自伝的読み物 ここ半世紀の情報産業の劇的な変遷を当事者の言葉で振り返られる貴重な一書。成功話の自慢だけではなく、失敗談も多く、半世紀ならぬ「反省記」なのも好ましい。しかも文章が平易で、話の展開が面白い!

  • アスキーの創業者、西さんが半生を反省。華やかかりし頃までしか知らなかったので、その後のことやセガのこと、大川さんのことなど興味深く読んだ。
    反省して未来に活かさないと、単なる失敗と、壮大なスケールで綴られていました。
    最後の数章が特に興味深かった。

  • もしかしたら、西和彦氏はスティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏のように世界中の人々から尊敬され、その名を歴史に残していたかもしれません。

    ジョブズ氏やゲイツ氏もアップダウンの激しい人生を送られましたが、最終的には偉人として讃えられています。

    一方、西氏も同様に大変な経験されてますが、今のところはダウンのところで認識されてしまってるのではないでしょうか。

    ですが、経営者として重厚な経験をされて、さらに日本やアメリカの大学で教鞭を取り、それらの経験を生かし、現在はITに強く創造性の高い(かつての御自身のような)人材を輩出できるような大学を設立しようとなさっています。

    まだまだ終わってないですし、これからが楽しみだ、と思いました。

  • 中山素平さん。大川功さん。MITメディアラボ50億円の話。金利25%。先払い。人に会う。コンピュータはメディアになる。繋がる。

  • 序盤がPC8001とかMSXとかI/Oとかアスキーの話でアツい。
    後半が大川さんとセガの話でまたアツい。
    西さん自体は、凄まじく行動力のある人だが、反面やはり何か問題のある人なんだろうなと感じた。
     
    大川さんが潰れそうなセガに私財全部寄付した時、上司が男泣きしていたのを思い出した。

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