その仕事、全部やめてみよう 1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108598

感想・レビュー・書評

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  • バイモーダル戦略など現代で仕事をする上でとても有用なコツがたくさん書かれています。
    チームで仕事を進める際にも有用であるし、商品やサービスを顧客に提供する際にも当てはまる原理がふんだんに盛り込まれている。
    その考え方は独特なものであるが説得力に富んでいて自分事にもすぐ取り入れて実行してみようという気にさせてくれるものであった。
    読み応えのある一冊でした。

  • エッセイの中に心に残る言葉がある。

    若い技術者は、最新の技術を習得してラストマンになるのが最初の成功の秘訣。
    でもハンマーと釘の世界は落とし穴がある。
    ベンチャーは、谷を埋めるな、山をつくれ。
    美人は人に見られて綺麗になる。
    プログラマも自分のソースコードを見られて生産性が上がる。
    繰り返し処理、繰り返し作業を攻略して、効率化せよ。
    プログラムのチューニングも業務の効率化も同じ。
    シリコンバレーのベンチャー起業家から学んだことは、彼の言葉。
    自分はただ単にリスクを取ることを求めたんだ、と。
    職場は猛獣園であって仲良しグループではない。

  • ミスをしないことに注力しすぎることなく、ミスをしたときにスムーズにリカバリーできるシステムを構築したほうが効率的かもしれないな。

    小言が多い管理者やクライアントに読んでほしい。

    払ってもいい金額:400円
    付けた付箋の数:4

  • 強みを伸ばすために不要なことは辞める。
    やや強者の生存バイアスが強いが、業界を知っているとわかる部分はある。
    一番忙しい時にこそむしろ全部やめた方がよさそうだ。
    その状況がもうおかしいというわけで。

  • 短所に囚われず、長所にフォーカスを当てるという考え方はユニーク。ただ、ちゃんと判別してくれる人や組織にたどり着くまで生き残れるかということが問題かも。「谷」を埋めるな、「山」を作れは残る言葉。

  • ▼仕事
    ・仕事をしていくうえで大切なのは、よいものを作り上げて世の中に届け、企業を成長させること。そして、みなが生き生きと仕事をして高く評価され、幸福だと感じる事だ。
    ・大切なのは、どんな環境下でも「谷」に惑わされず、自分たちの「山」(長所)が何なのか見極める事。この「1%の本質」に焦点を当てる事が、世の中に新しい喜びや驚きを届ける唯一の道だ。
    ・最強のワンオブゼムになるな。今は、突出した特性や技能を持つ人間同士が互いに補いながら強いチームを作っていく時代だ。均質的な組織は相対的に弱体化する。
    ・一番やめるべき仕事は、没頭できない仕事だ。没頭せずに何かに取り組むことは、普通以上の成果しか出せない非効率な仕事の仕方だ。

    ▼プレゼン
    ・まずは「この人の話はうなずけることが多いな」と相手の気持ちを整えることを優先する。できたら「前半パートは以上で後半パートは新製品~」

    ▼トラブル
    ★・トラブルの総合百貨店で学んだこと
     ①心を落ち着かせる ⇒だからトラブルが起きた時の起きたときは必ず第一声は「まず落ち着こう」だ。
     ②問題の影響範囲を特定する ⇒ 細かく切り分けて考える

    ・確実に問題がある時でも、「~という課題があるかもね」と、最後に「かもね」沿付けるだけで一気にマイルドになる。


    ▼チーム
    ★・人が人を育てるなんて、おこがましい。人ができるのは、「人が育つ環境を用意すること」だけだ。
    ・仕事の進め方は、できるだけ本人に任せた方が成長は早い。もちろん先輩諸氏から見て明らかに脱線しているときもあるだろう。そんなときは「そっちじゃなくて、こっち」と声をかけてあげる。それだけでいいのだ。

    ・エンジニアに限らず突出した能力を持つ人には癖がある。猛獣園でキレイごとは成立しない。
    ・意見が分かれたときのやり方は簡単だ。
     (1)「今日は議論をするのではなく、みんなの意見を聞きたい。それをすべて聞いたうえで、チームとしての方針を決めたい」と宣言する。
     (2)そして、意見がある人から順に手を挙げて発言してもらう。発言中は神聖な時間として気軽に反論せず、全員でその人の話を最後まで聞く。
     (3)全員の意見を聞いた後、「みんなの意見はよくわかった。チームとしての結論はこれにしよう」とリーダーが決める。
    ・猛獣園ではこの意思決定が驚くほど機能する。理由は以下2つのプロセスを踏んでいるからだ。
     ・意見を述べる時間が確保され、言いたい事を伝えられる
     ・自分の意見をチームメンバーが傾聴してくれる
     そもそもライオンがかみつくのは空腹や危険を感じるからだ。突出した人間がなぜ噛みつくかというと、自分の伝えたい事がきちんと伝わっていないと感じたり、周囲が反対意見を次々と浴びせたりするからなのだ。


    ▼マネジメント
    ・調整型とリーダーシップ型のマネージャは両方必要。実際にはどちらの能力も事業のステージや規模、その他の各種状況によってそれぞれ求められるものなので、正解はない。どちらも必要なのだ。
    ★・ファインプレーを「称え合う」文化は強い。振り返りの際に称え合う時間を作る。自分の行動を「価値あるもの」と認めてくれる人がいることは、涙が出るほどうれしい。

    ▼DX
    ・DXで一番重要なの事は、デジタル技術そのものに着目するのでは無く、それらの技術によって実現できる、今までになかった驚きと喜びに着目する事だ。まず自分がワクワクするかどうかが起点。ある意味遊びのようなもの。それが出来るかどうかで、DXの成功度合いに雲梯の差が生じる。

    ▼子供
    ★「子供たちに感じる力、考える力、行動する力を兼ね備えた人になってほしい」

    ▼勉強
    ・「勉強した先にある世界」の楽しさを教えてくれた。面白さを体験し、自ら進んで学ぶようになれば、勉強は苦にならない。

  • 経験に基づきつつ、武勇伝に終わらさせず(これはこれで読み物として面白い)、ロジカルに整理・再現性を考えらていて、参考になります。

  • ・具体的、実践的で大変ためになった
    ・特にラストマン戦略は20代から意識して取り入れて欲しい

  • 自分のキャリアをきちんと見つめ、自身のキャリアのためになる仕事を把握しようという内容。

    タイトルが効いている。

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