テクノロジー思考 技術の価値を理解するための「現代の教養」

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108864

感想・レビュー・書評

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  • 基本的には資本が多ければ、研究費も多い。
    都市に人が集まれば、市場は活発になり、資金の流動性も上がる。

    インドと中国。
    この二つの国は、今まさに資本が入り、都市に多くの人が流入している。
    何も考えなくとも、普通に年月が流れれば、
    成長しかない国だろうと感じた。

    未来年表では2025年には東京の人口も減少していくという。
    日本という国でも、地方というフロンティアに技術で橋がかけれれば、
    もう一度世界と戦うことができると思った。

    そしてもう一つの未来を考えてみる。

    これまで地方から都市という移動だったかもしれない。
    この事実を線形伸ばすだけで、
    これからは国から国への移動がより活発になることが容易に想像できる。

    さらに非線形で考えれば、
    国の移動ではなく、
    現実と仮想の空間を行き来するのも十分あるなと思った。

    (以下抜粋)
    ○いまからたった60年前には、世界の人の7割が地方に住んでいた。
    それが徐々に都市に流れて行き、2007年には都市人口と地方人口が均衡した。そして今後たかだが40年で、中国やインドやアフリカなども含めて全地球上の人の7割が都市に住む世界になる。(P.65)
    ○フェイスブックが解決している問題とは何か、それは端的に言うならば、豊かになった現代人類が世界共通にさいなまれる二大プロブレム、すなわち「暇」と「孤独」である。(P.228)

  • 特にアジアのスタートアップ業界に造詣の深いキャピタリストである蛯原さんの著書。
    日本にいて新聞や雑誌の記事を読んでいるだけでは培えないような視点を提供してくれてありがたい。
    ・インターネットの中で最も革新されたのは広告業界
    ・LiBと2G方式という2つの異なる技術の組合せが革新を生み出した(LiBの原型は1983年に開発済み)。技術が進化していることと産業・社会が大きな問題を抱えていることの両方が革新に必要
    ・2017年に東南アジアのスタートアップが調達した資金は合計で9,000億円程度だが、そのうちの85%はユニコーン企業4社が調達
    ・VCはスタートアップの主役ではない。アーリーではまだ主役の一角ではあるが、レイトステージでは脇役。上場と未上場の境界があいまいになり、アーリーステージの投資家にはレイトステージがエグジットとして機能する時代へ
    ・世界中の都市が発展し、中心部は新興国も先進国も変わらない時代。一方、地方との格差は拡大
    ・Facebookの計算しつくされたタイムラインは、ユーザをいかに長く画面に滞在させられるかを考えている
    ・2016年の全米オンライン広告費における前年からの伸びの99%をGoogleとFacebookだけで占めた。Facebookは圧倒的に広告の投資効果が高い
    ・Facebookは本人より本人を知り尽くした、地上最も優れた個人情報の収集装置。それ故に巨大な影響力を持つ
    ・ザッカーバーグは、法的な争いで勝てても社会的に負けてしまうことに気づき始めた
    ・米印中は一級都市を10以上有する。そのような国はこの3大国を除いてない。プライメイトシティを有さない
    ・中国におけるスタートアップの中心は深圳ではなく北京
    ・太平洋戦争において各国が奪い合ったのは石油だが、現代の国家が奪い合っているのはテクノロジー
    ・強制技術移転により成長を謳歌してきた中国企業は、中国企業であることのディスアドバンテッジがアドバンテッジを上回る局面になってきた
    ・Facebookが解決している問題は、「暇」と「孤独」
    ・ビルゲイツ「我々はこの先2年間に起きるであろう変化を過大評価しすぎる。一方、この先10年間に起きるであろう変化を過小評価しすぎる」

  • 素晴らしい本だった!なにより基礎的な考え方から理論がまずあり、後半に向けてオンゴーイングな米中テック冷戦や、GDPRを巡る欧州 VS GAFAの今日的地政学のホットイシューに焦点がスライドしていく構成が気持ちよかった。

  • イノベーションの取り組むものは失敗を量産すべきである
    失敗のコストが極小化している

    ケンブリッジ・アナリティカ マイクロターゲティング

    ヤンフィリップアルブレヒト GDPR 起案者

    マルグレーテベスタエアー デンマーク デジタル規制分野

    セブンシスターズ
     元はギリシャ神話のプリアデスという7人姉妹
     国際石油資本 ロイヤル・ダッチ・シェル、テキサコ、BP、シェブロン(ガルフ石油)、そしてスタンダードオイル
     新セブンシスターズ GAFA microsoft アリババ テンセント

     スタンダード・オイル 34に分割 そのごエクソン(NJ)とモービル(NY)となる

    インドの印僑、中国の客家、ユダヤ人、アルメニア人をして四大移民

    世界最大の電気自動車メーカはテスラでない、中国のBYDである

    ドローン 深センのDJI
    深セン ファーウェイ、ZTE OnePlus

    アリババの城下町 杭州の猛攻

    人間は具体と抽象により成り立つ

    ビルゲイツ
     我々はいつも、この先2年間に起きるであろう変化を過大評価しすぎる。そしてこの先10年間に起きる変化を過小評価しすぎる

    ハイブサイクル理論
     新しい技術が世に注目を浴びてから、社会に浸透するまでには、バブル的な過度な期待と、その後の失望を経てから、消えてなくなるものもあれば、着実な評価を得て社会に広く適応されていくものだ


  • 目に見えないウイルスとの長い戦いに、近視眼的になっていた頭を冷やしてくれた感じ。外国はもちろん、自分の町からも、家からも出れず、とにかく内向きになってた視野が、少し広くなりました。

    ブログ「新型コロナ自粛期間の読書一覧」
    https://hana-87.jp/2020/06/02/jishuku/

  • 「テクノロジー思考」とは、テクノロジーが支配的な立場として世界に強い影響力を与えている事実に焦点を当てた思考アプローチのこと。この本は筆者が普段実践しているテクノロジー思考を持って世界を眺めるプロセスをまとめたもの。
    テクノロジーが世界に与えてきた影響、米国・欧州でのデータ資本主義に対する議論、インド・中国のテクノロジー革命とスタートアップ育成の動向がきれいにまとまっている。

    ・「イノベーションか、死か」、「テクノロジーか、死か」そういう時代を今、我々は否応なしに生きている
    ・イノベーション至上主義と過剰流動性によってスタートアップブーム、ユニコーンブームが生じた
    ・地方の都市化よりも早く、テクノロジーが地方に行き渡る。世界のテクノロジーリーダー達は、地方が都市化されるよりも前に、自ら地方に出向いて行ってその経済圏を獲得する競争(テクノロジーの地方革命)をしている。
    ・世界の優良企業はテック/ノンテックに関わらず、軒並みインドでR&Dとイノベーション探求に着手している。
    ・世界がグローバリズムとテクノロジーの二輪駆動で成り立つ現代社会において、マネジメントで最適化された人種はインド人。これは、インド移民の人的ネットワークとインドのテクノロジー教育によるもの。
    ・地理的意味において、米中印はその他の国とは別格。大国かつプライメイトシティを持たない国家というのは地球上でこの三大国の他にない。
    ・目的を持たないものを人はテクノロジーとは呼ばない。目的という抽象と、法則性と再現性を獲得した物質や物理現象という具体の融合こそがテクノロジー。

  • テクノロジーの視点で世界の変化を考察した本
    DXとは何か?なぜリアルやローカルに向かうのか?よく分かった。
    加えて、中国やインドの成長の理由と今後のチャレンジも。

    Written about transformation of the world from technology view.
    I deeply understood what DX means and the reason why tech companies are targeting the real operation, local market.
    In addtion, the reason why China and India acheived exponential growth and their next challenge too.

  • スタートアップを含むテック業界を巡る現況、米中欧のパワーバランス、インドや中国などスタープレーヤーの環境について、と網羅的に幅広く記述されており、勉強になった。

    スタートアップブームが生じている理由として、イノベーション至上主義(社会変化のスピード・インパクトよりも自らの変化が小さい場合は負けるというドグマ)と過剰流動性(金あまりにより機体収益が低いアセットクラスへ落ちてきたこと)が挙げられている。
    リーマンショック後の10年間でスタートアップの企業評価額の中央値が5倍になっているという話は面白い。

    一方で、本書は2019年8月に第1刷が出ているが、既に状況は変わり始めているように感じることが、この業界の展開の速さを如実に表しているように思う。
    WeWorkに見られるようなスタートアップ企業への疑念、コロナウイルスを経て表面化してきたGDPRにおける個人情報の扱いに対する議論、など...。

    ただし、本書は業界の地図を示しているだけではなく、こういった思考を持つことの必要性を説いている。
    データに関する企業・国家の戦略、IoTプロダクツを利用した現実世界のIT化等、今後より一層重要性を増してくるのは間違いないので、引き続き勉強していきたい。

  • デジタルトランスフォーメーションだ

  • 社会や国際関係、歴史をテクノロジーという切り口から覗く本。新刊のため、直近のテクノロジー動向も把握できる。なぜ欧州がデータ保守主義に走っているか、なぜインドや中国がテクノロジー大国と化したがよく分かった。テクノロジーを学んでいるからこそ活きる。
    ただ、タイトルから想像してたフワッとした概念的な話ではなく、具体的な話であり、真面目に読むには辛かった。

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