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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784478110898
作品紹介・あらすじ
「遠くに行く」だけが、旅じゃない。予定不調和と非日常を愛する心があれば、すべての行為は「旅」になる。南極から家の中まで、日常を引き剥がす16の物語。記事累計300万PVの会社員ライター鮮烈のデビュー作。
みんなの感想まとめ
様々な距離の旅を通じて、日常からの解放を描いたエッセイ集は、予定調和を超えた冒険心と遊び心が詰まっています。著者は、南極から自宅までの16の物語を通じて、旅の本質を再認識させてくれます。特に、コロナ禍...
感想・レビュー・書評
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会社員時代、移動中や昼休みにむさぼるようにオモコロ記事やブログを読んでいた岡田悠さん、書籍化されたものを読むのは初めて。既読エッセイも含めて楽しく読んだ。
出版時のコロナ禍を思い出させる、家の中や近所で工夫して「旅」をするエッセイも著者ならではの面白さだが、海外旅行好きとしては海外編に特にわくわくした。
イスファハーンのイスラム建築だとか、サマルカンドのミナレットだとか、インドとパキスタンの国境で行われる後納式応援合戦だとか、異国情緒に惚れ惚れ。
ただ本書で訪れている場所は今危なくて行けないような国も多く、戦争は悪だと改めて思う。
歳をとり、生活もどんどん便利になっていき、予定調和から外れることが年々嫌になっている気がする。
本書を読んで、思いもよらないアクシデントを面白がる遊び心と、なんとかする強さを失わないようにしたいと思わされた。旅行中だけじゃなく、日常でも!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旅エッセイ結構好きでいろいろ読むけど、なかなか最後まで面白いって読み終えられるもの意外と少ないんだよな。さくら剛氏と岡田氏は今のところ私の中ではツートップ!(大御所、浅田次郎先生の旅エッセイは別格で好きです)旅エッセイは笑いに振り切ってもらうのが一番!こんな旅は自分には到底行けない出来ないってのをスパッと現地に行っていろいろ巻き込まれてボケてツッコんで…そんな能力とセンスがあるからこそ現地の人と味のある交流ができたりぶっ飛んだ経験ができるんだろうなぁ。後半、コロナで旅ができなくなって部屋の中でエアロバイクとGoogleのストリートビュー繋げて日本縦断するところは尊敬に値する。頭のいい人はやることも文章も面白い!
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「旅行記」である。「日常を引き剝がす16の物語」という副題から分かる通り、16の旅の物語が収められている。本の中の物語の順番は、自宅からの距離が基準となっている。第1話が南極、自宅から16,350kmの場所。以下、南アフリカ、モロッコ、イスラエルと続き、インドの後に日本国内に移る。376km離れた仙台。国内の最後は国立、そして、物語の舞台は、自宅近く、「近所」に移り、最後は、自宅から0メートル、すなわち、自宅の自室自体が旅の舞台となる。なかなか凝った構成である。
旅行記は好きだった。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで以来、旅行記が好きになり、相当の数を読んだ。旅行記ばかりではなく、旅行そのものも好きになり、大した数ではないが、35か国程度を訪問し、日本はすべての都道府県に足を運んだ。旅行は今でも好きで、妻・家族とよく出かける。しかし、旅行記は読まなくなった。旅は自分で行くから楽しいわけで、他人の旅に興味がなくなったのだろう。
そうは言いつつ、本書を手にとってみた。文章もうまく、中身も新鮮で、全体として面白い本だったなと思う。がしかし、再び、旅行記を以前のように精力的に読んでみようとは思わない。 -
これはもう本当に面白い。『1歳の君とバナナへ』を読んですっかりハマり、図書館で取り寄せた。
「いくら旅行が好きでも、ここはちょっと思いつかないわ」というような国が次々登場。若気のナントカかもしれないとはいえ、けっこう際どい経験。「ご無事でなにより…」とも思うけど、楽しい感じで書かれているので、正直あんまり危ない感じがしない。沢木耕太郎の『深夜特急』を読んでワクワクした中学生にタイムスリップした気分になった。
国内編もまたおもしろい。寿司クーポンの法則性の旅も、江戸時代の古地図散歩旅も、部屋の中でのエアロバイク旅も。なにより、旅をすることについての考察がいい。
子どもたちがもう少し大きくなったら、紹介したい1冊にしよう。
私も旅や散歩は比較的好きなほうだと思っていた。でもこの数年そんな気持ちに全くならなくて、それがどうしてなのかわからずモヤモヤしていた。
コロナのせいではない。
たぶん、予定不調和が苦手になってしまったのだ。
旅はうまく行かないことも多い。それはそれとして楽しんじゃえ!みたいな勢いが若い時はあった。時間がたくさんあったから、気持ちにも余裕があったんだと思う。
子育ても予定不調和が多い。というか、それしかない。
夫という他人との生活も、私の場合めちゃくちゃ予定不調和が多い。仕事のイレギュラー対応も苦手。
だけどなぁ…
予定不調和を楽しめる人っていいな、と思う。どんなことも「幸せ見つけ上手」みたいな感じになって、ポジティブに見える。一緒にいると、こちらも落ち着く。
意図しないことが起きる度にキレている夫を見ると、本当にそう思う。私も夫寄りのキレキャラになりつつある。マズイ。
今日から予定不調和を楽しむマインドでいこう。
そう思うと、保育園児を連れた地獄のような帰り道にも光が見える気がする。縁石で一本道をしたがる彼らもまた、縁石の上を旅しているのかもしれない。時には少し違うルートを通って帰るのも楽しいかもしれない。
そして、日常と旅の境界は極めて曖昧でいいのかもしれない。
行ったことのないところに行く。やったことのないことをやってみる。旅は遠くに行くことだけが全てではない…読んでいてじわじわ勇気が出てきた。
いや、でもやっぱり時間やタスクに追われる毎日だと、予定不調和や新しいことを楽しめる余裕はないな…。 -
南極から家の中の旅(?)まで、どれもこれも楽しいエッセイ。実際にやってみる行動力とそれを実行できる体力と気力がもう半端ない!どのエッセイも面白くてどれもおすすめ。少しでも旅の好きな人ならぜひ読んで欲しい。
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とあるテレビ番組で紹介されていて気になっていた1冊。
旅の良し悪しは距離では測れない。
冒頭の、学校の帰り道の「白線を踏み外したら死ぬ日」が、これもまた冒険であり旅である事に共感した。学校→家という何の変哲もない毎日のルーティンにこういった遊び要素や寄り道などを入れる事による特別感。新しい発見があって小さなドキドキの宝庫だったなぁ。
どの旅も笑いあり、驚きあり、ハラハラありで面白かった。誰かに決められたものではない旅は本当に魅力的だと思う。
観光地ではないところの面白さが詰まっていた。
距離的に遠いところから始まり、最後は部屋の0メートルの旅。
こんな楽しみ方があったのか、と。
NHKでやっていた『ユーロヴェロ』の旅。ずっと憧れているものの、家庭の諸事情により、実現させられなかったけれど、これなら似た旅を体験できるかも、と希望が持てた。
旅の素は自分のすぐ近くにも落ちていたのだ。 -
旅ライターのおもしろおかしい旅の記憶
じゃなかった
バックパックを背負って世界中を旅する
そんな自由な時間がコロナ前にはあったんだ
2020年2月、コロナがどーのこーのと言われ始めた頃、旅仲間と現地集合で台南に行く予定だった。さすがにあきらめた。そして、九州一人旅を実行。熊本、天草、長崎、博多をまわった。
2020年3月、沖縄の東村に週末冒険会でキャンプに行った。空港はがらがら、那覇の国際通りも人がいなかった。東村はもともとがらがらだ。
それからしばらくは遠くへ行ってない。
行っておいて、よかったと心から思う
ポッドキャストで誰かが
「ちょっと観光する旅行ぐらいなのに“旅”とか言っちゃう奴って笑」みたいなことを言っていて腹が立った。大きなお世話だ。あんたが決めるな。その後、悲しくなった。情緒不安定か。
誰が何と言おうと、ここから気持ちが、身体が離れたら、旅なんだよ。はっきりそう思った。
この「0メートルの旅」では、南極に行ったり、インド、ウズベキスタンなどめちゃくちゃ遠くまで行ってる。遠くへ行くことだけが旅なのか?とコロナ禍に「0メートルの旅」を決行する。この、自分を楽しませる、わくわくさせる、気持ちが旅立つ感覚は遠くに行かなくても手に入れることができるんだ、と目から鱗が落ちるようだった。
だからね、心は、いつでも、自由なんだ
つまらないこと、イヤなことばかりに目を向けて、自分をつまらないところに置いちゃダメだ
たまには、遠くにも行きたい
でも、普段から本を読んで遠くの世界にちょこちょこ行ってるから大丈夫。
心を自由にしたい方にオススメです -
野生のペンギンってそんなに臭いんだ!
思い立ったら旅に出る著者の行動力が凄い。 -
2024.7.19発売の雑誌『CU』で書評をコラムを書かせていただいた。定期的に読み返したくなるワクワクする旅エッセイ。どの話も面白いのだが、とくに古地図片手に近所を歩き回るのが素敵すぎた。
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旅に行けない禁断症状から。
読み終わって、はて、旅ってなんだろう?なんで旅に行きたいんだろう、って読み始める前には特に深く考えなかったことを考えてしまった。
距離とは関係ない、非日常であることは違いなさそう。読書は旅に例えられることもあるけれど、映画とかゲームはどうなんだろう?旅って心理的なもの?でもなんかそれだけではない気もする。なんかこう未知の世界を五感を通して見せてくれるもの。上手くいえないな…
誰のどの旅も独自のストーリーがあるけれど、イスラエル、インドは笑ってしまった
2021.2.14 -
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本書の旅の舞台は、16の国と地域。日本から1600万メートル、地の果て南極から始まり、だんだんその距離は近づいて、最後は「自分の部屋の中」で完結します。「遠くに行くこと」だけが旅ではない。日常の中に非日常を見出し、予定不調和を愛する心があれば、いつでも、どこでも、旅はできる。読めば自分だけの物語が始まる。これからを生きる人に贈る、新しい旅のエッセイです。
ブログでイラン編を読んで爆笑しながらちょっと切なくなった。だから、かなり期待して読んだけれど、裏切らない面白さだった。会社のデスクで一歩も動かずに一日で読み切ってしまうくらい。気軽に旅ができなくなった世界で、だけど、私がこよなく愛する旅の喜びがここにつまっている。どこにいたって、自分次第で幸せをつくることはできる。コロナコロナで暗い思考に陥りがちでしたが、ぱっと世界が明るくなった。いつかまた世界に行ける日がくるまで、この本を読んで素敵などこかへ旅しようと思います。 -
旅をする行動力とその旅で得たものを表現する文章力が相まって、とてもおもしろい旅行記になっていると思った。
最初に出てくるのが新婚旅行での南極。びっくりだ。国内でも青ヶ島や箱根ヶ崎など初めて知る地名にびっくりした。家でエアロバイクを漕ぐ0メートルの旅が一番わくわくしたのはなぜだろう。
「予定不調和を受け入れ、偶然に身を委ね、新しい景色を創った瞬間」がいいなと思った。 -
旅行好きな著者が家から遠く離れた南極などの海外旅行から国内旅行、コロナ禍で旅行に行けなくなった家の中での旅行まで、体験を書いたエッセイ。
伏線があり、オチがついていて、エッセイ自体がおもしろいのはもちろん、イスラエル、パレスチナ、イランなど今戦争状態になっている国の話はニュースで見るより身近に感じられる。
また、国内旅行や近所、家編では、日常をより楽しく過ごすための工夫をこらしているのがいいなと思った。
近所を江戸時代の古地図だけで散歩するのはおもしろそうで、やってみたい! -
いやー面白かった!
「都内で最も検索されていない場所」きっかけでこの本を読み始めたけど、イランの話やお寿司のクーポンの話など、見たことある話が多く、あれもこれも岡田さんだったのか・・・と改めて知る。
海外旅行も国内旅行もアイディアがすごいだけでなく、行動力の鬼なので読んでいて楽しい。また、文章もユーモアがあって読みやすく、理想的な旅行エッセイだった。 -
友人に勧められて手に取った1冊。正直旅にはあまり興味がないんだよなあ...と思いつつ、たまにはエッセイを読んでみようと思い、思い切って購入しました。
そこまでの期待を持たずに読み進めていましたが、岡田さんのユーモアのあるリズミカルな文章にあっという間に引きこまれてしまいました。
海外から自宅の中まで、非日常の体験を描いた旅行記。
毎日当たり前のようにしている行動も、岡田さんの斬新な発想力とユーモアによって非日常に変わっていきます。
岡田さんの素敵な表現力に想像力を掻き立てられ、その地に行ったことがなくても情景を思い浮かべながら読むことができました。
何より、ただ部屋で本を読んでいるだけなのに まるで旅をしているような感覚になることがこの本の、いや、岡田さんの表現力のすごさなのではないでしょうか.....!
そして海外編でのハプニング。もしかして、旅ってハプニングがあるからこそ面白いのでは?!と感じてしまうほど、岡田さんの数々の壮絶な体験に思わず笑ってしまいました。
ただ旅先での出来事を書くだけでなく、そこから得られた新しい価値観や発見がうまく落とし込まれていて、旅にそこまで興味がなかった私でも最後まで飽きることなく楽しむことができました。
旅が好きな人はもちろん、そうでない人もとても楽しめる本だと思います! -
コロナ禍にとっておきの一冊。
作者の類まれなる旅経験がリズムよく刻まれる。
痛快なテンポが軽やかだが、どこか心に染みるエピソードの数々はページを繰る手を加速させる。
旅行に行きたくなるよりも、旅行に行った気分になれる本って中々ないと思う。
ステイホームに飽き始めた心が蘇った気がする。 -
どこでも旅になるんだよなあ
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ここ数年で読んだ本の中で最も面白かった。
とにかく安全圏から出るのが嫌いで、出不精で、石橋は叩いても渡らないくらいの慎重派で、会社も実家も恋人や友達の家も徒歩圏内にあってほしいと切に願う私にとって、旅は憧れでもあり、一種の苦痛でもある。
いつもと変わらない日常があることに安心する。予定調和の1日を終えると満足する。でも段々と、行動できる範囲も、思考も、狭まっていく。偏りが出て、固執しやすくなる。どこか遠くに行きたい。でもこのままずっと布団にくるまってたい。矛盾する欲求を同じだけ抱えた私にとって、今最も必要な1冊だった。この本は、私をいろんな意味で連れ出してくれた。
どこへ行き、何を見るかも勿論大切だ。経験は宝だ。でも、手の届く範囲、0メートルの距離にあるものも、どう捉えるか、感じるかで世界は変わる。
流れるように進む文章と、著者のユーモアのセンスに、全く飽きることがなかった。文才すご。分けてほしい。できればこういう本ばかり読んでいたいし、こういう文章書きたい。
最高でした。 -
読み終えるのがもったいなくて、あっという間に読めそうなのを3日に分けて丁寧に大事に読みました
(途中何度も吹き出して笑ってしまった)
ワクワクさせられたし、文章を読んでその風景を想像する楽しさを味わえます
この本が好きな人におすすめの本
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