DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478109687

作品紹介・あらすじ

全米注目のミリオネアが教える
後悔しない人生を歩むための究極のルール!

死ぬときに後悔するお金の貯め方とは?
人生が豊かになりすぎるお金の使い方とは?

読んだら、人生の景色がガラリと変わる。
10代~40代、必読の一冊!

――――――――――――――
【本書「まえがき」より】

まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。

夏の間、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。
一方の気楽なバッタは、自由に遊んで過ごした。

やがて冬が到来した。アリは生き残ることができたが、
バッタには悲惨な現実が待っていた――。

この寓話の教訓は、
人生には働くべきときと遊んでもいいときがある、というものだ。
もっともな話だ。

でも、ここで疑問は生じないだろうか? 
つまり、アリは”いつ”遊ぶことができるのだろう? ということである。
それが、この本で提起したい問題だ。

私たちは、キリギリスの末路を知っている。
そう、飢え死にだ。
だが、アリはどうなったのか? 
短い人生を奴隷のように働いて過ごし、
そのまま死んでいくのだろうか? 
いつ、楽しい時を過すのか?

もちろん、誰もが生きるために働かなければならない。
だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。

「本当の人生」を生きたいのだ。

この本のテーマはそれだ。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。
経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするためにどうすればいいかを考える。

そう、自分の人生を最大化するための一冊なのだ。
――――――――――――――

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    YouTubeの書評動画で知った本なのですが、一言でいうと、"エグイぐらい面白かった”です。
    正直、読み始めて面食らった事が多すぎまして・・・かなり長文のReviewになりますが、是非お付き合いください(笑)

    まず、タイトルの「DIE WITH ZERO」にある通り、「1つも財産を残さずにゼロになって死を迎えよう!」というのが本著の大きなテーマです。
    これだけを見ると、「おいおい、刹那的な生き方の推奨なのか?」と誤解する方もいらっしゃるかと思いますが、全くもってそうではありません。
    作中で、「死ぬ時に数万ドルの資産があるということは、その分『タダ働き』したのと同じ」と書いてありまして、その「タダ働き」するための時間を、仕事ではなく家族や友人との有意義な時間に充てろ!!という事が、筆者の1番の主張かと思います。
    (※ちなみに、「子どもに遺産をビタ一文渡さない」という毛色の内容ではありません、詳しくは後述します。)

    まず、そもそも筆者は、「人生で一番大切な仕事は『思い出づくり』だ」と主張しており、その思い出や経験のために惜しみなく金を使うことを推奨しています。
    誰もが分かっている事ですが、人生は有限です。
    そして、これは意識していない方も多いのでは?と思いましたが、「思い出づくりに勤しめる年齢」もまた、有限なのです。
    色んな経験をせずに無駄に節約してお金を貯め、老後は体力低下の為に特にこれといったイベントを過ごすことなく、気がつけば莫大な資産を残して死んでしまう。
    そんな人生、考えただけでゾっとしませんか?
    本著では、そんな不安に対して、3つのポイントを紹介しています。

    1つ目は、「今しかできないことに惜しみなく金を使え」ということ。
    「金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンス、金を浪費することより人生を無駄にしてしまうことの方が、はるかに大きな問題である」と、強く主張しています。
    僕もそうなのですが、特に変わり映えのしない生活を過ごし、目新しい趣味にも手を出さず、無駄遣いしてしまう事を忌み嫌うかのように考えている人は多いかと思います。
    勿論、「惜しみなく金を使え!!」ってのを丸呑みして、何でもかんでも際限なく浪費してしまうのは愚の骨頂でしょう(笑)
    流石に無駄遣いはよろしくないでしょうが、財布のヒモを必要以上に硬くしすぎず、自分の裁量の範囲内で何か目新しい事にお金をかけてチャレンジすることは、有意義な人生にかなり近付けるイイ事だと読んでいて思いました。

    2つ目は、具体的に「45~60歳に資産を取り崩し始める」ということ。
    年齢が上がれば上がるほど、あらゆる経験に対して自分自身の感度が弱くなってくるため、「純資産のピーク」を設定しようとのこと。
    端的に言うなら、「健康で体力があるうちに金を使え」と主張しています。
    昨今、老後の資金不足を煽るニュースが多く、沢山の方が不安に感じている事かもしれません。
    ですが、喜びを先送りするにも限度がありますし、喜びを味わう機会を逃し続けながら日々苦労し続けて生きるのは、とても勿体ないでしょう。
    このあたりは1つ目のポイントと重なるところもありますが、人生を「どれだけ資産を貯めまくれるか」といった下らないゲームにしないように、資産を取り崩し始める必要性を筆者は主張していました。
    この考えにこそ、「DIE WITH ZERO」の真髄があるなと思いました。

    3つ目は、「人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう」ということです。
    正直ぼくは、限りあるとはいえ途方もなく永い自分の人生において、何が大切かまだ分かっていません。
    それはなぜか?あらゆる事を、まだ経験していないからです。
    作中では、何度も「人生で一番大切な仕事は思い出づくり」と書いてあり、思い出を作る為のあらゆる経験を、老後ではなく今のうちにしておけと勧めています。
    また、「経験の配当」というワードで、「モノは買った瞬間が喜びのピークだが、それに対して経験はそこから得る価値は思い出として時間の経過とともに高まっていく」という効果も紹介されていました。
    人生は経験の連続。節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失ってしまいかねませんよね・・・・・


    自分自身、仕事の事は勿論ですが、「最近お金をどうやって稼ぐか、どうやって資産を最大化していくか」といった事ばかり考えていた気がします。
    勿論現役バリバリのビジネスマンかつ一家の大黒柱ですので、そのような考えを捨て去る事は出来ません。
    ですが、「今後の人生、自分はどんなことを経験しようか」とか、「今度は誰とどこでどんな遊びをしようか」などなど、目先の事ではなくそういった人生全般のことを考え、ありとあらゆる"思い出づくり"をしてみてはどうだろうかと思いました。
    お金や仕事も大事ですが、限りある人生、大切な家族や友人たちと楽しくて有意義で幸せな"経験"を、沢山積みたいです。

    以上、どの年代の人が読んでも興味深いテーマで、読後に色々と考えさせられる、かなり面白い1冊でした!


    【DIE WITH ZERO 9つのルール】
    ルール1:「今しかできないこと」に投資する
    ルール2:一刻も早く経験に金を使う
    ルール3:ゼロで死ぬ
    ルール4:人生最後の日を意識する
    ルール5:子供には死ぬ「前」に与える
    ルール6:年齢に合わせて「金・健康・時間」を最適化する
    ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する
    ルール8:45~60歳に資産を取り崩し始める
    ルール9:大胆にリスクを取る



    【内容まとめ】
    0.人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
    人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、経験の合計によって決まる。
    振り返った時、合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを計る物差しになる。

    1.アリとキリギリスの寓話
    「人生には働くべき時と遊ぶ時がある」とあるが、アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
    短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくのか?いつ、楽しい時を過ごすのか?

    生きるために働かなければならないが、生きる以上のこと、「本当の人生」を生きること。
    ただ生きるだけではなく十分に生きる。
    経済的に豊かになるためではなく、人生を豊かにするための方法を考える。

    2.人生は無限に続かない。今しかできないことに惜しみなく金を使え。
    死が近づいて初めて、私たちは我に返る。先が長くないと知り、ようやく考え始めるのだ。
    「自分は今まで一体何をしていたのだろう?」「これ以上先延ばしをせずに、今すぐ本当にやりたいこと、大切なことをすべきだ」と。

    「今しかできないことに金を使う」。それこそが、この本で伝えたいことの核だ。
    金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことの方が、はるかに大きな問題だ。
    大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまずに金を使うことだ。

    3.経験の配当について
    モノは、買った瞬間の喜びは大きいが、次第にその喜びは減っていく。
    だが経験は、そこから得る価値は時間の経過とともに高まっていく。「経験の配当」だ。
    節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。

    4.死ぬ時に数万ドルの資産があるということは、その分「タダ働き」したのと同じ事である。
    どれだけ働いて金を稼いでも、まだ稼ぎ足りないと感じる人は多い。
    しかし、莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金を全て使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
    そして、その時間を取り戻す術はない。
    生きているうちに金を使い切ること。つまり「ゼロで死ぬ」ことを目指して欲しい

    5.子どもに残すべき金は「別」である。そもそも、死んでから与えるのは遅すぎる。
    子どもたちに与えるべき金を取り分けた後の、残りの「自分のための金」を生きているうちにうまく使い切るべき
    自身の死後にすでに老人になった我が子に遺産が渡っても、大抵の場合は相続のタイミングが遅すぎるので、相続人は値打ちのある金の使い方ができない。

    6.端的に言えば、まだ健康で体力があるうちに金を使ったほうがいい。
    年を取れば、健康は低下し、物事への興味も薄れていく。性欲も減退するし、創造性も低下していく。
    かなりの高齢になると、衰弱し、できる活動も限られる。
    金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していくのだ。

    7.純資産のピークを作れ。
    ゼロで死ぬことを目指すなら、純資産は人生のある時点から減り始めなければならない。
    喜びを先送りするにも限度がある。
    日々の生活にばかり気をとられて生きていると、ある日突然、人生の楽しみを後回しにしすぎてしまった後悔に苛まれるかもしれない。
    喜びを味わう機会を逃し続けながら生きるのは、とても勿体ないことだ。



    【引用】
    アリとキリギリスの寓話の教訓として、
    「人生には働くべき時と遊ぶ時がある」
    とある。
    だが、アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
    短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくのか?いつ、楽しい時を過ごすのか?

    生きるために働かなければならないが、生きる以上のこと、「本当の人生」を生きること。
    ただ生きるだけではなく十分に生きる。
    経済的に豊かになるためではなく、人生を豊かにするための方法を考える。

    それが本書のテーマだ。


    p4★
    ルール1:「今しかできないこと」に投資する
    ルール2:一刻も早く経験に金を使う
    ルール3:ゼロで死ぬ
    ルール4:人生最後の日を意識する
    ルール5:子供には死ぬ「前」に与える
    ルール6:年齢に合わせて「金・健康・時間」を最適化する
    ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する
    ルール8:45~60歳に資産を取り崩し始める
    ルール9:大胆にリスクを取る


    p17
    死は人を目覚めさせる。
    死が近づいて初めて、私たちは我に返る。
    先が長くないと知り、ようやく考え始めるのだ。

    自分は今まで一体何をしていたのだろう?
    これ以上先延ばしをせずに、今すぐ本当にやりたいこと、大切なことをすべきだ、と。

    だが残念なことに、私たちは喜びを先送りしすぎている。
    手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。
    人生が無限に続くかのような気持ちで…


    p18★
    ・今しかできないことに惜しみなく金を使え
    いつかは誰もが死ぬ。だからここ、限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。

    今しかできないことに金を使う。
    それこそが、この本で伝えたいことの核だ。
    金を無駄にするのを恐れて機械を逃すのはナンセンスだ。
    金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことの方が、はるかに大きな問題だ。
    大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまずに金を使うことだ。


    p21★
    人生の充実度を高めるのは、“そのときどきに相応しい経験”なのだ。
    時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか?
    この重要な決断が、私たちの豊かな人生を送るカギなのである。


    p32
    ・経験の配当について
    モノは、買った瞬間の喜びは大きいが、次第にその喜びは減っていく。
    だが経験は、そこから得る価値は時間の経過とともに高まっていく。「経験の配当」だ。
    節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。


    p38★★
    人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう。
    どれくらいの回数、それを味わいたい?
    些細なことでも壮大でも、タダでも効果でも、チャリティでも快楽主義でも構わない。
    とにかく「有意義で思い出に残るモノ」という観点から、一度きりの人生で本当に何がしたいのかを考えてみよう!


    p44
    ・人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
    人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、経験の合計によって決まる。
    振り返った時、合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを計る物差しになる。


    p56
    金を払って得られるのは、その経験だけではない。
    その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当という副次的なものも含まれているのだ。


    p70★★
    どれだけ働いて金を稼いでも、まだ稼ぎ足りないと感じる人は多い。
    しかし、莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金を全て使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
    そして、その時間を取り戻す術はない。

    死ぬ時に数万ドルの資産があるということは、その分「タダ働き」したのと同じ事である。
    生きているうちに金を使い切ること。
    つまり「ゼロで死ぬ」ことを目指して欲しい。


    p84
    ・年を取ると、人は金を使わなくなる。
    概して、人は自分の資産を使い始めるのが非常に遅い。
    資産額が多い人々(50万ドル以上)は、死亡するまでにその11.8%しか使っておらず、88%を残して無くなっている。
    資産額が少ない人(20万ドル未満)でも、退職後に資産の4分の1しか減っていない。
    「老後のための貯蓄」が、いざ退職してもその金を十分に使っていないのだ。


    p100
    ・貯蓄より長寿年金
    たとえは60歳の時点で50万ドルの長寿年金を購入し、その見返りとして残りの人生毎月2400ドルが保険会社から支払われる。
    これによって、死ぬ前に資産が尽きないようにしながら、生きているうちに金を使い切るといった方法をとることができる。


    p114
    ・子どものことはどうするの?
    子どもに残すべき金は「別」である。
    そもそも、死んでから与えるのは遅すぎる。
    大抵の場合、相続のタイミングが遅すぎるので、相続人は値打ちのある金の使い方ができないのだ。

    子どもたちに与えるべき金を取り分けた後の、残りの「自分のための金」を生きているうちにうまく使い切るべきだ、ということだ。
    せっかく何年も働いて貯めた金を、誰に、いつ、どのくらい与えれば最も効果的なのか、真剣に考えること。


    p156
    ・「給料の◯%を貯蓄する」はやめよう
    収入と支出のバランスは確かに大切だが、貯蓄に回すべき割合は年齢によって変えていくべきだ。
    若くて今後も収入増が見込める状態で、何も考えずに収入の10%を貯蓄していたとしたら、思い出に残る経験に金を使うチャンスを逃していることになる。
    将来の自分のために、今の自分が稼いだ金を捧げていることにもなる。
    一生という視点でみれば、これは最適な金の使い方とは言えない。


    p164★★
    端的に言えば、まだ健康で体力があるうちに金を使ったほうがいい。
    年を取れば、健康は低下し、物事への興味も薄れていく。性欲も減退するし、創造性も低下していく。
    かなりの高齢になると、衰弱し、できる活動も限られる。
    金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していくのだ。


    p173
    ・「金、健康、時間」のバランスが人生の満足度を高める。
    20代の人は健康で自由な時間もあるが、金はあまりない。
    逆に60代以上の人は、時間は豊富にあり、大抵金も持っているが、健康状態は衰えている。
    健康と富のバランスのいい年代、人生の真の黄金期は30?40代である。だが、この年代の人は時間が不足しがちである。


    p175★
    金ではなく、健康と時間を重視すること。
    それが人生の満足度を上げるコツなのである。
    余裕があるなら、もっと積極的に金で時間を買うべきだ。
    また、健康ほど経験を楽しむ能力に影響するものはない。


    p190
    ・ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する
    実際、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い。
    どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。
    私たちは皆、人生のある段階から次の段階へと前進し続ける。ある段階が終わることで小さな死を迎え、次の段階に移る。

    人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まるのである。


    p193
    ・予定数週間の患者たちの2つの後悔
    1.勇気を出して、もっと自分に忠実に生きれば良かった
    2.働きすぎなかったらよかった


    p198★
    ・「タイムバケット」で後悔しない人生をつくる
    →物事にはそれを行うための相応しい時期がある。

    1.まず、現在をスタート地点にして、予測される人生最後の日をゴール地点にする。
    2.それを5年または10年の間隔で区切る。これがやりたいことを入れる「タイムバケット(時間のバケツ)」になる。
    3.次に、あなたが死ぬまでに実現させたいと思っている活動やイベントについて考え、書き出す。
    金のことは気にせず、死ぬまでにやりたいことを無条件で考える。




    p213★★
    私たちは喜びを先延ばしにし、将来のために貯金をする。それは決して悪いことではない。
    毎月の生活費、子供たちの世話、毎日の食事の準備。
    そんな日常生活を送るためには、今の楽しみを我慢し、未来に備える能力も必要だ。
    だが、喜びを先送りするにも限度がある。
    日々の生活にばかり気をとられて生きていると、ある日突然、人生の楽しみを後回しにしすぎてしまった後悔に苛まれるかもしれない。
    喜びを味わう機会を逃し続けながら生きるのは、とても勿体ないことだ。

    純資産のピークを作れ。
    ゼロで死ぬことを目指すなら、純資産は人生のある時点から減り始めなければならない。


    p258
    ルール9:大胆にリスクを取る
    ・大胆に行動するための3つのポイント
    1.リスクを取る、大胆な行動に出るのなら、一般的に人生の早い段階が良い。
    2.行動を取らないことへのリスクを過小評価するべきではない。行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性がある。
    3.「リスク」と「不安」は区別すべき。


    p265★
    覚えておいて欲しい。
    人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。

    • yyさん
      きのPさん、素敵なレビューをありがとうございます。
      ずいぶん前、日産自動車の宣伝に「モノより思い出」というコピーがあったと思います。
      「...
      きのPさん、素敵なレビューをありがとうございます。
      ずいぶん前、日産自動車の宣伝に「モノより思い出」というコピーがあったと思います。
      「これを作ったコピーライターさんはすごい!」と、感動したことを思い出しました。
      人生を豊かに生きるためには、とっても大事なことなのだと思います。
      こういう考え方をして暮らせば、人にも優しくなれますね、きっと。
      2021/05/19
    • きのPさん
      yyさん
      コメントありがとうございます!
      日産のあのキャッチコピーは本当に印象に残りますよね♪
      勿論、より良い人生にするにはお金も必要...
      yyさん
      コメントありがとうございます!
      日産のあのキャッチコピーは本当に印象に残りますよね♪
      勿論、より良い人生にするにはお金も必要不可欠なツールなのですが、そのツール集めに終始するなという提言を本書からは感じました!

      恥ずかしい話、僕はかなりケチな人間ですので・・・・
      これからはお金に執着しすぎず、家族や友人とイイ経験を沢山重ねることにもお金や時間を割きたいと思います!笑
      2021/05/20
  • アリとキリギリスの話から入り、お金は残さずゼロで死ぬ。その為にも若いうちに経験、思い出作りにお金を使う。死ぬ時は思い出しか残らない。改めて今後の生き方を考えるようになった

  • 現在の自分の年齢や属性、社会状況にもよるけど、このマインドを頭の片隅に置いておくのもアリだと思った。やはり実践は難し…。

    キャッシュフローが納得できるものであれば、全力でこれに振りたいですね。

  • 【感想】
    本書の主張は、「死んだあとにお金を持っていても意味が無いから、その分若いうちに経験を買っておくべき」という非常に明快なものである。

    ただし難しいのは、「いったい何をもって有意義な経験と言えるのか」ということである。筆者自身は「ゼロで死ね」を実践するあまり、若いころに浪費しすぎたことを反省している。聞き分けられないほど高性能のステレオを購入したり、味の違いがわからないのに高級レストランで食事をしたりしていた。筆者いわく「リスクを取る価値のないものに散財していた」らしい。
    では、その代わりの「リスクを取ってもいい経験」とはなにか。筆者は「今しかできない経験」のことだと述べているが、その具体的な定義は難しい。高性能のステレオは買うのが早ければ早いほどいい。若い耳のほうが広い音域を聞き取れるし、早めに買う方が残りの人生でずっといい音を楽しむことができるからだ。高級レストランも同様で、若い時のほうが舌は敏感だから、年を取るほど経験の価値が下がっていく。
    「今しかできない経験」の代表例と言えば、海外旅行やスポーツなど体力を使うアクティビティだろう。また、子どもを産み育てるという経験も若い時分ならではのイベントである。
    そういうふうに広く模索していくと、「自己投資」と定義できるものについては結局「なんでも早めが得」という結論に至るのかもしれない。数々の趣味を検討しつつ、生み出せる価値や今後の生産性を見積もって優先順位を決めていく。そうした「自分にとって譲れない価値は何か」というのを決めることが、「ゼロで死ぬ」計画の大前提にあるということを忘れてはならない。

    それにしても、何故人はお金をいっぱい持っているのに貯金をし続けるのだろうか。「貯金という行為そのものが楽しいから」という理由もあると思うが、一番大きい要素は、「何をすべきかわからない人にとっては、貯金が一番安牌で合理的な選択になるから」だと思っている。
    本書は徹底的に「効率」を押し進める本である。金があるのであれば若いころの経験に振り分け、そこから得られる配当を長年に渡って受け取り続けたほうがいい。時間という複利を最大限に活用するために、あえて資産を腐らせておくような選択は避けるべきだというのが本書の論旨である。
    だが、夢中になれる経験を探したものの、見つからないかそれでもなお金が余る場合は、貯金に振り分けておくのが一番いい「効率」になる。
    死ぬまでにやりたいことを探すのは長丁場になる。本書でも「45~60歳の間に、もう一度やりたいことリストを整理するといい」と述べているとおり、ライフステージの途中でいきなり違う目標が増え始めることもおかしくない。であるならば、今やりたいことがどうしても見つからなかった場合は、いずれ使うかもしれないイベントに備えて資金繰りをしておくことが、最大の効率となる。

    とは言っても、貯金はあくまで飢え死ぬのを防ぐための命綱にすぎない。貯金は気にするほうがいいが、気にしすぎるのは損だ。「今月いくら使ったかわからないけど、将来的に破綻しない程度にお金は貯められている」程度の感覚で暮らしていくのが、バランスの取れた人生を歩めるのかもしれない。

    ―――――――――――――――――――――――
    【まとめ】
    1 今しかできないことに投資する
    金を無駄にするのを恐れて機会を逃がすのはナンセンスだ。金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうが、はるかに大きな問題である。
    大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。
    時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うかで、豊かな人生を送れるかどうかが決まる。

    金は「ライフエネルギー」を表すものだ。
    ライフエネルギーとは、人が何かをするために費やすエネルギーのことであり、働くときも、この有限のエネルギーを使っている。
    仕事で得た金は、それを稼ぐために費やしたライフエネルギーの量を表している。給料の額は関係ない。1時間働いて稼いだ8ドルであれ20ドルであれ、それを使うことは、1時間分のライフエネルギーを使ったことになる。

    収入と時間の問題であれ、食事と運動の問題であれ、ライフエネルギーを意識すれば、衝動的、習慣的に行動せず、理性的に判断しやすくなる。
    そして、金のために仕事や物質の奴隷になってはいけない。

    最大のポイントは、経験の価値を信じることだ。経験には金がかかるが、それは使う値打ちのある金だ。今味わえるはずの喜びを極端に先送りすることには意味がない。経験(それも、ポジティブな)を最大化させることを目指す。
    現実には金を稼ぐという中間のステップを踏まなければならない。すなわち、ライフエネルギーのいくらかを仕事に費やし、それによって得た金で経験を買うことを計画しなければならない。


    2 経験に金を使う
    人生は経験の合計である。豊かな経験を繰り返すことで、記憶が増え、そこから得られる配当が増す。その経験が早ければ早いほど、今後何十年にも渡って配当が得られ続けることになる。
    老後の備えは必要だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。なるべく早い段階で経験に投資すべきだ。


    3 ゼロで死ぬ
    莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。生きているうちに使い切れない金を稼ぐということは、タダ働きしていることになる。
    生きているうちに金を使い切ること、つまり「ゼロで死ぬ」を目指してほしい。
    そうしないと、人生の限りある時間とエネルギーを無駄にしてしまう。

    注意してほしいのは、将来のために貯金すべきでないと言っているわけではないことだ。必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題だと言っているのだ。
    スイートスポットを超えても、依然として貯金を続ける人が多い。たとえば純資産の中央値は、世帯主が55歳の家庭の場合は18万7300ドルなのに対し、65歳の場合は 22万4100ドルと増加している。さらに、なんと70代になっても人々はまだ未来のために金を貯めようとしている。70代後半になっても、この年代の人々の貯蓄は減り始めない。世帯主が75歳以上の家庭の純資産の中央値は、すべての年代のなかでもっとも高い26万4800ドルとなっている。つまり大勢の人は、苦労して稼いだ金を自分より長生きさせようとしていることになる。

    高齢者は医療費を考えて貯蓄する傾向にあるが、世帯全体の支出は医療費を含めても年齢とともに減少する傾向にある。

    現役時代に「老後のために貯蓄する」と言っていた人も、いざ退職したらその金を十分に使っていないのだ。しかも、老後の楽しみのために取っていたとしても、体力が衰えていくため思うように動けなくなるばかりか、そもそも金を使おうという気持ちそのものが薄れていく。

    今の生活の質を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは大きな間違いなのだ。


    4 子どもに残しておくぶんは?
    ゼロで死ぬことについて話すと、「子どものことはどうするの?」という真っ当な質問が来る。これに対して私は、子どもたちに与えるべき金を取り分けた後に残った、「自分のための金」を生きているうちにうまく使い切るべきだと主張している。

    そもそも子どもたちには、あなたが死ぬ前に財産を与えるべきだ。子どもたちにとっても、若い頃に大金を得ていたほうが価値が増すからだ。
    そのため、どれくらいの財産を、いつ与えるかを意図的に考え、自分が死ぬ前に与えよう。タイミングとしては、子どもが26〜35歳のときがベストである。金を適切に扱えるだけ大人になっているし、金がもたらすメリットを十分に享受できるだけの若さもある。

    だが、より貴重なのは金よりも子どもとの経験だ。幼少期に親から十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人と良い関係を築け、薬物中毒になったりうつ病を発症したりする割合が低くなる。金を稼ぐことと大切な人との経験をトレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化することだ。


    5 健康問題
    加齢に伴って浮上してくるのが健康問題だ。まだ健康で体力があるうちに、金を使ったほうがいい。金から価値を生み出す能力は、年齢とともに低下していく。経験から価値を引き出しやすい年代に、貯蓄をおさえて金を多めに使うのが良い。

    年齢を問わず、健康ほど、経験を楽しむ能力に影響するものはない。健康は、金よりもはるかに価値が高い。どれだけ金があっても、健康をひどく損ねていたらそれを補うのは難しい。だが、健康状態が良好なら、たとえ金は少なくても素晴らしい経験はできる。
    あらゆる年代で、健康の改善は人生を改善するのだ。


    6 タイムバケット
    タイムバケットは、人生の各段階の有限さを意識しやすくするツールだ。
    まず、現在をスタート地点にして、予測される人生最後の日をゴール地点にする。それを、5年または10年の間隔で区切る。区間は、たとえば5年区切りなら「25~29歳」、10年区切りなら「30~39歳」といったものになる。これがやりたいことを入れる「タイムバケット」(時間のバケツ)となる。
    次に、重要な経験、すなわちあなたが死ぬまでに実現させたいと思っていること(活動やイベント)について考える。私たちは誰でも夢を持って生きている。だが、単に頭で考えているだけではなく、実際にそれをすべて書き出すことが大切だ。折に触れて、このリストに新たな項目を付け加え、内容を修正していけばいい。また、このリストを作る時点では、金のことは気にしなくていい。

    リストを作成したら、次はそれぞれの「やりたいこと」を、実現したい時期のバケツに入れていく。中には、人生の特定の時期に行ったほうがより満足度が得られるものもあるだろう。登山をするのには体力のある若い頃のほうがいいし、ラスベガスのカジノに行くには金のある中年以降のほうがいい。
    物事にはそれを行うための相応しい時期がある。期間を明確にすることで、具体的な計画と「今やるしかない!」という実効性が生まれる。


    7 資産を切り崩すタイミング
    現在あなたが所有しているすべての資産(自宅、現金、株券、貴重な野球カードのコレクションまで)をリストアップしてみよう。それがあなたの総資産だ。
    次に、負債(学資ローン、住宅ローン、自動車ローン)がある場合、これらを合計する。それを総資産から差し引いたものが純資産になる。
    そして、この純資産は生涯を通じて同じではない。若いころはマイナスだが、年を取るごとにプラスに転じていく。

    そして、人生のどこかのタイミングで純資産を取り崩していく。

    死ぬまでに必要な金を大まかに計算すると、
    (1年間の生活費)✕(人生の残りの年数)✕0.7
    である。この額に到達すれば、資産を取り崩しながら生活する時期については考え始められるようになる。
    人によってさまざまだが、ほとんどの人の場合、最適な資産のピークは45〜60歳の間に位置する。この範囲に差し掛かったら資産を取り崩すべきだ。それを過ぎると、経験のために金を十分に使い切れなくなる。
    また、資産がピークに近づいているときに、やりたいことを見直すのがいい。

  • イソップ童話の「アリとキリギリス」。
    冬がきて、アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現在が待っていた。。。
    でも、「アリはいつ遊ぶことができるのだろう?」という視点から、貯金だけではなく、いい経験にお金を惜しまず使おう❕という内容の本です。
    とても参考ななります。
    ぜひぜひ読んでみてください

  • 今年読んだ本の中で1番勉強になりました。そして、圧倒的に面白くて、直ぐに読み終わりました。

    本屋に行くと資産形成の本は沢山あります。でも、この本はその資産を死ぬまでに使い切ろう、という本です。

    教育資金、老後資金でお金を貯めておくことは確かに大切ですが、それと同じか、それ以上にお金を使い家族、友人達と色々な体験をして、思い出をつくることも大切です。
    私も今でも、沖縄でした結婚式、新婚旅行で行ったタヒチを思い出して、友人や家族と話します。死ぬ時にお金があっても意味はなくて、それよりもこういった思い出の方が価値が圧倒的にあるんです。

    今この時に、この本に出会えて本当によかったと思いました。

  • 新型NISA、養老保険等、自らによる老後の資産形成が重要視される昨今。私も当たり前のように、むしろ進んで資産形成に乗り出している。そんな人々に警鐘を鳴らすのが本書。
    死ぬまでにお金を有効に使い切れますか。将来の自分や子供の生活や病気が不安で、無計画にお金貯めてませんか。お金を貯めることが目的化してませんか。
    そうじゃなくて、生きてる間に、そして健康な間に、経験にお金を使って素敵な思い出を作って、ラストを迎えましょう。って感じの本。
    芸能人等、若くして亡くなる人のニュースが最近多い。いつ自分もそうなるかわからない。
    お金の使い方を見直したくなった。

  • 若いうちの給料でもらったお金の価値はずっと同じではない。
    改めてそう思い知ることになった。
    確かに初任給15万円の1万円は今でも1万円だ。
    聖徳太子だったお札は福沢諭吉になったけど、1万円は1万円。
    でも買えるものは変化したし、今なら同じくらいの労力でもう少し多く稼げる。
    それなのに必死で貯金したし、今でもある貯金の一部はその頃のお金も含んでいる。
    時は金なりというが、やっぱり出来るうちに出来ることをやるべきだと思う。
    子供には体験にお金を使うべきだと言うのに自分のことには及び腰だ。

    あと何年生きるかこれが分かっていれば、この本の最終目的である「使い果たして星になる」ことができるのに、長生きリスクに恐怖を隠せない。
    紙おむつだって必要だろうし、食事さえ作れなくなっていくだろう。

    10年をひとくくりと考え3つのバケツをイメージして、そこにやりたいことを入れていこう。
    それは老いていくというネガティブなものではなく、出来ることを最大限に楽しむためのポジティブな光の温かいものだろう。

  • 著者の主張はとてもシンプルだ。
    タイトルにあるように、死ぬときは持ち金がないように、有効にお金と時間を使いなさいと言うこと。一生懸命働いてお金を貯めて、いざ使うときには体が動かないとか、医療費のみに使うとか、それは働いて稼いだお金を楽しむために使っているのではなく、病院のベッドで過ごすために使っていると言うこと。それが本望なのか?
    当たり前のことを言っているのだが、一貫した主張は妙に腑に落ちた。

    各年代に応じた人生を充実させる経験を増やすには、「金」「健康」「時間」のバランスを取る必要がある。そのときに豊富なものを、足りないものと交換しなければならない。

    時間は金よりもはるかに希少で有限だ。1日は24時間しかないが、工夫次第で自由な時間を最大限増やすことはできる。金で時間を買うメリットを享受するのに、金持ちである必要はない。

    心理学の研究でも、人はモノではなく経験に金を使うほうが幸せになれることを示しているそうだ。

    等、もっともな主張だ。

    結びでも、人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。さあ、今すぐに始めよう。とある。

    なんだか気軽になった感じだ。

  • 感想
    この本を読んだ後は、お金の使い方や人生の考え方が大きく変わりました。これまで、お金は貯めるものだと考えていましたが、この本を読んで、お金は使うものであるという考え方が正しいことに気づきました。
    また、この本は、人生の最後に何を残したいかを考えさせてくれます。お金やモノではなく、経験や思い出を残したいと考えるようになりました。
    この本は、お金の使い方や人生の考え

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著者プロフィール

【著】ビル・パーキンス
1969年テキサス州、ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島に拠点を置くコンサルティング・サービス会社BrisaMaxホールディングスCEO。49歳のミリオネア。アイオワ大学卒業後、ベンチャー・キャピタル、エネルギー業界を専門に金融業界で活躍。ヘッジファンドマネージャーとして大成功を収める。その後、映画業界にも進出。みずから俳優・監督して映画制作にたずさわる。高額の賞金を獲得するポーカーの名手としても有名。

【訳】児島修(こじま・おさむ)
英日翻訳者。1970年生。立命館大学文学部卒。

「2020年 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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