東大理三に3男1女を合格させた母親が教える 東大に入るお金と時間の使い方

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108352

作品紹介・あらすじ

◎「お金のムダ」「時間のムダ」を恐れると子どもの学力は育たない

子どもが生まれてから大学受験するまでの18年間、子どもに徹底的によりそい、
絵本の購入、習い事、塾の費用、学校の授業料、参考書の購入など、
できる限りの「お金」と「時間」を使ってきた結果、4人の子どもは東大合格。

子どもの未来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する著者が、
その秘密を全公開!

◎「私は子育て職人」

3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類に合格させた佐藤ママは、
0歳から18歳の大学入学まで限られた18年間を全力でサポートするため、
お金も時間も惜しまなかった。

長男を妊娠中、小学校全学年・全教科の教科書を買い込んで熟読。
子どもは全員、1歳前後から公文式に通わると同時に、
3歳まで「絵本1万冊、童謡1万曲」の読み聞かせ、歌い聴かせという目標を掲げた。

絵本300冊をまとめ買いして、専用の本棚を手作り。
図書館も活用し、家族で一度に30冊以上借りていた。
そうやって毎日コツコツ読み聞かせ、歌い聴かせて、目標を達成した。

公文式だけでなく、スイミングやバイオリン、ピアノのお稽古にも通わせ、
習い事だけでも1人あたり月5~6万円かけていた。
小学生になると早々に中学受験塾へ通わせ、全員を中高一貫校に進学させた。

◎参考書を10冊買って9冊捨てる覚悟。そのムダが活きる

参考書を買うときも、いい参考書が10冊あったら、とりあえず10冊買う。
そのうち1冊しか使わなかったとしても、
10冊あったから1冊を選べたと思うようにしていた。
いいものは使ってみなくてはわからない。その点、選択肢は多いほうがいい。

「お金のロスを恐れたら子どもは育たない」

3男1女全員を東大理三へ導いた佐藤ママの“お金道”は、
ものすごい説得力と学びに満ちている。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤ママの本は何冊かよんでいるけれど、これが一番好き。

    3歳までに1万冊の本や1万回童謡を歌うため、毎日正の字でカウントする、とか、
    よちよち歩きの1歳前からくもんに通わす、とか。
    そこまで必要か?と疑問に思うものもあるけれど、読んでて気持ちいいのは、佐藤ママがやりきっていて、それでいてとても楽しそうであること。また子どもたちもそれに感謝して皆優秀に育っていることである。

    怒涛の子育て期間だったと思うけど、自分のことを子育て職人と言い切るほど子育てに没頭した時間は幸せな時間だっただろうと思う。

    本の中で印象に残った部分

    ・子どものサポートに徹するため2時に寝て4時半に起きる日々
    →次の日を有意義に過ごすための準備に余念なし(全て入念に準備され行き当たりばったりじゃない)

    ・食事と睡眠の徹底
    →全て手作り(ひえー真似できない)、睡眠時間は削らない(これはできそう)

    ・妊娠中に小学校の教科書を全部購入し一読する

    ・教育に思い切り投資。お金かけすぎかな?と思っても、文化の形成にはお金がかかるもの、と自分を納得させる。(それに対して協力的な夫も素晴らしい)
    →悩むくらいなら気前良くかける。結果無駄になっても時間が浮いたと考える前向きさが大事。最小コストで、と考えると身動き取れなくなるのでまずはやってみる。(お金をかけてみる)

    ・子どもの笑顔を見るためにお金は出し惜しみなし。4人の子供が喧嘩しないように誰かの誕生日にはみんなにプレゼント(なので4回もらえる!)


    これだけの愛情と時間とお金をかけて子育て職人の域に達したことで、佐藤ママとして有名になり今十分投資元本は回収したことだろう。

    子育てと同時に子育て後のキャリアまで築いてるんだから、もうあっぱれとしかいいようなし。

    これからの未来、東大を目指すことが子育ての王道ではないと思うけど、目標を立ててそれに全力で邁進し楽しんでいる姿はとても参考になる。

  • 佐藤ママの教育メソッドに加え、凄いなー、と感じるエピソードがこの本にもありました。

    まず、子育て中は、ふとんの中の睡眠は二時間半!!こどもを車で迎えに行った車中で仮眠。そういう状況に不満も持たず「3時間睡眠のナポレオンよりも凄いでしょ!」と自慢するポジティブさ。

    子育てにお金をかけすぎかな…と思った時は奈良の東大寺や法隆寺を思い浮かべながら「優れた文化財は手を抜くことなくつくったから現代にまで残っているのだ」と考えられる思考パターン。

    江戸時代だったら確実に将軍家の乳母が務まる方でしょうね(笑)。

    佐藤ママは、これからも目が離せない存在です。

  • 東大理三がそんなに偉いのか?親が過保護すぎてまったく真似したいと思わなかった。子どもは親にここまで過干渉されて嫌ではないのか?

  • 宿題は子どもが自発的にやるようになるまで待つ。押し付けてイヤな思いを、植え付けない。全部納得はいかないけど良い部分は真似していこう。まずは親の自分が楽しむこと!
    後半は受験について詳しく載ってました!

  • 子育てに振り切っていて読んでいて気持ちよかった!(マネはできなさそうだけど笑)ところどころのエッセンスは参考にしたいなと思った。

  • 子育て本。同意した部分やびっくりした部分など。

    ・まだ物心ついていない幼児期こそ、机に向かって勉強する「学習習慣」を身につける。
     小学校に入ってからだと、通学や授業などで忙しくなるし、youtubeやLINEやテレビやゲームなど勉強以外に気を取られ、学習習慣を身につけるには遅くなる。

    ・親が子育てで不安を感じる時は、リサーチ不足で具体的に把握ができていない、親の不勉強が原因。

    ・第一子妊娠中に、小学校の教科書を全教科6年文買って目を通しておく。

    ・公文式スローガン。3歳までに童謡200曲と絵本1万冊を読み聞かせると賢い子に育つ。
     3歳までに100ピース以上のジグソーパズルができたら東大に行ける。

    ・リビングに本棚を設置。1日の生活拠点のリビングから遠い場所まで本を撮りに行かなければならないような環境では読書週間は身につかない。

    ・お散歩に植物図鑑を持参し、「これ、なあに?」と聞かれたら立ち止まって一緒に調べる。

    ・誕生日プレゼントは全員分買う。(長男の誕生日に、おもちゃを次男用と三男用にも買う)

    ・テストの見直しは「もう少しで正解だった」という問題を2問だけ見直す。全くわからない問題を見直しても結局はよく理解できないから時間の無駄。

    ・テストで点を取れない生徒は小さい字でノートにちまちま書いてる。ノートの白い部分の広さと頭の広さは同じなので、広いスペースに大きな字で書かせる。

    ・特製ノートを作る。問題の下に広い余白があるように、テキストを改良する。

    ・模試の問題と解答、プリントなどをごちゃごちゃにならないよう、子供のパーソナルカラーを決めてクリアケースに入れる。

  • 4人の子供全員が東大理三に合格し、上3人は医者になり、一番下の子も医学部にいるという。すごい。けれど3歳までに絵本一万冊を達成するため毎日ノルマを課す、食材は全て手作り、睡眠時間は2時間半など、誰もが真似できる方法ではない。また大学受験前の娘と一緒にお風呂に入り、勉強で疲れてるからと体を洗ってあげたり、赤本を編集して手作りノートを作ったり、過保護すぎでは?とも感じた。本人は子育て職人として楽しんでたようなので良いが、自分の人生は?子供の自主性は?と疑問に思ってしまった。こういう方もいるんだ、程度に参考にしたい。

  • ここまで子供のために時間やお金をかけることはなかなか難しいと思ったが、我が家でも取り入れられそうなことはやってみたいと思った。

  • 育児とは何かを考えさせられた。
    筆者のマネジメント力は素晴らしい。しかし私は素晴らしい結果を聞くとその結果をどうしても別の角度から考えてみたくなる。
    例えば、この方法を実施しての良くなかった部分など、親から見て、子から見て経験を交えた続編を期待したい。

  • 息子3人娘1人を東大理3に現役合格させた佐藤ママの本。
    18年間は子育て職人としてすべてをささげると決意したとのことで。4時半起床で弁当を作り、夜は子どものノートづくりとうサポートののち2時に寝るという生活。
    食事は完全に手作りで市販の総菜は使わないという徹底ぶり。
    奈良駅→兵庫灘→大阪鉄録→奈良という移動を日常的にしていた息子さんもすごい。(片道2時間w)
    でもこれだけ子育てに没頭できる(子どもも拒否せずに受け入れてくれる)のは幸せな時間だったのだろうな。

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著者プロフィール

作曲科・ピアニスト。国立音楽大学作曲学科卒、同大学院作曲専攻音楽理論コース修了。

「2018年 『女声合唱とピアノによる日本の歌 郷愁に寄せて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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