「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.24
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本棚登録 : 11802
感想 : 911
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478109182

感想・レビュー・書評

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  • 私は自分で自分はアートが好きな人間だと
    思っていたが
    そもそも「アート」ってなんだ?から考え出すと
    これまでの自分の考えは
    あるはずも無い型にハマっていて
    アート思考とは違うことを感じた。

    一方で、David Stenbeckの作品を観て
    「この作品、私だったら『ひらめき』にするな」
    なんて考えていたあの思考は
    アート思考なのかもしれない。

    アートが楽しいと思うのは
    きっと想像の余地が残されていて、
    自分なりに解釈して答えを見つけられるから、
    そしてその過程も含めてようやく
    ひとつの作品になるからだと思うと、
    思いのほか世界にはアートが溢れてるんだろう。

  • 小説以外を手に取ることが少ないので、はじめは恐る恐る読んでいたけれど、気がつくとあっという間に読了。
    美術館に行って、作品の横にある解説文を読んで鑑賞した気になっていたわたしは、これまで本当に作品を見ていたんだろうか?
    文章と作品、どちらを長く見つめただろうか?
    これまでのアート体験をひっくり返された感覚だった。
    芸術家・アートとは無縁だと思っていたわたしも、実は芸術家たちと同じ思考で仕事をしている場面があるかもしれないという発見もあり。
    どうして最近の教育界でアートが重要視されるようになってきたのかが腑に落ちた1冊だった。

    • やーこぷさん
      13歳はとっくの昔ですが、まだやーこぷでも間に合うかしら。
      13歳はとっくの昔ですが、まだやーこぷでも間に合うかしら。
      2024/04/23
  • 「この絵がなんでそんなに価値があるの?」
    「こんなのだったら僕だって描けるよ」
    「そもそも良い絵、悪い絵ってなんなの?全部個性じゃん」

    世の中には様々な絵がありますが、何が優れているのかわからないものもありますよね。この本を読めば、そんな疑問が一瞬で解けます!
    絵にまっっったく興味がなかった私が、「世界中の美術館に行ってみたい!!」と思うようになったほど、この本は強烈です。
    時代とともに移り変わる、アートの価値観をぜひご堪能ください!
    (F.T.先生)

  • 音楽は聴いて初見で楽しめるがアートは難しい場合が多い
    歳をとるにつれ固定観念

    土の上にある花『見た目』ではなく
    土の中の根『思考、経緯、思い』を伸ばすことが大事

  • 父に勧められ読了。
    アートに対する見方が変わる一冊だった。
    今まではアートというと、キャンバスに描かれた絵や美しい彫刻など、目に見える具象物をイメージしていたが、実はアートとは探求の根であり、自分自身のものの見方、捉え方、そして自分の興味をどのように表現するのかということなのでは無いかと思った。
    本書の一説に、「たとえ今の状態が周りの人から褒められるようなものでなくとも、一向に成果が出なくても、目標さえも見つからなくても、ちゃんと「自分の興味」に向き合っていれば、必ず点と点は繋がります。」という言葉があった。
    これからの長い人生、時にはどんな方向に進めばいいのか、道に迷うこともあると思うけれど、どんな時も自分の興味の赴く方向へ進んでいきたいと思った。

  • 星を5億個つけたい、良書。自分で自分なりの答えを見つけるための、エクササイズにもなると感じました。下記、覚えておきたいアートの鑑賞方法です。

    初級…アウトプット鑑賞。アート作品を自身の目で観察して、気付いたことを言語化する。どこから、そう思う?と、そこから、どう思う?と問いかけると、アウトプットが深まる。

    中級…作品とのやりとり。アート作品に自分なりに感じることを尋ねて、出てきた感覚を言葉にする。作者の意図も、タイトルも、説明文も無視した、主観的な解釈を広げる。作品から短いストーリーを紡ぐこともオススメ。

    上級…背景とのやりとり。作品背景を知ったうえて、自分なりの考えを言葉にする。

  • 今まで何となく、よく分からないまま解説を読んで芸術作品と言われるものを観てきた。自分に美術センスが無いため美術作品ってこんなものなのかなと、あまり興味が持てなかった。
    この本を読んで多少は作品の鑑賞が楽しめるようになった。
    色使いや構図などの面でなく、作品が生まれた背景や作者のメッセージ、作品そのものだけでなく部屋+作品で真の意味をもつなどアートそのものの概念が変わった。
    パッと見の印象だけでなく奥にある背景を考えることが鑑賞には必要だと感じた。

  • アウトプット鑑賞が役立つと思った。アウトプット鑑賞とは、作品を見て気がついたことや感じたことを声に出したり、紙に書き出したりしてアウトプットすること。これをおこなうと、作品の自分なりの理解が深まるし、作品と対話できると思った。

    マティスは、「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」によって、目に映る通りに書くという従来のアートのゴールを覆した。

    ピカソは15万作品があり、史上最も多作のアーティスト。10歳から本格的にアートを学び、91歳と言う長寿でこのよう去るまで作品を作り続けた。
    ピカソは「アビニヨンの娘たち」によって、遠近法的なリアルさに対して疑問を投げかけた。

    背景とのやりとりと、作品とのやりとりが鑑賞にはある。

    デュシャンは小便器を逆さにして名前を書いた作品を作った。これはありえないー!私はアートと思えなかった。

    私はアート鑑賞には歴史や時代背景を理解することが大事だと思う。それとともに作品と対話すれば良いのだと理解が深まった。


  • ・目に見えていない部分をいかに想像するか。
     その絵の周り、次代、経時変化、その絵に込められた思いなど。これは絵だけではなく様々な事象に当てはめられる。
    ・アートにとって本質的なのは、作品が生み出されるまでの過程の方。その過程を知るために美術的な知識が必要。
    ・なんの脈絡もなく生えていた根たちは、ある時どこかで1つにつながる。興味関心は最初から利益ばかりを追いかけず、自分の好きなことをするとよい。
    ・アート思考とは自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探究をし続けること。
    ・目に映る世界は、見る人の知識や経験によって大きく歪められる。これは色んな視点や推測ができるという意味ではプラスに働くが、純粋に絵を見るということからは離れていってしまう。
    ・当たり前に使っていた言葉や認識していた事柄をもう一度見直す良い機会になる。
    ・絵を見て主観的に感じた意見の根拠となる事実を問う(そう感じたのは絵のどの要素からか)、もしくは作品内の事実から主観的に感じた意見を問う(作品の特徴から自分がどう感じたか)。
    具体的な内容から抽象度を挙げると汎用性が高まる。例えば爆発しているみたいな絵だなあ→これは元気さや活発さを象徴しているのかもしれない。
    ・アートの見方に背景とのやりとりと作品とのやり取りがある。
    ・アート作品を見て感じたこと、気がついたことをメモするアウトプット鑑賞をする。
    ・余白は観るものの空想を膨らませる余地が大きい。これは人間にも言えるのではないか。
    ・現代社会というゲームにルールがあるとすれば、それはただ一つ表現したもの勝ちということだ。

  • 初めてアートの見方を知った。
    作品を見て
    ①どう感じたが
    ②どこからそれを感じたか
    ③どうして作者はそうしたのか
    をアウトプットすることで自分なりの思考力をつけていく。

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