リーダーの仮面 ーー 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法

著者 :
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478110515

感想・レビュー・書評

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  • 読みながら、何故だか頭の中ではももいろクローバーZの「労働讃歌」が流れていた。

    この本は、気持ちのやさしい人がリーダーをやるための処方箋。リーダーの仮面(ペルソナ)を被り、自分自身も疲れず、部下も疲れさせず、組織を強くする、ことを説いている。

    だから、もともと性格悪いリーダーは読まない方がいい。部下にますます嫌われるだけだから。組織崩壊するんで今のままでオッケーです(笑)

    つまり、リーダーっていうのは、単なる役割だけど、やっぱり人格が求められるってことだな、と思いました。

    以下、心に残ったこと。
    ・いいリーダーの言葉は時間差で効いてくる。

    ・リーダーはルール、位置、利益、結果、成長だけに絞ってマネジメントをする。
    ・5つのポイント以外のことは、見守る。待つ。スルーする。
    ・このことを本書では「仮面をかぶる」と表現する。

    ・上がったテンションはやがて下がる。
    やる気を上げて一気にやることより、平常心で淡々と成果を出す方がはるかに大事。

    ・辞めさせないために部下に合わせる必要は全くない。

    ・言語化されたルールを作る。
    誰でも守れるルールを作る。そうしたルールは仲間意識を生み出す。

    ・対等ではなく上下の立場からコミニケーションする。
    ・リーダーは感情的に寄り添うことをやめる。部下と友達関係にならない。そうすることで平等性が保てる。
    ・成果を出すためにはいい緊張感が必要。

    ・人間的な魅力でなく、利益の有無で人を動かす。
    ・人間は自分に利益があるかどうかを基準に動く。
    ・課の成績が上がらないことに恐怖を感じるべきであって、「自分がこの瞬間、嫌な気持ちになること」に対して恐怖を感じてはならない。

    ・プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る。
    ・未達の言い訳はスルーする。
    ・仕事の意味や価値観は自分自身で見つけさせる。
    ・「自分がやるべき仕事か」と部下に問われたら「それは私が判断すること」と事実をはっきり述べる。

    ・目標を達成しても褒めすぎない。あたりまえの基準をできるだけ高く。ただし、150%くらいの結果なら褒める。

    ・目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ。
    ・知識は経験と重なることによって、本質にたどり着く。身体性を伴わなければ、意味を持たない。

    ・人を人と思って組織運営をすると人のためにならない。←過激!

    ・責任はリーダーがしっかりと取る。

  • 識学という認識に触れたのは初めてだった。

    この本は、初めてマネジメントを任された人に向けられた指南書なのだけれど、そういう立場になった人が陥りやすい落とし穴を非常に的確に捉えていて、例も具体的。
    字も大きめ、空白も多いのですぐ読み終わってしまうのだけれど、内容は濃い。
    とても大事なことが、とてもわかりやすく示されていて、他の類似タイトルの本とはひと味違う。

  • 著者の癖が強い。共感できない部分も多々。あまりオススメできません。
    同様の本をもう1冊読んだところ、全く別のことが書いてありました。要するに、人によって方法は異なるということです。
    「社内は誰も私語せずシーンとしている」などという状況から察するに、一般的な考えとして本書を参考にするのはどうかと思います。何冊か読んで最良の方法を見つけるのが良いかと。

  • 近所の本屋さんの新刊売れ筋コーナーで見つけて購入。

    部下にきちんと力をつけさせるため、リーダーには「ルール」「位置」「利益」「結果」「成長」の5つの視点が必要とのこと。

    前の自分だったら、納得できなかった内容だと思う。
    「ちょっと冷たいよね」と。
    でも、きちんとシステムを作ることと、人間性が冷たいのは別問題だから、違う。
    システムを作るのは、困る仲間が出ないように、ということだろうから、今は共感できる。

  •  結構賛否両論の内容だと思う。
     役職が上がってしばらく経ったけど、全然マネジメントできてない気がしてこの本を読んでみた。
     
     この本は部下を成長させるのがリーダーの役割とした上で、どう考えればいいかを5つの視点で説明してくれる。
     
     でも、その方法は部下との人間関係や感情を考えなくていいという、結構尖った内容。
    「静かで私語もなく、淡々と仕事をこなし」ている著者の会社の雰囲気や、「社員は家族ではなく機能です」とインタビューで答えて引かれたというエピソード、部下に「なんでこの仕事をやらないといけないんですか?」と言われたら「それはあなたが判断することでなく私が判断することです」と回答してやらせましょうというケーススタディなどが紹介され、周りからは好かれた上で無難に仕事しようとしてる自分にはきつい内容が多い。
     
     それでも、暖かさが根元にあるんだと思う。「課長の教科書」で「部下を一人の人間として接してあげなさい」という言葉があったんだけど、本書も多分根は一緒だ。自分の部下を一人の人間として想った結果が、人間関係無視。手法は冷たく見えるけど、目的や考え方は暖かいと思う。それでも、やっぱり受け付けないけど。

     著者の暖かい部分が終章と後書きにやっとみられるので、この本はまず後ろから読むことをおすすめする。終章以降を本のはじめに持ってくるだけで、考えが合わなくて読むのやめる人が減ると思う。

  • モチベーションを諸悪の根源として既存のミドルマネジメント本と正反対の主張をしている。ティールや1on1の否定観点は面白いと思うが、いかんせん対象にしているビジネスが営業やコンサルと言った人材の連携が少ないものなので参考に出来る人は限られる。コロナと相性が良いという主張も危険で、メンタル不良の社員が増えている解決策にはとてもならない。

  • 1.今の職場で社長さんと話すことが多くなったため、自分自身のマネジメント論を確立しておきたくて読んでみました。

    2.本書では、ルール、位置、利益、結果、成長の5つの要素をコントロールすることがリーダーに必要な素質だと述べています。逆に言えば、これさえ意識していれば、特筆した才能は必要ないことも述べています。最近はティール組織やプロセス重視の教育法が盛んに取り上げられていますが、本書では、ルールを基に、感情的な判断ではなく、数値による合理的な判断を取り入れ、全社員に対して平等な機会を与えることが重要だと述べています。また、リーダーは部下と近づきすぎず、一定の距離を保ちながら全体を俯瞰していくことができていない現代の中間管理職の人たちにも警鐘を鳴らしています。しかし、冷酷になって、コミュニケーションをとらないといった短絡的な発想ではなく、「社員に稼げる力を身に着けさせる」「社員を不当に辞めさせない」という信念に基づいたマネジメント理論となっているため、誤解しないように注意してください。

    3.実際の中間管理職を見ていると、距離の保ち方が下手だったり、上層部の責任にして規則そのものが悪いなどという声をよく聞きます。本書では、その点を指摘しているため、自分も同意見だと思いました。ただ、現段階では自分はそこまで冷静なリーダーにはなれないと思っています。部下の様子が気になってしまうだろうし、相談を手厚くしすぎてしまうことが予想されます。現に、今まで様々なコミュニティの上役を経験してきましたが、まともに成果を出してきたことがありません。
    思い当たる原因として、冷静な判断ができていないことです。部下の気持ちを考えて、自分がやってしまったり、手厚すぎる手ほどきをしてしまったりすることが多々ありました。もしかりに、今後自分に部下ができたときは試してみようと思います。
    また、

  • リーダー像と組織作り。
    この立場に立つ人ならば、誰もが考える課題。

    一番は、部下が成長し独り立ちする組織作り。

    誰しも自分の栄光、さらには自尊心を大切にしたいもの
    それはエゴでしかない。

    会社の未来は若手のものだ。そのために尽力する。

  • まだ若手社員だが今後を見据えて読んでみた。
    自分が思い描いていたリーダー像とはほぼ180度逆の事が書かれており衝撃を受けた。自分が思い描いていたのは社員のモチベーションを重視し雰囲気の良い職場作りができるリーダーだったが、これでは部下が育たずリーダーが抜けると組織がダメにタイプの有能風無能だと気付かされた。
    良いリーダーとは単なる「良い人」ではなく、組織の未来、部下の成長を考え組織の利益を機械的に優先できる人物の事だと学んだ。
    本書で学んだ5つのルールを念頭に今後励みたいと思う。

  • 自分のマネジメントがアマちゃんであったと反省する良書。
    「仮面をかぶる」ことの重要性。
    はじめに会社ありき、そこに個人の属性を"やむなく付加された"機能としての社員がいる。それだけのこと。
    したがって個性を伸ばすのではなく、いかに機能させるかにフォーカスを置くべきである。
    一倉定の「歪められた目標管理」にも通じる、現代ぬるま湯社会への一石である。

    ①ルール
    上司はただの機能、人気取りではない。
    善意ではなく仕組みで動かせ。

    ②位置(個人的に最も重要な章)
    報告は、機械的に事実だけを聞き、次なるアクションを整理する。
    双方の権限を明確にし、何をいつまでにと指示し、なにを自由裁量とするかも線引する。

    ③利益
    会社にうまく使われること。自分という機能をワークさせる。
    価値観の押しつけ、説教は飲み込め。
    「それは私が判断することです」と言い切れ。

    ④結果
    組織と戦う個人に価値はない。ドラマでも見てろ。
    仕事≠勉強。よくがんばった、惜しかったなどという評価は存在しない。
    出来たか、出来ないか、それだけ。

    ⑤成長
    「きちんと稼いで食えるようにする事」が、上司の最大の仕事。
    人は経験しないと成長しない。意識的にストレスを掛けよ。

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