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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784478110553
作品紹介・あらすじ
困難を生き抜ける企業とそうでない企業の違いは「組織文化」にあった
感想・レビュー・書評
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ラグビーフットボール協会理事の著者が2019年のラグビーワールドカップで日本代表の躍進を支えた組織文化の変化の手法を企業などの組織でも使えるように書いた一冊。
組織の根幹となる組織文化について知る、変える、進化させるという3つの項目でどのような手法を取るべきか詳しく書かれており勉強になりました。
それぞれをフレームワークや実例を使って解説されており、様々な人の意見を聞いて知ることやそこから弱さを知ること、時間をかけて根気強く言葉や行動を変えていくことなど組織文化を変えていく流れについて学ぶことができました。
また、システム思考やイエットマインドといった考え方も学ぶことができました。
そして、freeeや横浜DeNAベイスターズなどの事例をもとにそれぞれのフェーズが解説されていてより深く理解することもできました。
また、著者の早稲田大学のラグビー部や日本ラグビーフットボール協会のコーチングディレクターなどの経験の話も参考になりました。
本書を読んで変化を恐れずに組織文化を知り変化していくことや違和感を受け入れ、一人ひとりが学ぶ姿勢を持って組織全体が目的に向かって前に進んでいくことと常に問いつづけ組織文化を進化させていくことが大切であると感じました。
まずは勇気を持って一歩を踏み出してみたいと感じた一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■ウィニングカルチャー
・一人ひとりの感情が組織文化となる
・現場のフォーマルな会議で、どこまで自由度が認められているか
・インフォーマルな日常的な雑談で何が語られているか
・組織の成長は、一人ひとりがざわざわすることを言い合える環境を再構築することでしか達成できない
・組織の中にいる人達が強烈に反応するものがあるはずです。痛いところを突かれた、たしかにそうだよな、と思うレバーを引くことが組織文化を変革する起点になります
・間の学習:トレーニングを受けたリーダーが、受けていない社員に対して、学んだことを先生役になって伝えていく
・世界で勝ち続ける組織は、世の中で言われているきれいごとを純粋に実践、共有し、問いかけることで進化し続けています。きれいごとを恥ずかしがるのではなく、堂々ときれいごとを言い、実践する姿勢が組織文化を進化させていくのです
・勇気を胸に、堂々ときれいごとを言葉にして行動すること
・人や組織の発達段階ごとに響く言葉
アンバー(神話的段階):他社のために、チームのために
オレンジ(合理的段階):自己実現、自己成長
グリーン(多元的段階):ダイバーシティの尊重、人はそれぞれ価値を持っている
ティール(統合的段階):相互発達的な自他成長、子々孫々の社会に貢献する持続可能な事業やサービスの実現 -
オンザフィールドは出社回帰と通じる
組織文化は模倣されないので
唯一無二の【競争力】になる。
何ができるかのdoではなく
どうあるのかのbeを重視。
組織文化→仕組み・制度→言葉・行動習慣→製品・サービス→成果の5階層
Authenticity(オーセンティシティ)
らしさに文化は集積されている。
FBの構成
TELL…伝える
SHOW…見本を見せる
ASK…問いかける
DELEGATE…託す -
組織文化を知る12のチェック項目が特に参考になりました。
これを自分が管理する組織に確認することは勇気のいることですが、最初の結果が日々の積み重ねでどの様に変化して行くのかは、組織文化を築きあげる中でとても分かり易い基準になりそうです。 -
負け癖が付いているチームや組織の変革に対する心構えやプロセスが語られている。スポーツであれば基本「勝ちたい」との欲求があるが会社組織においては勝ち(成果)へのこだわりから植え付けないと難しいだろうなと思った。
失敗を認めるとか弱さをさらけ出し認め合うことが最初のステップで最難関な気がするが、それが理解できただけでも意識出来るので良い。 -
可もなく不可もなく という感じ。悪くはないが 印象に残るフレーズも特にないので星としては3つぐらいかなという感じ。
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勝ち癖には大いに同意。
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途中で断念。。
性善説というか人は怠惰でないという前提に基づいており(少なくともそう見える)、自分のベースにある考え方と合わず話が入ってこなかった。
個別具体論の内容を可視化する話や、目標を常に枕詞につけるという点は印象に残った。もう少し違うフェーズで読み直したい一冊 -
分かりやすかったし、真似しようという気持ちになる!
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組織文化の醸成は朝一夕で培われるものではなくかなりの時間がかかる。
しかも、危機に直面したと気付いた時から組織文化を変えようと思っても遅く、日頃から自分たち自身に対して、このままで良いのか、何か変えるところはないのか問い続けなくてはいけない。
今は良いと思っても世の中の移り変わりの中で、組織文化がマッチしないことも出てくる。
世の中の変化に合わせて自分たちの文化も変化させて行く柔軟性と、変えようとする勇気が必要なのだと感じた。 -
具体例が多くて、イメージがしやすかった。特に早稲田大のラグビー部の話、ベイスターズの話、ジョンソン・エンド・ジョンソンの話が印象的だった。
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強い組織をどのように作るかについて、著者の体験を交えて解説されている。分かりやすい事例が豊富で、読みやすくすぐに活用できる。
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印象に残ったフレーズ
「リーダーが変われば組織が変わる」と考えています。 リーダーが部下を変えるのではなく、完璧とはいえないリーダーがまずは率先して変わる行動を起こすことが、組織に大きな影響を与えます。
組織文化を帰るには多大なエネルギーと時間がかかる。が、個人でまずは意識変容して周りを巻き込むことが重要。 -
組織文化が、競争力の源泉であるというのは、そのとおりなんだと思うが、それだけを育成していくということもできない気がしていて、なんらかの仕事の改革と組み合わせていくことが大事だと思う。
で、ここで書かれているのは、かなり徹底的に組織文化にフォーカスした取り組みなのかな?でてくるのは、スポーツだけでなく、企業系の取り組みもある。
大きな成果が比較的早期にでることもある、時間がとてもかかることもある。
すぐに効果がでないからといって、すぐに方針を変えてはだめで根気よくやる必要があるわけだが、組織というのは成果を求めるものなので、その辺はトップの信念が必要なんだろうな。
でも、多分、組織文化への取り組みと同時に、さまざまな改革が進められているはずで、その辺との連動が語られるといい気がした。 -
( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 )
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#flier
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21/3/23読了。
ウイニングカルチャー、勝者のメンタル。
精神論として「気合いと根性」みたいな感じで混同されがちなのではないかと思うけど、それは確実に存在する(というより結果に影響する)と考えています。
…だけど、これまでうまく自分の言葉で説明できなかったのです。
著者はそれを早大ラグビー部監督、ラグビー日本代表コーチ、企業トレーニングを通じて実績し、結果を出してきた経験に基づいて語ってくれています。
最後の方に理論の話も少しあるけど、そういう話よりも肩肘張らないスタンスで語る経験談の方が私にとっては心地よく、実績する上で注意したこととか失敗談とか、私がこれから実践する上で参考にしていきたい内容をしっくり受け止めることができました。
理論的な内容を体系的に知りたい人にはオススメしませんが、なんとなく組織がうまくいってないなぁと思っている人は一度手に取ってみても良いのでは? -
意識変えるだけで全然違う。経験から同感する。
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