ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108345

作品紹介・あらすじ

7万部突破のベストセラー、大反響です!
★ベストセラー『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』で話題沸騰!!
★今、最も注目される著者が明かす、「アート」「美意識」に続くキーコンセプト!

「直感」「意味」「構想」「モビリティ」
「フォーカス」「アンラーン」「エグジット」…他

大きく切り替わった時代をしなやかに生き抜く、
「思考法」「働き方」「生き方」「キャリア」「学び方」
をまとめた生存戦略の決定版!!

◎これから価値が高まるスキルとは?
◎GAFAによる勝者総取り最終戦争で生き残るには?
◎「役に立つ」で戦うと「ほぼ全員」負ける
◎問題解決者より「問題発見者」の価値が増す
◎重要な局面で「必ず」未来予測が外れる理由
◎なぜリベラルアーツで「構想力」が磨けるのか?
◎どうすれば論理と直感を使いこなせるのか?
◎なぜ「逃走」が、最も有効な生存戦略なのか?

感想・レビュー・書評

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  • 仕事する上で量的生産性より、
    意味を持ち価値ある生産性が重要

    問題の解決者より問題を発見できる人になる

    野性的感覚、好奇心、発言力を重視することで
    自分のアイデンティティに繋がる

    what=何をするために存在するのか
    why=それは何故重要なのか
    HOW=どのようにして実現するのか
    を明確化し、それらを整合的に共感できるストーリーとして伝えることが重要

    今までの仕事のやり方=オールドタイプ
    新しい仕事のやり方=ニュータイプ
    が、わかり参考になった。

    ただ、私が知らないだけなのか
    カタカナとか専門用語使いすぎ…
    もっとシンプルに書いて欲しい。
    その解説として用語を使ってくれれば
    もっと分かりやすい。

  • 著者の講演というかセミナーを聞いたことがあって、それから注目していた。
    それぞれの章ごとにまとめが有って振り返りがしやすい。

    心に響いたのは:
    第2章の、問題解決より問題発見が求められている、ということ。
    第3章の、機能より意味が差別化のポイントだとか、
    第6章の、大量に試して、うまくいったものを残す
    これらが成程と思った。

    大きな企業に勤めているけど、この辺の変革って実際どうやったら良いのかね?
    もの凄く共感できるんだけど、個人的に自分の戦略としてやっていく分には良いと思うんだけど、組織としてどうアジャストして行くかって、これからの課題だと思う。
    日本企業にそれが出来るんだろうか?

    はじめに
    ・「20世紀的優秀さ」の終焉
    ・「正解を出す力」にもはや価値はない
    ・オールドタイプは現代の問題を拡大再生産している
    ・ニュータイプは問題を「発見」できる人

    第1章 人材をアップデートする6つのメガトレンド――ニュータイプへのシフトを駆動する変化の構造
    [メガトレンド1]飽和するモノと枯渇する意味
    [メガトレンド2]問題の希少化と正解のコモディティ化
    [メガトレンド3]クソ仕事の蔓延
    [メガトレンド4]社会のVUCA化
    [メガトレンド5]スケールメリットの消失
    [メガトレンド6]寿命の伸長と事業の短命化

    第2章 ニュータイプの価値創造――問題解決から課題設定へ
    1 問題を解くより「発見」して提案する
    2 革新的な解決策より優れた「課題」
    3 未来は予測せずに「構想」する

    第3章 ニュータイプの競争戦略――「役に立つ」から「意味がある」へ
    4 能力は「意味」によって大きく変わる
    5「作りたいもの」が貫通力を持つ
    6 市場で「意味のポジション」をとる
    7 共感できる「WHAT」と「WHY」を語る

    第4章 ニュータイプの思考法――論理偏重から論理+直感の最適ミックスへ
    8「直感」が意思決定の質を上げる
    9「偶然性」を戦略的に取り入れる
    10 ルールより自分の倫理観に従う
    11 複数のモノサシを同時にバランスさせる

    第5章 ニュータイプのワークスタイル――ローモビリティからハイモビリティへ
    12 複数の組織と横断的に関わる
    13 自分の価値が高まるレイヤーで努力する
    14 内発的動機とフィットする「場」に身を置く
    15 専門家と門外漢の意見を区別せずフラットに扱う

    第6章 ニュータイプのキャリア戦略――予定調和から偶有性へ
    16 大量に試して、うまくいったものを残す
    17 人生の豊かさは「逃げる」ことの巧拙に左右される
    18 シェアしギブする人は最終的な利得が大きくなる

    第7章 ニュータイプの学習力――ストック型学習からフロー型学習へ
    19 常識を相対化して良質な「問い」を生む
    20「他者」を自分を変えるきっかけにする
    21 苦労して身につけたパターン認識を書き換える

    第8章 ニュータイプの組織マネジメント――権力型マネジメントから対話型マネジメントへ
    22「モビリティ」を高めて劣化した組織を淘汰する
    23 権威ではなく「問題意識」で行動する
    24 システムに耽落せず脚本をしたたかに書き換える

  • 記載内容は概ね同意するんだけど、オールドタイプとニュータイプに分けて、「これからはニュータイプの時代ですよ」という言説に違和感。そう単純な話ではないと思う。
    これは自分自身の置かれた環境によるのかもしれないけど、現状が全てオールドタイプなのかと言うと違う。また、今後オールドタイプが一掃されるかと言えば、必要とされる場面は少なからず残るだろう。
    オールドタイプだけでは生き残れないという点は同意だが、みんながみんなニュータイプになるべきという訳でもないと思う。
    そもそもこの手の本は、少し極端に記載すべき側面もあるので、あまり指摘すべき点ではないかもしれないけど。

    あと、筆者が働いていた、コンサル業への率直な想いが興味深い。この本がどんな想いで書かれたのかが垣間見え、それ故に説得感がある。

  • これからの時代を生き抜くために必要であるニュータイプの24の思考や行動について解説した一冊。

    モノが飽和し、社会がVUCA化していくなどトレンドが大きく変化してきているこれからの時代においてニュータイプの考え方が非常に重要になってくることが本書を読んで理解することができました。
    正解を出すことに価値があったオールドタイプから問題を発見することに価値を持つニュータイプが時代をリードしていくことになることを本書を読んで強く感じました。
    意味があること、直感と予感に基づいた行動などの重要性がますます高まることやイノベーションを目的としないこと、未来予測が無意味なこと、スケールメリットがなくなっていること、色々なことを試し、色々な意見を参考にすることなどこれから大事になるニュータイプの思考を学ぶことが出来ました。
    撤退のタイミングやリベラルアーツが新しい問題提起のカギとなることや分かり合えない他者とも共感することが成長に繋がることなど実践的な内容も含まれていてそちらも勉強になりました。

    そんな本書の中でもチャーチルの開戦演説からみる意味や1万時間の訓練に対する真実、パニック映画のリーダーシップを取って指揮する部分からみる日米の違いは興味深いものだと感じました。

    これからの時代は本質的な意味を考え、問題を提議することを行うニュータイプが活躍していくことを感じるとともにこれからの自分の生き方について多くの示唆を与えてくれる一冊でした。

  • モノも人もしごとも飽和しており、人口が緩やかに減少しており、経済成長も減少の一途を辿っていく日本において、問題解決力より課題発見力、賢い頭より賢い体、経験より目の前にある学びに目を向けるなど
    目まぐるしく変化していく世の中に適応するための考え方が示唆されており、非常に興味深い。
    こらからの時代を生き抜くために一人でも多くの人に読んでほしい一冊。

  • 【連続的突然変異】
    オールドタイプ、ニュータイプという表現が安直に感じますが、内容は素晴らしいです。

    最近は「経験がものをいう」ことが無くなってきています。
    職人的な能力が必要無くなってきているのも事実です。

    職人技とは何か?

    職人は何かをするとき、出来具合を見ながら微調整ができる人です。

    つまり、相手(対象物)の反応を見ながらうまく調整ができることです。
    予めセットしておいてその通りに動かすことは機械で簡単にできますが、都度状況を把握しながら状況に応じて調整することは苦手でした。
    しかし、センサーで状況を捉えて、フィードバックしアクションをしてまたセンサーで捉えてフィードバックしアクションを繰り返せることができれば、職人と同じ動きができます。

    今となってはできます。

    もう職人です。

  • 。。。
    中身のないことをここまで、厚くできる技術は素晴らしい。。。


    時代は、そりゃ、変わってるし、
    肌感覚でみんなわかっている。
    改めて解説される必要があるのだろうか。。。
    ごじしんがオールドなのではないか。

    あと、いつも思うが、
    プロフィールの最後の、葉山在住、
    ってなんの意味があるのか。。。

  • 本書のメッセージは、20世紀的オールドタイプは急速に価値を失い、21世紀的ニュータイプが大きな価値を生み出し評価されて本質的な意味で豊かな人生を送るようになる
    結論は、本誌を読んで、新しい時代の要件=ニュータイプについて考えてもらって、20世紀的な価値観や労働観に縛られない、しなやかな自由な新しい人生の在り方を実践していただきたい。

    印象的だったのは次のことば

    ・未来予測は原理的に不可能
    ・意味を与えられた人は豹変する
    ・直感と論理をバランスよく併用する二重過程理論でパフォーマンスを上げる
    ・「内発的動機に駆動されるアマチュア」が「上司からの命令で動くエリートに完勝する」
    ・大量のものを試してうまくいったものを残す。実行しながら計画を作っていく。
    ・勝ち目がないときには、損失を最小とするため迅速に撤退する

    8章に分けられた、24の思考行動様式の解説

    これから求められる思考・行動様式とは?
    <オールドタイプ>  <ニュータイプ>
    正解を探す     ⇒問題を探す
    予測する      ⇒構想する
    KPIで管理する    ⇒意味を考える
    生産性を上げる   ⇒遊びを盛り込む
    ルールに従う    ⇒自らの道徳観に従う
    一つの組織に留まる ⇒組織間を越境する
    綿密に計画し実行する⇒とりあえず試す
    奪い、独占する   ⇒与え、共有する
    経験に頼る     ⇒学習能力に頼る

    目次は以下

    はじめに

    第1章 人材をアップデートする6つのメガトレンド
     メガトレンド1 飽和するモノと枯渇する意味
     メガトレンド2 問題の希少化と正解のコモディティ化
     メガトレンド3 クソ仕事のまん延
     メガトレンド4 社会のVUCA化
     メガトレンド5 スケールメリットの消失
     メガトレンド6 寿命の伸長と事業の短命化

    第2章 ニュータイプの価値創造
     1 問題を解くより「発見」して提案する
     2 革新的な解決策より優れた「課題」
     3 未来は予測せずに「構想」する

    第3章 ニュータイプの競争戦略
     4 能力は「意味」によって大きく変わる
     5 「作りたいもの」が貫通力を持つ
     6 市場で「意味のポジション」をとる
     7 共感できる「WHAT」と「WHY」を語る

    第4章 ニュータイプの思考法
     8 「直感」が意思決定の質を上げる
     9 「偶然性」を戦略に取り入れる
    10 ルールより自分の倫理観に従う
    11 複数のモノサシを同時にバランスさせる

    第5章 ニュータイプのワークスタイル
    12 複数の組織と横断的に関わる
    13 自分の価値が高まるレイヤーで努力する
    14 内発的動機とフィットする「場」に身を置く
    15 専門家と門外漢の意見を区別せずフラットに扱う

    第6章 ニュータイプのキャリア戦略
    16 大量に試して、うまくいったものを残す
    17 人生の豊かさは「逃げる」ことの巧拙に左右される
    18 シェアしギブする人は最終的な利得が大きくなる

    第7章 ニュータイプの学習力
    19 常識を相対化して良質な「問い」を生む
    20 「他者」を自分を変えるきっかけにする
    21 苦労して身につけたパターン認識を書き換える

    第8章 ニュータイプの組織マネジメント
    22 「モビリティ」を高めて劣化した組織を淘汰する
    23 権威ではなく「問題意識」で行動する
    24 システムに耽落せず脚本をしたたかに書き換える

    おわりに

  • 元コンサルで、現在は「独立研究者」という肩書きが最初に来る著者による、これからの時代における思考・行動様式に関する考え方を纏めた本。

    本著を読んだ私個人の結論としては、これで自分の行動様式が大きく変わることはないかな…と。
    キャッチーな見せ方をするためなのか、本著内では「オールドタイプ」と「ニュータイプ」を対立構図で取り上げていますが、日々の仕事において適切なやり方を考えて、取捨選択していけば良いだけで、完全にニュータイプ的なやり方に切り替えてしまうと、かえって弊害の方が大きくなりそうです。
    もし本著が若い人向けに書かれているんだとすると、オールドタイプに喧嘩を売り始めて現場が悲惨なコトになりそう。どちらかと言うと、マネージャー世代の考え方を変えていく方が優先すべき気がします。

    あと、悪い意味ではなく、ロジックより感性で受け止めた方が良い本かなと感じました。あまり官僚的な細かい読み方をしてしまうと(私が良くやるのですが)本著の良さをスポイルしてしまうかも。
    基本的な流れとして、オールドタイプを「①完全に否定しようする」のと「②過去の事例ベースで(未来の人材要件である)ニュータイプを語る」という2点から無理がでていて、様々な事例を持ってくるのは良いのですが、本のストーリーに合わせて、無理やり「ドットをつなぐ」ことをした結果、歪みが出ているという印象を受けました。
    例えば、「これからは命令じゃなくて内発的動機に基づいて動く人が強い!」と言うのは全然OKなのですが、命令で動くプロより内発的動機で動くアマチュアの方が強い例として、南極探検で有名なアムンゼンをアマチュアという枠に入れるのは無理矢理な上にちょっと失礼な気が…。
    また、自動車の例がちょくちょく出てくるのですが、ある箇所では「役に立たないが意味がある」としてランボルギーニが称賛され、別の箇所ではエンジンパワーの向上を「無意味な量的向上による生産性低下」として批判するという…。

    車絡みでは、国産車メーカーは「役に立つけど意味がない」車ばっかり作って、マーケットでは「意味がある」車にしか価値がないから、国産車メーカーの株価純資産倍率(PBR)が低いんだ、と言っていましたが、著者が「役に立つ上に、意味がある」車としているBMWのPBRも1倍切ってるような。。
    (調べたところ、2021年4月末の時価総額が558億ユーロ、2020年12月末の純資産が615億ユーロに見えたんですが、何か間違えてるかな…)
    しかも、株式のPBRやPERなんて、日本株という括りで低くなっているような気がしますが。(フォードのPBRは1.5倍)

    勉強になった点として、第1章の「人材をアップデートする6つのメガトレンド」は足元の状況がキャッチーに纏められていて、なるほどと思わされました。
    大まかなトレンドを知るための本として、ざっと読む分には良いのかなと思います。

  • 【本書を読もうと思った背景】
    ネットでビジネス書のランキングを見ていたところ、たまたま本書を見つけました。「NEW TYPE」というシンプルなワードに興味をそそられ、今後のキャリアを考えていく上での指針にも繋がるかと思い、本書を手に取りました。

    【本書から学べることを一言で表すと】
    今後に変化していく社会の中で、どのような人材が求められていくのかを理解し、オールドタイプからニュータイプの人間にシフトするための思考法を身に付けられる。

    【本書をおすすめしたい人】
    ・新しい考え方を学ぶのが好きな人
    ・今後のキャリアを考えるきっかけが欲しい人

    【感想】
    各見出しの末ごとに内容のまとめがあり、とても理解しやすい構成でした。また、具体例や研究結果を多分に根拠として用いているため、筆者の主張にはより説得力がありました。自身の現状と照らし合わせなかがら読み進めていくうちに、私自身もオールドタイプの行動様式にハマってるなと思う部分も多々ありました。しかし一点、問題を解決する力等といった一部のオールドタイプの特徴は、依然として大切なスキルであると考えます。これを基礎として身に付けた前提で、ニュータイプの行動様式を+αで磨き上げていくことに意味があるのではないか。今後、私のキャリアを考える上での指針になったことは間違いないと思うぐらい素晴らしい内容でした。

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著者プロフィール

1970年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻、同大学院文学研究科美学美術史学修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ、コーン・フェリー等で企業戦略策定、文化政策立案、組織開発等に従事した後に独立。現在は「人文科学と経営科学の交差点で知的成果を生み出す」をテーマに、独立研究者、著作家、パブリックスピーカーとして活動。現在、株式会社ライプニッツ代表、世界経済フォーラムGlobal Future Councilメンバーなどの他、複数企業の社外取締役、戦略・組織アドバイザーを務める。

「2023年 『新装版 外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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