東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108116

作品紹介・あらすじ

小さな農家のための「経営カイゼン」の教科書です。

農業をテーマにした経営読み物×経営実務書。



2部構成になっています。



①東大→デュポン→メルカリを経た全くの「他所者」の著者が、栃木県の小さな梨農家「阿部梨園」を再生させた過程の読み物



②農家が経営改善するためのスキルを500こ公開したwebサイト「阿部梨園の知恵袋」から、全ての農家に共通していて、即効性と実用性の高い100を抜き出した実務書



①で実例を追体験し、②で合理的な視点や判断基準が得られる、農家のための経営ドリルです。



「本書を通して得られる合理的思考こそが、これからの農業者に最も求められること」だと著者は言います。全ての農業者の羅針盤、バイブルにします。

感想・レビュー・書評

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  • 東大卒の筆者が、大手メーカーに勤め、やりがいのある仕事をしながら、順調に夢に向かって進んでいた中、プレッシャーからうつ状態となり会社を辞め、行き着いた職場が本書の舞台である宇都宮市にある梨園。

    初めて農家というもので働くことになった筆者は、現場で様々な課題を見つけ、改善の余地が大いにあることに気づく。

    小さな改善を目標数を決めて次々に実践すると、梨園の従業員等の雰囲気も良くなって行った。

    効果を出した改善ノウハウは、同様に日本の他の多くの家族農業でも活用できると見込み、クラウドファンディングで資金を集め、インターネット上に無料公開し話題となった。

    本書は、梨園が経営改善を果たすまでのプロセスと、クラウドファンディングにより公開されたノウハウを書籍化している。

    小さな経営改善だからこそ、すぐに結果につながる。
    小さな改善からまず始めてみることが、改善への意欲を高め、大きな改善へと繋げるために大切だと感じた。
    農家、農業指導員のほか、他業種のスタートアップ等の経営者にも役立つ本だと思う。

  • 農業というより、人生について励まされました!ありがとうございました!

  • 農家の経営について、知らないことが多かった。
    この本を読むことで、農家が会社と違って曖昧にしてる部分の改善であったり、利益を向上させるために、現場から改善して行くためのリストが項目別に記載されていた。
    経営する中で、つまずきや疑問が出たときにこの本で振り返ろうと思った。

  • 二部構成で
    筆者のこれまでのストーリー編
    改善の実践編
    とに分かれている
    手元に置いておきたい

  • 株式会社を作るにあたって必要な事柄を把握したいと思い再読。

    前半は東大卒業後、就職したのちに29歳のときにインターンに行った阿部梨園で農家の右腕として働くことになった経緯が書かれた読み物、後半は実在する梨農園で経営改善するために行った取り組みが詳細に書かれている。

    以前個人事業主として事業をされている方にもオススメしたことがあるが、会社を円滑に運営するために何が必要なのかが簡潔にまとめられており、農家だけではなく、多種多様な業種に応用できるノウハウが詰まった良書。

  • 農業経営の改善活動の方法論かと思ったらとんでもない。
    目の前の困難といかに向き合ったか、生き様を惜しみなく言語化してくれている。
    言葉の選び方、例え方、あとがきにも著者の人となりが滲み出ていて魅力された。


  • 農家以外の人にも読んでほしい

  • 改善ノウハウ100はチェックリストとして便利かもしれないが、ある程度特別な改善方法を期待して本を購入したので肩透かし。

    実施した改善方法とエピソードはわかったが、売上がいくらアップしていくら利益が残ったなど数字が書かれていないので正確な成果がわからない。初年度と最終年度で売上と利益がいくら違ったのか肝心なところを知りたかった。阿部さんはなぜ契約を更新しなかったのか、その理由をきちんと書いてほし。そこが弱いとエピソードとしても不完全ではないか。

    クラウドファンディングの目的と何を持って成功なのかも腑に落ちなかった。農家の課題解決が目的なら他にもやり方もあるし、なぜお金を集める必要があったのかわからない。集まった446万円の使途もわからない。

    成果が出ていない農家は、一般企業で行われていることを、いかに当たり前に取り入れていくか、結局、農家の経営改善はそれしかないのかなと思った。

  • 農業経営への理解を深めたくて読んだ本。と言っても斜め読みだけど、農業に特化してるかと言えばそこまででもなかった。ビジネス書、としてはわかりやすくて読みやすいと思う。

    ただ、農業は、やはり家族経営が多いからなかなか事業として形になってない、古きやり方を継続してて変革がなかなか難しいのではと言う予測通りで、阿部梨園のように改革していくと言うかそれを受け入れてくれる経営者というのは、希少な存在なんだろうなと思った。

    あまりビジネスについての知見がない農家の方達には、とても良いはじめの一歩的な内容。

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