あやうく一生懸命生きるところだった

  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 2866
レビュー : 113
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108659

感想・レビュー・書評

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  • ブクログではこれまで機会がなかったので特に言う必要はなかったのですが、わたしは東方神起が好きで、二人とも好きなんですが、どちらかというとユノの方が好きです。
    で、この作品はユノの愛読書であるとか。
    それを知って読むことにしたのですが、読んでいる最中にまさかチャンミンが結婚を発表するなんて、思ってもみなかった。この皮肉な偶然に、なんとも言えない気持ちになってしまったことを、作者であるハ・ワンさんには申し訳ない気持ちを持ちつつ、でもそんな偶然も、ユーモアと独特なタッチのイラストで笑い飛ばしてくれそうな、そんな感じがしている。

    訳が大変読みやすく、小説と小説の合間に気分転換で読めつつ、マインドフルネス効果もあり。
    ああーという相槌を打ちながら、時に爆笑しながら、読み進めた。
    刺さったフレーズを、わたしの心の声とともにお届けしたい。長いです、お許しを。
    P32「努力は、必ず報われるわけじゃない」
    →そうそう。努力が全部報われていたら、きっとわたしの人生、こうなってない。
    P44「『なぜ結婚しないの?』は、みんなが正しいと信じる価値観に同意しない者への暴力」
    →よくぞ言ってくれた!これを「暴力」と定義づけてくれたことに、わたしは拍手を送りたい。
    P73「人生に正しい選択なんてない」「人生のすべてをコントロールしようと考えてはいけない」
    →読み終えた直後より刺さってくる。それは昨日、初対面の人に、わたしの我の強さを指摘されたからに違いない。自分の中の「こうしたい」が強すぎる。「こうしたい」方向にいくかどうかもわからないし、「こうしたい」方向にいったところでどうなるかなんてわからないのに。反省だ。
    P85「人生が一つのジョークのようにも思えてきた」「深刻になりすぎる必要はない。毎度毎度、真摯に向き合わなくてもいい。答えを探す必要はもっとない」「人生は『答え』じゃなくて『リアクション』が重要な試験なのだから」
    →人生に降りかかってくる困難を「ジョーク」と捉えること。これまでマインドフルネス関連の本を読んでも、こういう記載の仕方ってなかったから、すごく斬新な捉え方だった。これで落ち込み過ぎずに済む。
    P110「ひとりの時間を望むのは、それだけ人間関係に疲れている証拠だ。だから、一人の時間は必要だ」「ひとりの時間は、帰り道が約束された旅行でもあるのだ」
    →深い。自粛期間中に、「一人は楽だ」と思う一方で「人と関わらなさすぎて孤立に感じる」と両方の気持ちがシーソーのように揺れていた。でもそれは、人との適度な距離感の再認識だけでなく、次のことも教えてくれた。結局のところ人間は社会的な生き物で、だから人と関わらざるを得ない。一人の時間は、誰かと過ごす時間をより有意義に過ごすために必要な時間。人と関わるためのエネルギーチャージの時間。
    P122「挑戦したいことがあるのに年齢を理由にあきらめるなんて、どんなに悲しいか」「誰かをダマすためではなく、自分自身をダマすためだ」
    →この「自分自身をダマす」という視点が大事なのかも。合コンで年齢をごまかすのとは違う。だからわたしは、これから28歳の設定で生きていく。※現在ミドサー。
    P186「試しもせずにあきらめるなんて、実にもったいない!」
    →このフレーズを読んだ直後、ずっと懸案事項だった、ちゃんと別れてない元彼に連絡を取ってみたら、連絡が取れなくなってた。やっぱり終わってたらしく、ブロックされてた。いいんだ、それがわかっただけで。
    P232「そう、人生の大半はつまらない。だから、もしかすると満足できる生き方とは、人生の大部分を占めるこんな普通のつまらない瞬間を幸せに過ごすことにあるのではないか?」
    P278「期待すればするほど、人生が、『これぽっちの人生』としか思えなくなる。自分の願いとかけ離れた『引きずられていく人生』としか思えなくなってしまう」
    →そう、人生なんて暇つぶし。だから期待なんてしちゃいけない。でも、その「期待しない」が難しいんだよね。わたしは、人に対しても、自分に対しても、期待をしがちだ。まずは、脳内ビジョンに映る自分の姿を、幻想を幻想だと思うこと。そこからスタートするか。

    韓国でも「ありのままの自分」という言葉は最近のブームのようで、きっと「ありのままの自分でいること」が幸せに大きくつながっている。
    考えていくと「ありのままの自分」も何なのかよくわからなくなってくるし、今自分が向かっているのは幸せの方向だと信じて生きてるけれど、果たして向かっているその方向にあるものが幸せなのかなんてわからなくて、そうしたら幸せの意味すらよく分からなくなった。
    しかし、こうしてレビューを読んでくださる人がいる。いいねとコメントをくださる人がいる。それはまぎれもなく幸せだ。この作品に出会えたことも、フォロワーさんに出会えたことも、まぎれもなく幸せだ。
    もしかしたら、「幸せに向かっているのかどうか」も考えなくていいのかもしれない。大切なことはきっと、今が幸せかどうかだ。

    • ちぃさん
      初めまして、ちぃと申します。
      naonaonao16gさんの感想を読み、p110の部分私も共感したので手帳に書き写しをさせてもらいました。
      ...
      初めまして、ちぃと申します。
      naonaonao16gさんの感想を読み、p110の部分私も共感したので手帳に書き写しをさせてもらいました。
      接客業をしている私は、いろいろお疲れ気味でひとりの時間を過ごす事でリセットしていました。
      こちらを読み、やはりそういう事なのか!と合点がいきました。
      naonaonao16gさん、ありがとうございます。
      2020/06/21
    • naonaonao16gさん
      ちぃさん、はじめまして!

      コメントありがとうございます!
      手帳に書き写すなんてすばらしいです!!
      そうです、リセットと充電です!「...
      ちぃさん、はじめまして!

      コメントありがとうございます!
      手帳に書き写すなんてすばらしいです!!
      そうです、リセットと充電です!「帰り道が約束された旅行」というのが、わたしにはすごくしっくりきました。
      非常に読みやすく、言葉が刺さってくる作品でした。ぜひ、一人の時間やお仕事へ向かう道中で読んでみられるといいかもしれません。
      よろしければ感想を共有しましょう^^
      お仕事、ゆったりとやっていきましょう♪
      2020/06/21
    • ちぃさん
      こんばんは。
      naonaonao16gさん。お返事ありがとうございます。

      この本は、以前から本屋さんで気になっていたのですが、今日
      nao...
      こんばんは。
      naonaonao16gさん。お返事ありがとうございます。

      この本は、以前から本屋さんで気になっていたのですが、今日
      naonaonao16gさんの感想を読み、私の気持ちを押してくれました☆そして、いい日曜日を過ごす事ができました。
      明日買いに行って来ます!

      これからもよろしくお願いいたします^ ^
      2020/06/21
  • 文章が語り口調でユーモアがあって読みやすかった。

    韓国のサラリーマン兼イラストレーターだった著者が、サラリーマンを辞めて自由に生きてみて思ったことが綴られている。

    一生懸命頑張れば手に入ると信じて頑張っていたけれど、何かが違うと思い始めた時、肩の力を抜くのには最適な本だと思う。

    何かに一生懸命になることはとても大切なことだと思うけど、それが執着になると人生を見失いかねないし、諦める勇気が必要になることもある。

    人間は生まれつき不公平で、努力は必ず報われる訳ではない。思い通りに行かないことのほうが多いかもしれない。でも、社会が言う「正解」を忘れて、自分の人生を認められたら、幸せを感じられるんじゃない?

  • 現状に不満があるわけではないけれど、なんだかモヤモヤしてるとき書店でこの本を見つけた。

    自己啓発系は好きでよく読むけれど、珍しく脱力系の本が読んでみたくなった。

    内容は、うだつの上がらない(と自分で思ってる)著者が、結果を求めて一生懸命生きるという生き方をやめ、誰かと比較する人生から一歩距離を置き、マイペースに、何もない贅沢を味わいながら人生を楽しもうとするエッセイ。

    文章もイラストもいい感じに脱力系で、SNSに疲れたときに読むとフッと肩の力が抜けるような本。


    マイペースでいいじゃない。
    誰かも比べるなんてナンセンス。
    自分に足りないと思ってるものって、本当に必要なもの?
    その物を手に入れるために、なにかを失ってるんじゃない?

    疲れたとき、ふと見えない何かと競ってるとき、この本を
    また読もうと思った。

  • この本を読んで、『常に一生懸命何かに取り組んでいなければならない』、『幸せを掴むには、こうあらねばならない』という強迫観念から解放された。
    誰か新しい人と会うたびに、「今はどういったことをされているんですか?」と聞かれて、何か答えられないといけない、と思うのが常日頃。たとえ大学生であっても、何かすごいこと、自慢できるような事をやっているのが大前提で、何もしていない時は不安になる。自分が普通じゃない、と感じる。
    そんな毎日で心がいつの間にか擦れてくる。徐々に、少しずつ、自分を追い詰めて、視野が狭くなり、苦しくなる。もっと何かしないと。何かが違わないと。焦る。
    でも、この本を読むと、楽になる。
    それは、ある意味で私達の中にある「神話」と「現実」の差を、あっけらかんと指摘してくれるからかもしれない。
    「何かに取り組んでいることがすごい」、「彼氏がいた方が幸せ」、「一生懸命取り組めばうまくいく」、「天職は探せる」、幸せになるにはやらなくてはいけない事ばかり、と思ってしまうけど、実はそうでもない。
    「神話」を信じても、「現実」はその通りに行かない。
    だけど、「そんなものだよ」、それも人生。
    そう思ってもいいのなら、なんだか人生をもっと大きく捉えて、自分なりの楽しみが生まれる余白も見えてくる気がした。

  • 絵がとても愛らしい。主人公と、めちゃガタイの良い髭のおじさんが頻出する。

    装丁や文字、そして内容全てが、そんなに気張らなくても良いんだよって、肩に優しく手を添えてくれるような雰囲気です。

    僕は一生懸命生きたくないです。怠惰だ、根性なしだ、そう言われるかもしれません。けど、それが自分の人生です。お金はもちろん少ないかもしれないけど、それが自分の選択なんだと、肯定してもらえるような本でした。

  •  車は買っても乗らないだろうから買わない。一人で過ごすの大好きだから、同じような人を見つけるまで結婚はしない。お金は十分やっていけるほどもらってるから出世は別に望んでない。
     こんなことを言うと、その考えはおかしい、かわってるみたいなニュアンスのことを言われる。適当に流すが、確かにちょっとおかしいのかなと悩んだり不安になったりする。

     この本では他人の評価を気にせず、嫌なことに耐えないで楽しんで生きればいいということが書かれてある。あ、こんな生き方ありなんだ、ってのはphaさんの本読んでるときも感じるけど、また違ったゆるさがある。気持ちが軽くなる。
     「一人の時間を望むのは、それだけ人間関係に疲れている証拠だ。ひとりの時間は必要だ」のあとに「でも、ひとりの時間を楽しんだら、戻らなければならない」という文が特に刺さった。一人が好きだからといって、人間関係をないがしろにしないように。

     しんどいときに読み返したい本。周りの評価に悩まされる人におすすめ。

  • 考え方や、言い回し、絵が本当に面白かった!

    疲れてたとき
    力がはいっているとき
    なにか迷ったとき
    楽しい気持ちになりたいとき
    話相手になってくれるような本だと思う!

    この本と友達になれて良かった(^_^)

  • 本屋で見かけてつい買ってしまった。ソフトカバーで幅広な作りが手に取りやすく読みやすい。
    内容は全面的に賛成と言う訳でもないが、人生に疲れてしまって休憩したい時にパラっと手に取って読みたい。

  • エッセイはあまり読まないけど、とても読みやすかった。
    自分自身が仕事をやめようかどうしようかと思っているけど、かなり背中を押された気がする。
    私は今の仕事にあまりやる気が出ないな、つまんないなと思ってたけど、やる気は愛情がないとでないと書いてあり、私のやる気のなさの原因はこれか!と妙に納得した。
    すぐには見栄や虚栄心等で難しいかもしれないけど、こういう風に生きたいなと思う。

    印象に残った言葉
    「やってみて失敗したら、思いきり後悔すればいい」
    「やる気がないならないなりに目の前の仕事をこなせばいい」

  • 平凡な一般人の私はそれなりに悩んだりします。秀でた能力もないし、良くも悪くも目を引く容姿でもないし、それでも一人前もしくはそれ以上にいわゆる承認欲はあるんですよね。そんな私には「わかるわかる!」「もしやこの人私なんじゃないの?」と思ってしまうくらい、共感と新たな視点をくれる一冊でした。ちょっとコミカルに、でも自分を卑下することのない、ライトでここちよい文章で心が癒されました。イライラが溜まってしまった時に目を通したい本です。

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